ゆらゆら草
もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。
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風はどう吹いたのか [宮崎アニメコンセプト論] ~ 『風立ちぬ』


すみません!
ネタバレ、バレバレなので、これから映画を観ようと思っている方は
読まないほうがいいかもしれません。



001風立ちぬ_メイン

封切りからずいぶん経ってしまったけど、
ちょっとしたきっかけで『風立ちぬ』ってどんな作品だったんだろう、
ひいては、宮崎アニメってどんな作風だったんだろう、
って考える機会があったので、書き残しておこうと思いました。



最近の宮崎アニメは、なぜすっきりしないんだろう?

「よかった!」、「感動して泣いた」という感想のほかに、
「感動できない」、「すっきりしない」という意見も多くないですかね?
僕は、そういう感想はかなり正しいと踏んでるんだよね。
だってさ、宮崎さんったら、わざとすっきりしないように作っているんだからさ。

宮崎監督は『崖の上のポニョ』発表の後に、
「僕はもう既成の起承転結のよくできたストーリーの映画なんか作りたくない」、
「自分の作品の大衆性が低くなっている」

って言ったことがあるんだよ。
それは、“ポニョ” を観ればわかること。
“エコロジー” など、コンセプトははっきりしているけど、
よくあるストーリー展開や説明的な表現、お約束の落ちのあるエンディングなど、
亜流はもうやらない
と言う意味なんだな。

“ポニョ” の時に初めてそういう発言をされたけど、
僕は、『もののけ姫』あたりからそういうフシがあると感じていたんだよ。
そういう風に作ってきたから、だんだんとすっきりしなくなったに違いないと思ってる。
それは、『もののけ姫』あたりから、“カンヌ” や “ヴェネチア” や “ハリウッド” を意識して、
“和” をテーマにしたり、お決まりの感動的なエンデングじゃなくなったり、
亜流を避けているのが窺える
からだなー。
その後の『ハウルの動く城』では、さらに “すっきりしない度” が増しているように見えるよね?

002風立ちぬ_ポニョ

『風立ちぬ』では、いよいよすっきりしなくなってない?
この物語のストーリーは・・・
●堀越二郎は純粋に飛行機が好きで、クライアントの要求に一所懸命応えて、
 すばらしい性能の飛行機を作ることに成功した。
●それが兵器として使われて悲惨な光景を生み出した。
●その間、飛行機づくりや戦争とは関係なく、結核に侵された女性とピュアな恋をする。
・・・ということだよね。

明らかに、
「高性能な飛行機を開発することは善だけど、戦争は悪だ」、
「もうすぐ死ぬことがわかっている病気に侵されていたって、戦争で死ぬよりはずっとまし、
短くたって生きていれば素敵な恋だってできるんだ」というメッセージを送っている
と思う。

でも、映画を観てもすっきりわかりずらいし、ドーンと感動的なエンドがくるわけでもないよね。
説明的なストーリーや表現がかなりそぎ落とされているから、そうなっちゃっているんだなー。

たとえば・・・
●ゼロ戦を苦心して開発するシーンをもっとふやす
●開発に成功してみんなで悦ぶシーンをもっと長く強調する
●悲惨な戦争のシーンをもっと長く強調する
●ヒロインが空襲で死ぬ
・・・って感じに作り変えたとしたらどうだろう?
一所懸命作った飛行機が、兵器として使われて悲惨な結果を招くギャップが強調されるよね?
それでなくても短い命なのに、空襲で死んでしまうヒロインを見て、戦争に対する憎しみが増すよね?
それによって、この映画の意味や感動がわかりやすく、強いものになるでしょ?

