ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

スペイン・パスサッカーの攻略法を目撃 ~ 2014 FIFA W杯  



001スペイン対オランダスコア.jpg


スペインの華麗なパスサッカーを楽しむはずだったけど

たしか、前回2010年の南ア大会の何年か前くらいだったと思う、
リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナのパスサッカーが話題になっていたのは。

フォワードからディフェンスラインまでの距離を短く保った、
敵陣のバイタルエリアでの華麗なパス回し。
メッシやイニエスタのドリブルでの切り込みと、
以心伝心のワンツーや意表を突くスルー。
相手を小ばかにしたようなトリッキーな動きでスポスポ得点するスタイルは、
世界中のサッカーファンを虜にしたっけ。

ワールドカッブ南ア大会でも、スペインはバルサの選手を大量に起用して、
そのパスサッカーをひっさげて戦い、見事に優勝したんだよね。
それからというもの、バルサのようなパスサッカーが流行したんだよね。
今回対戦したオランダでさえ、ダイナミックにタテに突っ込むスタイルから
短いパスを回すスタイルを真似ていたんだよ。

その前までは、いちど真ん中を中継してからか、サイドチェンジを繰り返すかで
敵陣のサイドを深くえぐってストライカーにセンタリングするやり方と、
カウンター攻撃の2つが主流だった。

でも、スペイン(=バルサ)のパスサッカーは、サイドをえぐってもほとんどセンタリングしない
そう、ストライカーがいないからセンタリングせずに、
前の方の2~3人の達人の誰かが入れる
、といった、
それまで見たことのない最先端の戦術だったんだなー。

この戦術のポイントは↓こういうことだよ。

●味方のフォーメーションをコンパクトに形成して、
 絶対ミスらないようにみんなで短いパスを早く回して、
 ゴールに迫る。<ボールポゼッション・サッカー>
=パスをし続ける限り、攻撃し続けられる。
=パスをし続ける限り、守備し続けられる。(相手から攻撃されない)


もちろん、固い守備と攻撃陣のスバ抜けた技術と瞬発力あっての戦術だけど、目からウロコ!
初めて見た時、「サッカーの戦術革命」を見た!!と思ったね。



「4-2-3-1」に勝ってきた、スペインパスサッカー

かつて、「3-4-3」のフォーメーションに対抗するために、「4-4-2」が生まれた。
その後、「4-4-2」に勝つために、「3-5-3」があみ出された。
そして、「3-4-3」にも「4-4-2」にも「3-5-3」にも、
後・中・前のどの局面でも数的優位をつくれる「4-2-3-1」が考えられた。
現在の主流となっている陣形だよね。

サッカーの戦術って、流行ってのがあって、たまーにその変わり目を目撃することができる。
僕はこの「4-2-3-1」を初めて知った時、
「これ以上完成された陣形が、この先考案されるだろうか?」と思ったんだけど、
それを打ち破ったのが「4-2-3-1」+ パスサッカーだったんだな。

スペインもしくはバルサのフォーメーションは、
正確にいうと「4-1-②-3」か「4-2-④」とでもいうカタチで、
「4-1-②-3」なら・・・
「4-2-3-1」に対して、②の2人が攻撃にも守備にも秀でたタフな働きをできる選手
(たとえばシャビとイニエスタ)とすることで数的に微妙に上回ることができる。
「4-2-④」なら・・・
「4-2-3-1」と局面の人数的に同じに対抗できて、
④のパスサッカーの自在な流動性で敵の3-1を上回ることができる
言ってみれば、「最強の陣形+最先端のポリシー」で、スペインリーグと南アW杯を制覇したんだった。



「3-4-1-2」+プレッシングサッカーの幕開け

それから数年、スペイン型のパスサッカーは世界のサッカーシーンを席巻したんだっけなあ。
僕は、「あの戦術をやっつける方法って、あるんだろか?」ってずっと思っていたんだけど、
それを発見できたのが、今大会のスペインVSオランダだったんだな。

001ファンペルシヘッド.jpg

オランダは、Wカップの組み分け抽選が終わってから、ずっとスペイン攻略を考え続けていたらしい。
ゲームを観ると、なるほどよく考えられた戦い方だったと思う。

●[フォーメーション] ~ 「4-2-3-1」から「3-4-1-2」の時代へ!?

オランダの陣形は、たぶん「3-4-1-2」だったと思う。
「4」の考え方が新しくて、真ん中2人がボランチ的な役割で、
左右の2人がサイドバックともウイングともとれる働きをする!


