ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

わざとハズレを引く余裕をどうぞ ~ 『ワン・フロム・ザ・ハート』



少し前、「高松宮殿下記念世界文化賞」というやつの授賞式のもようをテレビでやってたよね。
それの「演劇・映像部門」の受賞者として、フランシス・フォード・コッポラ監督がいたねー。
日本の皇室の名目で、なんで世界の文化人を表彰するのかよくわからないけど、
コッポラ監督が受賞する理由はわかる気がするね。

001コッポラ受賞

コッポラ監督は、かなり日本の映画とくに黒澤映画が好きみたいで、
大学で映画を学んでいた時に、ノーベル賞の事務局に、
特例として「黒澤監督にノーベル文学賞を授与すべき」
という手紙を送ったという経歴の持ち主なんだそうだ。

1970年代には、東映の岡田茂プロデューサーへ
「千葉真一とアル・パチーノの共演による映画を製作したい」とオファーを出したり、
『影武者』の外国版製作に資金援助をしたりもしてる。
そうとうな日本映画びいきだからして、賞をあげる側も当然、
コッポラにあげたくなるだろうね。

そんなこんなで思い出したのがこの映画、
『ワン・フロム・ザ・ハート One From The Heart (1982)』。



コッポラは、ミュージカルや恋愛モノも大好き

この作品は、なんと、ミュージカルタッチのラブロマンスなんだよ。
『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』のイメージからすると、
ミュージカル調というと意外な感じがするかもしれないけど、実はそうでもないんだよ。

コッポラは、『ゴッドファーザー』で大ヒットをつかむ前に、
『フィニアンの虹 Finian's Rainbow(1968)』というミュージカル映画を
大学生だったジョージ・ルーカスを手伝わせて作っているし、
ルーカス総指揮&コッポラ監督のディズニーランドのアトラクション『キャプテンEO』だって、
ミュージカルに違いないよね。
そもそもコッポラの家庭は、ブロードウェイの音楽一家なのだ。

ラブロマンスというと、やっぱり『ゴッドファーザー』以前に、
『雨のなかの女 The Rain People (1969)』というのを撮っているし、
のちに『ペギー・スーの結婚 Peggy Sue Got Married (1986)』も撮っているよね。

ただし、ラブだけどロマンスというのとはちょっと違うかもしれないね。
『ワン・フロム・ザ・ハート』も含めて、3つの作品に共通しているテーマは “結婚” で、
結婚生活のマンネリや絶望、新しい恋へのあこがれ、そして再生とかを描いていて、
屈折しててベタな恋愛ものじゃないんだな。

コッポラ自身、よっぽど結婚に対して夢を抱いたり、絶望したり、考えるところが多かったのかな?
とか、彼の文学的なテーマの一つなのかな?なんて勘ぐってしまう。

で、とにかく、『ワン・フロム・ザ・ハート』は、ミュージカルタッチのラブロマンスなのだ。



歴史に残るコッポラの “大迷作”

この映画は、コッポラ監督とその周辺の人たちにとって、絶対忘れられない作品だろうと思う。
というのは、興行的におもっきしコケた映画だからだ。

製作費が、当時の額で$26,000,000で、興行収入が$636,796となっているから、
当時の円になおすと80億かけて、2億円しか取り戻せなかったことになるよね。
これはとんでもない不発だねー!

『ゴッドファーザー1・2』と、『地獄の黙示録 Apocalypse Now (1979)』で
大ヒットを飛ばしたとはいえ、この損害はでか過ぎ!
コッポラが '69年に苦心して起こした映画制作会社アメリカン・ゾエトロープ社は、
この一発で吹き飛んだんだよ。

おまけに、MGMやパラマウント、コロンビア映画社の信頼も消失。
とんでもない出来事だんだんだなー。
コッポラは、この後にも3度も会社を倒産させているから、
倒産なんてへのカッパだけど、『地獄の黙示録』の大成功の後だし、
初めての倒産、という意味で記念碑的な作品なのさ。

・・・で、気になるのは、80億円という製作費。
ちょっと待てよ、ってよく考えたら、
“ミュージカルタッチのラブロマンス” にこの額はでか過ぎでしょ。
だってね、一発目の『ゴッドファーザー』の制作費なんて、18億なんだよ。
あの『地獄の黙示録』だって約90億だから、この金額がどれほど異常な金額かわかるよね!
製作額を知ってから作品をみると感じると思うけど、
10人が10人「えー、こんなホームドラマみたいな映画に80億ってか!?」って言うはず。

