自分たちのサッカー ~ 2014 FIFA W杯

2014/06/24


001スコア.jpg


“左固め“ のフォーメーション

僕が監督なら・・・

当然、香川ははずす。
かわいそうだけど、コートジボワール戦ではひど過ぎたよ。
プレーから “戦う意志“ が見えてこない
パスもドリブルも後ろ向きだった。
あくまで想像だけど、[マンUでのつらい想い]+[W杯での緊張]で、
精神的にまいっちゃっているんじゃないだろうか。
マジで医者に診てもらったほうがいいんじゃないかと思うなあ。

それから、センターバックの左は今野。
ボランチの左は、山口蛍。
オフェンシブMFの左は大久保か岡崎だろうなー。
まあ、岡崎は日本代表では左をやったことないかもしれないけど、って感じ。

なぜ、左に注目か?
それは、日本の “左サイド” の各ポジョンに、“守備もできる選手” を置きたいからだ。
ザッケローニ監督もビッタシ、予想通りの布陣できたねー。



ギリシャのストロングポイントは、バイタルエリアの右サイドからの攻撃だ。
日本のそれは、逆に長友が左サイドをえぐってからの得点だよね。
こういう場合、フツーは「日本の左サイド = ギリシャの右サイド」の
“ウラの取り合い” になる
ことが多いんだよ。

ストロングポイントのウラは、ウイークポイントなのだ。
長友が敵陣深く上がった時、その後のほうは守備が手薄になるよね。
おまけに、長友が左から右へセンタリング等をしてくるはずだから、
その他の人たちの意識も右寄りになるし。
つまり、敵が攻めてきたそのウラをカウンターで突く、というのは
常識的なセオリーなんだよ。

だから日本は、長友が前に上がってしまっても、
守備力が落ちないように “左固め” しなきゃならないに決まってる、というわけだったんだよ。



敵は1人退場して、強くなった?

ゲームがスタート!

日本は、とくに前からがんがんプレスというという作戦でもない。
ギリシァも前からプレスというほどでもなく、いつもの「しっかり守っている」感じ。
日本のボールポゼッション率がやや高だけど、“守り” のギリシャに “持たされている” 感じ。

お互いに、とくに “左ウラ(右ウラ)” を突く、という見え見えの作戦の印象はないなー。
日本は、真ん中を経由して、左か右か、その時に応じてどっちかのサイドへ、という作戦みたいだった。

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3人のMFは、直前発表とは逆の左が岡崎、右に大久保でゲームがスタートしたけど、
ゲームの内容を観たら、右も左もなく、大久保がドリブラーで、岡崎が飛び込み役で
2人ともバイタルエリアで自由に動く
という作戦をとっていたように思う。

ギリシャも、右も左もなく、 “しっかり守って、前にロングボールでカウンター“ という
オハコのやり方がちょろちょろ見えたね。

003内田シュート.jpg



さてさて、時間も進んで場もこなれてきたら、もっとはっきり戦術が見えてくるなー、
ってわくわくしていたら・・・
あららー、前半の35分頃、ギリシャのカツラニスという選手が長谷部へのファウルで、
イエローカード2枚累積となって退場じゃんか!

これは大チャンス!!
・・・って一瞬、小躍りしたけど、
ひょっとするとこれが引き分けになってしまった原因だったんだろうなー。

ギリシャの布陣は、4-3-3と言われるスタイルだけど、
これは4-①-4-1とも言えるカタチで、カツラニスくんは、この①の位置にいたんだね。
これはアンカーという役割で、
後の守備の4人と前の攻撃の5人の指令塔を果たすキーマン
なので、さあ大変!
一人少なくなったギリシャは、4-4-1と布陣を変えて、さらに守備固めをしてしまったんだね。

4-①-4-1の時は、4と4の間にスペースができがちなので、
「いつか点が入る」という雰囲気が漂っていたんだけど、
4-4-1になってしまって、ギリシャのゴール前の守備は、
6~8人のスキマのない壁になってしまったんだよ。

日本は後半の途中から大迫をひっこめて香川を投入して、
3フォーワードって感じにして、ドリブル&飛び込みパワーを上げて、
相手ディフェンスを切り裂く作戦に出たんだけど、やっぱダメだった、ということ。
守るチームに決定力不足、は10年前となんも変わっていなかったんだなー。

004ウッチー落とし.jpg

005大久保シュートはずし.jpg



勝ちたいのか、勝たなくてもいいのか?

