ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

取り返しのつかない日々を取り返しに ~『永い言い訳』  


ツレアイさんに、恋してますか?

出会ったばかりの頃みたいに、
明日、手をつなごうとか、抱きしめたいとか、チューしたいとか、
そんなことを考えてドキドキしたり、残念がったりしてる?

いつも一緒にいたいとか、ずっと話していたいとか、
ちょっとした仕草や言葉にキュンキュンしたりしてる?

・・・なわけないよねぇ。
そりゃそうだよね。
だって、それって、“恋愛感情” だもんね。
結婚にいたって、ふたりの子供を授かるまでの
“夢の期間”
だもんね。

“謎解きの期間”“修業期間”“自分で自分の気持ちに魔法をかける期間”
とにかく、夢中。
恋は盲目って言うよね。

・・・なんて言うと、「そんなことねーよ、いまでも、
今度、遊園地に行こうとか、映画観に行こうとか、
おいしいものを食べに行こうとか、ウキウキやってるぜー」
って言うむきもあるかも知れないけど、
それは、「あの人と一緒なら、どこに行ったって楽しい」
って思ってたあの頃のウキウキとはちょっと違うような気がするなあ。

いやいや、結婚してからは、
ツレを好きだという気持ちが失せてしまって地獄だよ、
なんて言いたいんじゃないよ。
結婚してからだって、相手を好きだという感情はあるし、
いつも、愛おしくだって思っている。

でも、それは、“恋愛感情” というのとは違う気がするなあ。
「そこからは、恋ではなく愛なのだ」ってよく聞くセリフだけど、
個人的には、かなりいい線言っていると思うけど、
それも微妙にあいまいな言い方な気がする。

かのサン=テグジュペリは『人間の土地』で、
愛するということは、
お互いに顔を見つめ合うことではなくて、
一緒に同じ方向を見ること

・・・って言ったけど、それそれ!

おつきあい期間は、「見つめ合い」で、
結婚してからは、「同じ方向を見る」だよね。

だから、夫婦の愛情って、恋愛時代の「ぽわーんとした愛」とか、
友達との「友愛」みたいなのとは違って、もっと
サイド・バイ・サイドというかギブ・アンド・テイクな絆ではあるけど、
でも、一緒に仕事をする仲間との「同志愛」というのとも違うし、
一緒に暮らす男女の間だけに生まれる感情なんじゃないかな。

「一緒に生活を高め合う男女」ならでは持てる「思いやり」
みたいなものなんじゃないのかなー。



で、この映画の夫婦は、その「一緒に生活を高め合う男女」ならではの
「思いやり」がまったくないんだな。

だって、お互い結婚した頃から、それぞれ自分がやりたい仕事に打ち込んで、
それぞれの目標を追求してきたんだから。
そう、結婚してもバラバラの方向を向いて来たということ。

だもんだから、子供もいない。
そりゃもう、ひととき罹る熱病であるところの恋愛感情が薄れれば
何のために一緒に暮らしているのかわからなくなるよな。

001不倫.png
黒木華ちゃんの軽い濡れ場も観られるぞー。

そんなんだから、憎しみ合っているわけではないんだけど、
しぜん、諍いばかりが目立つようになる。
共同作業をしているわけではないので、
相手の辛苦を「思いやる」必要も薄いからだな。

ある時、おっきめの諍いが起こる。
共同作業をしているわけでもなく、子供もいないんだから、
いまだに恋愛感情だけが絆のはずの二人には、破局の危機だ。

ポスターのコピーにあるように、
そのまま出かけてしまった妻は、そのまま帰らぬ人となってしまう。

残された夫は、それでもちっとも悲しくなかったんだけど、
コトの流れで、一緒に亡くなった妻の友達の遺された家族の面倒をみるうちに
「家庭の幸せ」というものをやっと知ることができるんだな。
でも、もう遅い。
取り返しがつかないのだ。

