ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

ボディコンの性質 ① ~ ウソみたいなホントの話  



その当時、僕は駆け出しだったんだよ。

金曜の夜だというのに、夜中まで仕事。
明日も仕事。
世の人たちはバブル景気に浮かれて、
毎夜、呑めや歌えやのどんちゃん騒ぎだというのに。

いま思えば、僕らの世代は、いまのような就職難こそなかったけど、
ぎりぎりバブルの恩恵に預かっていない世代に違いないな。
仕事がたくさんあって、むちゃくちゃ忙しいのに、
給料はそんなに多いというわけではなかった。
駆け出しだからね。
なのに、会社は安曇野に別荘を建てたりしてたな。



中央線下りの電車の中は、酒臭くてさー。
終電だというのに、ギッチリ満員に近い混み方さ。
おまけに、みんな陽気に浮かれて声がでかいから、車内がうるさい。
そんな中で、どっぷり疲れている自分だけが、別の世界の人間のように感じたなあ。

手摺りにつかまっている前の酔っ払いのおっさんの後頭部を
譜面台みたいにして文庫本を読んでいたら、
3・4人向こうのほうにフツーじゃない気配を感じたんだよ。
ふと見ると、黒のピチピチのワンピースを着たおねーたまだった。
しかも、すごい美人だ。

ボティコン降臨。

黒髪だけどセミロングのワンレン。
黒のボディコンワンピ。
黒のハイヒール。
黒のクラッチバッグ。
ゴールドの鎖のようなベルトをしてたっけか。

身長は、170センチ近くあったと思う。
スタイルがバツグンで、化粧もバッチリ決まってる。
妙なボディコン数々いれど、これはけっこうな美形だぞ。
ちょっとした、芸能人みたいだ。
酔っぱらってゆらゆらしてるおっさんたちの中で、
シャンとして立っているから、余計に目立つんだよ。
どうりで車内の空気が変わったと思った。

別にボディコンが好きなわけじゃないけど、
キレイなおねーたまがそばにいてくれたおかげで、疲れは半減。
新宿から国分寺までの30分が、少しだけ短く感じたなあ。


001ボディコン_ヒップ.jpg


さて、電車は国分寺に。
着いたでー、とプラットホームに降りると、なんと、
そのボディコンおねーたまが少し前を歩いてるじゃんか。
車内で立っていた時と同じように背筋を伸ばして、
スタスタと長いお御足を運んでいる。

後からの眺めもいいねー。
ピチピチのワンピースだから、ヒップラインがはっきりわかる。
どんなにマジメな僕だって、嫌でも目が行ってしまうよなあ。

彼女は、ファッションモデルのようにリズミカルに、
けっこうな早足でホームを歩いてく。
僕は、5メートルくらいの間隔をキープして、
離されないようにお尻の後からついて行く。

スタスタ、プリプリ、スタスタ、プリプリ・・・

やー、今日は忙しくて大変な一日だったけど、
そんなに悪くない一日だったような気がするぜー・・・

・・・なーんてヘラヘラしてたら、彼女、上り階段にたどり着く前に、
ホームに建ってる駅員の詰所の壁に向かって、急に立ち止まったんだよ。

スタッ、プリプリ

そして、おもむろに長くてキレイな両足を、逆Vの字に開いたのだっ!
ボデイコンねーたまの股を開いた後姿が、まぶしい。

スラッ、プリプリ

彼女は、足を開くと同時に、
片手でセミロングのワンレンをクールにかき上げた。

そして、開いた両足を伸ばしてヒップをこちらに向けたまま、
とっさに上半身をくの字に折り曲げたっ!

ヒップが、こちらに向かって突き出る!
突き出したお尻を包んだタイトミニの裾がさらに短くなって、
長い足が勝利の逆Vサインを形作っている!

スラッ、スラッ、プリプリッ

なな、なんだ! なんで、こっちにケツを向ける!?
一瞬、エロ系のドッキリカメラかと思ったけど、
まわりを確かめる間もなく、彼女のヒップの向こうからその音はやってきた。



ゲロゲロゲロゲロゲーーーッ!!



