ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。


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ド渋な映画だわ。

原作は読んでいないので、実のところはわからないんだけど、
「推理小説」となっているんだね。
でもね、この映画のほうは僕に言わせれば、推理ものじゃないねぇ。
これは、ヒューマンドラマだなー。

前・後編合わせて240分を一気に観たけど・・・
ぶん殴り合いアクションなし、カーアクションなし、爆発なし、
ガンアクションなし、流血なし、スリルなし、謎解きなし、
色恋沙汰なし
・・・でおもしろいんだからすごいよなあ。

ちなみに、映画やテレビドラマのヒットの三大要素は、
「金」、「暴力」、「恋愛・エロ」。
女性誌の三大テッパン記事は、
「ダイエット」、「占い」、「芸能ゴシップ」(最近は記事より「付録」)。

もとい
そう、謎が謎を呼ぶ推理ミステリーというより、
実力派俳優の名演を味わいながら、警察組織というものや
被害者、加害者の心理を探る人間ドラマなんだな。
そして、やっぱりテーマは、「愛」なんだろうな。

そもそも、設定がフツーと違うんだよ。
主役が、県警の広報担当
つまり、マスコミに事件の様子をアウフトプットするという
役割を果たすために、警察の動きと被害者や加害者の動きの両方を
半ば第三者として客観的な目で追う、といったスタイルになってんだよ。

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その視点は、きっと、僕ら映画の観客と同じ感情を持っているんだろうね。
だから、淡々、粛々としたストーリー展開なのに、グイグイ引き込まれるわけだ。

警察の、都合の悪いことを隠蔽する体質、出世のための事なかれ主義、
上司と部下の確執、県警と警視庁の争い、
警察上部からの押さえつけとマスコミの突き上げの板挟みに合う広報官・・・
そういった困難を乗り越えながら進めなければならない捜査、
被害者の悲しみ、恨み、執念、加害者と広報官の家族を思う心のリンク、
そんな事象と心理が入り混じりながら、物語の歯車が重々しく回り続ける。


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うむ、ド渋。
節制のきいた、ザ・邦画。
いい作品ですー。

日本のポルノ映画畑で苦労してきた
瀬々監督にも、拍手ですー。





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●64-ロクヨン- 前編/後編
2016年 日本
上映時間:121分/119分
監督:瀬々敬久
原作:横山秀夫
脚本:久松真一、瀬々敬久
製作:映画「64」製作委員会(TBSテレビ、東宝、電通、CBCテレビ、WOWOW、
   朝日新聞社、毎日新聞社、TBSラジオ、毎日放送、RKB毎日放送、KDDI、
   コブラピクチャーズ、北海道放送、東北放送、新潟放送、静岡放送、山陽放送、
   中国放送、GYAO、TCエンタテインメント、日本出版販売)
エグゼクティブプロデューサー:平野隆
企画:越智貞夫
企画協力 - 文藝春秋
プロデューサー:木村理津、大原真人、渡邉敬介、浅野博貴、伊藤正昭
共同プロデューサー:藤井和史、山田昌伸
ラインプロデューサー:武石宏登
制作プロダクション:コブラピクチャーズ
撮影:斉藤幸一
編集:早野亮
美術:磯見俊裕
照明:豊見山明長
録音:高田伸也
音楽:村松崇継
スクリプター:江口由紀子
装飾:柳澤武
スタイリスト:纐纈春樹
ヘアメイク:那須野詞
VFXスーパーバイザー:立石勝
サウンドエフェクト:北田雅也
助監督:海野敦
制作担当:篠宮隆浩
配給:東宝
出演:佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、
   坂口健太郎、筒井道隆、鶴田真由、赤井英和、菅田俊、
   烏丸せつこ、小澤征悦、金井勇太、芳根京子、菅原大吉、
   柄本佑、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、
   瑛太、永瀬正敏、三浦友和 ほか
受賞:第8回TAMA映画賞(2016年)
   ・最優秀男優賞/三浦友和(『葛城事件』とあわせて)
   第41回報知映画賞(2016年)
   ・助演男優賞/綾野剛(『リップヴァンウィンクルの花嫁』『怒り』とあわせて)
   第29回日刊スポーツ映画大賞 石原裕次郎賞(2016年)
   ・作品賞
   ・主演男優賞/佐藤浩市







