平日の昼酒 ~ 『吾妻橋やぶそば』


親友のHくん御用達の “吾妻橋やぶ” に行ってきたよ。

Hくんが、こっちに単身赴任していた時に、
お気に入りで、ちょくちょく行ってたという店。
彼は赴任中、この近辺に住んでいたからね。

彼のルポを見て、「おお、よさそうな店だなあ」と思い、
そのうちに行くぜと思いつつ、2年も経ってしまっていたね。
だってさ、月曜と火曜が休みで、11:30~16:00の営業だからね。
しかも、ふだんほとんど用の無い浅草方面だからね。
なかなか行けなかったのさ。

今回は、たまたまその近くで午前中に打ち合わせがあったので、
「おっしゃー、逃すなチャンスチャンス」ということで、
ウキウキ行ってみたんだよ。



地下鉄銀座線の浅草駅を出ると、東武スカイツリーラインの浅草駅と直結した
松屋浅草(デパート?)が目の前に。

001東武スカイツリーライン浅草駅_松屋浅草.JPG

ちょっと左を向くと、デンキブランで有名な「神谷バー」が。

002神谷バー.JPG

そっち(浅草方面)とは逆を見ると、すぐそこに隅田川。
「吾妻橋」がかかっているのだ。

橋の上から「駒形橋」方向を見ると、屋形船が停泊中。
風情だねぇ。

003吾妻橋の上から駒形橋を望む.JPG

駒形橋と逆の方向を見ると、アサヒビールの本社ビルと墨田区役所がスコーン。
あの「雲古オブジェ」も健在だねー。

004アサヒビール本社ビル.JPG

橋をしばらく歩くと、なんと東京スカイツリーも見えてきた!
おお、絶景かな、絶景かな。
まわりに高い建物がないので、目立つ目立つ。

005スカイツリー.JPG



吾妻橋を渡り切ってすぐに右に曲がって、隅田川沿いに3分も歩けば
左手にほれ、『吾妻橋やぶそば』が待っていたぜー!
駒形橋の東詰の目の前だね。

006吾妻橋薮そば入口.JPG

繁華街でもなんでもないところなので、ちょっと寂しげな風情ではあるな。
でも、黒塀と少し奥まった玄関で、ちゃんと江戸蕎麦屋の風体をなしているねー。

おお、中は想像してたのより広い。
想像以上に凝った和の内装に、椅子やテーブルがゆったりレイアウトされていて、
よくある人気蕎麦屋のようなせせこましさが全然ないね。

007店内.JPG

ぴったし11:30に着いたから、客はまだ3人くらいしかいない状態。

008鉢.JPG



さてさて、何にしようかな。
うむ、蕎麦屋のつまみだな。
そうさ、街の蕎麦屋は料理屋じゃないし、飲み屋でもないんだから、
こういうのがふさわしいのだ。

009メニューつまみ.JPG

でも、定番系の他に、「天抜き」とか「鴨抜き」とか「天種」とかのがあって、
いいね、いいね、って、蕎麦屋モチベーションが上がってくるぜー。

010メニュー蕎麦.JPG

蕎麦メニューの最も特徴的なのは、
もり蕎麦が、小・中・大の3種あることだろうね。
これは僕的には、つまみをたのんで蕎麦前酒をやった後に、
「蕎麦、少しでいいんだけどなあ」って思うことがあるので、大助かりなんだよね。

ぶっかけ系もそそられるけど、
「花まき」や「おかめ」の伝統メニューもいいねー。



よし、まずは小瓶ビールと「鳥わさ」で、シュワーッといくか。

ほれほれ、これだ。

011ビール_蕎麦味噌_鳥わさ.JPG

酒類をたのめば、何か突き出しを出してくれる、これが蕎麦屋の常識。
こちらは、定番の「蕎麦味噌」。

012蕎麦味噌.JPG

「鳥わさ」は、見た目より量が多いぞ。
味付けはたぶん、かえしとみりんか砂糖と、当然わさび。
そして、微妙にすりゴマを混ぜてあるとみた。

013鳥わさ.JPG

わりと薄味。
うまい!
“蕎麦前がいい” という評判は、本当だな。
ビール向きのつまみでないことはわかっていたんだけど、ソーセージとかないし、
ぽかぽかあったかい日だったので、喉が乾いててビールにしたのが悔やまれる。
それにしても、11:30から16:00の間に酒を飲む人がそんなにいるんだろうか。

