ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

チロルと、くじ屋と、飛翔体と(苦)  


印鑑や朱肉や、切手や、のりや、モンブランの極太万年筆(自慢)
なんかの文房具を入れてある箱を開けたら、
こんなのが出てきた。

001_2チロルカレー正面.jpg


あー、そういえば2カ月くらい前、“つかりこ組女子その2“ が、
「これあげる、けっこううまいから」と言ってくれたんだっけ。
手紙でも書いてる時にもらって、うわの空で文房具箱に紛れたままに
なっていたんだな、きっと。

“つかりこ組女子その1“ は、「甘くてまずい」って言ってたっけ。

よっしゃ、食ってみよう!

002チロルカレー側面.jpg


おー、チロルチョコかあ。
記憶を検索すれば、まずいとしか出てこない。
大昔に、駄菓子屋かどっかで売ってたのを食べたんじゃなかったっけ?
こういう変わり種じゃなくて、チョコレート色のやつだったよね。

これはチョコなのだー、って念じて口に入れないと
チョコの味がしなかった。(汗)

でも、“つかりこ組女子その2“ は、「おいしいよ」と言うんだわ。
最近はコーヒー味とか、パパイヤとか、ココナッツとか、プリンとか、
抹茶とか、みたらし団子とか、いろいろあるんだと。

で、地域限定とか期間限定、セブン-イレブン限定なんかの
「限定マーケティング」もくっつけたりしてるもんだから、
若いコたちの間や若いママさんなんかの間で、
「レアものみっけー」なんて言って盛り上がっているんだとさ。
おりゃ、おっちゃんなもんで、全然知らんかったなー。


003_2チロルカレー背面.jpg

ひっくり返したら・・・「辛味注意」だと。
そんなに大袈裟なもんかい、と思いつつ包み紙を開けてみると・・・


004チロルカレー中面.jpg

ほわ~~~
おおお、本格的なカレーの匂いがするじゃんか!
包み紙の内側にも、黄色いカレーの色が!
だんだん、カレールーに見えてきたわい!


ま、いつまでも眺めていてもしょうがないので、
勇気を出して、パクッ!

ふわっ
カレースパイスの香りがまず来て、
うむむむむ、これは、ホワイトチョコレートではないか!
あま~いカレーだな、これは。
わかっていたはずなのに、予定調和的にやられた感。

うぬ、しかし、そんなにまずくはないかも。
そういえば、カレーを作る時にチョコを入れたり、
インドカレーでも、食べる時にジャムを混ぜたりするもんな。
合わないこともないのかなー。

噛んでみると、ガリッ。
なんか入ってる、クッキーみたいなもんが。
「原材料名」を見ると、「クルトン」って書いてあるわ。
おー、だから「カレー」ではなくて、「カレーパン」なのかあ。

全部飲み込んでしまった後が、またなかなかだねー。
けっこう辛いんだなー、これが。
だから、「辛味注意」って書いてあるだろ、ってか。
ホワイトチョコの甘味が去ってから、かなり本格的なカレースパイス
香りと辛味が口内に残るというしかけだわさ。

うん、うまいよ、なかなか。

そうかあ、僕の知っているチロルとは違うんだな、いまは。
なるほどー



夏休みと言えば(もう終わりだけど)、クワガタ採りとか、
プールとか、沼釣りとかアウトドア系の遊びを思い出すけど、
チロルと言えば、駄菓子屋のことも思い出すなあ。
休みに入ったら、なんだか知らないけどしょっちゅう行ってたわ。

北海道の僕の故郷の街では、「くじ屋」って言っていたっけ。
ウチのほうでは、駄菓子だけを売ってる店はなかったと思う。
くじ屋に駄菓子が置いてあったんだな。
くじ引き1回、5円か10円だったなあ。

いろんなお菓子を売ってたなあ。
アイスキャンデーや水あめを南部煎餅で挟んだやつ(北日本ぽい?)とか、
麩菓子、黒パン(黒糖棒)、えびせん(でかくて薄くてオレンジ色のやつ)、
ココアシガレット、変わり玉(1コ1円、舐めてるといろんな色に変わる飴)、
ハリスのガム、ハッカ、ベビーラーメン、カルミン、バクダン(麦のポン菓子)、
粉のソーダ、笛ラムネ、マーブルガム、サイコロキャラメル(北海道限定?)・・・
なんてのがあったねー。
ウチのほうでは、西日本みたいな「一銭洋食」とか「たこ焼き」は
なかったなあ。