002友達の子供たち.png

この映画は、仕事や目標の追求・成功と、家庭の幸福を
同時に得ることはムリという文脈で描かれている気がする。
そして、どうしたらうまくいくのかは描かれていない。

そういえば、答えを出さずに終わる映画を作るのが好き
西川美和監督の作品だわー。
しかも、原作の小説も脚本も。

でも今回は少し、師匠の是枝(裕和)節が入っているかな。
リアルな日常・明篇の是枝に対する、リアルな日常・暗篇の西川
って感じかな。

003浜で.png

二度観したっけ、脚本の妙に気づいたぜ。
物語冒頭で、妻役の深津絵里が夫を置いて出かけて行く時に吐く
セリフが切ないんだわー。



たまたまツレと口ゲンカをして、
ツレと罵りあったりすることって時々あるよなあ。

それが、“生活幸福化委員” どうしの意見交換ゆえの摩擦
というのならいいけど、そうじゃない場合は
この映画を思い出すことにしよっと。

だって、どちらもいつか死んでしまうんだから、
その時に「取り返しのつかないことを、たくさんしてしまった」
なんて思いたくないもんな。
「ああ、一緒に暮らせて幸せだったなあ」って思いたいもんな。

あ、いけね、独身の人には関係ないハナシだったかなあ。





004ポスター.png

●永い言い訳(ながいいいわけ)
2016 日本
上映時間:124分
監督:西川美和
原作:西川美和
脚本:西川美和
製作:川城和実、中江康人、太田哲夫、長澤修一、松井清人、岩村卓
プロデューサー:西川朝子、代情明彦
撮影:山崎裕
編集:宮島竜治
編集:宮島竜治
衣装:小林身和子
ヘアメイク:酒井夢月
サウンドエフェクト:北田雅也
挿入歌:手嶌葵「オンブラ・マイ・フ」
キャスティング:田端利江
助監督:久万真路、菊池清嗣
製作会社:「永い言い訳」製作委員会(バンダイビジュアル、AOI Pro.、
     テレビ東京、アスミック・エース、文藝春秋、テレビ大阪)
配給:アスミック・エース
出演:本木雅弘、深津絵里、竹原ピストル、堀内敬子、藤田健心、白鳥玉季、
   池松壮亮、黒木華、山田真歩、松岡依都美、岩井秀人、康すおん、
   戸次重幸、淵上泰史、ジジ・ぶぅ、小林勝也、木村多江(声のみ) ほか
受賞:第90回キネマ旬報ベスト・テン(2017年)
   ・助演男優賞/竹原ピストル
   ・日本映画ベスト・テン 第5位
   第71回毎日映画コンクール(2017年)
   ・男優主演賞/本木雅弘
   ・監督賞/西川美和







♪ そばにいて / ケツメイシ





♪ 夕暮れの鳥 / 神聖かまってちゃん





♪ 高気圧ガール / 山下達郎




コメント

No title

こないだ観ました。妙に心に残るけれど、何が心に残ったのか、自分はどんな感情を動かされたのかわからない不思議感がありました。
つかりこさんの記事を読んで、ああ、そうだったのかと思いました。
家族の幸せかあ・・・・。自分もわかっていないので、不思議感があったのかも。

>「ああ、一緒に暮らせて幸せだったなあ」って思いたいもんな。
そうですね、アタシも、そう思いたいです。相手にも、そう思ってもらいたいです。
それは、家族の幸せを願っている、というものなのかしら?

本木雅弘さんの演技が素晴らしかったと思います。
編集者等への高圧的な態度と、幼い子供たちへの優しくあたたかい態度が、す~ごく両極端。同じ人物とは思えないほど。でも、納得できるのです。そうそう、人間っていろいろな面がある、相手がだれかによって態度が違う、って。その説得力よ!

原作も読みたいと思っていたところです。主人公の心の動きをどう文章にしているんだろって。でも、答えは出さずに終わってるのかな?

>物語冒頭で、妻役の深津絵里が夫を置いて出かけて行く時に吐く
セリフが切ないんだわー。

ちょ、ちょっとぉ~忘れたじゃないのよ!なんだっけ?どんな言葉を吐いたんだっけぇ??

