幸せなドイツの無気力と再生 ~ 『コーヒーをめぐる冒険』


001外国版ポスター.jpg



モノクロのドイツ映画。
どっかで聞いたことがあるよね。

ジム・ジャームッシュは、高感度フィルムで真っ白な紙に墨がにじんだような
モノクロームの映像を魅せてくれた。
でも、この監督は、もっとパキッとした白黒バランスの世界を撮ってくれたんだな。
いずれも、アングルやオブジェクトの配置に精緻を極めている。
一つ一つのカットがまるで絵画のような “決め” が入っているよなあ。

映像アートとしては完璧に近いのでは?
いくつかのとりとめもない出来事で構成されているから、
質の高い素材を集めたコラージュとでも言うのかな。
パンフォーカスとアウトフォーカスのコントラストも絶妙だね。

でも、この映画のストーリーは、ちっともおもしろくない。
そういう意味では、ジム・ジャームッシュの作品と同じかもしれない。
「けっこういいから、観てみたら」とはなかなか言い難いものがあるなー。




ベルリンの街に、ニコという若者が住んでいる。
2年前に大学を辞めたのを内緒にしながら、親の仕送りで生活している。

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ニコはある朝、彼女のベッドで目を覚ますけど、
なんとなくギクシャクした雰囲気で彼女と別れてしまう。
そして、目覚めのコーヒーを飲み損なってしまう

免許は取消しになるし、親に大学を辞めたことがバレてクレジットカードも停止、
カフェでコーヒーを頼んだはいいけど、持ち金が足りなくてまた飲み損ない。
アパートの2階に住む変なおっさんにも絡まれる。

気晴らしに、大役のオファーを待っているばかりでちっとも仕事をしない役者の友達に会いに行く。
そこで、高校時代の同級生のユリカという女の子と再会する。

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ユリカは当時、デブだったせいで、ニコにいじめられていたんだけど、
いまはダイエットに成功して、前衛舞踏のパフォーマーをやっている。
せっかくの再会なのに、彼女ともズレのようなものを感じて別れてしまう。

無気力なんだなー。
ニコは、何に対しても積極的に接しようとしない。
欲もないし、問題を解決しようとする気力もない。
ただ、浮遊しているだけの若者なんだよ。

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そういう若者がドイツにもいるんだ、ってちょっと驚いた。
まるで、いまの日本のニートとかひきこもりとか呼ばれる人種とおんなじだよね。
そうそう、前田あっちゃんが主演した『もらとりあむタマ子』を思い出したよ。

原題は、『Oh Boy』。
訳すと、「あんたって子は」とか、「しょうがないな、お前は」、ってな感じかな。
うん、主人公のニコはまさにそんな感じの若者よ。

コーヒーの飲み損ないと小さなアクシデントの繰り返し。
そう、コーヒーにうまくありつけた時が、ニコのモラトリアムが終わる時なんだろーなー、
ってだんだん気づいてくるんだな、観てると。

淡々と、ぽわわーんと繰り返されるとりとめもないアクシデント。
それを観た人が、『ストレンジャー・パラダイス』と似ていると思っても不思議じゃないな。
でもね、この物語では、最後にバーで出会った老人のある昔話を聞いて、ニコは再生するんだよ。

005ラストシーン.jpg



●ナチス時代のドイツよさようなら、新しいドイツを創っていく若者たちへ

ここからは、ネタバレだよーん。
この映画を観るつもりの人は、観てから読んだほうがいいと思う。
観て、「なんだ、ちっともおもしろくねーなー」と思ったら、ぜひぜひこの後を読んでみてねー。