♪ Dirty Work / Steely Dan




CM: 13
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最近、覚せい剤やら、タレントの独立問題やら、就業問題やらで
何かとタレント事務所の物騒な話題が多かったよねぇ。
で、しぜん、そんな観点でネットの映画評なんかも見ていたら、
こんなのがあったんだよねー。

検索でひっかかったのは、渡辺プロダクション
いわゆるナベプロと言えば、1960年代 '70年代の有名タレントや歌手の
ほとんどが所属していたと言ってもいいくらいの会社なんだねー。

僕が子供の頃の大スターをちょっと挙げてみても・・・
ミッキー・カーチス、ハナ肇とクレージーキャッツ、浜村淳、ザ・ピーナッツ、
中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり、ザ・ドリフターズ、沢田研二、布施明、森進一、
小柳ルミ子、天地真理、キャンディーズ・・・だもんね。
あのジャニーズだって、結成当初はナベプロと業務提携していたんだね。

悪いこともいっぱいやったみたいだけど、
タレントのマネージメントが主体だった芸能プロが
番組制作や楽曲出版、映画製作なども行なうようになり、
芸能人や芸能界の待遇や地位の向上のためのビジネスモデルを
日本で最初に作ったのがナベプロと言われているみたいだね。



で、映画といえば、“クレージーシリーズ” でしょ。
で、今回観たのが『クレージー黄金作戦』。

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確か、子供の頃に観たことがあったはずなんだけど、
ほら、クレージーキャッツの映画って、似たような感じだから
どれがどれだったのか、こんがらがっていたんだけどさ。

この映画も、植木等がすっとぼけた破天荒なキャラで、
思いつきでなんやかんやドタバタやらかして、
大成功しそうでしそうで、最後に失敗するんだけど、
結果オーライ、ってパターン。

でもね、いま観ると、こりゃいいねー!
すげー作品だわー。
尺が2時間半以上もあるんだよ。
なんたって、あの東宝の創立35周年記念作品だもんね。

カリフォルニア郊外でのロケでしょ、
ラスベガスのメインストリートを封鎖してのミュージカルロケ・・・

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ハワイのワイキキビーチロケ・・・

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歌あり、ダンスあり、ギャンブル、水着、旅・・・
壮大なスケールのミュージカル・サスペンス・コメディ・ロードムービー
とでもいうのかな。

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加山雄三とか、ドリフ、ジャニーズ、ブルコメ、藤田まこと、
E・H・エリック、藤木悠、藤岡琢也あたりだって、
ほんの一瞬出てくるだけのちょい役だからね。

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こういう、有名なタレントや俳優がドバドバ出てくる作品
ってのもいいよねー。
最近では、『シン・ゴジラ』とか『64』とかあったけど、
すごい俳優がいっぱい観られると、それだけでも豊かな気分になるよねー。

やー、「いざなぎ景気」まっただ中!で、明るさ爆発!
ナベプロパワー全開!
クレージー映画なんてわかっている、と思っていたんだけど、甘かった。
なかなかの映画だったわー。



アミューズやジャニーズ事務所が、アーティストを全員集合させて
年末とかにコンサートをやったりしてるけど、
この映画みたいに全員集合映画を作ったらおもしろそうだよなあ。