でもね、宮崎監督は、
「僕はもう既成の起承転結のよくできたストーリーの映画なんか作りたくない」、
「自分の作品の大衆性が低くなっている」と言った通り、
僕が書いたような説明的なものにしてまでわかりやすく、感動的なものにするつもりはなかったんだな。
(天才のやることだからねー)

・・・だから、すっきりしないんだと思う、『風立ちぬ』も最近の作品も。



もうひとつのすっきりしない理由

僕は、宮崎さんは自分の作るアニメのストーリーやメッセージに、
あまり興味がないんじゃないか、と踏んでいるんだ。
ちょっと乱暴な言い方になっちゃったけど、
ストーリーやメッセージが第一義ではないのだ、という意味。

宮崎監督は過去に、「アニメは子供が観るものとして作られねばならない」
と言ったことがあるんだよ。
これは、子供向けの人物やキャラクターを登場させたりして、
子供に夢を与えたり、子供たちの精神を正しく導くようなものにしなければならない
と肝に銘じている、ということだと思う。

「自分のやりたいように作ればいいんだ。でも、お金を払って観てくれるんだからなあ」
とも言ったことがある。
これは、自己満足に終わってはいけない、ちゃんと観客が感動や納得を得られるように
作らなきゃだめだ、という意味だよね。
それは、ストーリーやエンディングなどのおもしろさはもちろん、
できるだけ多くの観客が感動、納得できる、パブリック性に根ざしたメッセージ、
たとえばエコロジーや反戦など訴えたりしなきゃだめだぞ、ということ。
でも、ストーリーやエンディングなどのおもしろさ、については、もうそうは作らないと言っているので、
少なくとも、できるだけ多くの観客が感動、納得できる、パブリック性に根ざしたメッセージを
発信しようということになる。

上の2つの “しなければならない” というのはポリシーでありミッションなのだ。
それは、何としてでもやらなきゃならない、とってつけてでもやらなきゃならない、
ということにはならないかな。

たとえば、“千と千尋” でいえば、“エコロジー” や “モンスターキッズ” について
教訓めいたことが描かれているよね。
あれは、“子供向け“ や “鑑賞者に感動や納得を提供するため” に
”とってつけたもの“ じゃないのか。

僕は、“千と千尋” のホントのコンセプトは、「日本の八百万(やおよろず)の神をアニメする」
ということであって、「八百万の神で何をメッセージするか」ということではなかったのだ
、と思ってる。
でなきゃ、もっと “エコロジー” のことなんかを、子供にもわかりやすく、心を打つように作るよね。
でなきゃ、後の “ハウル” はもっとわかりやすい作品になったよね、きっと。

003風立ちぬ_千と千尋

子供向けの絵本をいろいろ見るとわかるけど、必ずしも教訓的なメッセージじゃない。
美感教育ってテもあるわけで、子供の興味や楽しさのためだけに表現されたものもあるよね。

それから、「純粋芸術」と言う言葉がある。
これは、意味のある表題もメッセージもメタファーもない、表現のための表現だけの芸術。
たとえば、ヴェートーベンの交響曲第5番という曲は、もともとは交響曲第5番という曲名であって、
「運命」というコンセプトで作られたものでない、リスナーが後からつけた名前。

つまり、宮崎さんは、“子供向け” や “パブリックな教訓めいたメッセージ” は
しなければならないからやっている “とってつけ” なのであって、
一番大切なことだとは思っていない
ということなのだ。
ホントにやりたいことは、別にあっても全然不思議じゃない。

それより、「最終戦争後の地球ってこんな風になっているんじゃないか?」とか、
「日本の田舎には、子供たちを元気にする愉快な妖精がいるんだよ」とか、
「八百万の神様って、こんなんなんだよ」とか、あくまで想像の世界でしかなかったものを
目にすることのできる “動く絵“ にすることが第一義だったんじゃないか
、ということだ。
「八百万の神に、エコロジーを語らせたかった」んじゃなくってさ。

宮崎アニメは・・・
①「今回は八百万の神でいこうとか、天空の国でいこうとか、
つねに新しい素材を見つけてアニメ化すること」を第一義として、
②「子供向けであること=登場人物やキャラクターなど」と
③「鑑賞者に、お金を払うに値するパブリック性に富んだ感動や納得を提供すること=エコや反戦など」を
“とってつけ” たスタイルで作られている
んだと思う。

でもね、それは宮崎アニメの②や③がいい加減だ、という意味じゃないよ。
その “とってつけ” がすばらしいかどうかが天才と凡才の分かれ目でしょう?
宮崎さんの作品がどっちの手によるものかは明白だよね。
よくみれば、その他の作品もすべてそういう図式で作られているように思うな。



『風立ちぬ』では、何を言いたかったのだろう?

