ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。


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実話を元に作られたハナシ。

刑務所から出てきたはいいけど、職がなくて困っている男と、
貧しくて奥さんの入院費も払えず、
子供の進学の希望も叶えてやれそうもない男がいたんだよ。

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時は、1978年。
ところは、スイスの田舎町。
二人は辛い生活から抜け出したくて、犯罪に手を染めて金を稼ごうと計画。
人を誘拐して、身代金を稼ごうとするんだな。

ターゲットは、大富豪のチャップリンだ。
あれ? でも、チャップリンは1977年のクリスマスに亡くなっているはず。
そう、その二人はチャップリンの遺体を誘拐したんだよ、
レマン湖のほとりにある墓を掘り起こしてね。

なるほど、グッドアイデアかもしれない!
生きてる人間を誘拐したら、世話をするのが大変だし、
万一捕まった時の罪も、遺体より重いよね。
そもそも遺体の場合、誘拐って言うのかねぇ?

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まあ、グッドアイデアではあるけど、
二人は誘拐なんやったことなくて、いろいろと不手際が。
あれやこれやのヨーロッパ的なクスクス笑いをちりばめながらハナシは進んで、
超意外な結末で感動とともに終わるんだなあ。

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ヨーロッパの名コメディアンである二人のボケかましは、
そう、まるでチャップリン映画の21世紀版!
おー、そうかそうか、なるほどおもしろかった、
はい、おしまい・・・って映画だな、フツーに観てると。

んー、なんだか大したおもしろくねぇーな、ってな感想を持つ人も
少なくないじゃないかと思う。
でも、それはチャップリンのことを知らない、または忘れてると
そういうことになるんじゃないかな。



映画には時々、「これを知らないと、意味がわからない」、
「これを知らないと、全然おもしろくない」というポイントがあるんだなあ。
人呼んで “これ知らポイント” (誰も呼んでねぇーわ)。
この作品のそれは、↓コレだっ。

ここから先は超ネタバレなので、
この映画を観ようと思っている人は読まない方がよろしいかと。
●もう観たよ
●とりあえず、観るつもりはない
・・・という方はぜひどうぞ。



この映画は、実話を元に作られた、ほんわかあったかいコメディに見えるけど、
よくよく観察すると、ヨーロッパの映画によくある
メタファーに富んだ作品だと言いたいんだよ。

たとえば・・・
主人公の二人がチャップリンの墓を掘って、棺を取り出すんだけど、
それは、貧しい者や被差別マイノリテイを元気づけてきたチャップリンの
“叫び” みたいなもんが墓から蘇ったことを表わしている
んじゃないかな。

貧しい二人の生活費や入院費の助けになるのが身代金なのだし、
二人はベルギーとアルジェリアから逃げるようにスイスにやってきた
フランス系移民という設定なんだよ。

「人生に必要なものは、勇気と想像力。それといくらかのお金だ」
っちゅう、チャップリンの名言を思い出すよね。

それから、この犯人の二人を追いつめて逮捕に協力するのが
チャップリンの秘書で、ノルマンディ作戦で活躍したという元軍人。

彼は、盗まれた棺をきっちり取り戻して墓地に戻す功労者に見えるけど、
これは、せっかく復活した “チャップリン的平和主義” を
“またもや、軍国主義的なものが葬った”
、という意味なんじゃないかな。

彼は皮肉にも、発見されてまた墓地へ戻されるチャップリンの棺に
軍隊式の敬礼をするんだよ。
平和主義が葬られて、現代に軍国主義的なものが復活しつつある
ということを言いたいのかもしれないな。

ここで、“またもや” という言い方が気にならない?
それから、「なんで、チャップリンの墓がスイスに?」って思わない?
そう、そこがこの映画の “これ知らポイント” だよ。

“またもや、軍国主義的なものに葬られた” って僕は書いたけど、
そう、チャップリンは前回も軍国主義的なものに葬られたんだね。



チャールズ・スペンサー・チャップリンが生まれたのは、1889年。
イギリス、ロンドン・ケニントン地区。
孤児同然で幼少期を過ごして、さまざまな職業を経験する中、
さまざまな劇団に参加しているうちに俳優として芽が出る。