なんでそんなにお金がかかったのか?
実はそれは明快。
映画のすべてのシーンが “セット” だからだ。
オールセットなんだ、とわかってて観ると、
この作品の見え方はさっきとは違ってくる。
「えー、これもセット?いったいいくらお金がかかっているんだ!?」って。

さらには、挿入歌もすべてオリジナル。
よく既成の曲を拝借してくる作戦をとるけど、
ああいうのは「イメージソング」って言って、
書下ろしほどはお金がかからないもの。
この映画の曲はすべて書下ろしの「テーマソング」で、
しかも、映画の場面場面にぴったり合ったものを
完璧な打ち合わせのもとに作ったように見受けられる。

それだものお金がかかるわけだよね。
でもね、モンダイはそこでないのだ。
マーティン・スコセッシやアンディ・ウォーホルみたいな変なお友達以外は、
みーんなこんな映画を観たくなかったということなんだな。

舞台はラスベガスなんだけど、劇中にはギャブルのシーンはちょびっとも出てこない。
この映画そのものが、一大ギャンブルだったんだな。
とてつもない資金を賭けて、絵に描いたようにスった、映画史に残る “迷作” だよーん!!

「そんな作品だから、一度は観てみたら?」っていう、
マニアックなおすすめでこの記事を書いているんだけど、
いま一度見直してみたら、けっこういいんだよね。
ストーリー追求型の人は、きっと、「全然おもしろくねーぞ」って言うと思うけど、
実はけっこうお洒落な作品だったんだなー。



コッポラの “恋愛と結婚” 感を描いた、ピュア過ぎるストーリー

002ストーリー_タイトル

時は、'80年代初頭オンタイム。
場所は、アメリカのラスベガス。
歓楽街の郊外に、ごくフツーの男女が一緒に暮らしていた。
籍は入れていないけど夫婦状態、子供はなし。
アメリカンドリームを見つけに、ラスベガスにやってきて出会った仲なんだろうね。

一緒に暮らして数年経っているのかあ、それなりの住宅地に家を構えている。
特に不足のないディンクス生活を送っているんだけど、
最近なんとなくマンネリというかすれ違いの多い日々。
ある日とうとう大喧嘩してしまって、彼女が家を出て行ってしまう。

003フラニー
彼女のほうは、バーのピアノ弾きにナンパされる

004キス
『未知との遭遇』のテリー・ガー、『アダムス・ファミリー』のラウル・ジュリア

次の日、アメリカ独立記念日の夜、ベガスの街で、二人ともがそれぞれの新しい恋をゲット。

005男二人
彼のほうは、友達とナンパに
『地獄の黙示録』のフレデリック・フォレスト、『パリ、テキサス』のハリー・ディーン・スタントン

006ナスターシャ
彼は妖精のようなサーカスダンサー(ナスターシャ・キンスキー)に魅せられてしまう

どちらの恋も、南の島や歌やダンス、マンネリじゃないセックス、新天地・・・・
言ってみれば、新しいドリームに満ちていたんだけど・・・・

007奪還

後は内緒。



幻のスタジオセット “ゾエトロープ映画村”

コッポラ監督が、『地獄の黙示録』のフィリピンでの屋外ロケで天候不順に見舞われて、
撮影延期を余儀なくされたり、台風がやってきてセットを壊されたりして、
大変な思いをしたことは有名だよね。
それから、ちょっとした太陽の翳りや鳥の飛び方まで気になる、完璧主義の監督だから
屋外の自然を利用したロケなんぞは、がまんできないものがあるのかも知れないね。

そういうわけで、
膨大な経済的&時間的コストがかかるくらいなら、全部ハリウッドにセットを作ってしまえ
ということでやってしまったんだろうねー。
完璧主義の監督が自然の絶好のチャンスを切り取るのは大変な騒ぎだろうけど、
完璧主義の監督が造るセットというのも大変なことになるに違いないよね。
どっちにしろ、大変じゃんか、ねぇ(笑)。

008セット001
巨大なネオン!

009セット002
巨大な背景画!