ギリシャ戦は、勝てるゲームだった・・・
・・・もし、日本に堅守タイプのチームに勝つノウハウがあったらのハナシだけど。

「自分たちのサッカー」ができたら、堅守を打ち破れたんだろうか。
僕には、「日本代表は、堅守にはこうやって勝つんだよな」というイメージが湧かないんだよな。
そもそも、日本の「自分たちのサッカー」って、どんなんなんだろう?
それもイメージが湧かないや。

オランダの監督がおもしろいことを言っていたなー。
「グループリーグのここまで、我々はリアクションサッカーをやってきた・・・」。
パスサッカーのスペインにはこう、南米型のチリにはこう、というように、
まず守備を固めて相手のやり方に応じた作戦でいくのがリアクションサッカーなんだけど、
あの超攻撃サッカーで通してきたオランダでさえ、“相手ありき” なんだよな。

“守備ばっかで、攻撃はロッベンとファンペルシーにおまかせ” というような
みっともない戦い方でも、オランダは勝ちにこだわっているのがわかる。
前回、決勝まで行ってW杯初優勝を逃した悔しさを忘れていないのだ。
勝つために臨機応変な戦術を使う、それを「自分たちのサッカー」と呼べないのだろうか。



6月22日(日)の朝日新聞朝刊におもしろい記事が載っていたよ。
ウッチー(内田)が、ギリシャ戦の前にこんなことを言っていたらしい・・・
「W杯は勝つのが目標なのか、自分たちのサッカーをすればOKなのか?」

また、ギリシャ戦のために何ができるか?と聞かれて・・・
「勝つために何をするかを考えればいいじゃないですか」
そう、僕もそう思う。
勝つための作戦はいろいろあるんだよ。

「自分たちのサッカーをすれば勝てる」というのは、
自分たちのサッカーができなければ勝てない、ということ
だよね。
一本槍な言葉。
だから、前回の記事に書いたように、「日本の攻撃サッカーをやってみる」ことが目標で、
「勝つこと」は目標ではないのか、と感じてしまうんだよ。
ウッチーだって、そう感じたんだよね。

そんなこと言ったって、リアクションサッカーなんて練習してきてないし、
いまごろ言い出したってぶっつけ本番でうまくいくほどW杯は甘くないよ。
だのに、岡崎を左に変えたり、苦し紛れのパワープレイをしたり、
本番で、これまでやったことのないことをやってしまった。

ギリシャ戦で勝てなかった理由は、そういうことだよね。

自分たちのサッカーだけでは勝てないし、
本番で思いつきの作戦を立てたって勝てない。


W杯クラスの強烈な個性に打ち勝つには、ずっと前から対応策を繰り返し準備しなきゃだめ。
自分たちのサッカーだけをやって勝てるのは、ブラジルくらいじゃないの?

コロンビア戦でも、「自分たちのサッカー」をやるしかないんだね、日本は。
もうそれでもいいから、それをはっきり観せて、世界を驚かせてくれやーーーー!!



006サポーター.jpg


comment (10) @ サッカー>2014 FIFA W杯
ふりだしに戻った日本サッカー ~ 2014 FIFA W杯 | 戦術を身につけたアフリカサッカー ~ 2014 FIFA W杯

comment

つかりこさん、こんにちは! : YAN @9L.cY0cg
お忙しい中、記事を書いてくださったんですね~
敗退が決まってしまって、今は残念な気持ちです。

ギリシャ戦は勝てそうでしたよね!
敵が一人退場して「やった!」と思ったら、反対でした・・・(;_;)
ムダなクロスばかりあげていて、守備固めした鉄壁を崩せませんでした。

自分達のサッカー、ショートパスでつないで攻撃的に
縦に切り込んでいく・・・っていうのは私は良いと思うけど、
確かに臨機応変に、勝つために作戦を変えていかないといけませんよね。

負けていろいろ考えてまた前に進むので、これも良い経験
・・・って言うか、強化試合で負けていた方が良かったのかな~(^^;
今さら、そんな事を言っても仕方ないか・・・
これからのさらなる成長に期待します!
2014/06/25 Wed 17:45:02 URL
No title : バニーマン @-
こんばんは。

そうなんですよね、日本って引かれた相手にダメなんですよね(^_^;)。

オランダでも現実路線なのに、というかリーグ戦突破には、そうじゃないとダメなんだけど、
南アフリカ大会の日本はまともな対応だったわけで、ウッチーの意見ごもっともです。

日本がチリのようなゲームができるのならよいのですが、無理ですから・・・。

でも惜しかった!って、今更ですけどね。

とにかく決定力が無さすぎ。

FWだけの問題じゃないけど、やっぱりこうやって世界のストライカーをまとめてみると、
日本にはいないなって思い知らされますね(泣)。

2014/06/25 Wed 19:26:08 URL
こんにちは : 里花 @-
うーん・・・私も詳しいことはわかんないけど、正直言って「自分たちのサッカー」という言葉が一人歩きしてる印象はあります。イメージがわきません。
やっぱり、出たからには勝ってほしいですね・・・。
次の大会までに、もっと強くなっていてほしいですね。