繰り返すけど、大雑把に言うと・・・
美しい飛行機を作りたい、性能のいい飛行機を作りたいと願う青年が、それを成し遂げる。
でも、それは兵器であって、戦争という悲惨な光景を生み出した。
それと並行して、儚い恋を経験して、命の大切さを知る。
・・・というストーリーだよね。

で、メツセージは・・・
●飛行機が好きで、一所懸命打ち込んだ結果、
 たくさんの人の命を奪う兵器づくりに加担することになってしまった。。
 でも、自分は美しく高性能な飛行機を作りたかったのであって、
 人殺しの性能に優れた兵器を作りたかったんじゃないんだ。
●戦争は、決してやってはいけないことだ。
 不治の病でもうすぐ死ぬ人だって、戦争で死ぬよりましだ。
 短くたって生きていれば、素敵な恋だってできるのだ。

・・・ということを言いたかったんだろうね。

“生きねば。” というキャッチフレーズに、キチッと符号するでしょ?

004風立ちぬ_飛行機

005風立ちぬ_ヒロイン



『風立ちぬ』には、涙が出るほどの想いが込められている

じゃ、なんでそういうことを言いたかったんだろう?
僕は、宮崎さんが「兵器マニア」、「戦争好き」などと言われ続けてきたことと関係があると思うんだ。
宮崎さんはこの作品で・・・
「僕は、飛行機や戦車そのものが好きなだけで、 兵器マニアではない、戦争なんか大嫌いなんだ」
と言いたかった
んだろうなー。

これまでさんざん「兵器マニア」とか、「戦争好き」とか、「子供に観せられない」
とか言われてきて、さぞかし悔しかっただろうと思う。
稼業が兵器づくりに加担したことや、自分が兵器系の雑誌に出稿していたこと
それによって、一部の人たちからは “ナウシカ” にまでさかのぼって “危険物扱い” されてきた。
しかも、“ナウシカ” にあっては、「オウムのテロを増長させた」とまで非難されたよね。
それは、親や親戚、自分の家族、ジブリの仲間たち、そして自分自身のことを思えば、
とてつもなくつらいことだったに違いないと思う。

006風立ちぬ_ナウシカ_オウム

特に、“生きるために” 兵器づくりに加担しなければならなかった親や親戚への想いは、
“生きねば。” というキャッチフレーズにも反映されているほど
だと思う。
宮崎さんが、「いつか、みんなの仇をとってやる」と思い続けてきたとしても、
何の不思議もないんじゃないかな。

だから、『風立ちぬ』が封切られてすぐに、「やっぱり兵器マニアだった」とか
「反戦主義の顔をした、戦争好きの国粋主義者」などと、映画のメッセージとは逆の言われ方をした時、
終戦記念日に向けて機関誌ではっきりと、自分が反戦論者であることを語って、
あわててはっきりと否定しにかかった
のもうなずけるし、
宮崎さんが、試写後に「自分の作品を観て、初めて泣いた」のも納得できる。
みんなに「みんな、つらい思いをさせた、悪かった、なんとか仕返ししてみた」という想い
こみあげて泣いたんだろうなあ。
制作者は、「自分の考えたストーリー」や「作品の出来栄えの良し悪し」で泣いたりしないよなあ。

そう、堀越二郎とは、親や親戚、自分の家族、ジブリの仲間たち、そして宮崎さん自身なのだ

引退記者会見で、宮崎監督は「ナウシカの続きはアニメにしない」と公言したよね?
あの場面は、泣けた!
冗談じゃない、なんのために『風立ちぬ』を作ったと思ってんだ、
『風立ちぬ』でこれ以上風評をもらうことには終止符を打ったんだ、
僕がアニメづくりでやりたいことは、最後にこれをやらせてもらっておしまい

ということだと思う。
ホントは “ナウシカ” を続けたかっただろうに、とおもんぱかると、涙が落ちそうになった。



宮崎アニメに、私的な作品は何本ある?