002ロッベン.jpg

おーっ!!パラパラ(目からウロコが落ちる音・笑)
なるほどこれはすごいぞ!!

スペインの「4-2-3-1」または「4-2-④」の④に対して、
ボランチの2人が下がれば5バックになって数的優位がつくれるし、
両サイドの2人が攻撃参加すれば「1-2」+2で5人になって、これまた数的優位がつくれる!

なんてこったい!
これは、大昔の「3-4-3」の4を横並びに変形させたカタチではないか!
最強と思われた「4-2-4」もしくは「4-2-3-1」の攻略法があったんだ!!

現にオランダは、守りの時は、前からの激しいプレスと5バックで、
完璧と言うにふさわしいようすでスペインの攻撃を封じたんだねー。

003カシージャス.jpg

「3-4-1-2」!!
サッカーを観る機会のある人なら、この陣形を覚えておくことをおすすめします!
会社や呑み屋やご家庭で、「やっぱ、4-2-3-1だよねー」なんて言っている人がいたら、
すかさず、さりげなく、「これからは、3-4-1-2だよ」って言ってあげましょう。
知人から、一目置かれる(もしくは嫌われる・笑)こと、うけあいです。
サッカー界では、最先端よりさらに前に現れた、これから流行る言葉です!

●[プレッシング] ~ 日本チームへの警鐘でもある体当たりプレス

でもね、陣形を整えただけでは勝てないよね。
実質的にどうするのか考えないと、立っているだけじゃ何も起こらない。

グラウンダーのパスをよく回すチームの攻略法は、昔から決まってんだよね。
前からどんどんプレスをかけて、パスをミスらせる
もしくはパスコースを限定させて味方がインターセプトする、というのがセオリー。

でも、バルサもスペインもそんなことは百も承知。
それを上回る技術とスピードがあるから勝ってきてるんだよね。

そこでオランダチームは考えたね。
「プレスをかけるだけではかわされる、だったらどついたれ
チビでちょろちょろするやつは、どつくに限る。反則だってプレーのうちやで」ってね(汗)。

だから、スペインはうまくパスを回せなかったし、
攻め込んでも5バックの壁は厚過ぎた、ってわけ。

004デルボスケ.jpg

日本も、“パスちょこちょこ系” なので、
ギリシャやコロンビアが “体当たりプレス” してくるのは見え見えだね。

なでしこジャパンは、今度のWカップで、このオランダのように体当たりしてくるチームの
対処方法を考えて身につけて置かないと、今度は優勝できないなー。

●[個人の能力]

これは言うまでもないよね。
世界トップクラスの点取り屋、ロッベンとファンペルシーが、
まったくムダなく少ないチャンスをがっちりモノにしたということ。

サッカーって、大人数どうしで戦う、超チームスポーツではあるけれど、
個人の能力の高さも、勝敗を決める大きな鍵であることを思い知らされたねー。



4年前の南ア大会の雪辱戦とでも言うようなカード。
結果は、5-1でスペインの大敗となったけど、
実力はそんなに差はないというか、どっちが上か見当もつかないというのが現実だと思う。

でも、この結果。
完全なオランダの戦術勝ちだよね。

スペイン型パスサッカーからオランダ型カウンターサッカーへ!?
「4-2-3-1」から「3-4-1-2」へ!?

このゲームで、ちょっとした歴史的瞬間を観たかもしれないなー。



※ 数字の羅列ばかりでわかりにくいのに、最後まで読んでくださってありがとうございました。



005サポーター.jpg


コメント

こんにちは

3-4-1-2ですね〜。頭に入れときます!
今まで、解説者が言わないとあまり意識してなかったけど。

白人のあのガタイに体当たりされたら、きついですよね〜。
しかも、オランダ人ってみんなでっかいし(笑)。
私はでっかい白人見ると、「オランダ人」って決めつけちゃってます。
(バリ島にいっぱい観光に来てるので)

サッカーの国際試合見ると、「勝ってなんぼ」の世界なんだな〜と痛感します。

里花 #- | URL
2014/06/19 17:26 | edit

Re: こんにちは

里花さん、いつもありがとうございます!

> 私はでっかい白人見ると、「オランダ人」って決めつけちゃってます。

↑なははははー。
オランダって、本国に人口1,700万人もいないんですよ。
東京都と神奈川県を足したくらい?
だのに、スポーツ、芸術、ビジネスでもむちゃくちゃすごい。
肉体的にも頭脳的にも、優れた人種なんでしょうね。

オリンピックやW杯の季節になると、いっつも感心しながら観ています。

つかりこ #- | URL
2014/06/20 00:46 | edit

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