劇団のアメリカ巡業時に才能を評価されて、初の映画出演。
たちまち人気者に。
27才の時には、アメリカ大統領の7倍もの年俸をもらう
大スターになっていたんだね。

1918年に、自身のスタジオを設立。
1919年には、配給会社ユナイテッド・アーティスツの設立に出資。
1921年『キッド』、1925年『黄金狂時代』、1928年『サーカス』、
1931年『街の灯』と大ヒットを飛ばすけど、
この頃から、“資本主義社会の犠牲になっているプロレタリアートの
怒りを表現” する作風から、危険思想家としてのレッテルを
貼られたりする
ようになるんだな。

さらには、大不況にあえぐ労働者を描いた『モダン・タイムス(1936)』や
ヒトラーを揶揄した『独裁者(1940)』、
反戦をテーマにしたブラック・コメディ『殺人狂時代(1947)』などを
次々にヒットさせて、審判は下ったんだな。

1952年、チャップリンは “赤狩り” にあって、国外追放に処されたんだよ。
貧しい労働者の友達だけど、ファシズムに燃える
当時のアメリカの敵とみなされたんだな。
ナチズムを批判した『独裁者』でさえ、ファシズム=連合国の政策
をも批判しているいう論調があったんだそうだ。

逆に、左派団体から表彰されたりもするんだけど、
労働者の味方を標榜する映画で大富豪になったチャップリンを
“偽善者” として憎む左翼もいたんだそうだ。

本人は、右でも左でもなく、ただ貧しい人を助けてあげたい、
世界から戦争がなくなればいい、と思っていだけなんだろうね。

そんな目にあって、チャップリンはスイスに移り住んだんだよ。
戦後もファシズムが残っていたアメリカにも、
同様の母国イギリスにも住めなかったんだな。

その後、1972年に、事実上のハリウッドからの謝罪となった
「アカデミー賞名誉賞」が授与。
1975年、エリザベス2世からナイトに叙勲されたけど、
1977年のクリスマスの朝に88才で他界するまで、
スイスを離れることはなかったんだな。

だから、チャップリンは実質、 “軍国主義的なものに葬られた”
ということなんだよ。
だからこの映画の、元軍人の秘書に敬礼されて棺が墓に戻されるシーンは
平和主義的なものが軍国主義的なものにいままた葬り去られようとしている
って比喩しているんじゃないかと思うんだよ、僕は。



主人公の一人は、逮捕される直前にサーカスでピエロとして働いているんだよね。
サーカスの出し物のピエロの道化劇。
二人のピエロが戦って、最後に相打ちで二人とも死んでしまう。

これもメタファーだとしたら、このピエロとピエロは誰なんだろう?



チャップリンの住んだ町では、ヨーロッパ最古のサーカス「クニー・サーカス」というのが
巡業でやってきて、いまでも年中行事の一つとして行なわれているらしいんだね。

チャップリンは移住以来、毎年欠かさずにこのサーカスを観に行ったそうだ。



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●チャップリンからの贈りもの(La rancon de la gloire)
2014 フランス
上映時間:115分
監督:グザビエ・ボーボワ
脚本:グザビエ・ボーボワ、エチエンヌ・コマール
製作:ニッキ・シルバー、ジェフ・ブリッジス、ニール・コーニグスバーグ
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:ミシェル・ルグラン
編集:マリー=ジュリー・マイユ
美術:ヤン・メガール
衣装: フランソワーズ・ニコレ
ヘアメイク: カトリーヌ・ブリュション
音声: ジャン=ジャック・フェラン / エリック・ボナール / ロイク・プリアン
キャスティング: ブリジット・モワドン
記録: アガト・グラウ
配給:ギャガ
出演:ブノワ・ポールブールド、ロシュディ・ゼム、キアラ・マストロヤンニ、
   ピーター・コヨーテ、セリ・グマッシュ、ナディーン・ラバキー、
   グザビエ・マリー、アーサー・ボーボワ、ドロレス・チャップリン、
   ユージーン・チャップリン、グザビエ・ボーボワ、アデル・バンシェリフ、
   オリビエ・ラブルダン、マリリン・カント、フィリップ・ロダンバッシュ、
   ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、バンサン・オーベール ほか







♪ Terry's theme (Limelight)





チャップリンのスピーチ 『独裁者』から




その “おいしい”、あったよ!  


