ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

真夏の夜に、冷えすぎない涼をどうぞ 2/3   


◆ザ・ギフト(The Gift)

001ギフト_ポスター.png

2015 アメリカ
上映時間:108分
監督:ジョエル・エドガートン
脚本:ジョエル・エドガートン
製作:ジェイソン・ブラム、レベッカ・イェルダム、ジョエル・エドガートン
撮影:エドゥアルド・グラウ
編集:ルーク・ドゥーラン
音楽:ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ
製作会社:Blumhouse Productions、Blue-Tongue Films
配給:STXエンターテインメント(米)、ロングライド/バップ(日)
出演:ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、ジョエル・エドガートン、
   アリソン・トルマン、ティム・グリフィン、ビジー・フィリップス、
   アダム・ラザール=ホワイト、ボー・ナップ、ウェンデル・ピアース ほか
受賞:第48回シッチェス・カタルーニャ国際映画祭
   ・最優秀男優賞受賞(ジョエル・エドガートン)


ギフトって、どういう意味?

ジョエル・エドガートンの長編初監督、脚本、製作、出演!
ジョエル・エドガートンといえば、『スター・ウォーズ エピソード2』や
『スター・ウォーズ エピソード3』、『ウォーリアー』、『エクソダス:神と王』
などの役者だよね。
『ジェーン』の脚本もやってんだね。
へぇー、多才なんだねー。

この映画は、Wikiによると、サイコ・スリラーということに
なっているみたいだね。

「スリラー」というと、「ミステリー」と似た意味で、
映画・ドラマの世界では、「謎が謎を呼び、それが少しずつ解かれていく」系
の物語のことを言うんだそうだ。

でも、「ミステリー」は最後に事件解決的に謎が解明されるのに対し、
「スリラー」は最後まで謎が解明されないか、
最後に謎は解明しても、最後まで事件や問題が解決しない
もののことを
言うんだってさ。

で、「サイコ」は「心理」だから、「謎が解明されていく度、そぞーっとする映画」
というわけだ。がははー

でも、「ホラー」でも「オカルト」でもないから、
血や内臓が飛び出すような惨殺とか、突然驚かされる恐怖とか、
オバケの恐怖の映画ではないよ。
あくまで、ぞぞーっ。

ジョエル・エドガートン氏は、役者としてはフィジカル系がほとんどで、
コレ系の映画に出たことなかったと思うけど、
ご本人はこういうの好きなんだろうなー。

だってさ、すごく良くできたハナシなんだもんな。
やー、これはなかなかの名作だと思う。



ある幸せそうな夫婦がいて、夫の故郷に引っ越してくるんだな。
たしか、夫はIT系の事業に成功していて、新居もご立派。

ある日、二人で買い物かなんかに出かけた先で、
夫の高校時代の同級生にパッタリと出会う。
故郷なんだから、そういうこともあるわなー。

002店で.png


後日、その同級生から高そうなワインが引っ越し祝いとして届けられる。
聞くところによると、アメリカあたりではディナーとかで招かれた時に
一緒に飲む酒を持って行ったりすることは稀にあるけど、
引っ越し祝いということで高価な贈り物を届けたりするようなことは
あまりなくて、あったとしたらそれはとっても粋なことか、
とっても奇異なことらしいんだな。

夫婦、特に奥さんのほうは、そのとっても粋なほうと受け止めて
すっかり気を良くして、彼を夕食に招く。
それからというもの、その旧友はちょくちょく高価な贈り物を
持って来るようになるんだな。
しかも、旦那のいない間に家までやってきて。

そう、だんだん不気味になってくる。
そう、この作品もこの “だんだん” というのが秀逸なんだなー。
サイコだよ、スリラーだよー。

で、奥さんは、旦那の高校時代からの親しい友人だし、
贈り物をくれるしということで好感を深めていくんだけど、
旦那のほうは妙に嫌っているところがミソなんだな。

003ワイン.png


この映画が文脈の点で優れているのは、
何かをくれる人が不気味だというところにあると思う。
フツーこのテの映画は、破壊するとか、殺すとか
何かを “奪う” 人が不気味だからだ。
新しい!
もうそれだけで、「んー、いいね、いいね」って見入ってしまうわさ。

それから、ジョエル・エドガートンが演じる “贈り物男” に対する
自分の気持ちが、ハナシの途中からガラッと180度変わってしまう
のもおもしろかった。
ヒトって、状況によって思い込みがコロコロ変わるもんなんだねー。

そして、あのエンディング!

ギフトって、「贈り物」という意味の他に、
「神様からの授かりもの」という意味があるんだねー。
この映画を観た人には、それがどういう意味か、わっかるかなー?

★個人的クオリティ度 9.0点
★個人的好きだなあ度 8.5点






♪ Everyone's Gone To the Movies / Steely Dan





♪ Any World (That I'm Welcome To) / Steely Dan




コメント

No title

これは観ていないけど、知っていました。

賛否両論の作品ですが、これまた暑い夏の夜にはピッタリ?
なんですね(笑)

タダほど高いものはない!っていう話じゃないですよね(^_^;)

バニーマン #- | URL
2017/07/28 19:28 | edit

No title

『ザ・ギフト』ですか、私は『ギフト』っていうと
ケイト・ブランシェットの方の映画を思い出しますが
あれもサイコ・・事件が解決するから・・ミステリー?でした。
この映画も面白そうですね!