僕が、この映画のストーリーは、ちっともおもしろくない、って書いたのは、
それは僕らが日本人だからなんだよ、たぶん。

だってね、この映画は、2013年のドイツのアカデミー賞の主要6部門を総なめにした作品なんだよ。
それが、ホントはおもしろくないはずがないないよね。
いや、実際はおもしろくないアカデミー賞作品もいっぱいあるけどね。
でもさ、いろいろないきさつはあるとしても、大勢のドイツ国民が絶賛したわけだ。
こういう場合、おもしろくないのは、自分のせい。
自分のほうが少数派なのだ。
僕は、どこの国の賞でもそういうふうに考えるようにしてるんだ。

それでちょっと調べてみたら、あったあった。
「これ知らポイント」=これを知らないと、この映画はおもしろくないポイント。
この作品のミソは、ニコが最後に会う老人との会話にあったんだなー。



老人はすぐに、ニコがある年頃の若者にありがちなモラトリアム状態であることに気づく。
「まわりの人間が何語を話しているか、わからないだろう」って切り出すからだ。
老人は諭すように話し出すんだな。
老人が子供の頃に、父親に家の外に連れ出されて、
いまいるカフェのウィンドウに石を投げるように強制されたことを。

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それは、「水晶の夜事件(Kristallnacht:クリスタル・ナハト)」という歴史的な事件のことなんだな。
それは、1938年11月9日夜に発生したドイツ民衆による反ユダヤ暴動なのさ。
ドイツ各地のユダヤ人の住居やシナゴーグなどが襲撃、放火された事件。

ドイツでは、すでにナチス党によって、ユダヤ人への差別が行われていたんだけど、
在独のポーランド国籍を持つユダヤ人は対象外だったんだよ。
でも、ドイツとポーランド政府の政策によって、
在独のポーランド系ユダヤ人の迫害がスタートした事件なんだそうだ。
それで、この事件の後からさらにユダヤ人の立場が悪くなって、
後に起こるホロコーストへの起点の一つとなったと言われているんだよ。
主謀したのは、ドイツ民衆ではなくて、ナチスという説もある。
“水晶の夜” というのは、事件の夜、破壊されたガラスが月明かりに照らされて
水晶のようにきらめいていたからだそうだ。

劇中では、こういう説明はまったくないから、日本人には全然ぴんと来ない。
たいがいのドイツ人なら、ぱっとこの映画の意味がわかるというわけだ。



ドイツは、ナチスが扇動した第二次大戦で負けて、多額の戦争負債を負わされた。
そして、ユダヤ人を妻に持ち、ユダヤ人を助けたドイツ人までもが鬼畜扱いをされて、
つらい戦後を生きてきたんだね。

そして、ベルリンの壁の崩壊
東西統一という国民の夢が叶ったんだけど、ドイツ経済の発展には大きなマイナス要因になった。
それでもドイツはひたむきにやってきたんだね。

主人公のニコは、ベルリンの壁の崩壊の前後に生まれたという設定なんだろうね。
そういう “ドイツの戦後“ を身をもって知らない世代なのだ。
それなりの景気とそれなりの平和の中で生まれて育って、それなりの学校へ行って、
若者のごたぶんにもれずパンク症候群とでもいえる気分にひたってしまっているニコ。

それが、意味もわからずナチスに加担してしまった老人の話を聞いて、目を覚ます。
“我々は、ナチスの亡霊と、莫大な借金と、根深い民族統一問題を乗り越えて、いまあるのだ”。
老人の悲しい経験談を聞いて、そういうことを思い出す。
その日出会った人たちとの間で感じた “ズレ” は、いまのドイツを引っぱろうと健気に生きる人たちと
ぬるま湯につかったままの自分との温度差だったのだ。

そういうことにも気づいたに違いないと思う。

酔って店を出ようとした老人は、倒れて死んでしまう。
“ドイツの戦後“ はもう終わったのだ。

そう、『Oh Boy』のタイトルは、
「甘ちゃんの僕ちゃんよ、戦後の悪夢などもうないのに、立ち止まって何をぼやぼやしているんだい?
ドイツの未来はこれからなんだよ。君たち若い世代が創っていくんだよ」
・・・という叱咤激励そのもの
なんだと、僕は思う。
ニコはそれに気づいたんだね。
それぞれ意味は違うけど、その老人と父親が発した「底力をみせてやれ」というセリフが
パキッと伏線になっていたんだ!

