FC2ブログ

ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。


001会社.jpg


これは、緻密に書かれた文芸作品って感じだなー。

ジョン・アーヴィングの『熊を放つ』とか、
『ホテル・ニューハンプシャー』、
ティム・オブライエンの『ニュークリア・エイジ』、
レイモンド・カーヴァーの短編群のような
肌ざわりの物語じゃないだろうか。

日常にホントにありそうなシュール。
日常に散りばめられたメタファー

村上春樹さんが翻訳を手がけた系。



その男は、何一つ不自由なく育ったんだな、たぶん。
いい学校を出て、素敵な女性と結婚して、
コネで金融会社に就職して、
仕事も優秀で、将来も嘱望されているエリート。

でも、なんとなく変な人間。
奇妙な行動を起こしたり、狂暴で危ないやつだとかではなくて、
とてもインテリでちゃんとしているんだけど、
なんのひっかかりもない人間。

んー、他人にもツレあいにも全然興味がないというか、
自分がいま目の前にしていることにしか興味がないというか。
流しが水漏れしてたり、冷蔵庫が壊れていたりしても、
何の感慨も行動も起こらない。
そう、ココロがない
ただ、粛々と寝て、起きて、ピシッと仕事をする繰り返し。

どうしてそうなってしまったのか、劇中では描かれていんないだよ。
自閉症的なものなのか、すっかり仕事の忙しさや都会のシステムに
浸かってしまって、いつの間にか無感情にロボットのように
機能するだけになってしまったのか。

奥さんとも日常的に会話が噛み合わない。
まるで、倦怠期まっただ中の夫婦。
いや、それは違うな。
この男の方が、奥さんに興味がないみたいで、
奥さんの方は彼にやさしい
からだ。



ところがある日、突然、事故で奥さんが亡くなってしまう。
でも、この男は全然悲しくないんだな。

ただ、いままであたりまえのようにそこにあったものが
突然なくなって、自分でも何だかわからない「空虚感」
みたいなものに包まれてしまう。
それからは、いよいよ “ココロ、どこにもあらず” で、
仕事もプライベートも、上っ面になってしまう。

ところが、自分のある奇妙な行動がきっかけになって、
少しずつココロを取り戻していくんだな。
ひょんなきっかけで出会ったシングルマザーとその子供が
触媒
になって、恋とか、悩みとか、反抗心とか・・・
思い出していくかのように。

002モレノと.jpg


で、その子供と非現実的な行動を繰り返していくうちに、
奥さんがどんなに自分を愛していたのか、
自分が奥さんをとても愛していたのに、
何の愛情表現もして来なかったことに気づくんだな。

003破壊.jpg



・・・そうそう、このハナシは、西川美和監督の『永い言い訳』
とそっくりだよね。

あまりうまくいっているとは言えない夫婦が、
奥さんが亡くなって、第三者が触媒になって、
男は奥さんをもっと愛さなかったことを後悔する。

野暮だけど、ちょっと調べてみた。
西川美和さんが小説の『永い言い訳』を発表したのが、2015年2月25日。
この映画が封切られたのが、2015年(アメリカ?日本?何月何日?)
映画の『永い言い訳』が封切られたのが、2016年10月14日。
・・・だから、どっちがどっちの影響を受けたのか、わからん!
発表された時期まで、そっくりときたかあ。



劇中で、奥さんが生前に書いたこんなメモが出てくるんだよ。

「If it's rainy, You won't see me, If it's sunny, You'll Think of me.」
もし、今日が雨ならあなたは(このメモに気づかず)私に気づかないけど、
もし晴れなら、私のことを想ってくれるよね。


ううう、なんてせつなくて、悲しい愛の言葉。(泣)
彼女が恋人なら「なんてかわいいやつ」ってことになるんだろうけど、
ツレアイに言わせちゃいけないよな。

なんで、雨なら気づかず、晴れなら気づくのかは
観ればわかる、というやつだなー。



004メリーゴーランド.jpg



それから、エンドロールを最後まで観ると、
こんなのが出てくるんだよ。

「Warmest regards David C. Mitchell」
心を込めて 敬具 - デイビッド C.ミッチェル

デイビッド C.ミッチェルとは、この映画の主人公の男の名前かな。
ん、手紙?
この映画を観ている人宛てってこと?