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●クレージー黄金作戦(Las Vegas Free-for-All)
1967年 日本
上映時間:157分
監督:坪島孝
脚本:笠原良三、田波靖男
製作:渡辺晋
撮影:内海正治
編集:武田うめ
音楽:宮川泰、萩原哲晶
美術:竹中和雄
スチール:岩井隆志
配給:東宝
出演:植木等、ハナ肇、谷啓、犬塚弘、桜井センリ、石橋エータロー、安田伸、
   浜美枝、園まり、ペギー・ニール、有島一郎、藤木悠、石山健二郎、
   十朱久雄、人見明、藤岡琢也、石田茂樹、藤田まこと、飯田蝶子、
   桐野洋雄、沢村いき雄、アンドリュー・ヒューズ、E・H・エリック、
   塩沢とき、ジョージ・A・ファーネス、ザ・ドリフターズ(いかりや長介・
   加藤茶・荒井注・高木ブー・仲本工事)、加山雄三、
   ザ・ピーナッツ(伊藤エミ・伊藤ユミ)、ジャッキー吉川とブルー・コメッツ、
   ジャニーズ ほか







♪ つれてって / 園まり




♪ 五万節・スーダラ節・ハイそれまでよ / クレイジーキャッツ



CM: 16
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もしキミがゼネコンとかに勤めていて、
築地市場移転建設とか、2020東京五輪のボート競技施設建設なんかの
でっかい入札で絶対勝たなきゃならないとしたら、
どうやればいいか知ってる?



① 依頼主と結託して絶対勝つ

入札って、↓こんなふうなもんなんだよ。

●依頼の条件や仕様について細かな内容が設定されていて、
 入札参加社に等しく伝えられる
●参加社は、その内容をきっちりクリアした計画書と見積書を提出する
(フツーは、必要以上の品質や付加価値を求められない。
  必要以上のものを計画書に盛り込むと逆に失格になったりする場合もある)
●参加社の中から、最も安いところに業務委託する

まあ、できるだけリーズナブルな費用で100点をとるといったことなんだわ。
で、よく聞く「コンペ」というやつは、依頼主の要望をどれだけオーバーした
クオリティを提供するかという、150点くらいとるといった戦いなんだけどね。

で、入札。
これは必然、品質は同じでコストの低さで勝負になるんだな。
それで、参加社みんなが本気でコストの検討をすれば
費用なんてどこもほとんど変わらなくなるんだな。
ぎりぎりの相場に落ち着くということ。

「いや、ウチは利益が出なくてもこの金額でやる」というところが出てきても、
それは他社もおんなじ程度の範囲で競合してくるんだよ。
限度というのは、そんなに差がないんだな。
そうすれば、勝負が微妙なものになる。
決定的に勝つ方法などない、努力のしようがないということになる。

で、大昔から行なわれてきたのが、賄賂だよね。
委託先の決定権を持つ人物(1人か複数かわからないけど)をつかまえて、
ハデな接待をしたり、勝たせてもらったらいくらいくら払う、
といった約束をする
わけだ。



そうやって依頼主側の有力者と結託したら、
次はどうやって「勝つ」かだよね。
なんせ、一番安いところが勝つ、というのが原則だからね。

たとえば、当該案件で、A社が一番安い98億の見積もりを出したとする。
キミの会社B社は安さ2番目で、100億だったとする。
これはもうほっといたら、A社の勝ちとなるでしょ。
そこで先の結託者が登場してくるわけだ。

その部下かなんか知らないけど、審査に絡む人間に、
A社の入札に不備があった事実をねつ造させるんだな。
どこどこの部分が見積もり項目から漏れてたとか、
どこそこの部分がオーバークオリティ過ぎたとか、
場合によっては計画書のホッチキスの止め方がだめだったとか、
いちゃもんをつけて失格にしたりするんだよ。
そうすれば、2番手のB社が不戦勝繰り上げということになるでしょ。



② 賄賂を見えなくする

仮に、B社の入札価格100億のうち、20億が結託者側への賄賂しよう。
でも、これを単純にぽんと渡したら、すぐバレるよね。
建設にかかる見積もりや領収書の類と、請求書を照合すればすぐに
その20億はどこへ行った?ということになるから。