ほとんど食べてしまってから、やっぱり日本酒がいいな、
って「菊正上撰」の熱燗をたのんでも後の祭り。
なら、もう一品ということで、「天抜き」を注文したった。

014菊正上撰.JPG

ちなみに「天抜き」とは、
あったかい天ぷら蕎麦の “蕎麦” を “抜いた” もののこと。
天ぷらを抜いたらそりゃ、かけ蕎麦だからね。
つまり、温蕎麦の甘汁に、天ぷらが肩まで沈めてあって、
三つ葉とゆずのかけらを浮かべてある、というシロモノなんだよ。

015天抜き.JPG

妙でしょ?
だって、天ぷらの衣がどんどんレロレロになってくるんだよ。
でもね、これが絶妙に日本酒に合うんだよ。
まあ、醤油と出しの味だからね。

016天抜きアップ.JPG

ガリガリに揚げたはずの、大げさな衣の中に入っているのは、芝海老かな。
どうせ2~3個だろう、と思っていたら7~8個も入っていた!
1,200円もする変なつまみだけど、これなら高くないな。

017天抜き箸上げ.JPG

これは、天ぷら蕎麦にする時の甘汁より、
意図的に少し濃い味付けにしてるんだろうね。
色も濃いし、酒のつまみにして合うように味をこしらえていると思う。
レロレロとプリプリを繰り返して口に運ぶのが止まらない。

酒が進む進む、もう一本つけてもらいたかったけど、やめ!
だってさ、平日の昼なんだよ。
顔がまっ赤っかだし。

018七味.JPG



呑んでる間にたのんどいたのは、「もり」の小
これも、見た目より多いね。
神田の砂のつく蕎麦屋のもり一枚より、はるかに多いぞ。

019もり小.JPG

020もり寄り.JPG

021もりアップ.JPG

辛汁はまっ黒で、ご存知「藪」の塩辛さ。
出しの香りは軽くて、旨味の引き出しのみに徹しているのか。

022もり汁.JPG

微粉で打たれた麺のすすり心地も、歯ごたえも、
鼻に抜ける蕎麦の香りもナイス!
完全手打ちは、2009年から始めたそうなんだけど、
上野藪の麺を少し細くしたくらいのクォリティの高さだね。

023もり箸上げ.JPG

024きざみねぎ.JPG

あ、ネギを入れるのを忘れてたーっ、
ってかー、ホントは蕎麦湯に入れるために取っておいたんだよ。

025蕎麦湯.JPG



Hくん、いつも一人でどこに座って、天ぷら蕎麦を食っていたのかなあ。
一緒に蕎麦屋めぐりしたのを思い出すねぇ。

いつか、ここにも一緒に来られるといいなー。



026水上バス.JPG


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<やぶそば豆知識>

藪蕎麦の“藪”とは元々は蕎麦屋の屋号ではなく、
ホントに竹藪の中にあった蕎麦屋だから愛称として呼ばれていたものらしい。

それは1700年代の江戸時代のことで、
東京・池袋の近くの雑司谷の鬼子母神にあった2軒の人気蕎麦屋のうち、
門前茶屋だった方と、ちょっと離れた竹藪の中にあった方を区別するために、
竹藪の方を “藪の内そば” とか “藪の中爺がそば” と呼んだことから生まれたペットネームだとのこと。

この“藪の内そば”を、鬼子母神にお参りに来た人が、行く時に注文を入れといて、
帰りにちょうど通りかかる頃に蕎麦を作ってもらっといて食べて帰る、
という使い方をする人も多かったそうだ。