んーーー、そうか、主人公から僕に・・・
近頃、流されていやしないか?
ココロが鈍ってやしないか?
キミは、心からツレや子供を愛しているのか?
おもいやりに満ちた生活を体現しているのか?
そんな問いかけをくれている映画なんだろうなー、って思った。

お子ちゃまには無理な映画だなー。





005ポスター.jpg

●雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(Demolition)
2015 アメリカ
上映時間/101分
監督/ジャン=マルク・バレ
製作/リアンヌ・ハルフォン、ラッセル・スミス、モリー・スミス、
   トレント・ラッキンビル、シドニー・キンメル、ジャン=マルク・バレ
製作総指揮/サッド・ラッキンビル、エレン・H・シュワルツ、カーラ・ハッケン、
      ブルース・トール、ネイサン・ロス、ジョン・マルコビッチ、
      ジェイソン・ライトマン、ヘレン・エスタブルック
脚本/ブライアン・サイプ
編集/ジェイ・M・グレン
音楽監修/スーザン・ジェイコブス
美術/ジョン・ペイノ
衣装/リア・カッツネルソン
出演/ジェイク・ギレンホール、ナオミ・ワッツ、クリス・クーパー、
    ジューダ・ルイス、C・J・ウィルソン、ポリー・ドレイバー ほか







♪ Mr Big / FREE





♪ Touch Me I'm Going To Scream Part II / My Morning Jacket





♪ Warmest Regards / Half Moon Run



↑ 3曲とも、この映画の挿入歌だよー。


コメント

こんばんは。

ちょっと前にちらっとご紹介いただいた作品ですね。

ジョン・マルコビッチ、ジェイソン・ライトマンの二人が製作総指揮に名を
連ねていますね。なかなか興味深い二人です。

>ジョン・アーヴィングの『熊を放つ』とか、
>『ホテル・ニューハンプシャー』、
>ティム・オブライエンの『ニュークリア・エイジ』、
>レイモンド・カーヴァーの短編群のような
>肌ざわりの物語じゃないだろうか。

日常の延長にある、でもかなりヘンテコな話という感じですかね。
ティム・オブライエンはまったく知りませんでしたが・・・

ナオミ・ワッツというのはそそられます(笑)

ジェイク・ギレンホールは以前は若者の役しか難しいかな~
なんて勝手に思っていましたが、どんどん良い役者になったような。
ドニー・ダーコやムーンライト・マイルのような音楽が重要な映画にも
出演していますが、今回も上記の歌たちが印象的な映画なんですね。

バニーマン #- | URL
2017/11/06 22:32 | edit

毎度です

とっても愚問ですけど、Demolition=解体...が原題のわりには、
もの凄い文学的なタイトルがつけられてますけど、
それってどんなもんなんだろう?って....たったワンセンテンスの単語
をタイトルに冠した作者、または脚本家の意志は??

関係ないですけど、数年前に友人の結婚式で呼ばれた、
外苑前の「月見ル君想フ」っていう式場には、ちょっと啞然としました。
それが駄目だっていうんじゃないんです。なかなか粋な
名称ですが、外人客も多かっただけに、この名称...
彼らはどう解釈するんだろうかねえ??なんてふと思ったわけです。

映画や音楽に邦題というのを付ける....そこに日本的(日本語的?)な
情緒を感じつつ、観終わった後に、ああなるほど、言い得て妙な
タイトルであったなあ!?って、勝手に思い込むのは、
とても危険なのではないか...と....。

何故FREE、しかも、 LIVEのMr.Big...??嬉しいけど。
ニックロウだったか、貧乏のサナカに、自作曲が突然ハリウッド映画に
ほんの5秒ほど使われただけで、巨万の富を得た!って話がありますから、
ポールロジャースもきっとホクホクしてるんじゃないでしょうか!?


