ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

夏の河原を愉しむ ~ 『櫟庵』(くぬぎあん)  



仕事仲間のKくんとは、打ち合わせついでに、
一緒に飯能(埼玉県西部)で昼めしや晩めしを食べることが多い。
前は、だいたいファミレスだったけど、
「オムライスのある蕎麦屋」に行ってから、蕎麦屋に行くことがふえたんだよ。

Kくんは、僕よりだいぶん若いので、蕎麦屋なんかイヤそうだけど(笑)。
僕もそうだったけど、ハンバーグとかチャーシュー麺とかとんかつとか、
しゃぶしゃぶ食べ放題とかじゃないと、食事をした気にならないらしい。
でも、まんまと蕎麦グルメ探検隊の隊員に引きずり込んでやったぜー。

ネットで検索すると、いい感じの店がけっこうあるんだなー、飯能には。
中でも、今回行ったとこは、飯能でも1・2位を争う人気店!
なんでも、蕎麦よし!店内よし!環境よし!の三拍子揃った店らしい、
・・・ということで、さっそく、レッツ・ゴー!してみたぜー。



目的の店は、『櫟庵』(くぬぎあん)。
地元では、有名な蕎麦屋だよ。
Kくんの自宅兼事務所から車で15分、西武池袋線・飯能駅から歩いても
15分くらいで行ける「飯能河原」の傍らにあったねー。

駅のちょっと先だというのに、駐車場のあるところは、いきなり森!
森林リゾートにありがちな、ガラス工房なんかもあるくらい。
車を降りて、草木をかき分けながら、古い石段を下りて行けば、『櫟庵』発見!
発見、というか、家が1つしかないから、探す必要もないべ。

001櫟庵_石段

なんと、『櫟庵』の一軒家のすぐ横が河原だ。
河原へは、石段を5段くらい下りるけど、おー、これはもう河原の中だねー!
どっから国の土地で、どっから個人の土地なんだあ?
ゲリラ豪雨なんかで、水害にあうことはないのかなあ?
・・・ってくらい、河原なのだ。

でも、水害にあわないとしたら、これはすばらしいロケーションだね!
だって、目の前が広い河原で視界が開けてるし、
夏に川面を眺めながら一盃やったり、冷たい蕎麦をかっこめるなんて、風流でしょ?

002櫟庵_河原



その川は、入間川(いるまがわ・一級河川)。
ここは、かなり上流なので、この辺では名栗川(なぐりがわ)というみたいだね。
この川に削られた山が沢を作って、名栗渓谷、っていうんだね、この辺から上流のほうは。

「飯能河原」は、この川の蛇行で生まれた扇状地で、水深が浅いし、流れも早くないので、
休日には、子供たちの “カッパ天国” になるらしい。(カッパ?
テントを張る人たちや、バーベキューをするグループもたくさん来るらしいねー。
こりゃ、いいや!

003櫟庵_河原説明

この日は、まだ夏休み前の平日だったので、人はまばら。
でも、向こうの橋のあたりにシート敷いて、海パンいっちょになっている人と、
浅いのにバシャバシャクロールで泳いでいる人がいたなー。
水の淀んでいるところには、小さなカジカが当然のように泳いでいたよ。

地図で見ると、このあたりから上流には、川の傍らに木材の製材所がちらほら見られるねー。
これは、江戸時代、江戸の人口が増加して家屋建材の需要が増えて、
おまけに江戸名物の火事が頻繁に起こったために、
もともと木材産地であった飯能が栄えたということらしいな。

筏を組んで入間川を下って荒川を経由して、
10日くらいかけて材木問屋がある千住まで行き来していたとのこと。
“江戸の西の方の川からやってくる材木” ということで、
この辺の材木は、いまでも「西川材」と呼ばれているそうだ。

飯能には、ムーミン谷こと「あけぼの子どもの森公園」というのがあるんだよ。
ムーミンの家とか、スナフキンが釣りでもしてそうな川がある、癒し系の公園。
飯能にはムーミンがいて、所沢にはトトロがいるんだねー。

海はないけど、夢があるー!
湖も川もあるー!
・・・な、飯能なのですー。



さてさて、何のハナシだっけ?
あ、そうそう、『櫟庵』だよねー。
入口は、こんな感じ!
森の中の一軒家、って感じ、いいっしょ?