010セット003
広大な通り。この後、遠くで花火が上がる

オールセットかあ、とわかって見るとホント驚くよー。
どんだけ広いんだよ、どんだけ家を建てたんだよ、って感じ。
えーっ!この飛行機も造作物かよっ!?って驚くはず。

それから、ネオンで造った装飾や大道具がやたら多い。
もう、この映画は “ネオン映画” である、と言いたいくらいネオンだらけ!
デザインもすべてオリジナルで、これはもはやアート。
もちろん、電気が切れているやつなんてひとつもない(笑)。
ゾエトロープの敷地に、煌びやかなラスベガスの一角をもうひとつ造ってしまったんだなー。

011ネオン001
手間のかかったイメージカット

012ネオン002
本物のラスベガスもびっくりのネオンサイン

013ネオン003

014ネオン004
“つくりもの” の恋を表現しているのか?

建物、背景、大道具、小道具、衣装、インテリア、エクステリア・・・・
そうか!この映画は、“美術さん映画” なんだ!
その映像の世界でいう「美術さん」の美術という意味。
自然の中で撮るリスクもコストもなくてすむからセットにした、
なんて補完的な意味合いなんて微塵もない。
コッポラ監督は、世界一の “美術さん映画” を撮ろうとしたに違いないんだ!
これは、映画やイベントや宣伝の美術・装飾に関わる人にとっては、
ヨダレもんのムービーなんだということがやっとわかったよ。



CG夜明け前。合成技術のデパートやあ!

ルーカスの『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』を思い出すとわかると思うけど、
1980年代はまだまだSFXの時代で、1993年のスピルバーグの『ジュラシック・パーク』が登場するまで、
いまのようなCGらしいCGというのはなかったんだね。

それでも、映画冒頭のスタッフ紹介で、3DCGらしき映像があったり、
実写物の動画にに2D画像を合成してあったり、
ファンタジックな表現に、動画と動画のハメコミ合成やヌキ合わせ合成が使われていて、
当時やれるテジタルエフェクトの最先端を窺うことができる。

015オーバーラップ合成001
動画を4重にも5重にも重ねたオーバーラップ

016オーバーラップ合成002

017オーバーラップ撮影003
これはオーバーラップに見えるけど、2重セットと思われる(ガラス越しに2つのセットを同時撮影)

018ハメコミ合成001
動画+動画のハメコミ合成

019ハメコミ合成002
複雑な形のハメコミだねー

020抜き合わせ合成001
3つの動画のヌキアワセ合成

まあ、SF映画じゃないので技巧的な派手さはないけど、
この映画のポップでファンタジックな、最も肝心な部分の表現力を担っているんだよ。



お洒落な音楽とダンスのテーマパークやあ!

音楽はあのトム・ウェイツ!
のちに、ジム・ジャームッシュ監督の『ダウン・バイ・ロー Down by Law(1986)』に
自ら出演して話題になったけど、当時アメリカで最もクールな音楽アーティストと言われていた人だよ。

021ジャズ01
このトランペッターはトム・ウェイツ本人

大雑把に言うと、全編がメロウでスローな4ビートジャズのメロディに包まれているイメージ。
映像と音楽のどっちを先に作ったのかわからないけど、場面場面でお互いがばっちりフィットしている。

022ジャズ02

でも、その才能はジャズだけじゃない。
ピアノ弾き語りから社交ダンス、バレエ、ミュージカル、サーカスまで、
あらゆる “音楽映像” が盛り込まれている
んだなー。
この映画を「ミュージカル映画」と呼ぶ人がいるのも不思議じゃないことがわかるね。

023ピアノ弾き語り
ピアノ弾き語り

024社交ダンス
タンゴ

025ミュージカル
ジャズダンスによるミュージカル

026サーカス
サーカスだってやっちゃう!



作品の冒頭で、トム・ウェイツとカントリー歌手のクリスタル・ゲイル
掛け合いでエッチな感じで歌う歌がコレ↓


昔から賢者は言っている
“稼ぎを恋に注ぎこむな”

搾取され うまくはめられて
そのあげく 抵当は水に流れる

岐路に立てば 方角に迷い
橋は流され 道路は閉鎖

どう考えても 結論はひとつ
恋は人を欺き もてあそぶ

恋の泥沼に 足をいすくわれて
赤いボールが 胸の急所を狙う

いつの世にも 通じるまこと
“稼ぎを恋に注ぎこむな”

どこの町を歩くときでも
目指すはメイン・ストリート

行きつく先は恋の墓場
傷ついたからだを横たえて

酒のグラスで墓穴を掘って
敗れたハートを土に埋める

昔から賢者は言っている
“稼ぎを恋に注ぎこむな”


ガハハハハー!
“稼ぎを恋に注ぎこむな” なんて歌詞が入っていたんだねー。
皮肉なハナシだねー。お洒落過ぎでしょ。



オー! マイ ナスターシャ!