前述したけど、僕は、宮崎アニメは・・・
●今回は八百万の神でいこうとか、天空の城でいこうとか、つねに新しい素材を見つけること
●子供向けであること=登場人物やキャラクターなど
●鑑賞者に、お金を払うに値するパブリック性に富んだ感動や納得を提供すること=エコや反戦など
・・・というスタイルで作られていると思う。
それがポリシーなのだ。

でも、たった2つそのポリシーに反した作品があるよね。
『紅の豚』とこの『風立ちぬ』。
『紅の豚』は、豚をキャラクターにしたりして、子供向けのフリをしてるけど、
その実はヨーロッパのラブロマンスみたいな大人のストーリーだよね。
で、メッセージは「僕は飛行機が大好き」じゃないかな。

007風立ちぬ_紅の豚

「僕は兵器が好きなんじゃない」とは言ってないけど、
そう、宮崎さんは『風立ちぬ』よりだいぶん前に、
「僕は飛行機が好きなだけなんだ」というメッセージの “仕返し映画” を作っていたんだなー。
でも、宮崎バッシング論者にはあまり伝わらなくて、
そのままになっていたのを今回の『風立ちぬ』でケリをつけようとしたんだろうね。
これは、本人も言っているけど、明らかにポリシーから逸脱した私的作品だね。

そして、『風立ちぬ』。
これも、新しい素材に違いないけど、子供向けでもないし、
反戦という意味ではパブリック性に富んだ納得を促しているけど、
個人的な “仕返し” がコンセプトと思われるし、それが前面に出ているから、
きわめて私的な作品だと言えるだろうね。



宮崎さんは、最後にいわゆる宮崎アニメらしくない作品で、
長編作家としてのキャリアをしめくくった。
「ごめんね、トトロやナウシカはもうここにはいないんだよ」と言わんばかりに。

あーあ、宮崎駿という名の “風雲” は、消えてしまったんだね。
始めから、これでやめ、と決めていたんだろうね。

だって、『風は吹き去った』ってタイトルなんだから。



008風立ちぬ_去った



009風立ちぬ_ポスター

●『風立ちぬ』(The Wind Rises)
2013年 日本
上映時間:126分
配給:東宝
製作担当:奥田誠治、福山亮一、藤巻直哉
製作会社:スタジオジブリ
監督:宮崎駿
原作:宮崎駿
脚本:宮崎駿
撮影監督:奥井敦
編集:瀬山武司
音楽:久石譲
主題歌:荒井由実『ひこうき雲』
声の出演:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、
     竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎 ほか
受賞:???????????

コメント
コメント
宮崎アニメの最近の作品は見ていないのですが、つかりこさんの解説を読んでいて、宮崎さん自身の気持ちが、「アンパンマン」を描いたやなせたかしさんの心情に重なって感じられました。
宮崎さんはやっぱりすごい方だと思いますが、有名になりすぎて、自分で窮屈になってしまい、もどかしかったのかもしれないなと思います。
マスコミで伝えられることも、すべて真実を語っているとは限らないし。
だからこそやっぱり、また映画を作ってほしいですよね。
誰が何と言おうと、自分はこういうのを作りたいんだーっていう作品を、何年か後でもいいから、また見せてほしいななんて、勝手に思います。
2013/10/26(土) 14:23:38 | URL | 里花 #- [ 編集 ]
お疲れさまです
つかりこさんの宮崎監督への想い…。
ありがとうございました。
ワタシは…、
スキルやレベルや次元は違いますが、
宮崎監督の引退の気持ちが、わかる様な気がします。
彼は、永遠に工場のオヤジなのでしょう!?
2013/10/26(土) 23:25:33 | URL | 映画カッパ #- [ 編集 ]
是非見たい作品です
こんにちは。
この映画是非見たいと思う作品です。
今日はこのブログを読んで、そんな事があったんだと映画つくりも大変ですね。
この方の映画をみるとげんきがでるんですよ〜。嫁は単純ですから、得した気分をもらっちゃうんです。一番のお気に入りは“トトロ”これはDVD をもってます。アハハ
2013/10/27(日) 08:45:18 | URL | サンデーランチ #- [ 編集 ]
こんばんわ~!

最近、宮崎さんの映画を見ていませんが、
日本人の誰もが愛する映画を作ってる方ですね!

「風立ちぬ」は、大人も感動できる映画なんでしょうね!
見に行きたいと思っていながら、
バタバタして見てません(~_~;)

戦時中を生き抜いた宮崎さんだからこそ
できた映画なんでしょうね☆
きっと涙なくては、見られないんだろうな!