最後にやっとありついたコーヒーの苦さに、ニコは無気力から覚醒したに違いない。

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ヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』(1987年)が、
戦後の終焉と東西の統一を希求した作品なら、
この作品はその後のベルリンとドイツの繁栄を祈った作品なんだろうね。

この映画が封切られた頃、ドイツが戦争負債をすべて返済した、とのニュースが流れたね。
それも、この映画が国内で高く評価された原因の一つだったんだろうな。



同じ敗戦国だけど、僕はドイツがものすごくうらやましい。
この先、ドイツには希望ばかりがあり、日本には・・・?





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●コーヒーをめぐる冒険(Oh Boy)
2012 ドイツ
上映時間:85分
監督:ヤン・オーレ・ゲルスター
脚本:ヤン・オーレ・ゲルスター
製作:マルコス・カンティス、アレクサンダー・ワドー
撮影:アンジャ・シーメンス
編集:アンジャ・シーメンス
美術:ユリアーネ・フリードリヒ
衣装:ユリアーネ・マイヤー、イルディコ・オコリクサンニ
ヘアメイク:ダーナ・ビーラー
音楽:ザ・メジャー・マイナーズ、シェリリン・マクニール
音響:マグヌス・プフリューガー
配給:セテラ・インターナショナル
出演:トム・シリング、マルク・ホーゼマン、フリーデリッケ・ケンプター、
   ユストゥス・フォン・ドーナニー、ウルリッヒ・ノエテン ほか
受賞:2013年ドイツアカデミー賞・主要6部門受賞
   (作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・音楽賞)


コメント

観てないのに読んでしまった・・

「この映画を観るつもりの人は、観てから読んだほうがいいと思う」

と、ちゃんとつかりこさんが言ってくださってるのに、読んでしまいました・・・
確かに、観てから読んだ方が良かったです・・反省。
でも、観ます。観たいです。

先人の歴史の上に自分がいて、そしてそんな自分はどう生きるかって、日本人である自分もよく考えてみたくなりました。
「パキッとした白黒バランス」・・楽しみです。

2015/01/15 (Thu) 14:57 | きたあかり #- | URL | 編集
つかりこさん、こんにちは♪^^

ストーリーはちっとも面白くないと言いつつも、
これだけ語れるつかりこさんはやっぱり天才!天才!

映画の内容はともかく、
つかりこさんのお話はいつも本当に興味深く面白いですよ!^^

2015/01/15 (Thu) 15:55 | ももこ #- | URL | 編集
こんにちは

なるほど・・・ドイツの人にとって、自国が背負ってきた歴史を感じてこそ、強く共感できる映画なのでしょうね。
私もインドネシアで大ヒットした映画「Apa ada dengan cinta?(チンタに何があったのか)=邦題:ビューティフル・デイズ」をDVDで観た時、連れ合いに、これはインドネシア独立後の歴史を考えながら見ないとね〜と言われましたよ。
国が抱える問題、それを現代の若者の生き様に映し出した映画は、多くの人の共感を呼ぶのだと思います。
ところで、コーヒー、ってところも、ドイツでは重要なのでしょうか?