そう、それをわからなくする方法が「手抜き工事」なわけだ。
盛り土を入れる仕様で、100億でやる予定だった工事について、
こっそり盛り土をやめて完成させて100億で請求すれば、
当初かかる予定だった盛り土の代金と工事作業費用が浮くよね。
もしくは、耐震構造用の建築部材をもっと安い物にすり替えるとかね。

そうやって浮かした金を黙って結託者に渡せば、
不正が見えにくくなるというわけ。
そうやって、よくニュースになったりしてる欠陥建築物ができあがって、
後から露呈したりするんだね。

はい、上記の2点をうまいことやって、入札に勝ちましょうね。
てか、見え見えだけどね。



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この映画は、建設関係の公団と民間の建設会社が
そんなことをやらかして事件になるという物語なんだよ。
いまでこそ、これ系はたくさんあるけど、これが、1960年の作品だからね。
建設ラッシュだったはずの当時は、すごい衝撃作だったんだろうね。

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ま、それはさておき、やはりさすがの黒澤明監督の作品としか言いようがないね。
シャープでひらめきのあるカメラワーク。
超こだわりのセット。
大道具、小道具の質感、モノクロならではのメイク、ライティング。
すごいクオリティだよねー。

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特に、三船敏郎と公団の課長補佐(藤原釜足)が、課長補佐自身の葬式に行って、
車の中から葬儀場を眺めつつ、キャバレーで録音したテープを流すシーン!
緊迫した空気のシーンと、キャバレーで流れている楽しい音楽の
ミスマッチを狙ったカット
なんだけど、これには鳥肌が立ったねー。
ああ、これが世界のクロサワなんだー、って目からウロコが落ちたわ。
このやり方は、世界中の映画制作者に影響を与えたんたろうな、って思う。

あと、最初のほうの結婚披露宴のシーンで、
新聞記者の会話を通して登場人物の相関関係を紹介するやり方は、
フランシス・フォード・コッポラ監督が『ゴッドファーザー』でパクったんだそうだ。

それから、俳優の演技!
この作品の主演は三船敏郎なんだろうけど、
僕に言わせればMVPは、間違いなく西村晃でしょ。
ド迫力の怪演!
精神的に追い詰められていく課長、といえばコレで決まりだよ。

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そして、香川京子ちゃん。
僕の中では子供の頃から、香川京子といえば母親くらいの年齢になっていたので、
「お金持ちの奥さん」というイメージしかなかったんだけど、
若い頃は、独自の個性のあるかわいこちゃんだったんだねー。
山本美月系とでもいうのかなあ(あ、山本美月が香川京子系なのか)。
こりゃ、小津監督や黒澤監督に好まれたわけだ。

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築地市場の移転や五輪施設の問題で湧くいま、
こんな作品は笑いごとじゃないぜー。
というわけで、あえておすすめしちゃおうかなと思ったわけ。



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●悪い奴ほどよく眠る
1960 日本
上映時間:150分
監督:黒澤明
脚本:小国英雄、久板栄二郎、黒澤明、菊島隆三、橋本忍
製作:田中友幸、黒澤明
撮影:逢沢譲
照明:原一郎
音楽:佐藤勝
録音:矢野口文雄 、下永尚
音響効果:三縄一郎
美術:村木与四郎
小道具:浜村幸一
衣装:栗原正次
特殊技術:東宝技術部
配給:東宝
出演:三船敏郎、森雅之、香川京子、三橋達也、志村喬、西村晃、加藤武、藤原釜足、
   笠智衆、宮口精二、三井弘次、三津田健、中村伸郎、藤田進、南原宏治、清水元、
   田島義文、松本染升、土屋嘉男、山茶花究、菅井きん、賀原夏子、田代信子、
   一の宮あつ子、樋口年子、近藤準、佐田豊、沢村いき雄、横森久、田中邦衛、
   桜井巨郎、清水良二、生方壮児、土屋詩朗、小沢経子、峯丘ひろみ、上野明美、
   小玉清 ほか
受賞:第15回毎日映画コンクール
   ・音楽賞 受賞
   ・男優助演賞(森雅之) 受賞
   第34回キネマ旬報ベスト・テン 第3位