おもちゃ系で言えば、ベタベタしてて指でねちょねちょすると
煙みたいなのが出るやつ
とか、万年メモ帳(フィルムみたいなのに爪で書いて、
フィルムをはがすと消えるやつ)、紙石鹸、銀玉鉄砲、巻き玉鉄砲、めんこ、
独楽、風船、花火、ひもを引っ張って飛ばすヘリコプター
紙や竹ひごで組み立てる飛行機、ドッキリ痛ガム、ゴムのへび・カエル・虫、
紙製の火薬を挟んで投げるロケット、ポンプでぴょこぴょこ飛ぶカエル、
刺すと引っ込むナイフ・・・どんどん思い出すねー。

それから、店によっては「貸しマンガ本」なんかもやってたなあ。

お店の人はなぜか、おばはんが多かったよね。

いつ行っても、「さっさとくじ引いて、はよ帰れ!」って
商売っ気のないのはたいがい、おっさんよ。
万引きでもすると思ってたんだろうね。
子供相手に商売するのが、心苦しかったのかねぇ。



いまや都会では、チロルはくじ屋ならぬコンビニの花かあ。
あ、そういや、コンビニでも時々、くじ引きやってるねー。(笑)

それにしても、くじには当たっても、ミサイルには当たりたくないよなあ。
銀玉鉄砲では、対抗できないしさ。

005銀玉鉄砲.jpg







♪ 夏休み / 吉田拓郎





♪ 流星 / 吉田拓郎





♪ 襟裳岬 / 吉田拓郎


ヘタしたら、ミサイルでふっとんでたかもしれないので



「戦争」っていうと、フツーどんなイメージが浮かぶんだろう。

丘の上にあるコンクリートのトーチカに向かって、
ライフルを構えて突撃を繰り返す歩兵隊?

木造家屋が密集するエリアに、
数百発もの爆弾を絨毯爆撃するB-29?

塹壕のある、草のない野原に兵士たちが伏せて、
速射砲の砲弾をかわしながらライフルを撃ち合うようす?

平坦な浜に乗り上げた鉄の船から走り出す数千もの海兵隊員が
陸上の機関銃で撃たれて次々となぎ倒されて、
砂浜が真っ赤に染まっていくさま?

市街地に突入した戦車に、爆弾を抱えて轢かれに行く戦士?

鉛色の海に鈍重に浮かぶ戦艦が、幾十もの戦闘機に爆撃を受ける姿?

海面下の原子力潜水艦から勢いよく弾道ミサイルが発射されるの図?

街の何万人が巨大な閃光を浴びて、
逃げる間もなく血管の血液が沸騰して亡くなっていく地獄絵?・・・



この映画は、現代の戦争がまったくそんなんじゃないことを教えてくれる。

現代の戦争とは、一つはテロのことなのだ。
テロを起こすやつと、それを未然にアタックして防ぐやつの戦い。

いままさに爆弾付きジャケットを着ようとするテロリストを見張るのは
人口衛星の高精度カメラと、室内に忍び込ませた蜘蛛型のロボットカメラ

対する武器は、高度7,000mを飛行するMQ-9リーパー(軍事用小型ドローン)
から発射されるミサイル弾。

敵は某中東人、だのに戦地はケニア。
作戦を指揮するのはロンドンにいるイギリスの国防省だけど、
作戦を実行するのはアメリカ・ネバダ州の基地にいる米軍の
ドローン・オペレーターだ。


001司令官.jpg

002爆撃オペレーター.jpg


イギリスの作戦室にも、アメリカの作戦室にも、
それぞれ国防参謀長や政務官を同席させていて、
遠方にいる国務長官や外務大臣ともオンタイムで
連絡をとれるようになっている。

テロリストのいる現地に詰めた実働部隊は、
最終的にはケニア人の現地工作員たった一人だけ!
スマホでロボットカメラを操作して、
映像をアメリカとイギリスの作戦室に送っているだけなんだよ。

003戦場の一人.jpg



そう、この映画は、いわゆる「精密爆撃」を描いているんだな。
「精密爆撃」とは、当該軍事目的に関わる施設や罪人だけを
爆撃ターゲットにするピンポイント爆撃のこと(これに対する言葉は「都市爆撃」)。
関係のない一般人をできるだけ巻き込まない、というのが
この攻撃のミソなんだな。

ところが、テロリストのミーティングなんて、
人里離れた山奥なんかでやるわけがなくて、
わざと民間人の集まるところでやったりするから厄介なのだ。

そうすると、爆撃を実行するほうは・・・

①たとえそのテロリストを討ち逃して、
そのためにテロが実行されてしまい、
たくさんの被害者が出るとしても、
その爆撃では絶対に民間人の犠牲者を出さないことを
第一義とするのか?