2015/01/15 (Thu) 17:02 | 里花 #- | URL | 編集
No title

今、このドイツに、そして首都ベルリンで戦争、
ナチの記録と隣りあわせで暮らしてます。
映画祭も有るベルリンで、昔は沢山の映画が作られてました。

この映画、見てみたいです。
多分共感出来るところが有るかも知れません。
ドイツの無気力な、あるいは生き方が分からない若者も居るドイツ。
そんな若者がこの映画を見て生き方が変わったら嬉しいです。

今のドイツ、大好きです。

2015/01/15 (Thu) 18:59 | 太巻きおばば #- | URL | 編集
No title

若者へ叱咤激励のメッセージを込めた作品なら

> 一つ一つのカットがまるで絵画のような “決め” が入っているよなあ。
> 映像アートとしては完璧に近いのでは?
↑↑↑↑ この格好良さかげんは、食いついてもらうのに重要ですね☆

そっか〜この作品に出てくるくらいだから
ドイツにもそういう若者が大勢いるんでしょうね。
あっちゃん主演のタマ子は観ていませんが、もし、日本で、
モラトリアムな若者が目覚めるきっかけになる苦いコーヒーを作るとしたら
どんなブレンドにしたらいいんでしょうね?
いい具合にブレンドできたドイツが私もうらやましいです。

2015/01/16 (Fri) 07:43 | さとちん #- | URL | 編集
なるほど…

つかりこさん、ありがとうございます。
ワタシも、この作品非常に気になってました、
何よりもタイトルが良い…。
「コーヒーをめぐる冒険」
はっきり言って、全くストーリーが見えないタイトル…。
きっと、手強い映画なのだと…。

つかりこさんのこの記事で、何となくみえてきました。
ドイツ映画のモノクロ、是非とも観させて頂きます。

2015/01/16 (Fri) 23:57 | 映画カッパ #- | URL | 編集
No title

うーむ、つい最後まで読んでしまいました。

確かにあらすじだけだと観る気になりにくい作品かも。

“賞”というのは実に難しいですね。
“賞”を取ったが故にハードルが上がっちゃって、
そんなにこの作品良い出来かな?と思ってしまうこともあるし。

それとやはり文化が違う人にとっては、理解しがたいものがあるのは否定できない事実だとも思います。

でもつかりこさんの文章のなせる業ですね、観たくなりました。
レンタルします!

2015/01/17 (Sat) 19:57 | バニーマン #- | URL | 編集
No title

コーヒーって、大人を意識する飲み物ですよね。
「苦さ」っていうのは人間の本能では毒や忌避の味
のサインで、味覚の鍛錬という経験を重ねないと
「おいしい」という感覚にならないんだとか。

大人の階段をのぼる味ってとこでしょうかね。

つかりこさんの評読みながら、ある味と香りが頭の
中に蘇って。

小学生の頃だったかな、母の実家に遊びに行ったと
きのことなんですけど、たまたまそこの村からブラ
ジル移民していたご家族が帰ってきていて「おみや
げよ」って、でっかい缶入りのコーヒーの粉を頂い
たんです。で、家で父がドリッパーで入れたんです
けど味も香りもなんだかコーヒーじゃないんです。
カカオっぽい香りが少しする。でもココアじゃない
。でもなんだこれ、コーヒーだよね?え?ちがうの??
という感じの不思議な味と香り。不思議なんだけど
お砂糖と牛乳をたっぷり加えて飲むとこれが不思議
だけどおいしい。あれ、なんだったんだろう。未だ
に時々あの味を思い出すんですけどその後2度とめ
ぐりあってない謎の「コーヒー」です。

父がコーヒーオタクで、自分で豆の種類や焙煎時間
指定した物を買ってきて自分で挽いてコーヒー入れ
たりしてたんですけど、その父が「未だにあれは謎
の飲み物やった」と言ってました。しかも遠い昔で
英語がわかんないから誰もそれがなんだったかわか
らずで本当に謎の飲み物なんですよ。不思議なあの
「コーヒー」、もう一回のみたいな。

って、映画に関係ない話でごめんなさい。

2015/01/24 (Sat) 04:53 | 藍音ななを #- | URL | 編集
Re: 太巻きおばばさん、遠くからコメントありがとうございます!