実は、ナスターシャ・キンスキーが、好きん好きーなんです。
オードリー・ペップバーンをエロくした感じで、いぐねーすか?

初々しい18歳の時の『テス』( '79・ポランスキー)。
一番痩せていたと思われる『ホテル・ニューハンプシャー』( '84・トニー・リチャードソン)。
いい女になったなあ、って感じの『パリ、テキサス』( '84・ヴェンダース)。
21歳のこの作品の時は、ちょっとグラマーだった頃かなー。

主役じゃないけど、マイ・ナスターシャが出てるから3回も観たんだよ、この映画。

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ナスターシャ・キンスキーは、15歳の頃からロマン・ポランスキー監督の愛人だったんだよ。
あのやろーめ。

[クイズ] ナスターシャ・キンスキーの国籍って、どこか知っている?



この作品で、何を言いたかったんだろう

1980年代のアメリカは、レーガン大統領の時代だよね。
対ソ連&対中東政策が強化されて、経済発展の突破口を開こうとしていたけど、
そんなに簡単にはうまくいかず、
シリコンバレーがリードする半導体産業で技術を独占していたけど、
すぐに日本に追いつかれ、
自動車産業が傾き始めていた時代。
そして、税制緩和政策のレーガノミクスで、70年代を悩ませたインフレを解消したけど、
国債の増発と貿易赤字の増大化を招いて、
'85年以降には中流がすっとんで大金持ち以外はみんな貧乏になった時代。

庶民の感情としては、政治面でも経済面でも、
'60年代の戦後の繁栄の時代は終わってしまって、
アメリカンドリームを本格的にあきらめつつあった時

と言ってもいいかもしれないな。

この映画と同じ1982年にリリースされて、
その年度のグラミー賞の最優秀アルバム賞にノミネートされた
スティーリー・ダンの片割れドナルド・フェイゲンのアルバム『ナイトフライ』(The Nightfly)でも、
アメリカの過去の栄光や失ったものへの哀愁、新しい希望の渇望などが描かれていて、
その時代の一般の人々を包む空気がどんなものなのか知ることができるよ。

そんな時代の空気を押さえながらこの作品の仕立てを探ってみると・・・
ときは、'80年代が始まったばかりのオンタイム。
場所は、ラスベガスだからネオンギラギラのアメリカンドリームのシンボルみたいなところ。
そして、物語のその日は、アメリカ独立記念日。
ほら、意味ありげでしょ?

フツーを絵にかいたようなカップルが、ラスベガスの郊外の一軒家に暮らしている。
どちらもそれなりの職業に就いていて、大金持ちでもないけど、特に不足もない暮らし。
でも、近頃なんとなくふたりはうまくいってない。
大きな夢や刺激のない暮らしが、ふたりの間にすれ違いを生んでいく。
ちょっとしたきっかけで大喧嘩したふたりは、別れようと決めてしまう。
そう、アメリカが新しいドリームを模索し始めたように、新しい恋へ。
“つくりもの” のようなベガスを捨てて
新しい連れ合いと、新しい夢を追いかけて、新しい土地へ、新しい生活をしに・・・
でも、いま以上の幸せが、そこにあるのだろうか?

コッポラは、アメリカンドリームを恋にたとえたんだと思う。
恋は、ひととき罹る熱病であって、それが治った時の状態がホントの自分なのだ。
幸せへの向きの定まらない助走であって、ゴールじゃない。

ありもしない、うそ臭いネオンの灯りの夢ばかりを追って、
いまそこにあるリアルな幸せを見紛うんじゃないよ!

コッポラは、アメリカに向かって “こころから=One From The Heart”
そう言いたかったんじゃないだろうか。

この映画の封切りからおよそ30年が経った。
産業と金融のグローバリゼーションの中いろいろな紆余曲折があって、
いまもなおアメリカは新しい再生の方法を探している。
日本だって同じ船に乗っているんだよ。

この映画は、いま観てもそのホントのメッセージが通用するんじゃないかな。



まあ、いろいろごちゃごちゃ書いちゃったけど、
この映画を観るのに妙な理屈なんかいらないかもしれないな。
ただのメロウで、ジャジーで、ファンタジックな恋の物語だからさ。

クリスマスにでも、カップルや夫婦でグラスを傾ける時のBGMやBGVがわりにして、
気ら~くに観るともなく観ればいいのだ。

それが、とてつもなく贅沢に創られた小品に対する礼儀というものでしょ?