ごく少数の民間人の犠牲が出たとしても、
大量の人が死ぬかもしれないテロを防止するほうを優先
して
爆撃を断行するのか?

・・・少なからず迷ってしまうのだ。
この映画では、さまざまな責任者に意思決定を促し、
最後の最後まで民間人の安全を突き詰めて作戦が実行される。

観てないんだけど『ドローン・オブ・ウォー(Good Kill)』っていう
映画と似ているのかな、この映画?

004少女.jpg


でも、映画ではなくて、実際の作戦時にそうなったらどうするのか?
NHKの戦争特番で、アメリカの軍事関係者が言っていた。

「現代の爆撃だって、我々の先人が第二次大戦の時に、
“第一次大戦の時のような残虐な無差別攻撃はやめよう” と言いつつ
日本の民間人を空襲で殺戮したのと同じことが行なわれるだけ」
と。

有事になれば、戦争とはそういうものなんだろうな。



スネイプこと、故アラン・リックマンに合掌。





005ポスター.jpg

●アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(Eye in the Sky)
2016 イギリス
上映時間:102分
監督:ギャビン・フッド
脚本:ガイ・ヒバート
製作:ジェド・ドハーティ、コリン・ファース、デビッド・ランカスター
製作総指揮:ザヴィエル・マーチャンド、ベネディクト・カーヴァー、
      クローディア・ブリュームフーバー、アン・シーアン、ガイ・ヒバート、
      スティーヴン・ライト
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
編集:ミーガン・ギル
美術:ジョニー・ブリート
音楽:ポール・ヘプカー、マーク・キリアン
製作会社:エンターテインメント・ワン(英)、レインドッグ・フィルムズ(日)
配給:ファントム・フィルム
出演:ヘレン・ミレン、アーロン・ポール、アラン・リックマン、バーカッド・アブディ、
   ジェレミー・ノーサム、フィービー・フォックスイアン・グレン、
   ギャヴィン・フッド、モニカ・ドラン、マイケル・オキーフ ほか
受賞:2016年英国映画賞/脚本賞受賞(ガイ・ヒバート)





♪ AFTER THE GARDEN / NEIL YOUNG





♪ フランシーヌの場合 / 新谷のり子




そんな遊びは禁じよう ~『禁じられた遊び』  


終戦記念日といえば、反戦映画かな。

001野口久光ポスター.png
野口久光 作


なんだかんだで、5回目くらいかな、コレ観たの。
もう、どんな映画かってわかっていたつもりでいたんだけどなあ。

「戦争に巻き込まれて、戦災孤児になってしまった女の子の悲しいハナシ」
・・・と言えば、そりゃそうなんだけど、
それじゃ、世界の名作たるこの作品のフランス映画としての
エスプリというものがまったくないじゃんか、
というわけで、もうちょい深読みしてみた。



モンダイは、戦災孤児になってしまったポーレットが
引き取られた農家の末っ子・ミシェルと “十字架遊び” をすることだよね。
そう、“禁じられた遊び” とは、この “十字架遊び” のことなのだ。
ポーレットは5~6才、ミシェルは7~8才くらいかな。

“十字架遊び” とは、身のまわりで死んでしまった犬や虫やひよこやなんかの
お墓を作ってあげることなんだな。
二人は、大人に内緒で水車小屋に、十字架を立てたお墓をどんどん作っていく。

002十字架づくり.png


ポーレットは、生き物の死というものをまだよくわかっていないようだ。
まだ幼児だし、都会のパリで無菌培養的に育ってきたんだな。
田舎道を一人で歩いている時に、死んだまま抱きかかえていた子犬を
土に埋めて十字架を立ててやることで、愛する者との別離と自分の悲しい気持ちに
決着をつけることをミシェルから学んだ
ばかりなのだ。

003愛犬のお墓づくり.png


両親が道端でドイツ軍機の機銃掃射で死んだのはそれより少し前だったので、
どうしたらいいのかわからず、両親の体をそのままほったらかしてきてしまった。
だから、ポーレットはお墓を作ってあげる、ということに執着してしまっているのだ。
言ってみれば、ポーレットにとって十字架を立てることは、両親への愛なのだ。



