何億人も観てるのにぃ ~ 2014 FIFA W杯



W杯のピッチに、狂犬乱入?

それは、6月24日のグループリーグD組・イタリア対ウルグアイ戦で起きたんだな。

試合後半の後半頃、
ウルグアイのスアレスが、イタリアのジョルジュ・キエッリーニに噛みついたんだなー。
それは、相手のきたないプレーに文句をつけた、とかいう意味ではなくて、
文字通り、自分の歯で相手の体に噛みついたんだよ。

サッカーでは、故意に相手に暴言をはいたり、暴力をふるうのは重罪で、
かるい暴言でイエローカード、暴力の場合はかるくても一発レッドカード(=即刻退場)なんだな。
暴力というのは、敵とボールを競り合って、足を引っ掛けてしまったといういうような
“ラフプレー“ というのとは違って、アタマにきて故意に蹴とばしたとか殴ったのことだよ。

足を使ったり手を使うというのは、“故意” の証しとしてわかりやすいので、
フツーは文句を言いながら相手に胸をぶつけたり、頭突きを食らわしたりするんだけど、
2006年のW杯ドイツ大会の決勝戦で、フランスのジダンがイタリアのマセラッティに頭突きを食らわせて
一発レッドカードで退場させられたのは記憶に新しいよね。

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でもさ、スアレスの場合は、“噛みつき” だよ、カ・ミ・ツ・キ!?
柔道あたりでは、寝技の時に審判に見えないように噛みついたりすることもあるらしいけど、
サッカーで噛みつきなんて、聞いたことないよね。

002噛みつき転倒.jpg

そもそもね、サッカーやってる最中に、敵も味方もバタバタ動いてる最中に、
何かに噛みつけるかいっ!
ものスゲーアタマにきていて、ものスゲー身体能力があっても、
相手にちょっとじっとしていてもらうか、自分の口が犬みたいにとんがってでもいない限り
サッカーしてる人間に噛みつくなんて、ムリだよねー。

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ところが、このスアレスは噛みついたんだなあ。
人間じゃないよね。
しかもね、僕は知らなかったんだけど、これで3回目だってさ!!

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1回目は・・・
アヤックスにいた2010年に、オランダの国内リーグでPSVアイントホーフェンの
バッカル選手の肩に噛みついて7試合の出場停止処分。
2回目は・・・
去年(2013年)の4月21日のプリミアリーグのチェルシー戦(スアレスはいまリバプール所属)で、
イバノビッチの腕にやっちまって、10試合の出場停止処分。

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3回目は今回で、試合中は審判が気づかなかったからお咎めはなかったけど、
試合後にFIFAが発表した処分は、、ウルグアイ代表としての公式戦9試合の出場停止と、
スタジアムへの入場禁止を含むサッカーに関するあらゆる活動の4カ月間禁止、
ならびに10万スイスフランの罰金だってさ。
ペナルティがすごく重くなっているのは、FIFAの「いいかげんにしろ!」という
気持ちが込められているんだろうね(笑)。

なんだなんだ、犬かい!?しょっちゅう噛みついているんじゃんか。
今回の処分を受けて本人は、「もうしません」って謝罪しているようだけど、
いやー、やめないだろうなー。
だってね、スアレスはホンモノの点取り屋だからね。

当のイタリア戦のスコアを見ると、噛みつくまでにスアレスは4回もシュートをはずしてるんだな。
ヨーロッパリーグでは、10代の頃からハットトリックばしばし、得点王がんがん、
W杯前の2013-14シーズンのプレミアリーグでも、31得点して得点王をゲットしてるくらいの点取り屋だから、
1点も入れてないこのゲームでは、ものすごくストレスが溜まっていたんだろうね。
まあ、イタリアのディフェンダーのきたないプレーやきたない言葉にアタマにきてた、
ということもあるかもしれないけど、ストライカーというのはそういう人種だということ。
自分が点を取れないと、ものすごくアタマにくるくらいの人間
いやスアレスはそういう動物なんだよな。

昔、ドイツにゲルト・ミュラーというFWがいたんだけど、
ゴール前で味方がパスを寄こさないと、味方を怒鳴っていたらしいよね。
さらには、味方がシュートをしたりすると、そいつをどついていたそうだ。

それくらいのメンタリティじゃないと、ストライカーはつとまらないんだよ、世界では。
日本にはいるかな、そういう選手?
それから、そういう選手を使える監督もいるかな?

がんばれ(噛みつけ)、スアレス!!



006ジョーズ.jpg





失敗したら恥ずかしいことを予測しなかったの?

