ゆらゆら草
もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。
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こんなとこに、すごい蕎麦屋だ ~ 幻の富倉そばの店 『みかあさ』


蕎麦好きの間では、埼玉県西部でうまい蕎麦屋といえば4軒挙げられるらしい。

その内のひとつが、ココ。

みかあさそば入口

川越市と言っても、東武東上線でさらに西にひとつかふたつ行った「霞ヶ関」駅の近く。
日本の省庁街の「霞が関」じゃないよ。なんの変哲もない田舎の住宅街。
しかも、まわりは東京国際大学や東洋大学のキャンパスだから、
こんなに理想的な蕎麦屋があるべき環境じゃないのでは、と思う。
学生に蕎麦前の楽しさや蕎麦のうまさなんてわかるわけないじゃん。
僕だってまだまだわからないのに。学生はハンバーグでも食ってろ、だよなー。
だからなおさら、「えっ、こんなとこに!?」と思ってしまうほどに、すげー蕎麦屋だった。

でもね、「あー、こんなとこにあってよかった!」と納得することもある。
それは、値段。
だってね、少しもりが少な目だけど、あのせいろ蕎麦が500円だよ!
土地代または家賃の高い都内では、きっと無理な値段でしょ。
川越の他の名店と呼ばれる蕎麦屋だってもっともっと高いからね。
かきあげを単品でたのんだって700円だからね。
ちなみに、冷やしとろろそば650円、かけそばだって500円さ。

でも、安いだけではまずい立ち食いとおんなじだけど(うまい立ち食いもあるぞ)、
ココの麺は手打ち蕎麦屋の中でもバツグンじゃないかと思う。
だから、コスパがぴかいちなのだ。

僕はランチメニューの「しめじ天せいろ」をたのんだんだけど、
その麺はいままでに見たことないくらい細い極細麺
少し黄味がかった色、パキッとカドが立ち、コシが強く、
蕎麦の香りがふわっとする極めてパンチのある麺だったんだよ。
しかも、折しも新蕎麦(北海道産・秩父別産キタワセソバ)
ちょっと短めだったのが残念だけど、十割だからまあ許す、って感じ。
せいろ一枚750円くらいでも納得の個性だなあ。

かりっと揚がったしめじの天ぷらがさらにうまくなるつけ塩も、
ベトナム産のミネラル塩と、舌もこだわりも満足させるよなあ。
だから、ものすごく安いのだ。

みかあさそば全景

みかあさそば寄り01

みかあさそば寄り02

しかも、ココの蕎麦にはおもいっきりウンチクがあるときた。
下記、原文ママ。

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みかあさの蕎麦は植物の葉っぱの繊維でつなぐ珍しい蕎麦
↓「富倉そば」について詳しくはこちらをどうぞ↓


富倉そばは、すぐ北が新潟県という長野県飯山市の富倉地方という集落にひっそりと伝わる
昔ながらの手打ちそばです。後継者不足などにより県外不出といわれている富倉そばは、
基本的に現地でしか味わうことができず、まさに知る人ぞ知る「幻の蕎麦」なのです。
それでも、一部の熱狂的な蕎麦好きの人たちの中には、「富倉そばは一度食べたらクセになる」
と、わざわざ富倉そばを食べるためだけに、都内から何度も足を運ぶ方もいらっしゃいます。

このように根強いファンを持つ富倉そば。
その秘密は何といっても蕎麦のつなぎにあります。

小麦粉は一切使わず、なんと山ごぼうの一種のオヤマボクチという植物の葉の繊維で
つなぐのです。このつなぎは、オヤマボクチの葉から葉脈などを取り除き、繊維のみを
取り出して作るのですが、これには大変な手間と時間がかかります。しかも葉っぱの20%程度
しかつなぎとして使える繊維が取れないという大変貴重なモノです。

みかあさつなぎ

これをつなぎに使って打つ富倉そばは、オヤマボクチの繊維を生地に均一に行き渡らせるよう
丹念に練り込み、薄く薄く伸ばし広げるようにして打ち上げていきます。
いわゆる江戸前の蕎麦の打ち方とは全く異なり、どうしても非効率で手間も時間もかかる
打ち方になってしまいます。

ですが、このように丹精込めて打ち上げますと、行き渡った繊維が和紙のような働きをして、
そば粉同士をしっかりつないでくれるのです。

そのため富倉そばは、つるっとした舌触り、滑らかなのど越し、細打ちでも強いコシがあり、
噛むたびにプチプチと弾ける独特の食感で私達の舌を喜ばせてくれます。
先程の蕎麦好きの方の言葉をお借りすれば、「一度食べたらクセになってしまう」大変
不思議な魅力を持った蕎麦、それが富倉そばなのです。

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ほほー、「富倉そば」ねぇ、幻の蕎麦かあ。
これは、味覚のインパクトに加えてダブルパンチをもらってしまった。
左右のストレートパンチをおもいっきり。
やっぱり、ただもんではないんだな、って感じ。

これだけでもすごいのに、なんと、ココのツマミメニューを見てゾクッ。
馬刺しがあるし、沢蟹のから揚げかな?、油揚げのそばみそ焼き、わさび莖と昆布の漬物、
のりわさ、すいとろ(大和芋のそばつゆ風味)、大葉の佃煮、イカわたの醤油漬け、
蕾菜の天ぷら、などなど、酒好きのハートをわしづかみぃ!!
もちろん、板わさやだし巻き玉子、焼きみその基本も押さえてある。
これが、一品350円~950円に全部収まるから、とうとうアッパーカットをもらっちまった。

でも、待て待て、驚くのはこれからさ。
蕎麦前といえば、たいてい日本酒だけど、ココの品揃えはいったいなんだっ!?
日本酒マニアが涎をダラダラ流す銘柄がズラーッと揃っているじゃんか!!
どうやって仕入れているんだろう?
酒販問屋を2~3社使っても、この顔ぶれをひょいと手に入れるのはムリのはず。

みかあさそば純米酒

ガツーン!!
さっきのアッパーでノックアウトかと思っていたら、
倒れる前におもいきりまわし蹴りを食らった、って感じ。
これは、ぜってい夜に来るしかないぜ。電車を4回くらい乗り継いでもさ。

おー、いったい何者なんだこの店のやつらは、と思ったけど、いるのは二人。
かわいくて丁寧な接客の女将とさわやかな大将。
わ、若い!まだ、30代?40代?
うーん、この若さでこのこだわりかあ。
料亭のような珍しくて気の利いたツマミ・・・
日本酒フリークを黙らせる決定的ラインナップ・・・
そして、味覚もカタチもウンチクも申し分ない蕎麦。
徹底的というか完璧というか。

いやー、お見事!!
いくら景気が悪くなっても、こんな店にはなくなってほしくないなあ。
ますますのご繁盛を心からお祈りしちゃいます。

ちなみにこの店の名前、『みかあさ』。
なんか深遠なる大和言葉なのか、なんて想像してたんだけど、スペイン語だそうだ。
「我が家」という意味だって。
えっ?あー!「ミ・カーサ」ってことかあ。

んー?で、なんでスペイン語さ、こんなに和の極みなのに。
あー、お二人、独立する前はスペイン料理の腕利き料理人だったとか?

ま、いいや。
今度、夜に蕎麦前からいただきに行った時に聞いてみよっかな。


●十割蕎麦『みかあさ』
埼玉県川越市霞ヶ関東1-15-14
049-233-3935
11:30~14:00(L.O.13:30)
17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日/火曜、祝日


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