♪ Fair Warning(full album)/ Van Halen





♪ TOBACCO ROAD / CREATION





♪ Inside Looking Out / Grand Funk Railroad




CM: 12
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もう、神様ったら ~ 『神様メール』 


もし、キミのお父さんが「神様」だったらどうする?

で、当然キミのお母さんがマリアでしょ?
ということは、兄貴がイエス・キリストなわけだ。
だから、キミはイエスの妹(または弟)ってことだな。

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キミのお父さんは、世の中を良くしようとして働いてきたわけだ。
でも、戯れに人間と関わって(作って)しまったせいで、
世の中、アダムとイヴから始まって、愚かな人間だらけになってしまった。

お父さん、もう完全にアタマにきて、ひねくれてしまった。
だから、お父さんのやることといったら、人間たちへの意地悪ばかり。
家の奥の部屋に引きこもって、パソコンを使ってあらゆる人間に
不幸や災難をもたらしている
んだよ。
(おお、人間の不幸って、こうやって生み出されているのかあ)

それを見かねたJC(お兄ちゃん)は、親父に反抗。
世間に出て行って、12人の使徒とつるんで世の中をよくしようとしたんだけど、
やはり愚かな人間のせいで殺されてしまったのだ。

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妹のキミは、そんなお兄ちゃんの善行にも冷たい親父が大嫌い。
なんとかして、親父の悪行をやめさせるテはないかと、
親父のパソコンを勝手にいじって、人間界に異変を生じさせる!

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そして、人間世界へと冒険の旅へ!
がははー、なに言ってんだかわかんねぇー?



うーむ、エスプリのきいたコメディなんだなあ。
「はい、笑うとこー」って感じに媚びていないところがいいなー。
そして、ヨーロッパ映画らしいファンタジー。
よくよく考えると、かなり哲学的だね。

お父さん役(神)は、『チャップリンからの贈りもの』のブノワ・ポールヴールド。
お母さん役(マリア)は、『アメリ』にも出てたヨランド・モロー。
『エール』のフランソワ・ダミアン。
なんと、カトリーヌ・ドヌーブが濡れ場を演じる!

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ハリウッドでは、こんな映画は作られないなあ。





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●神様メール(Le tout nouveau testament/THE BRAND NEW TESTAMENT)
2015 ベルギー・フランス・ルクセンブルク
上映時間:115分
監督:ジャコ・バン・ドルマル
脚本:ジャコ・バン・ドルマル、トーマス・グンズィグ
製作:ジャコ・バン・ドルマル、オリビエ・ローサン、ダニエル・マルケ
撮影:クリストフ・ボーカルヌ
録音:ドミニク・ヴァルニエ 、 フランソワ・デュモン
編集:エルベ・ド・リューズ
美術:シルビー・オリベ
衣装:カロリーヌ・コネール
メイク:カーチャ・ヴァン・ドルマル
音楽:アン・ピエールレ
配給:アスミック・エース
出演:ブノワ・ポールブールド、カトリーヌ・ドヌーブ、
   フランソワ・ダミアン、ヨランド・モロー、ピリ・グロワーヌ、
   ローラ・ファーリンデン、セルジュ・ラリヴィエール、
   ディディエ・ドゥ・ネック、ロマン・ジェラン、マルコ・ロレンツィーニ ほか
受賞:第73回 ゴールデングローブ賞/外国語映画賞ノミネート
   第68回カンヌ国際映画祭/監督週間正式出品作品
   第6回マグリット映画賞(ベルギーのアカデミー賞)
   ・最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、オリジナル音楽賞 受賞
   ・助演男優賞、助演女優賞、撮影賞、録音賞、新人男優賞、新人女優賞 ノミネート
   第43回ノルウェイ国際映画賞/観客賞 受賞
   オースティン ファンタスティック映画祭2015/最優秀コメディ作品賞 受賞
   バイオグラフィルム映画祭/観客賞 受賞
   ハンブルク映画祭/芸術映画賞 ノミネート
   サテライト賞/最優秀外国語映画 ノミネート
   シッチェス・カタロニア国際映画祭/最優秀女優賞 受賞