pipco1980 #- | URL
2017/11/07 14:50 | edit

Re: バニーマンさん、コメントありがとうございます。

> こんばんは。
>
> ちょっと前にちらっとご紹介いただいた作品ですね。
>
> ジョン・マルコビッチ、ジェイソン・ライトマンの二人が製作総指揮に名を
> 連ねていますね。なかなか興味深い二人です。

↑ そうですよね。
きっと、出資しただけとか、名前を貸しただけとか、誰かに口利きしただけ
とかに違いないと思うのですが、でも、内容にちょびっとでも賛同できないと
ノーのはずですので、よくぞこの人たちを呼んできたなー、という気はします。
この二人が過去に出演したり、製作者の名前を連ねた作品の中には、
この映画と似ている作品はないような気がしますねー。

> >ジョン・アーヴィングの『熊を放つ』とか、
> >『ホテル・ニューハンプシャー』、
> >ティム・オブライエンの『ニュークリア・エイジ』、
> >レイモンド・カーヴァーの短編群のような
> >肌ざわりの物語じゃないだろうか。
>
> 日常の延長にある、でもかなりヘンテコな話という感じですかね。
> ティム・オブライエンはまったく知りませんでしたが・・・

↑あ、『ホテル・ニューハンプシャー』ほどはヘンテコではないです。(汗)
てか、全然ヘンテコじゃないすよ。
日常の中に、ちょびっと変なことが起こる、くらいの感じです。

> ナオミ・ワッツというのはそそられます(笑)

↑今回の役は、絶妙です。
きっと演ずるのが難しかったと思います。
ただのちょっと色っぽいシングルマザーというのではなく、
飛んだり、飛べなかったり、エレガントだったり、はすっぱだったり・・・。

> ジェイク・ギレンホールは以前は若者の役しか難しいかな~
> なんて勝手に思っていましたが、どんどん良い役者になったような。
> ドニー・ダーコやムーンライト・マイルのような音楽が重要な映画にも
> 出演していますが、今回も上記の歌たちが印象的な映画なんですね。

↑そうですね。
よくあるイメージソングではなくて、
物語と密接な関係のある選曲ですね。
個人的には、うまーく、わざとらしくない流し方だと思いましたが。

ジェイク・ギレンホールは、二枚目だとは思いますが、
『ナイト・クローラー』や『複製された男』のような
サイコっぽいとか神経症的な役が似合う俳優ですよね。
これから、トシをとってもいい感じのおっさん役も演れる
のではないかと思います。
同い年のライアン・ゴズリングみたいに、
ひょうきんな役もハマる役者だと思うのですが。

つかりこ #- | URL
2017/11/07 19:27 | edit

Re: 毎度です

pipco1980さん、いつもありがとうございます。

> とっても愚問ですけど、Demolition=解体...が原題のわりには、
> もの凄い文学的なタイトルがつけられてますけど、
> それってどんなもんなんだろう?って....たったワンセンテンスの単語
> をタイトルに冠した作者、または脚本家の意志は??

↑ そうですね、これは難しい問題ですよね。
映画モノのブログでよく「邦題」の付け方が話題になるように
とても価値あるおもしろいテーマだと思います。
いい機会だと思うので、ちょっと考えてみました。↓

この邦題は、明らかに作者の意図に反していますよね。
作者は「解体」という概念に焦点を当てたかったわけで、
「解体」という意味がどこにもないですからね、邦題には。
小説の翻訳者なら、ここまではやらないです、反則ですよね。

ホントなら、原題の『Demolition』がいいんでしょうね。
そうすれば、読んだ人自身が意味を思い出すか調べるかするでしょうし、
英語のタイトルのニュアンスと日本語の意味との深い溝を
自身で理解できるでしょう。