> 今、このドイツに、そして首都ベルリンで戦争、
> ナチの記録と隣りあわせで暮らしてます。
> 映画祭も有るベルリンで、昔は沢山の映画が作られてました。

↑!!そういえば、太巻きさんってベルリンにお住まいなんですよね!
いいなあ、僕も住んでみたい。
ドイツビールが好きだし、ソーセージも好きだし、サッカーも好きなので。

> この映画、見てみたいです。
> 多分共感出来るところが有るかも知れません。
> ドイツの無気力な、あるいは生き方が分からない若者も居るドイツ。
> そんな若者がこの映画を見て生き方が変わったら嬉しいです。
>
> 今のドイツ、大好きです。

↑この映画は、ベルリンの街の風景がふんだんに映されているんですよ。
しかも、過去の風景も織り込まれていて、現在の風景との対比も行われています。
住まわれている方にはもってこいの作品かもしれません。

ドイツは、食糧とエネルギーの輸入依存度の高い国であり、
貿易黒字で国を富ませていかなければならない宿命をかかえています。
それは、日本とまったくそっくりです。
第二次大戦で負けたうえ、戦時中の非道をあーだこーだ言われているのも一緒ですよね。

でもドイツは、戦争負債を支払い終え、東西統一を済ませ、原子力発電不要宣言をし、
長い “耐乏生活” を乗り越えて、いま少しずつプラスの成長へ転じつつあります。

でも、日本はどうでしょう?
借金経済をさらに膨らませることで景気を刺激する、なんてバカな政党が支持され、
中国や韓国から未来永劫、戦争負債を払わせられ、
世界最大級の原発事故を起こしたのにやめる気もさらさらなく、
格差社会の増長と外資企業に国の経済を明け渡す法案を次々と成立させています。

僕はドイツがうらやましくてなりません。
日本は今後、もうアメリカの真似事はやめて、
ドイツのやり方を学んだほうがいいのではないかと思っています。

ベルリンの出来事、いろいろ教えてくださいね。
今後ともどうぞよろしくです!

2015/01/24 (Sat) 12:01 | つかりこ #- | URL | 編集
はじめまして(*^^*)

はじめまして。
「前向きに進もう♪」のおっしーです(^◇^)

いつもブログを訪問していただき、ありがとうございます!
私もつかりこさんのブログを覗かせていただいています♪

読み応えのある記事でした…。
私は「コーヒーをめぐる冒険(Oh Boy)」について聞いたのは、初めてです。
映画の概要だけではなく、つかりこさんの解釈も含めた裏知識を知ると、この映画が観たくなりました(^^)。
つかりこさんの考察力、解釈力、素晴らしいです!
素敵な映画の紹介、ありがとうございます(*^-^*)

2015/01/25 (Sun) 16:40 | おっしー #- | URL | 編集
Re: 観てないのに読んでしまった・・

きたあかりさん、コメントありがとうございます!

> 「この映画を観るつもりの人は、観てから読んだほうがいいと思う」
>
> と、ちゃんとつかりこさんが言ってくださってるのに、読んでしまいました・・・
> 確かに、観てから読んだ方が良かったです・・反省。
> でも、観ます。観たいです。

↑す、すんません。
つい、調子に乗って書いてしまいました。
でも、この映画はネタバレしたらおもしろくなくなるというもんでもないような気がしています。
だってね、フツーに観たらストーリーはほとんどおもしろくないんですよ。
きっと、最後の老人の言っていることが何なのか知っていて、やっと少し腑に落ちるといった感じ。
でも、映像はきれいです。(汗)

> 先人の歴史の上に自分がいて、そしてそんな自分はどう生きるかって、日本人である自分もよく考えてみたくなりました。
> 「パキッとした白黒バランス」・・楽しみです。

↑そうですね。
ヨーロッパの映画などでは、その民族の歴史やなんかを知らないと何を言っているのか
さっぱりわからないという映画がけっこうありますよね。
あ、日本の映画やドラマも外国人にしてみれば同じかもしれません。

「コレを知らないと、この映画はなんだかおもしろくない」シリーズ、
4つ書きたまりました。
お時間がある時にでも、読んでいただけたらうれしいです。

2015/01/26 (Mon) 04:03 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: つかりこさん、こんにちは♪^^

ももこさん、いつもありがとうございます!