この元祖“藪の内そば”は、戸張喜惣次という主人がやっていて人気を博していたけど、
1818~30年(文政)の頃に廃業したのではないかと言われているそうだ。
その頃には、江戸のあちこちに「藪そば」を冠した蕎麦屋があったそうだ。
江戸にはよっぽど竹藪があったのと、語呂のいい粋な呼び名が流行ったんだろうね。

この雑司谷の“藪の内そば”は、いまの“かんだやぶそば”とはどうも関係ないようだ。
つまり、この店から分家が生まれていたとしたら、
かんだやぶとは別の由緒ある“藪”が存在しているはずだねー。

その後、江戸にたくさんある藪そばの中で群を抜いたのは、
深川藪之内の「藪そば(藪中庵)」という蕎麦屋だったとのこと。
幕末から明治にかけて名店として人気があったらしいんだけど、明治に入った頃には、
千駄木の団子坂にも大人気の “藪”「蔦屋(通称:千駄木やぶそば)」があって、
その2店が肩を並べていたという記録が残っている。

深川の藪は、明治37年頃に廃業したと思われて、
千駄木・団子坂の藪「蔦屋」も明治39年頃に、支店を残して倒産したそうだ。

深川藪の流れは、もうどこにもないんだろうか。
雑司谷系列も深川系列も資料が残っていないので、
現在まで支店を残しているこの千駄木団子坂「蔦屋」系列が、
やぶそばの正統なルーツとして語られているのが現状みたいだね。

「蔦屋」は、天保4年(1833年)の記録では、伊勢安濃津藩の武士だった山口伝次郎が創業者で、
武家をやめて町人として親戚の苗字である三輪姓を名乗って始めたというのがあるけど、
下野(栃木)出身の武士が創業者だとする説もあって、はっきりしないようだ。

でも、千駄木の団子坂の中ほどに「蔦屋」という蕎麦屋があったことは複数の記録からして間違いなくて、
それが「藪そば」とか「やぶそば」とかと呼ばれていたことも文献に残っているそうだ。

明治時代の「蔦屋」は、敷地面積が1500坪を越える屋敷のような店で、
坂を利用して仕事場と客室が複数立ち並び、敷地内には人口の滝まであったそうだ。

売り物の蕎麦は、今とはまったく違って、挽きぐるみのいわゆる田舎蕎麦で、
うどんくらいの太さがあって、コシも東京一ではないかと言われるくらい強かったとのこと。

器類は、邸の周りがその名の通り竹藪だったので、蒸籠や箸、土産用のつゆ入れの筒などに
竹細工が用いられていたのが特徴的だったそうだ。

その「蔦屋」には、神田の連雀町(現在の淡路町のあたり)に支店があって、
明治13年に、堀田七兵衛という人物がこれを譲り受けることになって、
これがいまの『かんだやぶそば』の始まりとなったそうだ。

この時点で「雑司谷・藪の内そば」はすでに消滅していて、
「千駄木団子坂藪そば・蔦屋」と「深川藪そば・藪中庵」とこの「連雀町藪蕎麦」が、
東京の藪そばのベストスリーと当時の書物に紹介されている。

先に書いたように、「深川藪そば・藪中庵」は明治37年頃になくなったと言われていて、
明治39年頃には、隆盛を極めた「千駄木団子坂藪そば・蔦屋」も財テクに失敗して廃業したから、
その後は、“藪そば”といえば、蔦谷の暖簾を継いだ神田連雀町のことさすようになったとのことだ。

おもしろいのは、『連雀町藪蕎麦(現・かんだやぶそば)』の創始者の堀田七兵衛は、
元は「砂場」系の蕎麦屋をやってたこと。
江戸時代に林立した“藪蕎麦”の中から、“藪”のルーツを引き受けることになった店に、
“砂場”のDNAが入っていることだ。
「連雀町藪蕎麦」を引き継ぐ前まで、堀田七兵衛は浅草蔵前の「中砂」という砂場の4代目だったのだ。
堀田家が大阪の砂場をどうやって東京に継いできたかは、不明らしいけど。