2013/10/27(日) 20:08:53 | URL | ぺこ★ぺこ #- [ 編集 ]
Re: 里花さん、いつもありがとうございます。
そうですね、世界的に有名になってしまって、
世界の映画賞やいろいろな批評のプレッシャーが大きくて、
ご自身の好きなようにはなかなか作れなかったと思います。

『風の谷のナウシカ』の原作は、宮崎さんが描いたマンガで、
映画が公開された後も描き続けられました。
たしか、全部で7話(?)あったと思います。
映画は、たしか第2くらいまでのハナシです。

僕が思うには、このナウシカが宮崎アニメの原点で、
宮崎さんが、ほとんどまわりの評を気にせず
好きなように作った作品だったのではないかと思います。
これの第3話以降を映画化するのが、
「誰が何と言おうと、自分はこういうのを作りたいんだー」
というのに最も近いものができると思うのですが・・・。
2013/10/28(月) 13:02:32 | URL | つかりこ #- [ 編集 ]
Re: お疲れさまです
映画カッパさん、いつもありがとうございます。

偉そうに、好き勝手な意見を書かせてもらいました。

テレビなどで、宮崎さんのドキュメンタリーを観ていると、
工場のオヤジ=HONDAの本田宗一郎さんとオーバーラップします。

自分が関わるとしたら、一から十までみっちり関わらないと
気がすまないタイプですよね。
自分で手を下さないと気がすまない。
「千と千尋」の絵コンテを見ると、それがよくわかりました。
隅から隅まで寸分たがわず、宮崎さんの描いた絵コンテ通りに
ムービーが作られていたのです!
ディレクションに相当な労力を払っていたのでしょう。
引退したのは、本人も言っていた通り、肉体的には
3年も4年もかけて作品を作るのに疲れたんでしょうね。
精神的には、今回書かせていただいた
「もうこれを言えれば、オッケー」だったのでは?と、
思っています。
2013/10/28(月) 14:22:39 | URL | つかりこ #- [ 編集 ]
Re: 是非見たい作品です
サンデーさん、いつもありがとうごさいます。

そうですよねー、宮崎作品では、いつも希望や元気をもらっています。

この作品は、説明的な部分が最小限で、トトロのようなファンタジックな
表現も少ないので、シンプルでさっぱりした印象ですかねー。

でも、軽井沢や昔の街並みなどが描かれていて、
外国在住の長い方には、よりほろっとくる作品かもしれませんねー。
ぜひ、どうぞ。
2013/10/28(月) 14:44:55 | URL | つかりこ #- [ 編集 ]
Re: ぺこ★ぺこさん、いつもありがとうございます。
そうですねー、僕は完全に大人向けの作品だと思います。
子供が観ても、グライダーが飛んでいるシーンの爽やかさ以外は
何のことやら?、ではないでしょうか。
トトロやナウシカのつもりで見ると失敗すると思います(笑)。

説明的な表現や大袈裟な表現が一切ないので、
さっぱりし過ぎている印象を受けるかもしれません。
「よし、泣くぞ、泣くぞー」って見ると、泣けないかも(笑)。

もしご覧になって、「あまりおもしろくなかったなー」と思ったら、
もう一度、この僕の意見を読んでいただくと、
少しわかっていただけるかもしれないなー、と思っています。

なんか、ネガティブなコメになってしまいました。
すみませーん。
2013/10/28(月) 15:00:22 | URL | つかりこ #- [ 編集 ]
宮崎アニメが何を描きたかったか
何を伝えたかったかと考えてみたことも
ないですが、ただ1000人いたら
1000通りの受け止め方があるのかなとは
思います。

私は千と千尋の神隠しを見た時
宮崎さんは精神世界を知っているのかしらと
感じた瞬間がありました。千と千尋は
私が一番はまった作品です。

千と千尋をきっかけに宮崎作品を
いろいろ観てみました。
ストーリーよりも映像に惹きつけられます。
借りぐらしのアリエッティは特に素敵でした。

ちなみに紅の豚だけは何故か途中で見る気に
なれないんです。

2013/10/29(火) 20:53:40 | URL | ちっち #- [ 編集 ]
Re: ちっちさん、ありがとうございます!
はい、今回の記事は、あくまで僕の意見です。
いろんな捉え方、いろんな楽しみ方が
あるものだと思います。
すばらしい作品ほど、いろんな方向へ転びます。