きたあかり #- | URL
2017/07/19 11:36 | edit

興味深い映画です

ずっと一緒にいると、「飽き」と「慣れ」は必ずやってきますよね。
目の前にいることが当たり前になってきて、刺激が薄れますよね。
子供がいると尚更。
「夫」「妻」から「お父さん」「お母さん」に。
それが自然なんでしょうが、少し寂しい気もしますね。

ウチは二人暮らしになったので、できるだけ仲良くしようと心がけています。
でないと家の中が楽しくないですもんね^^;
たまに甘えてみようとも思うのですが、なかなか勇気が出ません。
ときめきとは違うけど、恋愛ごっこみたいな感じ。
つかりこさんご夫婦は、とても仲良しなイメージですよ♪^^


それにしても、もっくん!貫禄出てきましたねー

ももこ #- | URL
2017/07/19 17:16 | edit

No title

この映画。見るつもりなかったですがつかりこさんのこの記事読んだらとても見たくなりました。
好みのラストだといいなぁ。(ハッピーエンド、って意味じゃないです)

ふゆこ #- | URL
2017/07/20 21:19 | edit

No title

これは観ないことにはコメント書けないな〜と思って、さっき観ました。
父子の感情の行き違いでは泣けましたが
夫婦のことに関しては感情移入出来なかったな〜。
死んだ奥さん、携帯にメールの下書き?残していましたよね。
「もう愛していない。ひとかけらも」って。
だったら何故、別れなかったんだろう?
二人の間に愛情は残っていないんでしょう?
子どもいないんでしょ?
経済的にも自立していたんでしょ?
気兼ねする親もいないんでしょ?
どこに一緒にいる理由があったんだろう?
そこがよくわからないから観ていてピンとこなかったのかな〜。
さっさと別れて次の人生歩めばよかったのに・・・
と思う私はクールすぎるだろうか?

さとちん #- | URL
2017/07/21 17:54 | edit

No title

こんばんは。

西川美和監督の作品、“ゆれる”と“ディア・ドクター”の二本は観ています。
“ゆれる”は面白かったのですが、“ディア・ドクター”はちょっとダメでした。
いや、面白かったのは、面白かったのですが、ちょっとなんだかな~というのがありまして、“夢売るふたり”をどうしようか?なんて思っているうちに、今作が発表になって・・・、というのが今の状態です(^_^;)

あとは観てからですね。

神聖かまってちゃんは、初めて聴いたのかな・・・?
グループ名からは想像できない曲調でした、いい意味で。

ケツメイシ、なかなか胸キュンのPVですね(笑)

バニーマン #- | URL
2017/07/21 20:21 | edit

まいどです

見てない映画に点いてあれこれ言うのは、とっても危険なので控えますけど…

我が家では夫婦はわけあって、もう5年も逢っていません。

でもつい今しがたも2時間ほど電話で、アーダコーダと無駄話してましたし、特に強烈に逢いたいなあって思うこともないですが、居なくなっちゃうと思う事自体が
とても哀しいし寂しいから、元気で生きててくれるだけで安心。

そんな感じです。

取り返しは...いくつになっても元気で居れば、充分に..って、気がします。

pipco1980 #- | URL
2017/07/21 23:23 | edit

Re: Re: きたあかりさん、コメントありがとうございます。

> こないだ観ました。妙に心に残るけれど、何が心に残ったのか、自分はどんな感情を動かされたのかわからない不思議感がありました。
> つかりこさんの記事を読んで、ああ、そうだったのかと思いました。
> 家族の幸せかあ・・・・。自分もわかっていないので、不思議感があったのかも。

↑おー、これをご覧になっていたんですねー。
自ら観られていただなんて、なかなかのつわものですねー。(笑)
けっこうさらっとしてて、何を言いたいのかわかりにくい映画ですよね。
映画やテレビドラマならフツー、言いたいことを語る部分で
タメを作ったり、音がでかくなったり、緩急がはげしくなったり
ズドーンと感動を引き出すような作り方をするけど、この映画は平坦ですよね。
師匠の是枝さんの入れ知恵があったのか、あくまで淡々とリアルにこだわっていますよね。