> ストーリーはちっとも面白くないと言いつつも、
> これだけ語れるつかりこさんはやっぱり天才!天才!

↑そんなあ、照れます。持ち上げないでください。

> 映画の内容はともかく、
> つかりこさんのお話はいつも本当に興味深く面白いですよ!^^

↑そう言っていただけると、すごくうれしいです。
実は僕のブログは、映画でも蕎麦でも何でも、
レビューを書くつもりで書いてはいないんですよー。
その映画や食べ物からいかに発展したことを書くかにトライしているんです。
だから、つい長くなってしまいますが、ただうまかった、おもしろかったに
ならないように、おー、ためになった、と思ってもらえるように(プレゼント)
ない知恵をしぼっています。

しょぼい時もありますが、これからもどうぞよろしくですー。

2015/01/26 (Mon) 04:16 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: こんにちは

里花さんコメントありがとうございます。

> なるほど・・・ドイツの人にとって、自国が背負ってきた歴史を感じてこそ、強く共感できる映画なのでしょうね。
> 私もインドネシアで大ヒットした映画「Apa ada dengan cinta?(チンタに何があったのか)=邦題:ビューティフル・デイズ」をDVDで観た時、連れ合いに、これはインドネシア独立後の歴史を考えながら見ないとね〜と言われましたよ。
> 国が抱える問題、それを現代の若者の生き様に映し出した映画は、多くの人の共感を呼ぶのだと思います。

↑そうですね。
『ミツバチのささやき』という映画のことを以前に書きましたが、
あの映画もつい近年まで僕はアーティスティックな作品だと思っていたんです。
実は政治的なメッセージの込められた、バリバリの社会派だったということがあります。
映画はアートには違いないと思いますが、ものすごくお金のかかるものなので、
「ちょっとなんだかよくわからない前衛的なものを作ってみました」じゃ
済まされないところがあると思うんです。
どうしても、観客の感動とか理解とか問題意識とか、共感を最大化して興行的に
成功しなきゃならない使命を持っていると思うんです。
たがら僕は、映画を観て、「んー?何を言いたいんだろう?」と感じたら、
「わからないわけないだろ、どこかになんかのメッセージがあるはず」
って探すことにしているんです。
そう、このテの政治がらみの作品は、よく調べないとわからないものが多いですねー。

「Apa ada dengan cinta?(チンタに何があったのか)=邦題:ビューティフル・デイズ」、
DVDがあるんですね!見つけて観てみたいと思います。

> ところで、コーヒー、ってところも、ドイツでは重要なのでしょうか?

↑うーん、この映画に関してはコーヒーそのものに深い意味はないように感じます。
ただ、劇中でも「眠れなくなるほど目が覚める」というようなことを言っていますので、
“主人公を目覚めさせるきっかけ” というようなメタファとして使われているのは
間違いないと思います。
コーヒーを何度か飲み損なう主人公ですが、最後にコーヒーにありつけた時に
彼はモラトリアムから目覚めます。

ドイツにおいて、コーヒーに特別なドイツならではの意味や含蓄があるというようなことも
聞いたことがないですねー。

2015/01/26 (Mon) 19:05 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: さとちんさん、コメありがとうございます!

> モラトリアムな若者が目覚めるきっかけになる苦いコーヒーを作るとしたら
> どんなブレンドにしたらいいんでしょうね?
> いい具合にブレンドできたドイツが私もうらやましいです。

↑よっ、うまいこと言いますねー!
そうですねー、この映画はドイツアカデミー賞総なめの作品なので、
うまくブレンドできたんでしょうね。
ストーリー、脚本、演出、撮影、美術、音楽・・・
そうそう、映画はブレンドの妙を楽しむものですよねー。

2015/01/26 (Mon) 20:03 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: なるほど…

カッパ師匠、コメントありがとうございます!