004櫟庵_玄関正面

005櫟庵_玄関暖簾

入口の左が「蕎麦打ち場」。
外から、ばっちり見える!
麺棒も5・6本揃っていて、マジで手打ちしているのが窺えるねー。

006櫟庵_打ち場

イーゼルに乗っかったメニューボードには、川魚!
若鮎、山女魚もあるけど、この川で獲れる天然鮎もあるんだあ、へえー。

007櫟庵_イーゼル



玄関を入ると、すぐ左に陶器の陳列&販売棚があるよ。
こちらで作られているのか、販売委託なのかわからないけど、
なるほど、一種、観光地の蕎麦屋といった風情だね。
川遊びやハイキングやワンゲルの人たちが、ちょいと寄ってく、
といった使われ方が多いのかもね。

008櫟庵_陶器

店内は、自然木を多用した民芸調。
こあがり4卓、テーブル4卓、って感じかな。
ゆったりしたレイアウトで、のんびりできる造りだな。

009櫟庵_内観



まず、注文したのが、「沢ガニと川エビの唐揚げ」。
これで、ちびっと呑もうか、という魂胆さ。
(なんで、鮎をたのまないんだ!)
でも、これでも河原の風情が感じられるよね?
(あ、Kくんと一緒だったので、二人でも突っつきやすいものにしたんだっけ)

010櫟庵_沢蟹

011櫟庵_沢蟹アップ

012櫟庵_川海老アップ

ツマミ料理は、天ぷらと川魚のほか、蕎麦味噌、板わさ、出し巻玉子のみで、さっぱりしてる。
でもね、本腰入れて呑み食べしたい向きには、予約が必要だけど
2,100円、3,200円、4,300円のコースと、5,300円の「蕎麦会席」もあるよ。
あ、いけね、お酒の種類をチェックし忘れた!

013櫟庵_呑み

ナハハハハー、呑むったって、Kくんがキリンレモンで、僕がウーロン茶。
しょーがねーべー。
車で来たし、この後、仕事だからねー。
でも、なんとなく蕎麦前の気分は味わえたね。

014櫟庵_天ぷら01

天ぷらは、「天せいろそば」のもの。
けっこうでかい海老、ごぼう、かぼちゃ、なす、それからこの葉っぱは何?
(わかる人いませんかあ?)
当然、太白ごま油でカラッと揚がった逸品。

015櫟庵_天ぷら02

僕が、写真撮っている間に、、全部、Kくんが食べやがった!

蕎麦は、「国内産の有機栽培の玄蕎麦を石臼でゆっくり製粉した細打ち」って書いてあった。
ニ八だろうね。

016櫟庵_蕎麦引き

017櫟庵_蕎麦寄り

ぴしっ、と角が立って太さも揃った美形だ。
よーく見ると、完全な微粉でなくて、石臼で出た二番粉あたりの
粗めの粒も混じっているねー。

018櫟庵_蕎麦アップ

太さ、角、固さ、味・・・お見事ですー!

019櫟庵_蕎麦箸上げ

ところで、「二八蕎麦」って、どういう意味か知ってる?
そうそう、麺の粉の配合割合のことだよね。
全重量を10とすると、「蕎麦粉8割+小麦粉(中力)2割」という意味だよね。
たとえば、「蕎麦粉80g+小麦粉20g=100g」で、一人前、って感じ。

ちなみに、「蕎麦粉100g+小麦粉20g=120g」の場合は、「外二」っていうんだよね。
これは、ニ八よりつなぎの量が少ないぞ、という主張がこもってるんだねー。

ところが、だ。
ニ八って、そういう意味じゃない、という説もあるんだよ。
江戸時代の中期、蕎麦の値段は16文だったという記録があるんだけど、
注文すると、笊だか皿だかわかんないけど、2枚出てきたらしいんだよ。
2枚で16文だから、にはちじゅうろく、で「ニ八」!!
つまり、1枚8文でおかわりできるっちゅうことだねー。

江戸時代初期には、まだ、つなぎに小麦粉を使っていなかった
という記録もあるもんだから、この説が生まれたそうだ。
じぇじぇじぇー!・・・でしょ?
真偽は不確かだけど、そういう説もあるのです。



蕎麦湯は、粉を足さないナチュラル系。
僕は、わさびは蕎麦を食べながら箸でつまんでちょびちょび舐めて、
葱は蕎麦湯の2杯目以降に猪口に入れて、楽しみます。

020櫟庵_蕎麦湯

はいはいー、蕎麦団子の登場ですー!