Omunaoさんとこ(オムライスのある風景)の話題に協力!

めっけ! あったぜーっ!!

手始めにって、ウチの近くの「オザム」っていうスーパーへ行ってみたっけ、
スコンとあっただす、びっくりぽん。
アーモンドクッキーのやつだね。


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これでしょ?


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「3バランスアーモンドクッキー」って言うのかなあ?


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こっちの短辺面には栄養成分表示で・・・


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お、こっちに「販売者」の連絡先があったよ!

●販売者 / 株式会社おいしい B
●住所 / 東京都渋谷区代々木2-16-14
●お客様相談室 / 0120-855-521

・・・だねー!


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こっちの長辺面には、賞味期限らしきものがあって、
売り場に長期間置かれたままになっていた日付には見えないので、
上の販売者の情報(社名・住所等)が変更になっている可能性は低いかな。



同社の他の商品は、なかった気がしたなあ。
・・・こんな感じでいい?

おっとーーーー、気づいたらすんごい宣伝しちゃってたけど、
Omunaoさん、これって巧妙なバイラルプロモーションとかじゃないすよねぇ??
ま、いいか。

※つかりこは、記事中の会社やお店、商品等と商業的な関係は一切ありませんだす。







けいおん!! “ GO! GO! MANIAC ” 叩いてみた / 川口千里


すげーっ、すご過ぎる!!



“ Morning Dance ” / SPYRO GYRA





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一見、犯罪も、戦争も、飢えも、悩みもないユートピアだけれど、
自由も、感動も、恋も、冒険も許されない管理社会。

さまざまな自由と人権が保たれているけど、
醜い争いや犯罪が多発して、
いずれは核戦争のような滅亡の時を迎えるかもしれない社会。

自分が生きるなら、どっちがいいだろう?
ってか、後者に暮らしてるのか、僕らって。



時は、近未来なのか、はるか未来なのか、とにかく未来のハナシ。

よくある設定の、天変地異後の荒廃した世界
その人たちは、壁はないけど『進撃の巨人』みたいな限られたエリアで
美しいコミュニティを作って暮らしているんだな。

コミュニティの住人たちは、みんなが善人で、勤勉で、街は限りなく清潔だ。
犯罪がない、争いもない、病気もない。
さらには、感情の起伏もない、恋もなければ結婚も出産の自由もない、
旅も冒険もない、過去の歴史の記憶もないんだ。

一度、なんらかの原因で滅亡の危機に瀕した世界に生きているもんだから、
人類はその反省の上に、人間がもたらす “災い” を完全に封じ込めた管理社会を作ったんだな。

家族は、なんらかの基準で寄せ集められたお父さんとお母さんと
的確な遺伝子操作によって、出産専門の部門で生ましめられた子供という構成。

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ある時、コミュニティでは、12才になった子供を集めて、ある儀式が行なわれることに。
個性がはっきりしてきた子供に、これまでの観察を元に、職業を任命するんだな。

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安全で健康な社会を維持するためのいろんな役割が割り振られるんだけど、
たった一人だけ、“記憶を受けつぐ者” という特別な仕事を与えられるやつがいるんだよ。
まあ、それがこの映画の主役ってわけだ。

コミュニティの住民は、人類の歴史を学ぶことがない。
というか、人類に歴史というものがあることすら知らないし、
毎朝飲まされる薬のせいで、何かあるかも、って疑う気力さえもないのだ。