その後「連雀町藪蕎麦」は、関東大震災と第二次大戦を経て、堀田七兵衛の次男・平二郎が継いだ。
三男に勝三というのがいて、京橋の支店をやっていたのだけど、
浅草並木町に元々あった団子坂藪蕎麦(=蔦屋)の支店「藪金」に、
26歳の時に移転させられて店を任せられた。
それが、いまの『並木藪蕎麦』だそうだ。

その堀田勝三の長男の平七郎が、日本橋三越支店を経て“並木“を承継。
昭和29年に勝三の三男の鶴雄が上野池の端の新店を任せられたのが、『池の端藪蕎麦』の始まり。

この “神田連雀町(かんだやぶ)” と “浅草並木” と “上野池の端” が、
初代・堀田七兵衛の血縁直系なので、「藪御三家」と呼ばれているんだね。

さらに、明治25年に「連雀町藪蕎麦」が初めて暖簾分けしたのが鵜飼安吉の『藪安(現 上野藪そば)』。
明治37年に暖簾分け第二号店として開業したのが多田与四太郎の『浜町藪そば』。
初代七兵衛の妹4人のうちの1人の娘が、大正になって七兵衛の弟子と結婚して出したのが『泉岳寺藪そば』。

この他、直系・暖簾分け含めて、本郷、浅草、日陰町、銀座、人形町、京橋、日本橋、
本駒込、三田、芝浦などに“千駄木団子坂→神田連雀町系“藪蕎麦は展開したけど、
戦後までにみんな廃業しちゃって、御三家プラス「上野」、「浜町」、そして「泉岳寺」が残ったというわけ。
(以上『蕎麦屋の系図』岩崎信也 光文社知恵の森文庫 参照)

Hくんお気に入りの『吾妻橋やぶそば』は、何店目か僕はわからないけど、「上野」、「浜町」と並ぶ、
「神田連雀町藪蕎麦(かんだやぶそば)」のれっきとした暖簾分け店なんだなあ。

“藪”というと、クロレラ入りの緑色の細くて弾力のある麺と塩辛い蕎麦汁を思い出すけど、
分家の御三家も暖簾分け店も、それぞれ工夫が進んでいて、
伝統を守りながらも少しずつ違う味やメニューが愉しめるらしいね。

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●『吾妻橋やぶそば』
東京都墨田区吾妻橋1-11-2
03-3625-1550
11:30~16:00
ランチ営業、日曜営業
定休日/月曜・火曜







“ 東京の空 ” / 小田和正





“ Good Time Charlie's Got The Blues ” / Earl Klugh - Chet Atkins Quintet




コメント

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ネギが全て嫌いという訳じゃないのよ

あああっっ!
透明で極細に刻まれた白ネギが美し〜。
良く切れる包丁で刻んだ、見るからに美味しそうな薬味ネギ。
これならきっと私も生でOKですわ。

たまりませんね~♪

今、夕方なんですが、
めちゃめちゃお腹がすいてきました^^;

鳥わさは食べたことありませんが、
きっと食べると好物になるのは分かっています!

小・中・大の3種あるは良心的ですね~♪
「天抜き」「蕎麦味噌」・・・わぁ!初めて聞くものばかり♪

途中の街並み写真を見ていたら、
一緒に散歩している気分になりましたよ♪^^

こんにちは

私は「藪」にはどこも行ったことがないのですが、
そういう歴史があったんですね〜。
それにしても美味しそうなおそば!
そして「天抜き」って面白いですね。
昼間っから蕎麦屋でお酒、いいじゃないですか〜。
それだけで江戸情緒って感じがします。
吾妻橋って場所柄もいいですね!