“千と千尋” はすばらしい作品ですよねー。
単なる物語ではなく、僕がスピリチュアルに
感じる部分は、カオナシと千尋が水辺の停留所に
いるシーンと、ハクが龍になって飛ぶシーンです。
ストーリーやメッセージとかの理屈ではなく、
ググッと映像の中に引き込まれてしまいます。

“アリエッティ” は、脚本が宮崎さんで、
監督した人は、米林さんというジブリの社員で、
『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』、
『崖の上のポニョ』などで原画の担当を経て
初めて監督をることになった人なんです。
これからのジブリを引っ張っていく人に
違いない人だと思います。

きれいな作品ですよね。
キャラクターの作画や構図や仕上がりに
まったく突っ込みどころがなくて、
きわめてクォリティの高いアニメだと
思います。

『紅の豚』は、そうですねー、
あれは、あのプロペラの戦闘機が飛ぶ姿を
見るだけで興奮できないと、
あまりおもしろくないかもしれませんね。

宮崎さんのアニメ作品には、
ジブリ美術館でないと観れないような
短い作品なんかもいろいろあるんですね。
僕はそれ系は全然観てないので、
これからの楽しみにしようかな、って
思っています。

コメントありがとうございました!
2013/10/30(水) 03:01:58 | URL | つかりこ #- [ 編集 ]
思い切り趣味に走ってこその宮崎さんだ
 こんにちは。
 垂直の壁を駆け上がる野生児。未来少年コナンほ見た少年の日、一発で食いつきましたよ、宮崎さんに。
 そして嬉しいことに管理人さんが最後にあげてくれたのが「豚」。私の一番好きな作品です。そうなんです。宮崎作品の中では巷の評価は特別高くないけど、これが最高傑作だと思うのです。作者の趣味全開です。ハードボイルドっぽくて、そのくせそれが空回りしてギャグになってて、出てくる連中はみなめちゃくちゃで、優しくて、そしていい年をして子供みたいに夢を食って生きてる。これぞ宮崎さんの真骨頂です。主人公が豚なのは何も子供向けにしたのではなく、原作の雑想ノートに描かれていた時分から豚だったからなのです。自分に魔法を掛けた云々は後付。別に必要ですらない。主人公は特別でなければならないというそれだけなのです。
 宮崎さんは本当はこういうものを作り続けたかったんじゃないだろうか。それが色々な事情でPTA推奨作品なんて馬鹿なもの作らざるを得なくなったあたりで、彼の制作意欲はそがれて行ったんじゃないのかなぁ。宮崎さんが会見で何を言ったかは置いとくとしてね。
 「ナウシカ」は原作をその儘映像化して欲しかったですね。映画も面白いのは面白いのですが、終盤の順番立てて役者を出しましたって演出がどうしても納得できません。最後の「希望の芽」はそれなり良かったですが、でも原作の「生きねば・・・」というラストには及びません。おや、どこかで見たような台詞。
2014/08/10(日) 19:41:00 | URL | miss.key #eRuZ.D2c [ 編集 ]
Re: 思い切り趣味に走ってこその宮崎さんだ
> これが最高傑作だと思うのです。作者の趣味全開です。

> 宮崎さんは本当はこういうものを作り続けたかったんじゃないだろうか。

↑私もそう思います。
それが、宮崎さんのアニメだと思います。

ご本人もそういう作り方で、カンヌあたりで評価されるのだという
手ごたえもつかんでいたと思います。
でも、それが商業的にうまくいくとは限らないし、
好き勝手やればPTAが騒いだりするし、
トシ食って疲れてくるしで、
最後にやりたいことをやらせてもらって辞めた、
ということなのではないかと思っています。
最近の言動では、そのうちまた、出てきそうな雰囲気もありますが(笑)。

> 「ナウシカ」は原作をその儘映像化して欲しかったですね。

↑はい、何本かのシリーズでそのまま作ってほしかったです。
いまからでも、ぜひやってほしいですねー。

がっちりコメント、ありがとうございました!
2014/08/11(月) 03:54:22 | URL | つかりこ #- [ 編集 ]
これは反戦映画です!
僕は宮崎ファンではないので、彼が戦争好きという批判を受けていたのは知りませんでした。
兵器好きということは聞いていましたが・・・。