でも、残念ながらディモリッションのままだと、
かなりの人が意味がわからないですよね。
そしたら、映画会社でも出版会社でも、日本語に訳してやろう
ということになるわけです。
で、『解体』とつけたら・・・これは、日本語の “語感” や “語法” では、
『氷点』とか『沈黙』とか『破戒』のようなシリアスな
社会派な物語を想像してしまう。
この映画の中身は、シリアスでないこともないのですが、
ヒューマンなテーマなんですね。
で、文体もシリアスというより、カフカとか村上春樹氏がよく訳した
若いアメリカ文学のような「日常の中の微妙なズレ、狂気」を描いた
「不思議ちゃん」という感じです。
おっしゃる通り、文学的なコンテクストだと感じられます。
だから、映画会社は「そういう映画のトーンを踏まえたタイトルにしたら?」
と思うわけです、歯切れのいい重々しい単語ではなくて。

きっと、作者の意図を尊重しながら、少しもっちゃりさせて
文学的、哲学的にしようと、『解体したいこと』とか『僕がした解体』とか
『解体の向こうに』とか、考えたんでしょう。
ホントなら、この辺で結論を出すのが正解だと思います。
でも、もひとつ若いアメリカ文学的というか村上春樹の小説の味のような
ニュアンスが伝わらないなあ、って悩んだんでしょうね。
そこへこの映画を観た誰かが、劇中に出てくる「メモ」の言葉を使ったらどうだろう、
もっちゃり具合が醸す世界観が求めているニュアンスにハマるぞ!
ってことになったんでしょうね。

これは、小説の翻訳の世界では、『解体の向こうに』あたりでも
少し言い過ぎだろ、って少し問題になりそうですが、
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』は、
作者の言いたいことと違う部分に焦点を当てているので、ボツでしょう。
副題が許されるのなら、ギリギリセーフでしょうか。

少しネタバレになりますが、
この物語は、物理的な「解体」と精神的な「解体」を通してある男の
愛情が再生する、「せつないラブストーリー」なんです。
だから、タイトルをつけるとしたら、誰でも僕でも「解体」か
「せつないラブ」のどちらかに焦点を当てるでしょう。
この邦題は、トーンを尊重して「せつないラブ」のほうに焦点を当てたわけです。
でも、作者は「解体」と言い切っているので、
後者はまったく作者の意思を無視しているということになりますよね。

じゃ、どうしてこんなことになるのか?ということになりますが、
これは単純に、映画のプロモーションの世界では
「一人でも多くの人に観てもらいたい=儲けたい」がオッケーということですよね。
たぶん作者も、その国の人たちに作品の良さが伝わって、観てもらえるために
改ざんされるならよろし、と許可済みなんだと思います。

ただ、この時に、上記のような慣習を踏まえたうえで、
原題とだいぶ異なっても「作品の良さを言い得て妙なり」という
タイトルになっていれば、「邦題、いいねぇ」ということになり、
「作品の主題とズレてる、ヘタくそ」とか
「全然関係ない、騙しだ、インバクト至上で集客(儲け)だけを狙っているんだろ」
という印象ならば「なんだこりゃ」とみんなが言うことになるのでしょう。

僕の「邦題、いいねぇ~」は、その前者の評価で言ったのですが、
まあ確かに、作者の当初の意図とは異なっている反則技に違いないですよね。


> 関係ないですけど、数年前に友人の結婚式で呼ばれた、
> 外苑前の「月見ル君想フ」っていう式場には、ちょっと啞然としました。
> それが駄目だっていうんじゃないんです。なかなか粋な
> 名称ですが、外人客も多かっただけに、この名称...
> 彼らはどう解釈するんだろうかねえ??なんてふと思ったわけです。

↑ お店のHPのURLが「http://www.moonromantic.com/」となっていましたね。
「ムーン・ロマンチック」。
まあ、そういうことを言いたいんでしょうけど、
ちょっとアヤをつけてみたんでしょうね。
「Frankie Goes To Hollywood」みたいな例も多々あるでしょうし、
外国人もとてつもない違和感を感じる人はそんなに多くないかもしれませんよね。
でも、僕なんかは「なんだか恥ずかしい」という違和感を感じますが。(汗)
でも、お店はすごくおもしろそうですねー。
結婚式、演奏も行なわれたのでしょうか?
いい音だったですか?