それは、決勝トーナメント1回戦のドイツ対アルジェリア戦で起こったねー。

試合後半42~3分頃、アルジェリアのゴール前約30mあたり、ドイツが得たFKのチャンス。
ボールを置いて、アルジェリアの選手でできた “壁” に向かって、さあキック!
でも、1人目がボールを通り過ぎて蹴らず、2人目がミュラー。
こいつが蹴るに決まってる、と思ったら、なんとボールの前でコケてやんの!
でも、コケたと思ったら、みんなが呆気にとられている間に、
ミュラーはすぐに立ちあがって “壁” のほうへダッシュ。
それを見計らって、3人目のクロースがふんわりとボールを蹴ったんだけど、
敵の壁に当たっておじゃん、ってわけ。

これは・・・
①ミュラーがコケて敵の集中を緩ませる → ②そのスキにミュラーが壁の前(キーパーの前)へ走り出る →
③キッカーはミュラーがオフサイドにならないタイミングで壁越しにパスを出す →
④ミュラーはぺろんとパスを受けてゴールへ流し込む

・・・という段取りのトリックプレーだったんだねー。

生放送で観てたけど、
「ありゃ、ミュラーこけた」
「立ちあがって、ひっしこいて走ってる」
「あっ、壁の前に出た」
「あ、FKが壁にひっかかった」
「・・・・・なんじゃあ、いまのー」
かっこわりぃー、ミュラー。
なーに、一人でコントやってんの
、って感じ。

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008失敗.jpg

その後、あれはトリックプレーか、って世間が騒いでいる中、
ミュラーはドイツのテレビ局にインタビューされた時、
そのインタビューがドイツ国内だけでの放送であることを確かめたうえで、
「もう少しで成功するところだった」って答えたそうだ(笑)。

キッカーのクロースは、
「練習ではいつも成功していたが、うまくいかないとばかげて見える」
って練習してたことを白状したけど、それよりそうそう、
しくじると世界トップクラスのストライカーのミュラーがお笑い芸人に見えるし、
大柄で実直な感じのドイツ人がちっちゃくてせこい商人みたいに見えるしで、
かなり恥ずかしかったのでは?

でも、ドイツ代表のサッカーってまじめ一辺倒でつまんねー、って思っていたんだけど、
この失敗トリックプレーで、ちょっぴり好きになってしまったのは、僕だけかなあ?

がんばれ、ドイツ!!




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コメント

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スアレス上手!!

 こんにちは。
 スアレスのジョーズ、なかなかええ感じですなぁ。思わず吹きました。コーヒー代返せ(笑い
 ウルグアイはスアレスのおかげで勝ち抜き、スアレス不在で消えました。今回ばかりは本当にスアレスでしたね。フォルランの方はあまり輝きませんでした。やっぱり盛りは過ぎてたかな、残念。
 噛み付き行為は褒められないけど、彼のゴールに対する執念はひしひしと伝わってきますね。あそこまでとは言わないけれど、あの気概は見習う必要があると思います。何処とは言わないが、なぁ、日本(笑い
 ミュラーの件は笑っちゃいますが、もし成功していたら前代未聞の珍ゴール。歴史に残る名シーンになったろうに、残念ですな。ドイツと言うとどうしてもお堅いイメージがありますが、実はああいう茶目っ気が有るんですよね。大好きです(笑い。ドイツがんばれ。

こんにちは

噛みつき!それは確かに犬だわ〜。
いろんな選手がいるんですね(笑)。

ドイツの、決まらなかったトリックプレーというのも、
何もないより、印象に残りますよね。

Re: スアレス上手!!

miss.keyさん、コメントありがとうございます。

あー、JAWSの画像合成は、私がやったんんじゃないですよ。
どっかの外国の人じゃないかと思います。
大人気で出回っているのを勝手に拝借しちゃいました(汗)。

ウルグアイはもったいなかったですね。
やはりスアレスあってのチームだったんですね。
同じエースでも、同じ失態でも、ドイツのそれとは大違いですよね(笑)。

“珍” ではないのですが、1998年のW杯フランス大会の決勝トーナメント1回戦の
アルゼンチン対イングランドのトリックプレーは見事でしたよね。
サネッティが敵の壁の裏を回って、壁の横に出てパスをもらってシュートを入れたやつです。
ああいうのがちょくちょくあると、もっともっとゲームがおもしろくなりますよねー。

ミュラーのやつは、敵の選手たちは、次のキッカーのシュートに気を取られるし、
ミュラーがオフサイドになると思うでしょうね。
チップキックが壁の裏にうまく落ちると、たしかに点が入りそうです。
惜しかったと思いますが、次は数年は使えないでしょうね(笑)。

Re: こんにちは

里花さん、コメントありがとうございます。

でしょ?
犬とかオオカミとかライオンとかコヨーテとかすっぽんとか・・・
スアレスにはまちがいなく「噛みつく系ケモノの血」が流れていると思います。
だって、かなりの罰則を受けながら、もう3回目ですよ。
なぐる蹴るとかでなく、全部噛みつきです。
しかも、W杯の大舞台でもやるんだから。
アドレナリンの出る量がある値以上になると、何かに変身してるんじゃないでしょうか。