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メリル・ストリープおばさんでございます

でも、何かあった時のための保険なんだろうね、“記憶を受けつぐ者=レシーバー” を設けて、
一人くらいは人類の歴史を記憶させとこうということなんだな。

主人公のジョナスは毎日、“The Giver=記憶を伝える者” のおっさんから
人類の記憶を受け取っていく。
戦争や飢饉や人種差別などなど、自分たちがいまなぜこんな生き方をしなければならないのか
を知るための辛い記憶を毎日注入されるんだけど、
それと一緒に、恋することや人を愛すること、自由である喜びなんかも知っていく。

そう、いま自分たちは恋や愛や自由を奪われた、狭い世界に閉じ込められていることを。
あの、行ってはいけない境界の向こうに、ホントの世界があることを。

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ヒロインのオデイア・ラッシュ(18)は、世界で最も美しい顔14位

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テイラー・スイフトも出てる!



そうしてレシーバーは次のレシーバーを待たずして
自分のやり方で “ギヴァー” になる・・・。

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原作は、アメリカのロイス・ローリーという女子が書いた児童文学なんだね。
1993年発表、アメリカの児童文学の最高賞・ニューベリー賞を受賞した、
世界的な名作だったんだね。

彼女は、1948年から1950年の間、日本に住んでいたんだそうだ。
お父さんがアメリカ軍の歯科医だったので、日本の米軍基地に住んでいたんだね。
彼女が、12~13才の頃。
そう、この映画の主人公の年齢と同じトシだよね。

ちなみに、著者が住んでいたのは、“ワシントンハイツ” というところなんだね。
ワシントンハイツは、第二次大戦後にアメリカ軍が接収して建設した在日米軍居留地の一つ。
Washington Heights、U.S. Air Force Washington Heights housing complex =
合衆国空軍ワシントンハイツ団地 ということ。

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ワシントンハイツの “ハウス” ※ウィキペディアより拝借

これは、なんとあの代々木公園にあったんだね。
代々木公園ばかりか、いまリニューアル中の国立競技場渋谷公会堂
NHK、参宮橋方面の国立オリンピックセンターまで、ぜーんぶがそれだったんだってさ!

僕も35年以上こっちに住んでるけど、そんなのがあったって全然知らなかったよ。
いまもある福生(ふっさ)の米軍基地やハウス、
調布や府中に米軍の住宅があったことなんかは知ってたけどさ。

そっか、渋谷の公園通りの上から原宿あたりまで、ぜ~んぶ米軍のハウスだったんだねー。
んーと、92.4万平米、兵舎とハウスが827戸のほか、学校、教会、劇場、商店、将校クラブ・・・。
周囲が塀で囲われた街。
日本人立ち入り禁止、中は当然治外法権だったと。

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ワシントンハイツ全景 ※ウィキペディアより拝借



少女だった著者のロイスちゃんは、この規律正しく管理された塀の中で
2年も多感な時期を暮らしたわけだ。

本人談では・・・
塀の外へ出てはいけないと言われていたけど、
自転車に乗って、長い坂を下って、
渋谷の方まで冒険に出るのが楽しくてしょうがなかった

その時のことを思い出して『The Giver』を書いたんだとのこと。
んー、それをそのまま映画にしても、いい作品が撮れそうな気がするなあ。



秩序正しくて安全だけど、自由や変化や夢のない、塀に囲まれた世界と、
自由で目に新しくて刺激的だけど、飢餓や争いや危険にまみれた世界を
行ったり来たりした彼女だけど、この作品ではどっちがいいとは言っていないと思う。

ただ、いまも塀の中に閉じ込められたままになっている、
塀ができる前に世界で起こったいろいろなことの記憶を
“伝える” べき、 “受け継ぐ” べきだということを訴えている
んだろうな。





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●ギヴァー 記憶を注ぐ者(The Giver)
2014 アメリカ
上映時間:97分
監督:フィリップ・ノイス
脚本:マイケル・ミトニック、ロバート・B・ウィード
原作:ロイス・ローリー
製作総指揮:ハーベイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン、ロン・バークル、
      ディラン・セラーズ、ラルフ・ウィンター、アリソン・オーウェン、
      スクーター・ブラウン
製作:ニッキ・シルバー、ジェフ・ブリッジス、ニール・コーニグスバーグ
撮影:ロス・エメリー
編集:バリー・アレクサンダー・ブラウン
美術:エド・バリュー
衣裳:ダイアナ・シリアーズ
キャスティング:ヴィーナス・カナニ
音楽:マルコ・ベルトラミ
音楽監修:デイナ・サノ
配給:プレシディオ
出演:ジェフ・ブリッジス、メリル・ストリープ、ブレントン・スウェイツ、
   アレクサンダー・スカルスガルド、ケイティ・ホームズ、テイラー・スウィフト、
   キャメロン・モナハン、オデイア・ラッシュ、エマ・トレンブレイ