ミシェルは、川べりで佇んでいたところを見つけた時から
ポーレットが大好きになっていた。
同じくらいの歳の友達や年下の子が身のまわりにいないのと、
パリジェンヌのポーレットがとっても素敵に見えたせいなんだろうな。

ミシェルは、ポーレットがとても喜ぶもんだから、
十字架づくりや墓づくりに夢中になる。
そう、ミシェルにとって十字架を立てることは、ポーレットへの愛なのだ。
だから、それがどんどんエスカレートして、
十字架を町の墓場や教会から盗むようになるし、
わざわざ虫やひよこやを殺してまで墓を作ろうとするようになる。




僕は、この映画がいいたいことの一つ、いやとても重要なメッセージが
ここにあるんだと思うんだよ。
ミシェルは結果、ポーレットを愛しているがゆえに、
他者を殺し、神をも冒涜しているんだよな。
ミシェルにとって、誰かが死に、墓に埋めて、十字架を立てることが
愛の証
になっているんだな。
何と言う皮肉。

村上龍さんの古いエッセイか何かに、
「地球上から女がいなくなれば、戦争はなくなる」って書いてたけど、
まさか、この映画を観てそう思ったんじゃないだろうなあ。

「愛は、たくさんの犠牲の上に育まれる」って、
似たようなフレーズをよく聞くけど、いやいや、
僕が言いたいのは男女の愛のことではなくて、
国や同邦人に対する愛、ナショナリズムみたいなもの。

つまり、自ら(自国)を愛すれば愛するほど、
他者(他国)により多くの犠牲を強いることになる、
神をも冒涜することになる。

そんな、ジレンマというか戦争の本質みたいなものを
この映画は描いているんだろうな、ということ。

そうだよな、自国の土地や文化や宗教や民を愛するがゆえに
指導者って戦争をやらかすもんなんだよなあ。
マジで、愛こそがすべてのいざこざの元なのかものかもしれないなあ。
「LOVE&PEACE」なんて、儚いものだからこそ標語になるのかもなあ。



戦争は、“十字架遊び” 。
誰か禁じてくれる大人はいないもんだろうか。

004名札のポーレット.png





005スバル座ポスター.png

●禁じられた遊び(Jeux interdits)
1952 フランス
上映時間:87分
監督:ルネ・クレマン
製作:ポール・ジョリ
原作:フランソワ・ボワイエ
脚色:ジャン・オーランシュ、ピエール・ボスト、ルネ・クレマン
台詞:ジャン・オーランシュ、ピエール・ボスト、フランソワ・ボワイエ
撮影:ロベール・ジュイヤール
編集:ロジャー・ドワイア
音楽:ナルシソ・イエペス
セット:ポール・ベルトラン
配給:東和
出演:ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリー、リュシアン・ユベール、
   ジュザンヌ・クールタル、ジャック・マラン、ロランス・バディー、アメデー、
   ルイ・サンテーブ、ピエール・メロヴィー、アンドレ・ワスリー ほか
受賞:第25回(1952年)アカデミー賞 名誉賞受賞(いまの外国語映画賞)
   第7回(1953年)英国アカデミー賞 総合作品賞受賞
   第13回(1952年)ヴェネツィア国際映画賞 金獅子賞受賞
   第18回(1952年)NY批評家協会賞 外国映画賞





♪ Romance Anónimo/ Narciso Yepes




真夏の夜に、冷えすぎない涼をどうぞ 3/3  


◆クリーピー 偽りの隣人(Creepy)

001クリーピーポスター.png

2016 日本
上映時間:130分
監督:黒沢清
脚本:黒沢清、池田千尋
原作:前川裕『クリーピー』
製作総指揮:大角正
エグゼクティブプロデューサー:黒田康太
プロデューサー:深澤宏、住田節子、赤城聡、石田聡子
撮影:芦澤明子
照明:永田英則
編集:高橋幸一
美術:安宅紀史
装飾:山本直輝
録音:島津未来介
音効:柴崎憲治
音楽:羽深由理
音楽プロデューサー:高石真美
スクリプター:柳沼由加里
助監督:海野敦
ラインプロデューサー:山田彰久
プロダクションマネージャー:小松次郎
製作会社:「クリーピー」製作委員会(松竹、木下グループ、
     アスミック・エース、光文社、朝日新聞社、KDDI)
制作会社:松竹撮影所
配給:松竹、アスミック・エース
出演:西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之、
   藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、最所美咲、笹野高史 ほか
受賞:第90回キネマ旬報ベスト・テン(2017年)
   ・日本映画ベスト・テン第8位
   第71回毎日映画コンクール
   ・男優助演賞、監督賞、撮影賞、美術賞、録音賞 ノミネート
   第66回ベルリン国際映画祭 正式出品作品
   第40回香港国際映画祭 クロージング上映作品


クリーピーって、どういう意味?