「抜き」を食べている人を初めて見ました(笑)。
東京だな~、ってね。

いいな

いやあ、違うもんですね。東京はそうなのね。

東北は「蕎麦屋のつまみ」ってのは、、、ない気がするよ。たまにビール飲んでいる人はいるけど。サービスの漬物で飲んでる。そう、漬物はサービスで、必ずといっていいくらいどんなお店でもついてるの。
そうそう、それから、蕎麦屋さんなのにラーメンもメニューにあるよ。
カレーもあるし、丼物もあり。チャーハンもあったかなあ。
(天抜きは無い)(天抜きおいしそう)

昼間のお酒は、美味しいし、蕎麦があれば、もっといいな。いいないいな。

蕎麦湯にネギって、考えた事なかった☆今度やってみます☆

粋ですね

ひさしぶりの「蕎麦」レポですね!!
やっぱりホンマモンの「藪蕎麦」は旨そうです。
それと、昼間に吞む「日本酒」は、格別なんでしょうね!?
今日のお昼は、蕎麦食べよう!!

いいですね〜!
こういうお店で昼間っから一杯やりたいわ。
鳥わさ、天抜き、もちろん蕎麦もおいしそう♪
時代小説(詳しくないけど)に出てきそうなかんじ〜。

Re: ネギが全て嫌いという訳じゃないのよ

ケフコタカハシさん、コメントありがとうございます。

> あああっっ!
> 透明で極細に刻まれた白ネギが美し〜。
> 良く切れる包丁で刻んだ、見るからに美味しそうな薬味ネギ。
> これならきっと私も生でOKですわ。

↑おおっ、するどいご指摘!
トップバッターに、初球をホームラン打たれましたねー。

そうです、ここは老舗名店のやり方を受け継ぐ店なので、
メニューももてなしもほとんどオーソドックスなのですが、
この刻みネギの細さと言ったら、フツーじゃなかったです。
僕がいままで見た刻みネギの中では、最も細く繊細なものでした。

さすが、刃物や “刃物の切れ” に対して、見る目がちがいますね、ケフコさん。
あっぱれでございますー!

個人的には、ネギは蕎麦汁に入れるのはあまり好きじゃないんですよ。
ネギが嫌いじゃないんですよ。
長ネギは、味噌を付けたりして生でも齧って食べられますし、
煮ても焼いても、かなり好きでなんです。

蕎麦汁には、蕎麦の香りがぶっとんでしまうので、
ネギもわさびも入れずに食べることが多いんですよ。
でも、もったいないので、蕎麦湯を入れる時に入れて食べてます。
蕎麦湯を入れると、半煮えっぽくなるので、生よりは臭くないですよ。

体をあたため風邪を予防したり、肩こり、喉の痛み、鼻づまり、
老化防止や肌の美容、しみ対策、胃腸の働きの活発化、安眠効果、
免疫力アップ、抗菌・抗ウィルス作用などがあるそうです。

美味しそうです

良いですね、昼から蕎麦屋で一杯
東京は、そば前がしっかりしている店が多くて羨ましいです。
こっちだと、そばだけというお店が多いですね。
ぬきで一杯はたまりませんね。
吾妻橋やぶそばは、完全手打ちなんですね。
角も立っていて美味しそうです。
11月に東京に行くので、その時の候補にします。

Re: たまりませんね~♪

ももこさん、コメントありがとうございます。

> 今、夕方なんですが、
> めちゃめちゃお腹がすいてきました^^;

↑すんません、晩ご飯、まだでした?
記事と写真がうまそうに見えていたら、うれしいです。
福岡方面なら、蕎麦より「うどん」がおいしいですよね?
「かろのうろん屋」ですもんね。

> 鳥わさは食べたことありませんが、
> きっと食べると好物になるのは分かっています!