021櫟庵_蕎麦団子01

「蕎麦食べて・・・」のさん平さんと、ちょこっと話してたやつだよ。
どうだい、この姿!
あ、「蕎麦食べて・・・」は、長野や岐阜の本場の蕎麦情報に詳しいプログ。
家主のさん平さんは、とってもフレンドリーで、スリムでロングヘアーの素敵な女性です。
ひょっとして、けっこう呑んべーかも。

肝心の団子は、蕎麦がきの表面をびしっと焼いて、
薄口のみたらしのタレをペロンとかけたもの。
あつあつで、あまり甘くない大人の味だ。

これを食べると、ココの蕎麦会席への興味がぐぐっと高まるなー。
つまり、すごくうまいんだよ。

Kくんが2個、僕が1個、支払いは僕・・・ぶつぶつ。

022櫟庵_蕎麦団子02



023櫟庵_蕎麦お茶

ひととき、水辺で夏の蕎麦を楽しませてもらいました。

さてさて、仕事に戻るかあ!



●『櫟庵』くぬぎあん
埼玉県飯能市大河原70-1
042-973-2576
11:00~17:00
※17:00を過ぎる場合は要連絡
ランチ営業
定休日/水・木

コメント

これはもう、場所が最高ですね!
夏にはぴったりの場所ですね。
おそば食べるだけでも、心が洗われそうです。

里花りん #- | URL
2013/08/06 13:14 | edit

Re: 里花りんさん、いらっしゃいませー

コメントありがとうございます!

そうそう、おっしゃる通りですー。
夏の気分を満喫できました。
蕎麦も秀逸でしたよ。

旅行記、楽しみにしております!

つかりこ #- | URL
2013/08/06 20:39 | edit

佇まいが良いですね。
蕎麦も見た目から美味しそうです。
さすが1,2を争う店ですね。
看板のアユにヤマメがすごく気なります。
ヤマメは、そこで取られたもの何でしょうね。
良いなー

takaki11 #- | URL
2013/08/06 22:34 | edit

美味しそう

エッジのある蕎麦…、羨ましい。
美味しい蕎麦と、本当は美味しいお酒ですよね。
今度は、冷酒でツルツルと召し上がって下さい。

映画カッパ #- | URL
2013/08/06 23:37 | edit

Re: takaki11さん、いつもありがとうございます。

後から、沢ガニでなく、山女魚にすればよかったと
後悔しています。
山女魚は、「天然」と書いてありますが、
この川で獲れたものかどうかはわかりませんねー。
でも、山女魚にすればよかった。
飲食店のメニューでも、スーパーでも、
めったに見かけませんものねー。

いつもありがとうございます!

つかりこ #- | URL
2013/08/07 02:19 | edit

Re: 美味しそう

そうそう、おいしい店、あちこちにあれど、
最寄駅から遠い店は、蕎麦前するのが難しいという
問題がありますよねー。
これで、いつも車で行って呑めずに帰ってくるハメになっちゃいます。
しかも、埼玉のほうは、うまい店ほど駅から遠い
森の中とかにあったりします(トホホ)。
都内やエキチカの店の時は、呑みも紹介させていただきますね。

いつもありがとうございます!

つかりこ #- | URL
2013/08/07 02:26 | edit

団子☆

お褒めの言葉ありがとうございます(感謝☆)
のんべーは正解ですA^▽^;)


予告通りの蕎麦団子♪♪♪

焼いた焦げ感たまりませんねぇ~(*´∇`*)アハッ♪

カリッモチッ。。。。妄想中。。。


それにしても
後輩K君が気になるぅ~(笑)

さん平です #- | URL
2013/08/07 04:13 | edit

こんにちは
天然ヤマメを選びました。鮎を選ぶんですね。
天ぷらが”カラッ”とあがっていて、見ているだけで音がしてきそうです。
二八そば。なるほど~勉強になりました。
夏から秋にかけて絶好の場所ですね。行ってみたい。メモっとかないと…

サンデーランチ #- | URL
2013/08/07 11:42 | edit

Re: 団子☆

さん平さん、んちゃー!

だんご、なかなか美しいでしょ?
僕的には、もっと甘いほうが好きなのですが、
味より、「焼き」のおいしさを楽しむ風な
大人の食べ物でした。

後輩Kくんは、実直なG.デザイナーくんです。
自転車でツーリングに行くのが好きみたいです。
年齢は、たぶんさん平さんと同じか、
少し下くらいだと思います。

あまり言っちゃうとまずいですよね。
彼は、僕がブログをやっていることを知りません。
こんなとこで、ウワサされていることも
まったく知りません。ヒヒヒヒ
いいヤツです!