035ポスター
映画を観ると、日本版のポスターのトンチンカンさがわかります

●『ワン・フロム・ザ・ハート』(One from the Heart)
1982年 アメリカ
上映時間:107分
配給:(米国)コロンビア映画
   (日本)東宝東和
製作:グレイ・フレデリクソン、フレッド・ルース
製作会社:アメリカン・ゾエトロープ
製作総指揮:バーナード・ガースタン
監督:フランシス・フォード・コッポラ
原案:アーミアン・バーンスタイン
脚本:アーミアン・バーンスタイン、フランシス・フォード・コッポラ
音楽:テディ・エドワーズ、トム・ウェイツ、クリスタル・ゲイル(歌)
美術:ディーン・タヴォウラリス(プロダクション・デザイナー)
   アンジェロ・P・グレアム (アート・ディレクター)
撮影:ロナルド・V・ガルシア、ヴィットリオ・ストラーロ
   トーマス・E・アッカーマン(カメラ)
   ジェイミー・アンダーソン(カメアシ)、ジョン・R・レオネッティ(カメアシ)
編集:ルーディ・ファー、アン・ゴアソード、ランディ・ロバーツ
出演:フレデリック・フォレスト、テリー・ガー、ラウル・ジュリア、ナスターシャ・キンスキー、
   レイニー・カザン、ハリー・ディーン・スタントン、カーマイン・コッポラ、イタリア・コッポラ、
   アレン・ガーフィールド、ルアナ・アンダース、レベッカ・デモーネイ ほか
受賞:第55回アカデミー賞
   [ノミネート]・音楽賞(トム・ウェイツ)


Posted by つかりこ on  | 16 comments  0 trackback

16 Comments

里花 says...""
この映画は観たことないけど、記事のお写真見るだけでも、これ全部セット?って驚きますね。
すっごいお金かけたんですね〜。
そういえば、NHKで3年がかりでやってた「坂の上の雲」はロケシーンが多かったんですが、たとえ海外ロケをしても、セットを作るよりは安上がり、という話でしたよ。
セットには莫大な費用がかかるんですね。
そんなお金をかけたと思って観たら面白そう。
コッポラ監督もやりますね〜。

ナスターシャ・キンスキーさん、どこの人だったっけ?わかりません☆
確かにオードリーヘップバーンのようなキュートさがありますね。
2013.11.26 18:41 | URL | #- [edit]
映画カッパ says..."名監督の珍作"
コッポラ大好きですが、
この映画は、少し怖くて、まだ観えていません。
「ペギー・スーの結婚」を観た時に、
コッポラの別の部分…、いや概念を観た気がしました。
彼は、眩しいぐらいの純な人です。
何となく「マイケル」のダブります。
大変、興味深い記事、ありがとうございました。
勇気を持って観てみます。
2013.11.26 23:28 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."Re: 里花さん、いつもありがとうございます。"
> この映画は観たことないけど、記事のお写真見るだけでも、これ全部セット?って驚きますね。
> すっごいお金かけたんですね〜。

↑当時の金額を円になおすと80億円くらいかかっているんですね。
これは、何百人も出演して超大がかりなセットをドカドカ爆発させる
巨編の戦争映画くらいかかっている計算になります。
これはもう、コッポラは「世界一金のかかったセットを作ってやろう」って
確信犯的にやらかしたことだと思います。
見事にコケて、かわいそうなので、ここに書き残してあげようと思いました(笑)。


> そういえば、NHKで3年がかりでやってた「坂の上の雲」はロケシーンが多かったんですが、
> たとえ海外ロケをしても、セットを作るよりは安上がり、という話でしたよ。
> セットには莫大な費用がかかるんですね。

↑やり方によってずいぶん違うと思うのですが、
広い野原を見つけてきて、そこにトーチカを作って、大砲や銃を持ち込んで戦闘シーンを撮ったり、
ヨーロッパなんかに行って、美しい街並みを利用して会話シーンを獲ったりするのは
海外ロケでも卒倒するほど費用がかかるというほどでもないはずです。
セットも、室内のシーンや路地などの場合は、いくら手間をかけた造作にしたとしても
そんなにかかるものでもないはずです。
でも、「坂の上の雲」の場合は、戦艦や飛行機や海(プール?)などの大がかりな造作物が多いし、
爆破することが多いでしょ?
しかも、ちゃんと時代考証された家や道具をいちいちオリジナルで作らなきゃならないから、
セットでもすごく費用がかかるのだと思います。
フツーは、どっかの家やオフィスなんかを借りて、それに必要な装飾を施して使うので、
そんなに費用がかからない(かけない)ものなんです。
「坂の上の雲」は、セットでもお金のかかるケースですねー。