“ We Are Never Ever Getting Back Together ” / Taylor Swift





“ 戦争を知らない子供たち ” / ジローズ




家族は、アカの他人 ~ 『レッド・ファミリー』  


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また、北朝鮮のことに触れた韓国の映画を見つけちゃったよ。
最近、北朝鮮が足をバタバタさせているから、
ついコレ系のタイトルが目に入って来ちゃうんだよな。



この映画は、韓国に入り込んでいる北朝鮮の特殊工作員を描いた映画なんだよ。

その工作員とは、4人の家族なんだな。
お父さん、お母さん、娘、おじいちゃんという構成だけど、
本物の家族ではなくて、母国にそれぞれ家族を残して来てる。

それぞれ、特殊工作の実行部隊員として訓練を受けてきているから、
フツーの人に見えても、格闘や暗殺などの仕事にも長けているという設定。
リーダー(お母さん)の統率も厳格で、構成員の仕事も冷徹で的確だ。

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この家族が、ハタ目には実にいい家族なんだな、
ホントは “アカの他人” の集まりなんだけど。
仲良く暮らす夫婦と、賢くて素直な娘、穏やかでものわかりのいいおじいちゃん。
絵に描いたような、じゃなくて絵に描いた幸せ家族。

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逆に、隣に住む家族は本物の韓国人の家族だけど、ろくでもない。
内緒でサラ金から借金しまくるわ、旦那をバカにして暴言を吐くわの母ちゃんと
弱っちい父ちゃんと、いじめられっ子の息子と、何にもできないばあちゃん。

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かりそめの工作員家族は、隣はバカでうるせーやつらだと思いつつも、
怪しまれないように、仕事上、それなりの家族付き合いをするんだよ。

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そうやって、付き合っているうちに、
バカで喧嘩ばかりしてる家族だって、ホントの家族はいいなあ、
なんて思うようになってくる。
望郷の念にかられるようになってくる。



このあたりが、この映画のいいところなんだろうな。
ロクでもない家族は、金欲やすれっからしな人間にあふれる韓国社会を、
かりそめの工作員家族は、秩序は保たれているけど自由も愛もない北朝鮮の社会
表わしていて、両方ともを批判しているんじゃないかな。

でも、ろくでもない家族だって、家族は家族。
「喧嘩するほど仲がいい」って言うじゃん。
そうだよ、北と南だって誰かのさしがねでいがみ合ってはいるけれど、
もともと家族じゃないか!
いまは、たまたま喧嘩しているだけの家族じゃないか、
ってなメッセージが読み取れるんだな。

さすがは、『アリラン』、『嘆きのピエタ』を監督した巨匠キム・ギドクの脚本だ。
うまいことメッセージが表現されている。

でも、映像面ではもひとつかな、と思うな僕は。
全くの新人監督なので、しょうがないのかもしれないけど、
それにしてももう少しなんとかならなかったのかなあ、とは感じるなあ。

で、ここまでの説明を読むと、バリバリのシリアスものに感じると思うけど、
そうじゃないんだな、この映画。

たぶん、コメディなんだろうね。
たぶんというのは、温厚なおじいちゃんがハリガネで人を殺したり、
聡明なお母さんが銃でサラッと人を撃ったりするシーンもちょくちょくあるというのに、
チームの名前が「ツツジ班」だったり、
金正恩をけなす韓国家族に、工作員家族が「私はけっこう好き」って
切り返すシーンがあったりして、けっこう笑えたりもするからなんだよ。