僕も一度観ただけでは、「なんだこりゃ」と思ったので二度通しで観たんですよ。
それから、それでもわかりにくい所は巻き戻したりして何度も観ました。
で、「そうか、そうだよな」と納得できたのが、「家庭を持った人たちの倖せ」
というものを問いかけているんだろうな、ということです。
主役のもっくんが、とてもイヤなやつなので、一見、
「ひどい男の成れの果て」みたいなことを描いているのかと思いましたが、
それでは、なんてつまらない映画だなあということになりますよねぇ。

結論から言うとこの映画は、家族の倖せって・・・
①夫婦が一つの目的・目標に向かって協力しあう、支え合うこと
②子供ができて、健康のことや成長のことや勉強のこと
 あれやこれやで悩んだり、苦労したり、喜び合うこと
・・・ってことだと言っているんだと思います。

これに加えて、③恋愛感情 というのもあるでしょうが、
夫婦がかつて恋人だった時のようなトキメキや
性的な喜びなどは必ずしも重要ではないのだと思います。
そういうことは、長年夫婦をしていれば薄れていくのがフツーだと
ほとんどの夫婦が知っていることですよね?
(そうじゃない人もいますし、それでいいと思っているわけでもないのですが・汗)

ところが、この夫婦は①について、妻は美容師として一店舗をかかえるまでに
なりたいと努力してきたし、夫は小説家として成功したいと努力してきて
いまやそれぞれが成功をつかんだという設定です。
つまり、夫婦が同じ目的・目標に向かって協力し合ったり、
支え合ったりすることがなかったということです。

当然、道の途中で子供ができるとそれぞれ目標を追求できなくなるので
それもしなかった。
よって、②の、「大変でいろいろと心や手をわずらわせることになるとしても
子供のために何かをすることこそ倖せなのだ」というということも
して来なかった。

つまり、二人が「家族であって、倖せを感じることはほとんどない」
ということになります。
それで、夫は成功して落ち着いていて、妻も店を持つことが決まったという時点で、
もう、ひとかけらも愛がない、ということがはっきりします。
そうなれば、①も②も③もないので、一緒にいる理由がまったくなくなった
ということですよね。
子供が巣立ち、仕事を退職し、エッチもしなくなった人たちがする
「熟年離婚」も、これと同じ構図なのではないかと思います。

で、「だったら別れましょう」ということになりそうな間に、
突然、妻さんが亡くなってしまう。
夫は、虚を突かれたカタチになりますが、そういうタイミングだったから
ちっとも悲しくない。
それで、流れで知人の子供達の面倒をみることになって、
そうこうしているうちに、子供には健康の事や進学の事やいろいろと
わずらわされることがあるけど、それこそが幸せなことなんだとわかってくる。
妻はひと頃は、仕事のために子供はいらないと言っていたけど、
友達の家族と一緒に写った写真の楽しそうな写真や竹原ピストルのセリフから
子供を欲しがっていたことを知る。
そして、もっくんは印税収入もあるしこれからは、ヘアサロンを始める妻を支えたり、
子供を作るなりして、家族の倖せを探していくのもいいな、
と思い始めるも、もう手遅れだということに気づく
・・・といった物語ですよね。

本文で、「答えを出さずに終わる映画を作るのが好きな西川美和監督」
って書いたのは、「だったら、どうすりゃいいのさ」という問いに
対する答えがこの映画の中には描かれていないということです。

夫も妻も仕事に打ち込むほど、一緒にいる理由がなくなるし、
竹原ピストルのように、一所懸命働くほど子供達との溝が深まる
という設定になっているし、働かなければ収入がなくなり、
家族の倖せどころではなくなるしで、ジレンマをジレンマのまま
映画を終わらせているということですね。
この映画が、観た後も「何だこりゃ、何を言いたいんだろ?」という
という後味で終わるのはそこにも原因がありそうです。

きたあかりさんは、まだまだ家族の倖せをまっとうしつつあるのでは
ないでしょうか?

> >「ああ、一緒に暮らせて幸せだったなあ」って思いたいもんな。
> そうですね、アタシも、そう思いたいです。相手にも、そう思ってもらいたいです。
> それは、家族の幸せを願っている、というものなのかしら?

↑結局は、自分の倖せを追求しているのに違いありませんが、
ツレや子供の倖せを願ったり、サポートしたりするのが、
自分の倖せなのだ、ということでは?