「地獄の黙示録」は戦争モノなので、本物のヘリを何台も飛ばしたり、
何かを爆破したりで、もともとお金のかかる種類のロケですが、
さらには天候不順のせいで大がかりなセットが壊れて作り直したり、
コッポラのこだわりのせいで、足止めを食らった俳優やスタッフや
レンタル機材の費用がかさんだりと、コッポラならではのお金の
かかり方をしてしまったケースですね。
それでも、まあ、戦争モノだし、かかるよねぇ、って感じかな。

しかし、フツーなら、どっかの家やどっかの街並みや、
どっかの町のネオンサインを活用して撮れば、
全然お金がかからないで済む「恋愛モノ」に、
戦争モノ巨編と同じくらいの費用をかけてセットを造るなんて、
異常としか言いようがないんですね。


> そんなお金をかけたと思って観たら面白そう。
> コッポラ監督もやりますね〜。

↑ものすごい異常事態を招いて造られた映画なのに、
おもしろくないんですねー、これが。
「コッポラ、やるねー」といいたいところですが、
ちょっとニュアンスが違って、「コッポラ、何やってんの」
って感じです(笑)。

「あのコッポラがコケた珍作だから、一度は観てみたら?」
という気持ちです(苦笑)。
んー、観ないほうがいいだろーなー。


> ナスターシャ・キンスキーさん、どこの人だったっけ?わかりません☆
> 確かにオードリーヘップバーンのようなキュートさがありますね。

↑生まれたのは、ドイツなんですね。
ポーランド系ドイツ人。
僕は、ずーっと東欧の人だと思っていました。
いまは、どこの国籍か把握していないんですが、
たぶんいまでもドイツだと思います。
ちょっとした豆知識です、すんません。
2013.11.27 00:16 | URL | #- [edit]
Omunao says...""
つかりこさん、おはようございます!

80年代前半はキーですよね!
80年代中ごろ、特にプラザ合意のあたりは世の中の転換だったと思います。

それにしてもナスターシャ・キンスキーやばいっすねえ!
(やっぱそこかい!)

紹介いただいた博多風龍のワンタンラーメンを堪能して来ました!

美味しいですね!
ワンタンメンの懐かしさと、へえ!とんこつにこんなに合うんだあって、お腹が大喜びでした。

ホント、教えていただきありがとうございます!

勝手ながらつかりこさんのちょこっと紹介と食べレポをUPいたしました。。。
2013.11.27 06:04 | URL | #- [edit]
takaki11 says...""
80年代のラスベガスは行ったことがないので、
てっきりダウンタウンはこんな感じだったんだと納得していたらセットなんですか?
すごいですね。
今はなくなったスターダストホテルのイメージもいいです。
コッポラがこけた映画というのも知りませんでしたが、つかりこさんの解説を聞くといつも見てみたくなりますね。
正月休みにでも見てみようと思います。

2013.11.27 11:19 | URL | #- [edit]
ちっち says...""
溜め見しようと思っていた
半沢直樹ではどんでん返しの
大どんでん返しってネタバレしていたのに
このストーリーの後は内緒って
気になって仕方ありません。


ナスターシャ・キンスキーって
昔CMに出てましたね。
色っぽい雰囲気の方ですよね。

つかりこさんは
このような掘り出し物映画を見つけるのが上手いですね。
今回の映画はコッポラ監督が受賞したのがきっかけだったのですか?
2013.11.27 16:54 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."Re: 名監督の珍作"
そうですねー。
コッポラ監督って、恋愛や結婚に関して
すごく純粋な人なのかもしれませんね。
この映画のストーリーも、まったくピュアで
巧妙に作られたトレンディドラマを見慣れた
私たちには、全然物足りないです。

そういう意味では、ホントにコワイです(笑)。
僕としても、「おもしろいラブストーリーだから、観たら?」
とは言いずらいものがあります。

今回は、「あの名監督の珍作だから、なんで “珍” なのか
コッポラが好きななら確かめてみたら?」
という気持ちで記事にしてみました。
ハズレ間違いなしなので、観ても怒らないでくださいね(笑)。