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これは、劇場で観ていたら困るだろうね。
北や南の工作員も観にきてるかもしれないから
不用意に笑ったり、うなずいたりできないよねぇ。(笑)

で、つまり、怒ったらいいのか、笑ったらいいのかよくわからない
アンバランスなタッチに感じるってわけ。



工作員家族は、ズッコケてるけど人間らしい南の家族と接しているうちに、
だんだんとそれぞれの心の中に “情” が芽生えてくる。
そして、非情を必要とする任務をしくじってしまう。
さらには、良かれと判断してやったことで、とんでもない失態を招いてしまう・・・。

この上、ラストでは、ファミリー・ヒューマンドラマって感じでマジで泣ける。
サスペンス・アクション・コミカル・ヒューマンドラマ??
んー、ますます不思議な味わい。

うん、おもしろいと思うよ。
きわどく、珍しい設定だしね。
東京国際映画祭で、“観客賞” 受賞だからね。





北朝鮮が、今度はミサイルを飛ばしたねー。
まわりの国や中国さえもが、再三やめろと言ったのに。

そりゃ、「要求を呑まないと、水爆の弾頭を積んだミサイルを撃つぞ」って
脅して生活物資をせしめるしかやりようのない国なことはわかるけど、
それにしても、なぜいまなのか、なぜ南シナ海に飛ばしたのか、
なぜ中国の言うことをきかなかったのかが、もひとつわからないなあ。

まあ、この前小競り合いになった韓国に、自分とこの力を示せるし、
日本にはもちろん以前のような支援を要求するメッセージになるだろうし、
ミサイルの飛距離が伸びたことを示すことで、アメリカにも脅しを強化できるだろうし、
アセアン方面へは中国に加担する国があることを示せるだろうしで、
いいこと尽くしだと計算したんだろうけどね。

中国は、ホントに迷惑がっているんだろうか?
北朝鮮とロシアは、冷戦時代の東側から続く数少ない友好国だしね。
表向き迷惑がっといて、実は領土・資源開拓政策は「北朝鮮もロシアも味方なんだぞ」
って脅しをかける、巧妙な作戦だったりしてさ。
まあ、根拠の希薄な悪口はよくないことだけど、そんなふうに勘ぐりたくもなるわさ。



アメリカが、アフガンやイラク戦で使った特殊部隊やネイビーシールズを
韓国に配備しつつあるという噂があるんだよ。
北朝鮮のミサイルがアメリカ本土まで届くということがわかって、
いよいよ軍事的な実行部隊が動き出したのかねぇ?

でもこれは、僕は間違いだと思うなあ。
歴史に学ばなくちゃさー。
これは、朝鮮戦争の時と同じことをやっているだけだよね。
「北 + 中国 + ロシア」 VS 「南 + アメリカ」という対立を再燃させているだけ。

これはさ、本来は、中国、ロシア、アメリカなんかいらないんだよね。
朝鮮半島の「北」と「南」が “家族に戻ればいい” だけだよな。
北と南の確執って、そんなに強いものなんだろうか?
中国 + ロシアとアメリカが仲が悪い、というかドロボー同士が争っているだけで、
ホントは「喧嘩するほど仲がいい」んじゃないのかなあ。



この朝鮮半島の南北問題って、当事者同士で話し合ったって解決なんかしないんだろうな。
もちろん、中国やロシア、アメリカが何を言ったって解決しっこないだろう。
解決しなくなるほどスッパリ分断させた、当の原因だからな。
むしろ、南北統一なんかしないでほしいと思っているのかもしれない。

じゃ、どうやったら南北が一つの国に戻れるんだろう?
ちょっとだけこの南北の喧嘩の仲裁に入って、
仲直りの手助けしてあげられるやつが必要なんだろうね。

そこで提案なんだけど・・・
それって、日本なんじゃないかって思ってるんだよ、僕は。

そりゃ、中国やロシアにしてみれば、「アメリカ側」にしてやられる
ということになるから、黙ってはいられないだろうけど、
日本は韓国や北朝鮮との関係において、たくさんの課題を抱えているわけで、
それらの解決のためにも、南北統一に関わる義務や権利があるに違いないと思う。