2014/06/26 Thu 18:37:09 URL
自分達のサッカー : miss.key @eRuZ.D2c
 こんにちは。日本敗退してしまいましたので今更ですが、自分達のサッカーって言葉嫌いです。
 それはつまり、進歩しないサッカーってことです。なぜなら今までやってきたサッカーは間違いなく弱いのですから。そんなサッカーをしようなんて、馬鹿馬鹿しいです。よくJ2落ちするチームが言います。自分達のサッカーをするだけです。それで勝てないから降格なんだろう。現実見なさいよ。
 日本はパスワークのチームと言います。でも後ろでの無意味なパスの多いこと多いこと。そこには攻めると言う気概は感じられません。ただ、ボールと言う重い責任を自分が持ちたくないばかりに、チームメイトに渡しているようにしか見えません。だから、渡した後の次のリアクションが皆無。だから安易に盗られる。盗られなくても前に進めない。
 南米のチームを見れば違いは歴然です。パスはあくまでも相手を崩すためにチームメイトに一時的に預けるだけです。「俺が預けたボールなんだから俺に返せよ。」とばかりに敵陣に切り込んで行きます。そして帰ってこなければ文句を言います。これですよ、これ。攻めるためのパスワークであり、責任のなすり合いではないのです。むしろ、俺にやらせろ!!その積極性こそが強さの秘訣じゃないでしょうかね。
2014/06/28 Sat 09:53:09 URL
: ネリム @oM6tt0T6
こんばんわ
日本敗退は残念だなと思いました。
今回の試合を糧として四年後には頑張って頂きたいです
2014/06/28 Sat 17:32:44 URL
Re: つかりこさん、こんにちは! : つかりこ @-
YANさんコメントありがとうございます。

今回のW杯を観てると、サッカーはどこまで進化するんだろう?って、
呆然としてしまいます。
1998に日本が初めて出場した時と比べると、日本チームはもちろん
他国のサッカーもはるかに進歩したと思います。

前回、スペインのパスサッカーが世界を席巻して、世界中に広まってから
今回は、華麗なパスサッカーの花が咲くだろう、って思っていたのですが、
バスサッカーはもう勝てない戦術になっていました。

それから、相手の出方に対するポジションチェンジとフォーメーションの
変更もめまぐるしくて、サッカーは高度な頭脳プレーが必要なスポーツに
変わってしまった感がありますね。

日本やスペインやイタリアは、トレンドにうとかったんですね。
これをバネにして、大きく次へはばたいてほしいものですよね。
2014/07/03 Thu 17:49:53 URL
Re: バニーマンさん、コメントありがとうございます! : つかりこ @-
そうですよね、決定力がない。

これは、世界の強豪チームを見ると、
明らかに個人の力のモンダイですよね。
不十分な体勢でも強烈なシュートをワクに飛ばせる、
ドリブルで2~3人かるーく抜いてシュートできる、
多少どつかれても、充分な体勢でシュートできる、
全速力で走っても、冷製にフェイント等の技が出せる、などなど、
日本にはホントの意味でのストライカーがいませんよね。

出てくるのを待っていてもだめなので、
短期でストライカーを育成できるプログラムを開発・実施するか、
ストライカーがいなくても点を取れる方法をあみ出すか、
外国のすごいストライカーを帰化させるか(笑)、
どうしましょうかねー。
2014/07/03 Thu 18:00:15 URL
Re: こんにちは : つかりこ @-
里花さんコメントありがとうございます。

「自分たちのサッカー」って、「自分たちの理想とするサッカー」のこと
だったんでしょうね。
理想と現実が乖離していた。
そりゃ、理想通りにできれば、どこのチームだって勝ちますよね。
まあ、協会あげて「自分たちのサッカー=楽しいサッカー」を
めざしていたんでしょうけど、出場チームのほとんどが
そんなことは考えていなかったんです。
そう、勝ちたいからですよね。
あのオランダだって、守備的なサッカーをやってるって、認めているくらいですから、
真剣勝負のスポーツなので、勝つのがいちばん楽しいはず。
次は、勝てるサッカーをやってもらいたいもんですねー。
2014/07/03 Thu 18:07:43 URL
Re: ネリムさん、コメントありがとうございます! : つかりこ @-
そうです、そうです、「糧にすれば勝てる」・・・
なんちゃって、おっさんベタだじゃれでしたねー(汗)。

どう糧にしたらいいんだろう?
ってなことを、次の記事と次の次の記事で考えてみたので、
良かったら読んでみてください。
(内容がちょっと、マニアックかなあ)
2014/07/03 Thu 18:31:47 URL
Re: 自分達のサッカー : つかりこ @-
miss.keyさん、コメントありがとうございます!

> 「俺が預けたボールなんだから俺に返せよ。」とばかりに敵陣に切り込んで行きます。
> そして帰ってこなければ文句を言います。これですよ、これ。
> 攻めるためのパスワークであり、責任のなすり合いではないのです。
> むしろ、俺にやらせろ!!その積極性こそが強さの秘訣じゃないでしょうかね。

↑イェーッ、そうだそうだーっ!痛快です!!
日本人は、そういうメンタリティじゃないから、点を入れられないんですよねー。

miss.keyさんって、女子?男子?
サッカーやったことあるでしょ?
やるとわかるけど、もらったほうが困ってしまうミもフタもない
無責任なパスってありますよねー。
次に何もできないパス、非創造的なパスとでもいいましょうか。

日本は、ぶつかりあいでチャンスをつくれないんだから、
なんともできない局面でも、なんとかできそうなパスやドリブルをできるようにならないと
勝てるようにならないですよねぇ。
そのためには、そのメンタリティが必須だと思います。

スカッとするコメント、ありがとうございました。
2014/07/03 Thu 18:36:05 URL

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