> 自分の気持ちが、ハナシの途中からガラッと180度変わってしまう
そういうの、ごくまれに有ります。
いや、でも、ガラッとじゃなくて本当は徐々に変化しているんだと思いますが
あるキッカケでガラガラッと崩壊するかんじ〜。
あ、なんだかホントにこの映画観たくなってきましたー!観るー。
メモメモ。

さとちん #- | URL
2017/07/28 19:30 | edit

Re: バニーマンさん、コメントありがとうございます。

> これは観ていないけど、知っていました。
>
> 賛否両論の作品ですが、これまた暑い夏の夜にはピッタリ?
> なんですね(笑)

↑ スプラッタものでも、オバケものでもないので、
凍り付くような恐怖とか、夜中にトイレに行けなくなるというような
ものではないんですけどね。
そうそう、ミステリー/スリラーと称されている『ゴーン・ガール』と
同じようなテイストの作品ですね。
でも、『ゴーン・ガール』でさえ、「殺し」のコワさがありますが、
これは、最後までひたすら「ギフト」でコワさが表現されています。
その点が新しくて僕はとても好きなんですが、
血が出たり、突然びっくりするといったことがない分、
刺激が少ないかもしれません。
賛否の「否」派の人たちは、その「刺激」をクォリティと取り違えて
いるんじゃないかと思います。

> タダほど高いものはない!っていう話じゃないですよね(^_^;)

↑ わははははー
そういうエンディングもまた、おもしろいかもしれませんね。

つかりこ #- | URL
2017/07/29 23:20 | edit

Re: さとちんさん、コメントありがとうございます。

> 『ザ・ギフト』ですか、私は『ギフト』っていうと
> ケイト・ブランシェットの方の映画を思い出しますが
> あれもサイコ・・事件が解決するから・・ミステリー?でした。
> この映画も面白そうですね!

↑ ケイト・ブランシェットの『ギフト』、
タイトルは知っていますが観ていないんです。
前々からビデオ屋さんの棚で見て、どうしようかと思っている1本なのですが、
誰かが「これはおもしろいぞ」って言ってくれるなら観るのですが・・・(汗)
おもしろい?

> > 自分の気持ちが、ハナシの途中からガラッと180度変わってしまう
> そういうの、ごくまれに有ります。
> いや、でも、ガラッとじゃなくて本当は徐々に変化しているんだと思いますが
> あるキッカケでガラガラッと崩壊するかんじ〜。
> あ、なんだかホントにこの映画観たくなってきましたー!観るー。
> メモメモ。

↑ この映画は、ミステリーとはちょっと違って、
アガサ・クリスティなどのような「謎解き」系のカタルシスは
少ないかもしれません。
でも、少しずつ大事なことがわかってきて、
おっしゃる通りいつの間にか、観てる自分の気持ちも
変わっていくことに気づかされます。
よくできた物語の証拠ですよね。
世間的には、絶賛というほどではないようですが、
観てソンはないと思います。
また、ご感想、聞かせてくださいねー。

つかりこ #- | URL
2017/07/29 23:36 | edit

ひ〜〜〜つ!!!

これは本当に恐ろしすぎる映画でしたー!
どんなホラーより、どんなサイコパスより恐ろしいとおもいます。女にとっては地獄です。 すごい傑作映画ですよね☆

びー #- | URL
2017/07/30 09:02 | edit

Re: ひ〜〜〜つ!!!

びーさん、コメントありがとうございます。

> これは本当に恐ろしすぎる映画でしたー!
> どんなホラーより、どんなサイコパスより恐ろしいとおもいます。女にとっては地獄です。 すごい傑作映画ですよね☆

↑ うひひひひー、激しいご反応ですね!!
僕は、びーさんのサイトにうかがっていて、
すこーしだけ、びーさんの嫌悪することを知っているので、
その反応、わかります。

まあ、それを横に置いといても、よくできた映画ですよね。

だいぶん前からけっこうな評判を聞いていて、
それで、びーさんのところでご感想を読んで
とどめの後押しをもらって観てみたんですよー。
ありがとうございました。

つかりこ #- | URL
2017/07/30 17:19 | edit

おはようございます
怖そうな映画ですね。見てみたいです。

ネリム #oM6tt0T6 | URL
2017/08/02 08:29 | edit

Re: ネリムさん、コメントありがとうございます。

> おはようございます
> 怖そうな映画ですね。見てみたいです。

↑ はい、まあ、スプラッタものやオバケ系みたいな
「どっへー!おっかねー!」という感覚ではないんですけどね。
じわじわと不穏な空気が濃くなってくるというか・・・。
緻密に計算された、よく練られたハナシだと思います。

仲良しの夫婦が、ホントはこの上もなくうれしいはずの「ギフト」なのに
一番もらいたくないものって、なんだと思います?

つかりこ #- | URL
2017/08/03 18:54 | edit

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