↑あ、そうだったんですね?
九州は「鶏王国」なので、こっちよりポピュラーかと思っていました。

ここんちのやつは、完全な生ではなくて、
表面をあぶった、「たたき」みたいになっていました。
甘辛醤油味で、わさびがツンとくるのがミソですよね。
記事でも書きましたが、ここのはそのタレに微妙にすりごまが
混ぜてあるような気がしました。

> 小・中・大の3種あるは良心的ですね~♪
> 「天抜き」「蕎麦味噌」・・・わぁ!初めて聞くものばかり♪

↑「もり」と「もり・大」があるのがフツーの蕎麦屋ですが、
小・中・大が選べるのは、めったにないですね。
というか、みたことがないです。
「かんだやぶそば」では、「小」しかなくて、
自分のお腹の空き具合に応じて「何枚たのむ?」って感じになっています。
ただ、かんだやぶもここんちも、「小」の値段が高過ぎですよねぇ。

> 途中の街並み写真を見ていたら、
> 一緒に散歩している気分になりましたよ♪^^

↑ありがとうございます!
この日は、スカーッと晴れて、暑くも寒くもない快適な日でしたので、
散歩には最適な日でしたよ。
ももこさんと浅草を、歌でもうたいながら散歩できたら楽しそう!

Re: こんにちは

里花さん、コメントありがとうございます。

> 私は「藪」にはどこも行ったことがないのですが、
> そういう歴史があったんですね〜。

↑・・・らしいです。
要は、雑司ヶ谷の竹藪の中にあった蕎麦屋が「藪蕎麦」の名前の発祥らしいけど、
「藪」の名前は竹藪の多かった江戸で、みんなが真似して付けた名前ということですね、
のれん分けとは関係なく。
・・・で、記録に残っている「藪」のうちで、現存している最古の蕎麦屋が「かんだやぶ」
ということみたいです。
さらにココんちは、「かんだやぶ」から派生した蕎麦屋のひとつだというわけです。

麺の感じは、「かんだやぶ」とその他の藪とでは、血縁店やのれん分け店でも、
だいぶん異なるようです。
つけ汁は、いずれも真っ黒で塩辛いのは共通しているようですね。
どこの店も、つまみ類は蕎麦屋にしては充実していて、
値段が高めというのも共通しているようです。(笑)

> それにしても美味しそうなおそば!
> そして「天抜き」って面白いですね。
> 昼間っから蕎麦屋でお酒、いいじゃないですか〜。
> それだけで江戸情緒って感じがします。

↑フツー蕎麦屋には、「天抜き」とか「鴨抜き」という品書きはないんですよ。
本来は、あったかい天ぷら蕎麦とか、鴨南蛮蕎麦がメニューにあるのを、
酒を飲みたい人が、「天抜きでくれ」とか「鴨抜きでくれ」とか
わがまま言ってたのむ「裏メニュー」なんですよ。

「抜き」の他のやり方に、あったかい天ぷら蕎麦の天ぷらだけ先に出してもらって、
蕎麦は後に「持ってきてくれ」と言ったら出してもらう「お声がけ」というのもあります。
いずれも、仕事の休憩時間とかで、蕎麦屋で酒を飲むのがポピュラーだった、
江戸っ子の文化なんですね。

> 吾妻橋って場所柄もいいですね!

↑今回行くまで僕は、隅田川の浅草側と本所吾妻橋側とを
分離して考えていました。
(どっち側にも何度も行ったことがあったのですが)
橋を渡ったり戻ったりして両方をつなげて見てまわると、
浅草やスカイツリーのあたりって、「水辺の憩いのある街」なんだなあ、って、
イメージが変わりました。
いいとこですわー。

Re: バニーマンさん、コメントありがとうございます。

> 「抜き」を食べている人を初めて見ました(笑)。
> 東京だな~、ってね。

↑僕も3度目くらいですかねー。
時間差攻撃の「お声がけ」で、おか天ともりを別々に出してもらったのも、
3度くらいありましたっけ。
上の里花さんへのレスにも書きましたが、
「江戸蕎麦」屋ならではのやり方みたいですね。
以前、埼玉の蕎麦屋でたのんだら、「抜き」の説明をするハメになったうえ、
「値段をつけられないので、そんなことはできない」と断わられたことがありました。(汗)