あー、もちろん、僕もコッポラ監督のファンなんですよ。
2013.11.28 16:35 | URL | #- [edit]
ハリガネ says..."はじめまして!"
訪問者リストから来ました!
監督で映画を観る習慣がないので、コッポラ監督はさすがに有名で、なんとなく高尚な映画を作ってるイメージです。

この映画は見たことないのですが、紹介されてる写真で、なんとなく雰囲気は伝わってきました。すばらしいレビューですね!ことこまかに書かれてて、ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ

私のラクガキみたいな映画日記とはレベルが違う!(´∀`)

またちょくちょく覗かせていただきますね
2013.11.29 09:47 | URL | #- [edit]
里花 says...""
またお蕎麦話ですが、久しぶりに「渡邊」に行きました。
「しらすみぞれそば」というのを食べて、これもすっごく気に入りましたよ。
「けんちんそば」も出ていて、なかなか魅力的な冬メニューです♪

「ワン・フロム・ザ・ハート」のこと、返信詳しく書いていただいて、おぼろげ〜に雰囲気が伝わってきました。
異常な?執念!の作品なんですね(笑)。
2013.11.29 16:44 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."Re: Omunaoさん、コメントありがとうございます。"
そうですよね。
80年代は、世界中が激動した時代ですよね。
アメリカが車や半導体の儲けを日本とドイツに奪われ、
冷戦と中東政策で経済の起爆剤を探してうろうろし始め、
日本は空前の大好況、東側は共産主義をやめ始めた時代でした。
アメリカはその後、金融経済に依存し始めたけど、
リーマンショックにみる大失敗。
その後アメリカは、生きる道を見つけたんでしょうかねー。


> それにしてもナスターシャ・キンスキーやばいっすねえ!

↑でしょ?だめだよ、あげない(笑)。


九州とんこつワンタン麺、けっこうおいしいでしょ?
昔、九州の久留米ラーメンの店で出くわしたことがあって、
とんこつにワンタンって合うのかな?って思いながら食べたんですが、
美味しかったんですよね。
その記憶があって、会社帰りの通り道にあったその店に入ったんです。
具がいっぱい入っていて、うれしい一杯ですよね。
ホントは、昔ながらの醤油味のワンタン麺をご紹介したかったのですが、
いまは、そっちの方が見つかりにくいかもしれませんね。

貴ブログで私の紹介をたまわり、ありがとうございました。
照れます。

今後ともどうぞおつきあいくださいませ!
2013.12.02 02:19 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."Re: takaki11さん、映画ネタにおつきあいくださりありがとうございます!"
そうそう!
最近、テレビでコッポラ監督を見たこともありますが、
takaki11さんが、この前ラスベガスに行かれていたことも、
この映画を記事にしようと思うきっかけだったんです。
ありがとうございました。
本物ののラスベガスの夜も、ネオンがきれいでしたか?

この映画は、はっきり言っておもしろくないです(笑)。
コッポラ監督が好きなら、コケたやつも観てみたら?
という気持ちです。
確かにオールセットはすごいですが、それだけかもしれませんねー。
すみません、ややこしくて。
2013.12.02 02:38 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."Re: ちっちさん、長い記事におつきあいくださりありがとうございます!"
気にされるほどのストーリーでもないです(笑)。
よく言うととてもピュア、
悪く言うとなんのひっかかりもないハナシなんですよ。
セットや撮影や音楽はすごいけど、おもしろくないハナシだから
コケたんだと思います。
観ておもしろくなくても、怒らないでくださいね(笑)。

ナスターシャ・キンスキーは、たしか、美女が出るのでおなじみの
「LUX」のCMに出ていましたよね。
いまは、52歳なのでかなり・・・その・・・おばちゃんに
なっちゃったかと。
「セクシーなヘップバーン」って感じで、とても好きなんです。
あ、外国語なので、演技がうまいかどうかはよくわからないのですが。

> このような掘り出し物映画を見つけるのが上手いですね。
> 今回の映画はコッポラ監督が受賞したのがきっかけだったのですか?