言い直さないといけないですね、兵器好きじゃなくて飛行機好きだと。

どちらにせよ、この映画を観て、反戦映画だと思わない人の感性ってよくわかりません。

この映画は、ものすごく省略が多くて、子供のことは考えていなくて、この作品の中で語られたことだけで理解してもらえればいいです!みたいな開き直りの作品です。
それでも反戦ということだけは、強く感じられます。

なんだか変な文章になってしまいましたが、この作品になぜ感動したか、それなのにうまく理解できない部分もあるということが、つかりこさんの文のおかげで、かなり理解が深まりました。
2015/03/16(月) 20:19:32 | URL | バニーマン #- [ 編集 ]
Re: これは反戦映画です!
バニーマンさん、コメントありがとうございます!

> 僕は宮崎ファンではないので、彼が戦争好きという批判を受けていたのは知りませんでした。
> 兵器好きということは聞いていましたが・・・。
>
> 言い直さないといけないですね、兵器好きじゃなくて飛行機好きだと。

↑宮崎さんは、銃とか兵器を扱った雑誌や軍用機模型なんかの雑誌に
自身の漫画を寄稿していたことがあるらしいんです。
それから、ナウシカから始まりラピュタなどで戦闘シーンなどを
アニメにしたことから、「幼い子供向けに見せられない」とか言われて、
その過去のことなんかを取沙汰されて「兵器マニア」扱いされたことが
あったんですね。

おまけに、ご実家と親戚が過去に兵器としての飛行機を作っていたこと
なども突かれて、ジブリ映画の成功を妬む人も加担してか、
一部では戦争好きの右翼だとか、悪者扱いされたことがあったんですよ。

本人は、アニメを子供たちへの贈り物として一所懸命作っていたし、
飛行機はたとえ軍用機であっても、その造形や性能、純粋に空を飛ぶことへの
あこがれの対象であっただけだし、
稼業は軍用機づくりに加担したとはいえ、「生きるために仕方のないこと」だったし・・・
というようないろいろ「弁明」したいことがあったのではないかと僕は思っていたんです。

そうこうしている時に発表されたのが『紅の豚』だったんです。
この映画は、若い女の子が出てきますが、全然子供向けではなく、
まるでヨーロッパのお洒落な恋愛映画のような感じでした。
「おかしいな、全然子供向けの冒険的なファンタジーじゃないぞ」と思いましたね。
ストーリーを注意深く検証してみると、
「うん、これは “飛行機ラブロマンス” だ」ということに気づいたんです。
飛行機が好きで好きでたまらない、というメッセージ!
それで僕は、「宮崎さんは、この映画で僕は飛行機が好きなんだよ」と言いたかった、
暗に(兵器としての飛行機が好きなわけじゃないんだよ)と言いたかったんじゃないか
と思うようになったんです。

それから先の作品群は、ご存知の通りのものです。
『千と千尋・・』は見事狙い通り、アメリカのアカデミー賞をとりました。
それからというもの、すっきりしないひねくれたものをいくつも作りましたよね。
ご指摘の通り、えらくなってしまって肩の力を抜けず、
フツーの娯楽作品を作れなくなってしまったんでしょうね。

そして、『風立ちぬ』。
これを観て僕は、「また、紅の豚をやったな」と思いました。
でも、こちらは、ただ「僕は飛行機そのものが好きなんだ」というメッセージ
だけでは済まず、「兵器好きじゃないし、戦争好きでもない」、
「それどころか、反戦主義なんだよ」、と言っているではないか!と気づきました。
そして、「純粋に飛行機の美しさや性能が好きなだけなのに、
生きるために兵器に近づかなければならないこともあったんだよ」というメッセージも。
それは、親や親戚、そして自分とジブリの仲間のことじゃないかと
僕的には気づいたつもりでいる、というのがこの記事で言いたかったことです。

この映画は、反戦映画です。
でも、その反戦を訴えているのは、「僕」や「僕たち」なのでは?

長くてすみませんでした。
2015/03/19(木) 19:57:08 | URL | つかりこ #- [ 編集 ]
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