立ち止まってからわずか6秒のできごとだった。
彼女は、自分の吐瀉物を右に一歩よけて直立して、ワンレンをもう一度かき上げた。
そして、ファッションモデルのようにリズミカルに、けっこうな早足でホームを歩いて行った。








“Jigsaw Falling Into Place” / Radiohead



コメント

No title

そ、それはかなり衝撃的なものを見ましたね(^^ ;)
出物腫れ物所嫌わずって言いますからねぇ。
それにしても逆V字? すべてがハデでやんすね(笑)
おねーたま、しゃがみこんだ方がゲロはハネないと思うのに〜。

ところで①があるということは、②もあるんですね?
あら、楽しみ♪

さとちん #- | URL
2014/11/04 06:59 | edit

衝撃

それは衝撃の体験をされましたね~びっくり。
ボディコンのおねーたまは、お立ち台で大きな扇子をふりふり、バブル景気を謳歌してきた後だったのでしょうか。
今でも、そのおねーたまは、そんな感じに生きていらっしゃるのかしら。彼女の人生を見たい・・。

バブル、懐かしいですね。周りの景気の良さを羨ましく思いながら貧乏だった自分を思い出しました。ああ、ボディコン!着れば良かったかしら?今から着てみようか・・・。うん、まだ大丈夫。ゲロしないから許して~

きたあかり #- | URL
2014/11/04 11:34 | edit

Re: さとちんさん、コメありがとうございます!

朝からすみませんでした。

ヘタな文章でわかりにくかったと思いますが、
この事件のすごいところは、
おねーたまが・・・

●まったく酔ってるように見えずシャキッとしてて
●颯爽と歩いて
●まるで、おやじが手鼻でもかむようにさくっとゲロをはいて
●何事もなかったように、また颯爽と去って行った

・・・ということなんです。
表現がヘタですみませんね。

そのボディコンは、ゲロまでカッコつけだったんです。
あんなのは、長年、他人のそれを見続けてきた僕でも初めてでした。(笑)

> ところで①があるということは、②もあるんですね?
> あら、楽しみ♪

↑ありますよー。
乞う、ご期待ですー。

ホント、朝からすみませんでした。

つかりこ #- | URL
2014/11/04 14:00 | edit

つかりこさん、こんにちは^^

すごいオチですね~^^;
しかも本当の話だなんて(汗)

相当ガマンされていたんでしょうが、
あともうちょっと、トイレまで持ちこたえて欲しかった^^;

それにしてもやっぱりつかりこさんの文才、ステキです!^^

ももこ #- | URL
2014/11/04 14:07 | edit

Re: 衝撃

きたあかりさん、コメントありがとうございます。

> ボディコンのおねーたまは、お立ち台で大きな扇子をふりふり、
> バブル景気を謳歌してきた後だったのでしょうか。

↑ジュリアナでカッコつけてきた、続きなんでしょうね。
ボディコン、どんだけカッコつけてゲロ吐いてんだよー、って感じ。
駅員、どんだけ大変よー、って感じですよねぇ。

> バブル、懐かしいですね。周りの景気の良さを羨ましく思いながら貧乏だった自分を思い出しました。

↑そうなんですよ。
僕も仕事が死ぬほど忙しいだけで、特にいい思いをしたということはなかったですね。
いま、団塊の世代の少し前くらいの年齢以上の人たちじゃないでしょうかね、
ものすごく報酬をもらっていたのは。


> ああ、ボディコン!着れば良かったかしら?今から着てみようか・・・。
> うん、まだ大丈夫。ゲロしないから許して~

↑あ、ぜひやってみてブログにアップしてくださいなー。
“いぎなり” めんこいかもなあ。

つかりこ #- | URL
2014/11/04 14:34 | edit

こんにちは

ああ〜ワンレン、ボディコンの時代ですね〜!
あの頃は、友達もみんなワンレンにしてて(その前か後はソバージュも多かったですね)、お店で売ってるお洋服はボディコン系が多くて、肩パッドも入っていたなあ。
女子大生というだけでちやほやされた時代でした・・・。