> 何よりもタイトルが良い…。
> 「コーヒーをめぐる冒険」
> はっきり言って、全くストーリーが見えないタイトル…。
> きっと、手強い映画なのだと…。

↑そうそう!!
僕は実は、勝手に村上春樹の小説をイメージしてて、
ああいう “リアルとファンタジーの共存したふだん” みたいな作品だと思って観たんですよ。
ポスターもそんな感じですよねぇー。
ところがどっこい、よく日本の配給会社がやる「看板に偽りあり」でした。
あまりおもしろくないので、どうやって勘違いさせて、一人でも多く集客するか
ってなタイトルとポスターデザインですよね。

まあ、「コーヒーをめぐる冒険」には違いないですが、
中身はまったく春樹的世界とは違うと思います。
抽象的だとか、難しいことも全然ないです。
最後の老人のハナシの意味だけです、要注意は。
美しいモノクロの映像ではあります。
いつもネタバレですみません。

2015/01/26 (Mon) 20:15 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: バニーマンさん、コメントありがとうございます!

> うーむ、つい最後まで読んでしまいました。
>
> 確かにあらすじだけだと観る気になりにくい作品かも。

↑そうなんですよ。
この作品は記事に書いた通り、いくつかのアクシデントが淡々と続くだけなので
フツーにレビューを書いても観たくなるというもんでもないと思うんですよ。
そして、肝心の老人のハナシの意味もわからなければ、まったくなんだかわからない。
だから、これくらい書いてちょうどいいかな、と。
すんません、言い訳です。

> “賞”というのは実に難しいですね。
> “賞”を取ったが故にハードルが上がっちゃって、
> そんなにこの作品良い出来かな?と思ってしまうこともあるし。

↑そうなんですよね。
映画賞の主催者は、ウチはこれこれこういう基準で選んでいます、とか
選ばれた作品の講評をはっきり示すべきですよねー。

> それとやはり文化が違う人にとっては、理解しがたいものがあるのは否定できない事実だとも思います。

↑カンヌで選ばれる作品に、そういうのが多い気がします。
その国の歴史はもとより価値観や、道徳観念、風習などが日本と著しく違うと
かなり難解になりますよね。おもしろいけど。

まあ、こういう映画もあるということで、よかったら観てみてください。

2015/01/27 (Tue) 05:21 | つかりこ #- | URL | 編集
No title

おはようございます
つかりこさんは書き方がお上手だと思いました。

2015/01/27 (Tue) 07:53 | ネリム #oM6tt0T6 | URL | 編集
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2015/02/06 (Fri) 22:15 | # | | 編集
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2015/02/07 (Sat) 01:45 | # | | 編集
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2015/02/10 (Tue) 06:39 | # | | 編集
Re: ななをさん、素敵なお話をありがとうございます!!

> 大人の階段をのぼる味ってとこでしょうかね。

↑この映画においてのコーヒーも、おっしゃる通りの意味合いだと思います。
ただ、本当は、主人公に「大人になれ、目を覚ませ」といいたいのではなくて、
ドイツの国全部に向かって言っているのだと思います。