Re: いいな

きたあかりさん、コメントありがとうございます。

> いやあ、違うもんですね。東京はそうなのね。
>
> 東北は「蕎麦屋のつまみ」ってのは、、、ない気がするよ。たまにビール飲んでいる人はいるけど。サービスの漬物で飲んでる。そう、漬物はサービスで、必ずといっていいくらいどんなお店でもついてるの。

↑そうなんですよ。
たいがい、ちょっとしたつまみと酒、ビールくらいはあるんですよ。
とくに、手打ち蕎麦屋は、「蕎麦前」と言って、蕎麦を食べる前に酒を飲む人用に
独自のつまみと清酒や焼酎を数種置いていたりします。
中には、小料理屋のような凝ったつまみや酒のこだわり銘柄を置いている店もあって、
そうなるともう蕎麦屋ではなく「蕎麦でシメられる飲み屋」になるのですが。

「蕎麦前」はたぶん、江戸時代の文化です。
蕎麦屋は江戸時代では、ほとんどが庶民のファストフード店なんですね。
職人や商人が昼飯を食べたり、夕方でもどっかへ遊びに出かけたり
帰ってきたりする人が、パパッと食事を済ますための食堂だったわけです。
その時に、「ちょいと、酒でもひっかけてーな」という人がけっこういたんでしょうね。
天ぷらとか海苔とかかまぼことか、蕎麦の具をちょちょっとつまみに出して
酒を飲ませたんだと思います。
また、蕎麦屋は酒やつまみ料理で儲けるつもりはないはずで、
やっつけ仕事なので、当然酒も安いわけです。
それで、客も「蕎麦屋でちょいとひっかければ、手早く酔えて安い!」
ということで、落ち着きのない江戸っ子にウケたんでしょうね。
よく言えば、合理的というか効率的ですが、
悪く言えば、ビンボーくさい文化ですよね。
手打ちでつゆにもこだわって、配膳や接客などでも伝統を守って、
その江戸文化的なものを売りにしている蕎麦屋を「江戸蕎麦」屋と言って、
ブランド化しているんですねー。

おしんこで酒を飲むのも、いいですねー!

> そうそう、それから、蕎麦屋さんなのにラーメンもメニューにあるよ。
> カレーもあるし、丼物もあり。チャーハンもあったかなあ。
> (天抜きは無い)(天抜きおいしそう)

↑うんうん、こっちの方にもそういう蕎麦屋はいっぱいありますよ。
(過去記事にも書きましたが、さらにオムライスもある蕎麦屋もあります。)
いやいや、むしろそういう店のほうが多いかも。
そういう店は、手打ちでない店が多く、値段が安くてうれしいのに、
蕎麦通の人たちからは「蕎麦食堂」とか「街の蕎麦屋」などと呼ばれて、
少しバカにされていたりします。
でも僕は、そういう食堂みたいな蕎麦屋も大好きなんです。
それで、酒もつまみもあって、手打ちだったらベストです。
なかなかないけど、ところがたまにあるんです。
今度、記事にしますねー。

> 昼間のお酒は、美味しいし、蕎麦があれば、もっといいな。いいないいな。
>
> 蕎麦湯にネギって、考えた事なかった☆今度やってみます☆

↑実は、昼酒って得意じゃないんですよ。
明らかに血圧が高くなって動悸ががして、つらいんです。(笑)
昼風呂もだめです。
たぶん、交感神経だか副交感神経だかが、昼間にスイッチオンすると
具合悪くなる体質みたいです。
まあ、たくさん飲まなければ、なんともないですけどね。
(ただの飲み過ぎかあ)

蕎麦湯にネギ、大したことないですが、まあ、それなりにうまいですよ。

気取った「江戸蕎麦」だって、もともとは信州や奥州から持ち込まれたもの。
僕は、山形に蕎麦の食べ歩きに行きたいと思っています。
(日本一うまいと言われています)

Re: 粋ですね

カッパさん、コメントありがとうございます!