> 本木雅弘さんの演技が素晴らしかったと思います。
> 編集者等への高圧的な態度と、幼い子供たちへの優しくあたたかい態度が、す~ごく両極端。同じ人物とは思えないほど。でも、納得できるのです。そうそう、人間っていろいろな面がある、相手がだれかによって態度が違う、って。その説得力よ!

↑この設定は、西川監督のいいたいことがチラリと見えているのかもしれませんね。
仕事というのは、儲けるためには、外面ばかりを気にしてカッコつけたり、
テレビマンはねつ造めいたことを平気でする、「演出」というものも、所詮はウソ、
小説家先生と言ったってロクなもんじゃないと言いたいのではないかと。
つまり、仕事というものは、家族とか人の倖せというものからかけ離れたものなのだと、
考えているんでしょうね。
でも、仕事をしなければ、家庭そのものが成り立たなくなりますよねぇ。
そこんとこどうしたらいいのかも、教えてくれませんかねぇ、西川さん。(笑・汗)

> 原作も読みたいと思っていたところです。主人公の心の動きをどう文章にしているんだろって。でも、答えは出さずに終わってるのかな?
>
> >物語冒頭で、妻役の深津絵里が夫を置いて出かけて行く時に吐く
> セリフが切ないんだわー。
>
> ちょ、ちょっとぉ~忘れたじゃないのよ!なんだっけ?どんな言葉を吐いたんだっけぇ??

↑バラしましょう。
正確なてにをはは忘れましたが、
散髪してもらった(ご飯を食べていたっけ?)もっくんを置いてスキーに出かける時に、
「後片付け、お願いね」と言って出ていくんですよ。

映画のラストは、もっくんが妻さんの荷物を
後片付けしているシーンで終わります。

つかりこ #- | URL
2017/07/24 02:25 | edit

Re: 興味深い映画です

ももこさん、コメントありがとうございます。

> ずっと一緒にいると、「飽き」と「慣れ」は必ずやってきますよね。
> 目の前にいることが当たり前になってきて、刺激が薄れますよね。
> 子供がいると尚更。
> 「夫」「妻」から「お父さん」「お母さん」に。
> それが自然なんでしょうが、少し寂しい気もしますね。

↑おっしゃる通りだと思います。
ツレあいを含めて、家族を愛するということは
恋人を愛するというのとはちょっと違うんではないかと思うんです。
自分の親やきょうだいと、裸で抱き合いたいとは思わないけど、
愛しているということですよね。

それが、長年一緒に生活していくとだんだんわかってくる。
じゃ、夫婦としての愛とはなんなんだろう、ってことを見つけて
決着をつけないと恋愛感情だけでは夫婦の絆は保ちにくい
ということなんだろうと思います。
だって、恋愛感情って、結婚する前の赤の他人の時に抱くものなのだから。
(もちろん、じいさんばあさんになってもツレに恋愛感情を
抱き続けられる人もいるのでしょうけど)

この映画を観るかぎりでは、お互いがバラバラの方向を向いて、
それぞれに打ち込む仕事があって、子供もいなければ、
ある時、相手が必要でないことに気づく、
ということを言っています。

でも、どうすりゃいいのかは言っていないので、
自分で考えなさい、ということなんでしょうね。

> ウチは二人暮らしになったので、できるだけ仲良くしようと心がけています。
> でないと家の中が楽しくないですもんね^^;
> たまに甘えてみようとも思うのですが、なかなか勇気が出ません。
> ときめきとは違うけど、恋愛ごっこみたいな感じ。

↑それがわかっていることがとても大事なのではと思います。
それから、夫婦の絆の維持という意味では、
妻さんのほうは十分に役割を果たしているに違いありません。
だって、おツレのために家事をやったりお子さんの世話をしたり
しているでしょ?
モンダイは、僕も含めて夫のほうにあるような気がします。
愛をもらうばかりで、ツレにあげる愛が足りないことが多いのでは?
(ももこさんのお宅のハナシではなく、一般論として)
「愛してるだけ」、「稼いでるだけ」では、
夫婦の絆も親子の絆も保てないのだろうなあ、と感じます。