そんなきれいなお姉様が、その有様ではさぞやびっくりだったことでしょう(笑)。

里花 #- | URL
2014/11/04 17:30 | edit

No title

これって最高!って叫んでもいいですか(笑)

ワンレンボディコン、そういうショップのおねえさんはたまに
きれいな人いましたね。
あと飲み屋のおねーさんも・・・派手ではありましたが。
香水の香りが凄かったものです(^_^;)。

回りは他に人はいなかったのですか?
つかりこさん、一人の楽しみ?だったのでしょうか?

パート2楽しみにしています。

バニーマン #- | URL
2014/11/04 19:36 | edit

No title

すごい話ですね!
その絶妙な空気感は目撃したつかりこさんしかわからないような気がしますが、つかりこさんの文章から想像するだけでも笑えてきます。
私はバブル崩壊誕生世代で、直接その当時を知りませんが、そんなおねーたまなら見てみたいものです。
その介抱すら必要としない、その隙すらないおねーたま、あっぱれです!
居酒屋でアルバイト経験ありですが、そこまで潔い方と出会えたことありません!
パート2楽しみにしております!

ちょい若おやじ #6nHvXW6U | URL
2014/11/04 21:30 | edit

Re: つかりこさん、こんにちは^^

ももこさん、コメありがとうございます!

> すごいオチですね~^^;
> しかも本当の話だなんて(汗)
>
> 相当ガマンされていたんでしょうが、
> あともうちょっと、トイレまで持ちこたえて欲しかった^^;

↑ホントに体験したハナシなんですよ。
古くて、申し訳ないのですが。

そうですよねー。
上り階段を上がったら、トイレだったのに。
全然気持ち悪そうじゃなかったので、びっくりしましたよ。

> それにしてもやっぱりつかりこさんの文才、ステキです!^^

↑もうー、照れるからたのんますわー。
ただ、こころがけていることはあるんですよ。
普段、仕事では企画書等、かしこまった文章ばかりなので、
ブログでは、「友達と話してるように書く」と決めてはいるんです。

突然、堅い文章になったり、“です、ます” が混じったりしますが、
友達と話す時もそんな感じなので、お許しくださいね。(汗)
“日記朗読の途中で、突然、歌い出す” のと同じようなもんですかねー。(笑)

つかりこ #- | URL
2014/11/05 11:54 | edit

Re: こんにちは

里花さん、コメントありがとうございます!

> ああ〜ワンレン、ボディコンの時代ですね〜!
> あの頃は、友達もみんなワンレンにしてて(その前か後はソバージュも多かったですね)、
> お店で売ってるお洋服はボディコン系が多くて、肩パッドも入っていたなあ。
> 女子大生というだけでちやほやされた時代でした・・・。

↑あー、ひょとして、里花さんもボディコンしてました?
この国分寺の “瞬速ゲロ”ちゃん、里花さんじゃないですよね?(冗談)

> そんなきれいなお姉様が、その有様ではさぞやびっくりだったことでしょう(笑)。

↑はい。
でも、きれいとのギャップというより、
まったく酔っているように見えない人が、澄ましたましたようすで一瞬で出して、
また、澄ました歩き方で去っていく、という芸当にびっくりしました。

つかりこ #- | URL
2014/11/05 12:15 | edit

Re: バニーマンさん、コメントありがとうございます!

> これって最高!って叫んでもいいですか(笑)

↑すごい芸当でしょ?
ボディコンは、ゲロ吐く時もボディコンなんですよ。(笑)
でも、その時は、びっくりしてピップのことなんてぶっとんでしまいましたよ。

> 回りは他に人はいなかったのですか?
> つかりこさん、一人の楽しみ?だったのでしょうか?