その辺を説得材料にして、南北統一に “協力” すべきなんじゃないかな。
「北に独自の制裁を加える」、なんてアメリカの火事場ドロ政策に加担なんてしてないでさ。

良心に則って働けば、朝鮮半島が平和になるだけでなく、
日本にとっても拉致被害問題も、従軍慰安婦問題も、竹島問題も、
在日コリアン問題も全部きれいに片付く
んじゃないの?
その上、健全で強い東アジアの政治・経済づくりの足がかりにもなるんじゃないかな。





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●レッド・ファミリー(Red Family 붉은 가족)
2013 韓国
上映時間:100分
監督:イ・ジュヒョン
脚本:キム・ギドク
原案:キム・ギドク
製作総指揮:キム・ギドク
製作:キム・ドンフ
撮影:イ・チュニ
編集:キム・ギドク、キム・フク
美術:チョン・ヘウォン 、 キム・ジヒョプ
照明:パク・ジソン
視覚効果:イ・ジャンウク
録音:イ・ソクチュン
音楽:チェ・イニョン
衣装:キム・ジナ
配給:ギャガ
出演:キム・ユミ、チョン・ウ、ソン・ビョンホ、パク・ソヨン、パク・ビョンウン、
   カン・ウンジン、オ・ジェム、パク・ミョンシン、キム・ジェロク ほか
受賞:第26回(2013年)東京国際映画祭コンペティション部門 観客賞







“ 春はもうすぐ ” / NSP





“ No.1 ” / 西野カナ





“ イカロスの末裔 ” / キリンジ




オムレツパンは、玉子まん  


この前、いつものスーパーに行ったっけ、こんなのがあったよ。

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「変な最寄り品を見つけたら、とりあえず試してみる」のが僕のポリシーなので、
もちろん買ったでしょ。


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んー、もっとタマゴタマゴしてるのかと思ったら、これはパンだなー。
(だから、オムレツパンって書いてあるがな)
でも、かなり柔らかいんで、「ハイジの白パン」って感じかなあ?


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お、たいめいけんは、「N」の字にケチャップをかけるのか?


半分にして、中を見てみると・・・

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おーおー、そうか、玉子サンドイッチの中身みたいなのが入ってる!
そうか、ここでちゃんとオムレツしてるんだ。


かじったら・・・

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刻んだハムも入っている。

ほー、玉子サンドの中身より薄味で、トロトロ感もちゃんとあるね。
甘いことはなく、塩っ辛くもないところが “オムレツ感” だねー!
外側がふわふわパンだった時はどうなるかと心配したけど、なかなかだす。

でも、これってよく考えたら、肉まんみたいなまんじゅうだよねー。
味の薄い「玉子まん」



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<オムレツ豆知識>

● フランス語で「omelette」 または英語で「omelet」。
● 語源は「LAMELLE=ラメル:薄片 ※始めは薄焼きだった」ではないかという説が有力。
仏語の「homme=男性」と「leste=すばしっこい ※手早く作ることから」が合成されて
「Omelette」になったという説など、いろいろある。
● 溶き玉子を焼いて固めた料理のこと。海外では、「出し巻き玉子」も「芙蓉蟹」もオムレツ。
● 具を入れず、溶き玉子だけを焼いたものは、「プレーンオムレツ」。(知ってるわ)
● 中がとろっとしたやつは、「レアオムレツ」。(知ってるわ)


かんたん!(=いい加減)<スフレオムレツを作ろう>

① 食べたい個数の玉子をボウルに投入
② 生クリームや牛乳を少量入れてもいい
③ 泡立て器で徹底的に泡立てて、もっこり状にする
④ 低温に熱したフライパンに流し込んで、お好みで表・裏に火を通す
⑤ 皿に移して、ケチャップやドミソースなどお好みの味をつけて食べる

↑失敗したくない方はネット等で調べよう!







♪ Roll Your Moneymaker / Hound dog Taylor & the Houserockers





♪ Give Me Back My Wig / Hound dog Taylor & the Houserockers




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