> つかりこさんご夫婦は、とても仲良しなイメージですよ♪^^

↑うふふふふ、ご想像におまかせいたします。
(いや、フツーですよ、ケンカもしますし、ハグもしたがりますよ僕のほうは・汗)

> それにしても、もっくん!貫禄出てきましたねー

↑そうですね、座っている写真はお腹が出ているくらいに見えますし、
たしかに少しがっちりしたように見えますが、いやいやどうしてどうして
かっこいいですよ。
この役では、かなりイヤなやつでしたが。(汗)

ショートヘア、かわいいですね!
早く体調をなおしてくださいねー。

つかりこ #- | URL
2017/07/26 16:37 | edit

Re: ふゆこさん、コメントありがとうございます。

> この映画。見るつもりなかったですがつかりこさんのこの記事読んだらとても見たくなりました。
> 好みのラストだといいなぁ。(ハッピーエンド、って意味じゃないです)

↑やー、去年のキマネ旬報ベストテンで、10位以内に入った邦画なんですが、
なかなか変な映画ですよ。
まあ、言っていることは昔ながらの「夫婦は共同作業」とか「子はかすがい」
というようなことなんですけどね。
すごーく、リアルでどこにでもいそうな夫婦のどこにでもありそうなハナシに
徹しているので、いい意味でも悪い意味でも、盛り上がりが少ないです。(汗)

思えば、夫婦って、家族の中で唯一血のつながりのない関係なんですよね。
だから、夫婦であり、親子である他に、恋人でもあり、友達でもありうる
仲なんですよね。
だから、経済的にも物理的にも支え合う必要と
子育てを協力する必要がなくなると、一緒に暮らしている意味がなくなる
可能性があるということです。
いつまでも恋心を保てれば別ですが、一生友達と一緒に住もうと言う人は
あまりいませんよね。
この映画は、そこまでしか言っていません。
さて、好きとかキライとか、この人と一緒にいると楽しいとか楽しくないとか
気持ちの問題でなく、「一緒にいたいと思える関係」ってどんな関係なんでしょうね?

どんなラストがお好みなんでしょうか?
ピタッとハマるといいのですが。
僕が映画の感想を書くのは、手放しでおもしろかったからではなく、
なんでかよくわからなかった時や、なかなか意義のあるテーマを
はらんでいるなー、と思った時なんです。
だから、記事にした映画が、いわゆる「おもしろい映画」というのとはちょっと違う
ことが多いかもしれません。(個人的にはおもしろかったのですが)
ですから、ご覧になっておもしろなかったら、ごめんちゃいねー。

つかりこ #- | URL
2017/07/27 00:06 | edit

Re: さとちんさん、コメントありがとうございます。

> これは観ないことにはコメント書けないな〜と思って、さっき観ました。

↑おー、さっそくのご反応申し訳ありませんでした。
おもしろくなさそうだ、と思ったら無理なさらないでくださいねー。
もう、ご存知だと思うのですが、僕がおもしろいと思う作品は、
楽しいとか笑えるとか、うまい!とかわくわくうきうきするとか
ばかりではなく、なんだかよくわからなくて考えさせられるとか、
ものすごく暗いとかものすごくイヤな気分になるとかの時もあるので。

> 父子の感情の行き違いでは泣けましたが
> 夫婦のことに関しては感情移入出来なかったな〜。
> 死んだ奥さん、携帯にメールの下書き?残していましたよね。
> 「もう愛していない。ひとかけらも」って。
> だったら何故、別れなかったんだろう?
> 二人の間に愛情は残っていないんでしょう?
> 子どもいないんでしょ?
> 経済的にも自立していたんでしょ?
> 気兼ねする親もいないんでしょ?
> どこに一緒にいる理由があったんだろう?
> そこがよくわからないから観ていてピンとこなかったのかな〜。
> さっさと別れて次の人生歩めばよかったのに・・・
> と思う私はクールすぎるだろうか?