↑この映画は、あの「ゴッドファーザー」と「地獄の黙示録」の
監督の作品と言うことで、30年くらい前に観たんですよ。
友達と、「なんじゃこりゃ」と言いつつも、
レンタルビデオをダビングして(違法)、「保存版」にしておいた
のを覚えています。
前述の通り、これは「掘り出し物」じゃないです。
発掘していたら、出てきた「変なもの」です(笑)。
2013.12.02 02:53 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."Re: はじめまして!"
ハリガネさん、はじめまして!いらっしゃいませ!
ぐだぐたの記事におつきあいくださって、ありがとうございました。

よく知っている映画やだいぶん過去の映画なんかは、
たくさんの意見を述べ合えたら・・・という気持ちで、
ついつい長く書いてしまい、自分でもイヤになってしまいます(笑)。

自分の性格として、この作品は何をメッセージしたいのか?が
わからないと気がすまないので、とことん考えてぐちゃぐちゃ
書いてしまう傾向にあります(苦)。
もちろん、アートに集中した作品や実験的な作品、
疑問を投げかけるだけの作品なども理解できるのですが、
世界的に高い評価なのに理解できないものもあります。
たとえば、「華麗なるギャツビー」。
そういう時は、なぜいいのか、教えてくださいね(笑)。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2013.12.02 03:13 | URL | #- [edit]
つかりこ says..."Re: 里花さん、まいどです!"
ロケの話、長くなってわかりずらくなってしまってすみませんでした。
要は・・・

●セットだからと言って、一概にすごくお金がかかるということもない
●でも、「坂の上の雲」は、もともとマジでやるとセットにすごくお金がかかる(かけた)
●「ワン・フロム・ザ・ハート」は、ものすごくお金のかかる種類の映画では
 ないはずなのに、大金持ちの会社がつぶれるくらいとてつもない費用をかけた

・・・ということです(笑)。

「渡邊」の「しらすみぞれそば」、もうひとつの名物ですよね。
僕は、それを食べたことがないんですよ。
そうですか、おいしかったですかー。いいなー
「けんちんそば」など、あったかいメニューがうれしい季節になりましたね。
蕎麦屋でオフ会でもやれたら楽しいでしょうね。
2013.12.02 03:44 | URL | #- [edit]
PineWood says..."some where"
サーカス女のナスターシャ-キンスキー何処かフェリーニ監督の映画に出て来るサーカス嬢を思わせますね♪父親はドイツ怪優クラウス-キンスキーなのですから美女と野獣ですが…。それにしても本ミュージカルロマンチックで大好きです!
2017.05.29 16:29 | URL | #mdX0xzVk [edit]
つかりこ says..."Re: some where"
some whereさん、コメントありがとうございます。
過去ログにご注目いただいて、とてもうれしいです!

> サーカス女のナスターシャ-キンスキー何処かフェリーニ監督の映画に出て来るサーカス嬢を思わせますね♪

↑ そうですね!
コッポラ監督がフェリーニ監督の影響を受けているのか否かは
全然知らなかったのですが、これを観るとどうも、なんらかの意図があって
あのサーカス嬢を彷彿とさせたかったんでしょうね。

> 父親はドイツ怪優クラウス-キンスキーなのですから美女と野獣ですが…。

↑ググってみました!
おー、ナスターシャの父親は本物のロリコンだったんですね。
姉とともに幼少期に親にいたずらされていたなんて知らなかったです。
あの陰にこもった妖艶さは、そんなネガティブな経験から
生まれてきたものなりかもしれませんね。
それにしても、かわいそう。
あくまで、想像ですが・・・
この映画は、コッポラ監督のナスターシャへの恋心を
綴ったものなのではないか?
会社がつぶれるくらいのお金を突っ込んで、
ナスターシャへの愛を表現したのではないか?
という気がしています。
コッポラ監督の恋愛もの映画の作風を見ると、
変態的なくらいピュアな恋愛観がうかがえますし、
冒頭の挿入歌もそれを匂わせるような歌詞にみえます。
また、10代の頃から変態っぽいポランスキーにも弄ばれたのではないか、
とも疑っています。
ナスターシャ・キンスキーは、恋多き女として有名ですが、
僕の中では、そんな憶測から暗い性のシンボルとして
イメージづいてしまっています。
(好きなのですが・汗)

> それにしても本ミュージカルロマンチックで大好きです!

↑ ですよね!
何かひねりがあるとか、哲学的なことはあまり感じられないのですが、
全篇ファンタジックでメロウで贅沢なロマンを感じさせてくれる作品ですよね。

大好き、と言ってくれる方がいて、よかったです!
また、お気が向きましたらいじりに来てくださいねー。
ありがとうございました。
2017.06.01 13:26 | URL | #- [edit]

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