> 映画や音楽に邦題というのを付ける....そこに日本的(日本語的?)な
> 情緒を感じつつ、観終わった後に、ああなるほど、言い得て妙な
> タイトルであったなあ!?って、勝手に思い込むのは、
> とても危険なのではないか...と....。

↑上でも書いた通り、映画業界では、作者の許可のもと改ざんすることも
いとわないんでしょうけど、タイトルが原題よりヘタクソだったり
タイトルに騙されて、がっかり(損)するという危険はものすごく
たくさんありますよね。(汗)

> 何故FREE、しかも、 LIVEのMr.Big...??嬉しいけど。
> ニックロウだったか、貧乏のサナカに、自作曲が突然ハリウッド映画に
> ほんの5秒ほど使われただけで、巨万の富を得た!って話がありますから、
> ポールロジャースもきっとホクホクしてるんじゃないでしょうか!?

↑あ、FREEのMr.Bigは、BGMではなく、劇中で役者が演奏したり
ヘッドホンで聴いたりするシーンがあるんですよ。
登場人物の年齢とは離れた時代の曲ですが、シーンの意味合いには
ぴったり合っていたと思います。
あ、ライブ録音にしたのはまったく意図はないです。
YOUTUBEでヘッドホンで2~3聴いて、ほいコレ、って決めただけです。
もっといい音源があったらすんませんでした。

映画やCMなどへの楽曲使用料は、さまざまですよね。
映画がヒットしそうだったり、CMの投入量がとてつもなく多かったりすると
アーティストは「タダでいいよ」という場合も多々ありますね。
そのへんの力学を勘案して、ギャラが交渉されるのではないでしょうか?

村上龍が映画を作る時に、ストーンズに楽曲の使用を交渉したら
4曲セットで5億だか4億だかと言われて、あきらめた
というハナシを聞いたことがありました。
映画の総制作予算が1億だったそうですから。(笑)
ポールロジャースは、この映画でいくらもらったんでしょうね?

するどい話題を提供していただき、ありがとうございました!

つかりこ #- | URL
2017/11/09 17:26 | edit

この作品は観ていないので、内容については書けないのですが・・・

> 原題とだいぶ異なっても「作品の良さを言い得て妙なり」という
> タイトルになっていれば、「邦題、いいねぇ」ということになり、
> 「作品の主題とズレてる、ヘタくそ」とか
> 「全然関係ない、騙しだ、インバクト至上で集客(儲け)だけを狙っているんだろ」
> という印象ならば「なんだこりゃ」とみんなが言うことになるのでしょう。
同感です。
私も邦題にはよくいちゃもんつける方ですが
結局のところ、どんな邦題になろうと、要は言い得て妙かどうかってとこですよね。
センス悪い邦題つけるくらいなら、原題をカタカナ表記にしろ! このヘタクソが!
と観る人に言わせてしまっちゃ〜イケマセンねぇ。
ああ、配給会社は責任重大、頭悩ますんだろうな〜。
ああ、でも、でも、邦題考えるのって楽しいだろうな〜。
タイトル、一回つけちゃったら、ずーっと残るもんね。
ちょっと憧れますぅ〜☆

さとちん #- | URL
2017/11/10 15:52 | edit

Re: さとちんさん、コメントありがとうございます。

> この作品は観ていないので、内容については書けないのですが・・・
>
> > 原題とだいぶ異なっても「作品の良さを言い得て妙なり」という
> > タイトルになっていれば、「邦題、いいねぇ」ということになり、
> > 「作品の主題とズレてる、ヘタくそ」とか
> > 「全然関係ない、騙しだ、インバクト至上で集客(儲け)だけを狙っているんだろ」
> > という印象ならば「なんだこりゃ」とみんなが言うことになるのでしょう。
> 同感です。
> 私も邦題にはよくいちゃもんつける方ですが
> 結局のところ、どんな邦題になろうと、要は言い得て妙かどうかってとこですよね。
> センス悪い邦題つけるくらいなら、原題をカタカナ表記にしろ! このヘタクソが!
> と観る人に言わせてしまっちゃ〜イケマセンねぇ。
> ああ、配給会社は責任重大、頭悩ますんだろうな〜。

