もてなしの花、満開 ~ 『満作』



埼玉県西部で鳴り響く蕎麦屋4店のうちの1店。
埼玉県比企郡鳩山町だから、すげー遠い。
でも、週末は開店前から行列ができるという。
高速の関越の鶴ヶ島インターと東松山インターの中ほど、
高坂SAの西あたりのたくさんのゴルフ場に囲まれた山の中のような所なのに、
行列ができるってどんだけうまいんだよ、ってわけで行ってみたんだよ。

鳩山町って、ぺろっと数えただけでまわりに20もゴルフ場があるようなとこだから、
だいたい想像通り、小高い山や森や川や畑に囲まれた田舎町なんだけど・・・
この蕎麦屋のそばに行ってみたら、びっくり!いきなり風景が変わる。
なんだなんだ!?突然田舎じゃなくなったぞ。
きれいに整備された街路に沿って、庭付き一軒家が立ち並ぶ住宅エリアが出現したのだ。
街路樹も整然と手入れされて、派手な看板とかゴミ置き場なんかが露出していない、新しい町だ。
めっちゃかっこいい街じゃん!
んー、そうだ、横浜の「たまプラーザ」の一角みたいなお洒落さだ。

『満作』があるのは、鳩山町の松ヶ丘。
その周辺の楓ヶ丘、鳩ヶ丘あたりがこの整備された街区となっている。
あー、「鳩山ニュータウン」って言うんだあ。
住宅エリアを中心に、大型ショッピングセンターや雑居型のショッピングモールなどが
計画的に配置されている、“せーの”で作った街なんだな。

鳩山風景

この街の北部にある「プチプラザ」というモールの一角に『満作』はあった。
んー、これかあ?
うーん、趣きのない外観。
これは、たとえば住宅公団が作った団地の中なんかでよく見かける、長屋式の集合店舗だあ。
大丈夫かなあ?と思いながら外で待つことになった。
11:50分頃にお店の入口に着いたのに、30人くらいは入れそうな店内はすでに満席だったのだ。

満作入口

連れと二人で待っている間に、二人組がやって来た。
待たされ用紙に書いた名前を呼ばれて入る頃に、また二人が来た。
さすがに人気だねー、と思いながら暖簾をくぐると、おー、別世界。
シックな布張りの壁には、書やリトグラフなどのアート。
店内の片隅には、陶器やブリキのアートなどをちょんと陳列。
BGMには、落ち着いたジャズが静かに流れ(まあ、ありがちだけど)、
正面左には蕎麦打ち部屋もレイアウトされた、おしゃれな内装だったのだ。
伝統的な“和”が追求されているわけではないけど、こざっぱりした感じは悪くないね。

あったかい感じのおばちゃんに注文した「天ざるそば」が出てくるまでは、
揚げた蕎麦のお菓子とほうじ茶で、ポリポリウェイティング。

満作お茶

おおーっ、美しい!
懐石盆に整然とレイアウトされた器の数々。
陶器にもけっこうこだわりが伺えるな。
蕎麦の麺は、粗挽き系だ。
表面の透明感で、打ちたてをさっと茹でたものであることがわかる。

満作蕎麦セット

口に含むと凛としたコシと蕎麦粉の香り。
うん、これは間違いなくうまい。
しかも、よく見ると麺のあちこちに黒い星が。
これは、芸が細かいなー。
田舎蕎麦というのではなく、見栄えと香りを考えて意図的に蕎麦殻を調節しているんだな、きっと。
好き嫌いは別にして、これでうまく蕎麦の匂いが演出されているんだよ。

満作そばアップ

天ぷらも文句なし。
特に、海老天は絶品!かなりでかくてサクサク、プリプリというやっちゃ。
天つゆは、その日はちょっとしくじってたのかなあ、出しが強すぎる感じがしたけど、錯覚かな。
蕎麦汁は、江戸前ほどはしょっぱくはなく、軽い甘味に深みあり。
ふむふむ、隅から隅までかっちりまとまった蕎麦だった。
さすがと思う。
特に、ホントの打ちたて&茹でたての蕎麦ならではのうまさが楽しめること、
これがすごい。

おっと、忘れちゃいけないのは、やはりお値段。
都会ではマネできないCPだよね。
いやー、埼玉蕎麦ばんざーーーい!!

満作メニュー

★この『満作』は、川越の町中にある『蕎花』という蕎麦屋さんのお弟子さんの店とのこと。
ココがこんなにうまいのに、じゃ師匠のとこはどんだけうまいのか、そのうち行ってみよっと。


●手打そば『満作』
埼玉県比企郡鳩山町松ヶ丘3-2-1
049-296-5071
11:30~15:00
17:00~19:30
定休日/火曜


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