↑いいとこに突っ込まれましたね。
当然、一緒にいる理由があったんだと思いますよ。

さとちんさんが挙げられたようなことは、
ふたりともうすうすわかっていたんだと思います。
それでも一緒にいる理由なんて、なんぼでもありますよね。

一人で年金もらうようになるまで働いて暮らしていけるのだろうか?
経済的に困った時は助け合えるよな(現に、もっくんは小説家になるまで
妻さんの収入に支えられていた)。
トシ食って動けなくなっても、一人で生活できるのだろうか?
別れたら、友達、知人連中の手前、体裁悪いなあ。
いまはイヤでも、一緒に暮らしていたら、この先少しはいいことあるかも・・・・ect.
そんな気持ちがタガになって別れていない夫婦が、ほとんどなのでは?

それから、「二人の間に愛情は残っていない」とはっきりとわかったり、
「一人で生きても、経済的に困ることはない(=経済的にも自立しているんだ!)
とはっきり認識したのは、物語の流れから読み取るに、最近のことでは?
僕は、妻がヘアサロンを開店できるようになったことがきっかけだと踏んでいます。
それまでは、上に書いたようなモヤッとした別れない理由で、だらだらというか、
ごまかしごまかしというか、10年だか20年だかひとつ屋根の下で暮らしてきたのでしょう。
そう、まさにそのことを『永い言い訳』と題したのだと思います。

そもそも、夫婦の愛って何なんでしょうね。
それは、夫婦が倖せになるためにお互いが持ち寄る気持ちや行為だと思うのですが、
じぁ、夫婦の倖せっなんだろうってことになりますよね?
僕は、それは「一緒にいたらなんだか楽しいや」とか「阿吽の呼吸があれば大丈夫」
というようなものではないと思っています。
それは、この静かな感じの映画に「はっきりと」描かれていると思います。

つかりこ #- | URL
2017/07/27 02:07 | edit


>(いや、フツーですよ、ケンカもしますし、ハグもしたがりますよ僕のほうは・汗)

ハグしたがる旦那さまだなんて羨ましいです。
 つかりこさんの奥様への愛はちゃんと伝わってると思いますよ^^


>ショートヘア、かわいいですね!
 早く体調をなおしてくださいねー。

 やさしい言葉にいやされます♪

 ポニーテールももこより(笑)


ももこ #- | URL
2017/07/27 13:15 | edit

Re: バニーマンさん、コメントありがとうございます。

> こんばんは。
>
> 西川美和監督の作品、“ゆれる”と“ディア・ドクター”の二本は観ています。
> “ゆれる”は面白かったのですが、“ディア・ドクター”はちょっとダメでした。
> いや、面白かったのは、面白かったのですが、ちょっとなんだかな~というのがありまして、“夢売るふたり”をどうしようか?なんて思っているうちに、今作が発表になって・・・、というのが今の状態です(^_^;)
>
> あとは観てからですね。

↑僕も“ゆれる”と“ディア・ドクター”しか観ていません。
そうそう、あの二つは最後まで答えがわからない映画ですよね?
もし、こうだったらどうなったとか、いやこうだったらあーだよなとか
いろいろな物議を呼ぶように作られていると思います。
この映画もそうですが、西川監督は答えを出せない人間の心理や行動に
着目して映画を作っているんでしょうね。

今回の作品は、“ゆれる”と“ディア・ドクター”とは
ちょっとタッチが違って、淡々とした印象です。
“ゆれる”や“ディア・ドクター”のように、
語りたいテーマに向かって巧妙に物語とシナリオを書いたというような
印象は少なくて、ひたすらリアルにこだわっているように見えます。
それゆえに、ごくフツーの生活を描いているようで、
淡々としててつまらない感じに見えますね。
たぶん、師匠である是枝監督の指導があったのではないかと思われます。
「暗い、ひねくれた是枝作品のできあがり」です。(笑・汗)

あまり、「おすすめ」という作品ではないと思われますが、
もしご覧になられたら、ぜひご感想を!