つかりこ #- | URL
2013/08/07 19:44 | edit

Re: サンデーランチさん

サンデーランチさん、こんにちはー!

そうそう、山女魚にすればよかったと後悔しています。
鮎は、はっきりとこの川の天然である旨を書いてあったし、
(小)なんて書いてあってリアリティがあって、
そそられてしまいました。

でも、よく考えると、自分で釣ってでも来ないと、
天然の山女魚なんて、ほとんど出くわしませんものねー。
また今度行って、チャレンジしてみようと思います。

いつもありがとうございます!

つかりこ #- | URL
2013/08/07 19:50 | edit

空腹の為

この写真はこたえます。

つかりこさん今更質問ですが
蕎麦が麺類の中で何より好きですか?

自然あふれる場所にあって
水も良いのでしょうね。
このような場所すごく好きです。

団子食べたい・・

ちっち #- | URL
2013/08/10 11:09 | edit

Re: 空腹の為

おっとー!するどいところを突いてきましたねー。

トシを食って、いまは蕎麦が一番好きですねー。
でも、ラーメンもパスタもうどんもそうめんも冷麺もフォーも好きですよ。
要は、うまけりゃなんでも好きなんですねー(あはは・汗)。

蕎麦はフツーに暮らして食べてたらどこでも大して変わらないと感じますよね?
僕もそう思っていたし、食事として迫力を感じていなかったので、
若い頃は、蕎麦もうどんも好きじゃなかったです。

でも、その店のこだわり方ひとつで、麺も汁もけっこう違いが大きいんですねー。
すごくうまい店って、見つけないとその辺にはなかなかないんですよ。
そのことを教えてもらってから、ちょっととり憑かれています。
穀物としての蕎麦の味と香り、いいですねー。

若い頃は、ラーメンを食べ歩きました。
25年くらい、うまいところを探してかなり行きましたねー。
自分なりに、「こういうのがホントにうまいラーメンだ」
というのをつかんでから、遠方まで無理してまで
食べに行くことはなくなりました。

あと、麺類ではないですが、「焼き鳥」と「コーヒー」も
うるさいです。
うまいところを見つけると、なんでうまいのか、
追求せずにいられない性分です(恥)。
焼き鳥は、自分で材料を買ってきて、串をつくり、七輪に炭を起こして、
タレも自分で作って食べます。
自分で作ると、どうすればうまくなるのかわかる(かんたん)ので、
まずい焼き鳥屋には行かなくなりました。
焼き鳥も同じです。
リーズナブルな値段で、ちゃんとうまいところって、
実はあまりないですねー。

そうですねー、蕎麦はホントに好きなのか、確かめているところ
といえるかもしれませんね。
自分で手打ちもします。
なかなか難しいところが、逆に魅力かもしれません。

蕎麦屋は、味のほかにも楽しみがたくさんあるので、
しばらく追究活動はやまないかもしれませんねー。

・・・で、なんでなんで?
蕎麦が好きそうな記事じゃなかったですか、僕の記事?
そこんとこ、とっても気になりますー。
教えてー

つかりこ #- | URL
2013/08/10 19:06 | edit

お疲れさまです。
今日は、早朝からコメント有り難う御座いました。
お陰さまで毎日能天気に生きて居りまする。
この沢ガニの唐揚げは上手そうですね。
山の中のお店で一度食べた事がありますが、その時は「気持ち悪い」と思って居りました。
テンプラそば食べたいです。
近所に小さいお店ですが、おいしいお蕎麦屋さんがあります。お盆に開店していたら行きたいです。

ペチュニア #- | URL
2013/08/10 23:26 | edit

Re: タイトルなし

どうもどうも!
こちらこそありがとうございます。

沢ガニ、確かにちょっとキモいですよね!
びっくりするほどうまい、というものでもありませんが、
まあ、夏らしい味覚かな、ということで・・・。

九州にも、鹿児島あたりに蕎麦の在来種がありまして、
とてもおいしい品種ですよ。

「国産種」+「手打ち」が蕎麦屋探しのポイントで、
できれば石臼などの「自家製粉」、
「挽きぐるみ」とか「粗挽き」などのふだん目にしない
メニューだと完璧です。
フツーの蕎麦屋の蕎麦と、ひと味もふた味も違いますよ。

店内の内装や器に凝っているお店も楽しいです。

つかりこ #- | URL
2013/08/11 05:56 | edit

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