不意を襲われて、心臓がドキッとするようなことは、ほとんどないなあ。
不穏な予兆のせいで、恐怖が忍び寄るというのもないかあ。
予測のつかない展開で、次々と謎が明かされていくおもしろさ
というのもないなあ。
最初からバレバレだもんな。
凍り付くような結末、ということもないわさ。

じゃ、何がコワいんだよ、ってことになるけど、
それはずばり、香川くんの演技だよなー。
これは、コワい!

タイトルの “クリーピー” というのは、Google 翻訳で調べると
creepy = 不気味 っていう意味だな。
うんうん、香川くん、超不気味!

香川くんが好きとか、香川くんって演技すごいよね、
って思っている方なら、必見だなー。

なんせ、この映画を観た「ニューヨーク・タイムス」のマノーラ・ダーギスという記者(?)が
今年の1月に香川照之を「第89回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされるべき5人」
の1人に選出した
というくらいなんだから。
https://www.nytimes.com/interactive/2017/01/06/movies/critics-oscar-nominees.html?_r=0

情性欠如した性格異常」っていうの?
常に飄々としていて、恐ろしいことをつらーっとやっちゃうんだよな。
ニコニコしていても、異常さ、不気味さが常に彼のまわりに漂っている、って感じ。
そりゃもう、すごい!



元刑事、いま大学で犯罪心理を教える教授をやっている高倉は、
夫婦で新居に引っ越してきた。

お隣の西野さんへあいさつに行ったら、
なんだかいやーな感じの男が出てきた。
こちらの言うことにいちいち否定的だし、ハナシが噛み合わない。
怒っているのか、好意的なのか、態度もコロコロ変わる。

002香川と澪.png


その男が一人で住んでいるのか、と思っていたら、娘もいたのだ。
ある日、その娘が高倉家へ飛び込んできた。
「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」

そう、香川くんは西野という名前ではなかったのだ。
ご近所の老人夫婦に聞けば、西野宅は10年くらい前に引っ越してきたんだけど、
しばらく前から、奥さんの姿を見なくなったとのこと。

娘の苗字は紛れもなく、西野だ。
じゃ、そのコの父母はどこへ行ったの?
さらには、高野の妻はどこに行ったんだ?!

003竹内と香川.png



高倉は、犯罪心理学者として、警視庁刑事の後輩と
8年前の「日野市一家3人失踪事件」の捜査を続けていた。

ある家の家族4人のうちの3人が失踪したままの事件だけど、
残された娘のあいまいな証言から、
高倉は、その家の隣の水田という男がその3人の失踪に関わる
犯人ではないかと睨んでいた。
「家族3人が失踪する前日に、水田がウチを眺めていた」と
残された娘が証言しているのだ。
しかし、いまはその水田家の住人も行方不明だから埒が明かない。

ところがある日、その水田家の中から、
失踪したと思われていた3人と水田家の夫妻2人が、
遺体で発見された
のだ。

え? じゃ、水田を名乗っていた男はいったい誰?
どこへ行ったの?

高倉はある時、この事件の被害者の家と水田家の配置が
いまの自分の家と西野家の配置がそっくり
なことに気づく。

被害者宅(3名不明、娘1名生き残り) = 高倉宅(高倉夫妻)
水田宅(被害者3名の遺体+水田家2名の遺体+行方不明のニセ水田1名)
 = 西野宅(行方不明の西野夫妻+西野娘+ニセ西野1名)

・・・高倉夫妻は、遺体になるということか。
行方不明のニセ水田とニセ西野は、同一人物なのか?




原作は前川裕氏の第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
Wikiを読むと、ホントはかなり複雑なストーリーみたい。

映画は、だいぶんシンプルに端折ってあって、
しかも、リアリティと言う意味では、納得のいかないところが
いくつかあるんだけど、まあいいか、って感じ。

だって、ちょっとくらいの不具合なら、
香川くんの演技が全部ふっとばしてくれるしぃ。

★個人的クオリティ度 6.0点
★個人的好きだなあ度 9.0点






♪ On The Road Again (Alternate Take) / Canned Heat





♪ 潮の香り / オフコース





♪ ドライブ / ケツメイシ




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