↑ 映画の世界のプロモーションは(特にアメリカ)、とても進んでいて
何を言っているのかわからないけど、期待感だけを高めるティーザー広告を
何度も打つとか、書籍のプロモーションとタイアップするとか、
テレビドラマと絡ませるとか、CMスポンサーとタイアップするとか、
キャラクターグッズの販売と複合するとか、お笑いタレントがPRするとか・・・。
これはひとえに、先行投資が巨額だからなんですよね。
必至で元を取らなきゃやばい、というわけで宣伝活動も進化するわけです。
当然、映画のタイトルやキャッチフレーズ一つをとっても、
「効果」を最大化かる努力が払われるわけですよ。

それで、タイトルもその国の人に趣意が伝わらなければ
大損するということになります。
まあ、原作者や脚本家や監督、役者などの中には、
「儲けじゃなくて、とてもいい作品だからタダでも
できるだけたくさんの人に観てもらいたい」と思っている人も
たくさんいるでしょうけど、たくさん集客したい、という点では
「儲けたい人」と意思が一致しているでしょう。

だから、タイトルやキャッチフレーズも、
作品のおもしろさをより的確に伝えるために、
原題がアメリカではキャッチーでも、その国の言葉として
「言い得て妙」なのかよく考えるわけです。
その時に、映画の世界では原題の原型を全然留めていなくても
その作品をして「言い得て妙」であればよしと
作者を含めて理解が浸透しているんですね。
まあ、中にはキューブリック監督みたいにすごくうるさい人もいますが。

でも、ご存知の通り、ついたタイトルが「中身とズレている」とか
「ヘタくそだ」とか、「集客至上主義で、まったく中身と違う」とかって
なると、文句の一つも言いたくなるわけですよね。


> ああ、でも、でも、邦題考えるのって楽しいだろうな〜。
> タイトル、一回つけちゃったら、ずーっと残るもんね。
> ちょっと憧れますぅ〜☆

↑ これは、楽しいと思いますよ。
考える自分が、作者や監督や役者と同じ気持ちになれる
幸せな仕事だと思います。
ただ、日本や英語圏の国の映画作品や小説などとタイトルの慣例的な関係とか、
その国の文化やいまの時代背景や、流行語とか過去に流行った言葉とか、
言葉そのものの語法とか語感とかを良く知らないと
うまくいかないということになりますよね。

たとえば、映画でもよく「ファック!」などと出てきますが、
それを「お〇〇こ!」と訳しても、「なんで、怒ってるのに四文字言葉を叫ぶの?」
ってことになりますよね。(笑うとこ)
で、「日本人がこういう時に言う、人前で軽々しく言っちゃいけない言葉で、
シモのほうにひっかかってて、汚い言葉ってなんだっけ?」ということで悩んで、
「そうだ “クソっ!” にしよう!」となるわけです。
でも、別のシーンで「“ブルシット!”って言ったのはどう訳す?かぶらない?」
ってことにもなります。
「サノバビッチ!」とかも、「野良犬の息子!」とか「娼婦の息子!」と訳しても
日本人には真意が伝わりにくいですよね。

そから、『ガラスの~』と言っただけで、あの国では50年前の大事件のことを
差すんだよ、とかね。

そーゆー感じの難しさがあるんですね、訳すということには。

さらには、「作品の本質」とか「真理」と「商売」の狭間で
右往左往するハメにもなりますよねぇ。

でも、ながーーーい付き合いから想像するに、
さとちんさんには向いている仕事に感じますねー。
今度、そういう仕事があったらお願いしようかなー・・・
ってか、タイトルつけの仕事はやったことないですねー。
フツーは配給会社の仕事ですよね。
映画ポスターのキャッチフレーズはいくつかありますが。

つかりこ #- | URL
2017/11/11 16:29 | edit

コメントの投稿
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://yurayuragusa.blog.fc2.com/tb.php/297-84a56040
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

▲Page top