♪ Black Friday / Steely Dan





♪ Bodhisattva / Steely Dan





♪ The Fez / Steely Dan




CM: 8
TB: 0

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旧ソ連邦の一つ、カザフスタンのハナシ。
日本列島が何個も入りそうなだだっ広い平原に、
ぽつんと一軒の家がある。

子供でも女でもない少女と、その父親の二人だけ。


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土地なんて気が遠くなるほどあるのに、
遠慮したかのように、必要十分なだけ確保して
きちんとスクエアな人為的なスペースに住んでいる。
広大な自然の中では、人間の欲望なんてたわいものないものだ
とでもいうようなたたずまい。


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埃っぽい風景と、粗末な家や家具。
一切の自我も感じさせない、素直過ぎる少女。
モンゴル系の顔つきで、図体がでかくて愚鈍な感じの親父。
あまりにも不器用で退屈な恋。


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その変哲のないシーンの一つ一つの意味が、
あの衝撃的なラストシーンを迎えて一変する。

埃っぽい風景は、美しい大地の静かな息遣いに。
実は、ナチュラルで心あたたかな美少女、
誠実で力持ちで男らしいお父さん。
あたたかく、純粋に恋を育むということ・・・



なんて美しい、自然と人たち “だった” んだろう。



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セリフがゼロの映画だよ。
無声映画ではないんだな。
物音は全部聴こえるし、音楽も入る。
セリフだけがないんだよ。
だから、睡魔に勝てない人には観るのむずかしいかもなあ(笑)。

事実に基づいた映画だそうだ。
アンドレイ・タルコフスキーの『サクリファイス』を思い出したよ。
ロシア人は、こういう作り方が好きなのかな?

映像が も・の・す・ご・く 美しいわー。
ヒロインのエレーナ・アンも、
「かわいい」のではなく「色っぽい」のでもなく、
そう、美しい。

原題の意味は、翻訳ソフトで訳すと「テスト」。
そう、邦題に入っている「実験」ということだな。
“セリフのない実験的な映画”、という意味かと思い込んで観たんだけど、
んーー、そうではなかったやー。


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●草原の実験(Испытание(Ispytanie))
2014 ロシア
上映時間:97分
監督:アレクサンドル・コット
脚本:アレクサンドル・コット
製作:イゴール・トルストゥノフ、セルゲイ・コズロフ、アンナ・カガルリーツカヤ
撮影:レバン・カパナーゼ
音楽:アレクセイ・アイギ
音響:フィリップ・ラムシーン
編集:カラリーナ・マチェーフスカ
美術:エドゥアルド・ガルキン
衣装:エドゥアルド・ガルキン
配給:ミッドシップ
出演:エレーナ・アン、ダニーラ・ラッソマーヒン、カリーム・パカチャコーフ、
   ナリンマン・ベクブラートフ=アレシェフ ほか
受賞:第27回東京国際映画祭(WOWOW賞、最優秀芸術貢献賞)
   第25回キノターヴル映画祭(最優秀作品賞、最優秀撮影賞)
   第13回プネー国際映画祭(監督賞、観客賞)
   第28回ニカ賞(最優秀音楽賞)
   第51回アンタリア・ゴールデンオレンジ映画祭(最優秀作品賞)







♪ Minuet and Trio in G, K1 / Wolfgang Amadeus MOZART


映画とは何の関係もありません


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