> 神聖かまってちゃんは、初めて聴いたのかな・・・?
> グループ名からは想像できない曲調でした、いい意味で。

↑!!
やー、実は、バニーマンさんが反応するかな?
と思ってアップしたんですよ。(ホント)

僕もこのバンドは全然知らないのですが、
ウチの子供が先日まで、テレビアニメの『進撃の巨人』シーズン2
を観ておりまして、僕も観るともなく観ていたんですが、
そのエンディングで毎週かかる曲が妙に耳に残るので調べたら
コレだったんですよ。

アニメソングは、いまやすごいことになっていますよね。
エレクトロあり、テクノあり、デスメタルあり・・・
そんな中でこのはっきりしない曲は、伴奏のリフのメロディが
妙に空気を動かすものがあると感じました。

> ケツメイシ、なかなか胸キュンのPVですね(笑)

↑これは『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』という
映画のシーンを転用したPVですねー。
音楽のPVでは時々そういうことをやりますよね。
ヒロインの奥菜恵がかわいいですねー!
1993年にテレビドラマとして放映されたものを編集して
1995年に映画として公開したそうです。
テレビドラマ監督としてくすぶっていた岩井俊二監督が
映画界にデビューするきっかけになった作品だそうです。
もうすぐ(8月18日)アニメ版として劇場公開されるはずです。
アニメの脚本は大根仁、主役二人の声は広瀬すずと菅田将暉みたいです。

つかりこ #- | URL
2017/07/27 17:07 | edit

Re: まいどです

pipco1980さん、コメントありがとうございます。

> 見てない映画に点いてあれこれ言うのは、とっても危険なので控えますけど…
>
> 我が家では夫婦はわけあって、もう5年も逢っていません。
>
> でもつい今しがたも2時間ほど電話で、アーダコーダと無駄話してましたし、特に強烈に逢いたいなあって思うこともないですが、居なくなっちゃうと思う事自体が
> とても哀しいし寂しいから、元気で生きててくれるだけで安心。
>
> そんな感じです。

↑ホント、コメントありがとうございます。
この映画の感想を書く時に迷ったんですよ。
世の中には、いろんなカタチのご夫妻がいらっしゃるし、
お子さんができなくて苦しんでらっしゃる方々もたくさんいるので。
もし、いやな気持ちにさせてしまったとしたらホントごめんなさい。

結局は、好きだとか、エッチしたいとか、なんとなく一緒にいたいなんて気持ちは
そのうち薄れて、絆をつなぎ続ける要素にはならないので・・・
●同じ目的や課題に立ち向かって、協働したり、支え合ったりしていること
(気持ちの問題ではなく、いないと実質的に困るパートナーであること)
●子供の世話をしていること
(自分たちの遺伝子の承継者を無償で守り育てるということ)
この2つともがないと、が夫妻の絆も幸せもないのだ、
とこの映画は言っているのではないか、ということです。

何かに一緒に立ち向かっていたり、何かを一緒に育んでいたりすれば、
二人が離れて暮らしているとか、しばらくハグしていないとかは
関係がないのではないかと思っています。
スマホとガラケーで話したりもできますしねー。
あ、これからはツイッターもラインもありますが、
スカイプができるじゃないですか!(^_^)

> 取り返しは...いくつになっても元気で居れば、充分に..って、気がします。

↑そうですよね!
いつか取り返せばいいんですよね!

つかりこ #- | URL
2017/07/28 02:56 | edit

Re: ももこさん、コメントありがとうございます。

> >(いや、フツーですよ、ケンカもしますし、ハグもしたがりますよ僕のほうは・汗)
>
> ハグしたがる旦那さまだなんて羨ましいです。
>  つかりこさんの奥様への愛はちゃんと伝わってると思いますよ^^

↑僕は人前でも全然平気でハグしたり、手をつないだりしたがるんですが、
ツレはイヤがるんですよー。
臭いとか、バッチーとか言ってねぇ。
奥様の愛はなかなか伝わってきませんねぇ。(汗)

> >ショートヘア、かわいいですね!
>  早く体調をなおしてくださいねー。
>
>  やさしい言葉にいやされます♪
>
>  ポニーテールももこより(笑)

↑あ、ポニーテールだったんですね!
そうか、正面だったから気づかなかったです。

やー、ホントに健康第一です。
夕食断食か昼食断食、僕もちょいちょいやってみようかなと
考えていたとこなんですが、そしたら朝食がかぜんうまくなって
どんどん食べちゃって太るということはないですかねぇ?(笑)

つかりこ #- | URL
2017/07/28 03:04 | edit

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