> ひさしぶりの「蕎麦」レポですね!!
> やっぱりホンマモンの「藪蕎麦」は旨そうです。

↑そうですね。
こんなこというと怒られるかもしれませんが、
いわゆる老舗系の蕎麦屋の蕎麦は、まあスタンダードとでも言うべきところが
多いのではないかと個人的には感じています。
蕎麦自体の香りや味、のどごしなどの「食い味」や、
つまみや酒の銘柄のこだわりで比べれば、
歴史の浅い店でも、もっともっとうまい、すばらしい店はたくさんあるんですよ。
老舗は、店の造りや接客、メニューなどで江戸情緒というか、
伝統の香りを楽しむのが第一義なんでしょうね。

> それと、昼間に吞む「日本酒」は、格別なんでしょうね!?
> 今日のお昼は、蕎麦食べよう!!

↑他のレスでも書きましたが、
昼酒はおいしく、楽しいのですが、
僕の場合、酔っぱらうと動悸が激しくなってしまうんですよ。(笑)
たぶん、昼間の仕事モードのままアルコールが入ると
自律神経が働くのか休むのか、こんがらかるのではないかと。(汗)

朝風呂や昼風呂も、入った後にお休みモードに入っちゃって
気持ちがゆるむのか、風邪を引くことが多いですわー。あはは

飲むのは好きだし、夜はご存知の通り、わいわい飲んでなんともないのですが。

Re: さとちんさん、コメントありがとうございます。

> いいですね〜!
> こういうお店で昼間っから一杯やりたいわ。
> 鳥わさ、天抜き、もちろん蕎麦もおいしそう♪
> 時代小説(詳しくないけど)に出てきそうなかんじ〜。

↑粋な江戸っ子(ホントは道産子)って感じでしょ?
ここんちは、鳥わさとか、抜きとか、カツ煮とか
どう考えても酒のつまみをしっかり用意してるのに、
11:30~16:00の営業って、どういう了見なんでしょうね?
フツーの大人なら、最もバリバリ働いている時間だもんね?
あのあたりは、昼間っから酒を飲む人がいっぱい住んでいるんでしょうか?
観光客向けのマーケティングかなあ?
観光客が来るような立地じゃないなあ。

まあ、いいっか?
今度、平日の昼間にご一緒します?

Re: 美味しそうです

takaki11さん、コメントありがとうございます。

> 良いですね、昼から蕎麦屋で一杯
> 東京は、そば前がしっかりしている店が多くて羨ましいです。
> こっちだと、そばだけというお店が多いですね。
> ぬきで一杯はたまりませんね。
> 吾妻橋やぶそばは、完全手打ちなんですね。
> 角も立っていて美味しそうです。
> 11月に東京に行くので、その時の候補にします。

↑そうですねー。
こちらは、フツーの蕎麦屋でもお酒とかんたんなつまみを
置いている店がほとんどですね。
さらには、料亭のような料理とこだわりの地酒をものすごい種類
用意しているような、酒主体の蕎麦屋もますね。
逆に、蕎麦しかない超こだわりの蕎麦屋もあったり・・・。
客が何を求めて蕎麦屋へ行くかで、フィットしたりしなかったりします。

ココんちは、いわゆる「藪」のDNA持った店なので、
完全手打ちですが、自家製粉ではないし、蕎麦の産地表示があるわけでもないし、
微粉の二八の中細のオーソドックスな蕎麦なんですね。
てずから、蕎麦の粉の香りや味を期待して行くと
ハズレを引いた気分になるのではないかと思われます。
汁は藪らしい黒くてしょっぱいやつですが。
16時までしかやっていないくせに、
どちらかというと、蕎麦前に魅力のある店かもしれません。
老舗系の店は、蕎麦の「食い味」や酒の銘柄より
スタイルとか雰囲気を楽しむといった感じでしょうか。(汗)