> つかりこさんの評読みながら、ある味と香りが頭の
> 中に蘇って。
>
> 小学生の頃だったかな、母の実家に遊びに行ったと
> きのことなんですけど、たまたまそこの村からブラ
> ジル移民していたご家族が帰ってきていて「おみや
> げよ」って、でっかい缶入りのコーヒーの粉を頂い
> たんです。で、家で父がドリッパーで入れたんです
> けど味も香りもなんだかコーヒーじゃないんです。
> カカオっぽい香りが少しする。でもココアじゃない
> 。でもなんだこれ、コーヒーだよね?え?ちがうの??
> という感じの不思議な味と香り。不思議なんだけど
> お砂糖と牛乳をたっぷり加えて飲むとこれが不思議
> だけどおいしい。あれ、なんだったんだろう。未だ
> に時々あの味を思い出すんですけどその後2度とめ
> ぐりあってない謎の「コーヒー」です。
>
> 父がコーヒーオタクで、自分で豆の種類や焙煎時間
> 指定した物を買ってきて自分で挽いてコーヒー入れ
> たりしてたんですけど、その父が「未だにあれは謎
> の飲み物やった」と言ってました。しかも遠い昔で
> 英語がわかんないから誰もそれがなんだったかわか
> らずで本当に謎の飲み物なんですよ。不思議なあの
> 「コーヒー」、もう一回のみたいな。

↑んー、なんだったんでしょうね?
ブラジルといえば、超正統派のコーヒー国のひとつだし、
いまでいう “フレバリーコーヒー” みたいなのだったんでしょうかね、
たとえば、カプチーノ味とか。
僕も気になってしょうがないです。
忘れないでおいて、これは!という答えが見つかったら報告し合いましょうよ。
それまでは、“家族の幸せの味” ということで。

2015/02/10 (Tue) 22:48 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: はじめまして(*^^*)

あー、「前向きに進もう♪」のリケジョのおっしーさん、いらっしゃいませー(^◇^)/
お越しくださいましてありがとうございます。

テストは終わったんですか?
ロボットはできあがったんですか?
珍しい理工系女子の学生ライフ、興味津々です(ジロジロ)。

これからもどうぞよろしくでーす。

2015/02/11 (Wed) 08:05 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: ネリムさん、コメントありがとうございます。

レスがとんでもなく遅くなってしまいすみませんでした。

文章を書くのって、難しいですよねー。
僕は仕事でビジネスライクな文章も多々書きますが、
このブログでは始めから「こう書こう」と決めていたんです。

それは、「友達や恋人と話すように書く」ということです。
自分で生活してて、新聞や企画書、あいさつ状、小説、詩、エッセイ、啓発本・・・
などなどに日常的に触れるけど、せっかくブログという違う媒体なんだから違う文体にしようと。
でも、日記を書いている人の文体と同じようなもんですよね。
こういう文体が嫌いな人もいるようですが、チャレンジしてみて書いてます。

うまく書くコツは・・・よくわかりませんが、

① 読む人に誤解を与えないようにする
② 読む人に足しになる(発見がある)ことを書く
③ 自分の想いを伝える

この3つは守るようにしています。

2015/02/11 (Wed) 08:31 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: お大事に!

里花さん、お見舞いありがとうございました。

この前、ちらっとおうかがいしたら、
最近なんだかすごくおもしろそうなお話がたくさんで、
「あ、ずるーい」と思っちゃいました(僕自身のせいですが・汗)。
早く治して、ばんばんうかがいますねー。

2015/02/11 (Wed) 08:42 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: ななをさん、お見舞いありがとうございます!

> だだだ、大丈夫ですか?!
> うちの友達は最近牡蠣に当たって入院しちゃったりしてたので
> 人事には思えません。
> ゆっくり休んで養生されてください。

↑たぶんねー、僕も牡蠣です。
めったに営業してることのない、伝説のちゃんぽん麺屋が店を開けているの見て
すかさず入って、牡蠣入りちゃんぽん麺をたのんだのが、「大当たり」でした、たぶん。
すごーく、うまかったんですけどね。

2015/02/11 (Wed) 08:52 | つかりこ #- | URL | 編集
Re: さとちんさん、お見舞いありがとうございます。

> ん? テンプレート変えました?
> 元気になったのかにゃ?

↑テンプレート、二つ前のやつに戻してみました。
深い意味はないです。
まだ入院中ですが、テンプレートをいじるくらいの元気は戻ってきました。なはは

2015/02/11 (Wed) 09:15 | つかりこ #- | URL | 編集

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