↑もちろん、国分寺駅で降りた人がたくさんいました。
突きだしたピップは、僕だけに向かってしたという訳ではないのですが、
男のサガで、そう見えただけなんです。(笑)
ほんの一瞬のできごとだったので、
介抱するとか、咎めるとか、そういうヒマがなかったんですよ。
そうとうな策士のボディコンです。(笑)

> パート2楽しみにしています。

↑ありがとうございます!
次も電車がらみですが、ゲロがらみではないです。

つかりこ #- | URL
2014/11/05 12:35 | edit

Re: ちょい若おやじさん、コメントありがとうございます!

> 私はバブル崩壊誕生世代で、直接その当時を知りませんが、そんなおねーたまなら見てみたいものです。
> その介抱すら必要としない、その隙すらないおねーたま、あっぱれです!

↑バブル時代は、すごかったですよー。
ボディコンがうようよいました。
呑み会も激しかった。
金・土・日に呑むのは当たり前、「はな金」がチカラ余って、「はな木」まで行ってましたし、
月曜日は「迎え酒デー」、火曜日は「リハビリデー」と呼ばれていました。(笑)

ボディコンおねーたまは、いまでいう “ツンデレ” な感じで気取っていました。
このハナシは、いまから思えば、そんな見栄と虚飾にまみれた当時の風潮の
象徴的な出来事かと・・・。

> 居酒屋でアルバイト経験ありですが、そこまで潔い方と出会えたことありません!

↑お、おもしろそうな体験談がありそうですね!
楽しみにしておりまーす。

つかりこ #- | URL
2014/11/05 15:00 | edit

ボティコン降臨

つかりこさんの文才は凄いですね(笑)。小説書いてください。買います。

JOHNNY #- | URL
2014/11/08 10:45 | edit

こんばんわ
ボディコンのお姉さんも色々あるんだなと
思いました

ネリム #oM6tt0T6 | URL
2014/11/08 17:07 | edit

Re: ボティコン降臨

JOHNNYさん、コメントありがとうございます。

文才、なんてとんでもないです。
でも、小説や童話に書いてみたいことはあります。
でも、プロとアマでは技もおもしろさも段違いだと思います。

万一、生きているうちにおもしろいのが書けましたら、
タダで差し上げますよ。
書けたら、のハナシですが。(笑)

つかりこ #- | URL
2014/11/09 22:24 | edit

Re: ネリムさん、コメントありがとうございます!

> こんばんわ
> ボディコンのお姉さんも色々あるんだなと
> 思いました

↑あの、ボディコンおねーたまが嫌いなんじゃないですよ。
特別に好きだと言うこともないんですが、
当時たまたま経験したことの相手がボディコンだっただけなんです。(汗)

そうですそうです。
「ボディコンを生きる」には、守ったり攻めたり、
いろいろなオキテがあるんでしょうね。
それのひとつをつぶさに見た気がしました。

つかりこ #- | URL
2014/11/09 22:30 | edit

げ(ノ_・。)(ノ_<。)前編もあったのですね。多分私なら彼女から遥か彼方に逃げます。

下から出るものより
上からは無理

そして後編というわけ

彼女は夜世界の人なのですかね。

ちっち #- | URL
2014/11/25 08:58 | edit

Re: ちっちさん、コメントありがとうございます。

僕の文章がヘタでわかりずらくいと思うのですが、
彼女は、まったくフラフラしていなくて
シャキシャキ歩いて、パッと止まって、立ったまま
まるで手鼻でもかむようにゲロをはいて
また、何事もなかったかのようにすまして歩いて行ったんです。
あまりにも、サクッとしていてびっくりしたんです。
かっこわるい姿をさらしたくなかったんでしょうね。
見栄に活きるボディコンという生き物をつぶさに見たような気がしました。

あ、ボディコンの流行っていた頃のハナシです。

つかりこ #- | URL
2014/11/29 14:12 | edit

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