ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

ひと夏の体験  

・・・っと言っても、けっきょく食い物のことかよ。



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ある暑い日の午後、こんなのを見つけたよ。
珍しくて安いものに、すぐに飛びついてしまう僕は、
やっぱり買ってしまった。


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塩味はあまり感じないなあ。
スポドリに、うすーくスイカの味と香りをつけた感じ。
まずくはないねー。

今年は、熱中症防止ということで、
水や、お茶や、スポドリがずいぶん売れたんだろうねー。
いつものやつに飽きたら、こういうのもたまにはいいかも。





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ヘリオスといえば、泡盛を思い出すけど、こんなビールもあるんだねー。
沖縄では、ポピュラーなのかな?


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ヴァイツェン(Weizen)とは、ドイツ語で “小麦” のことですなあ。
製法的には、原料として小麦を50%以上使ったもので、
厳密には、小麦のほか、大麦と酵母とホップと水だけで作られるんだよ。

大体は白濁したきつね色をしてて、
甘酸っぱくて、バナナみたいなフルーツの香りがするよね。

英語圏で、ウィート(wheat)ビールと呼ばれるのはこの仲間。

日本でも、「常陸野ネストビールのヴァイツェン」や「銀河高原のヴァイツェン」は
かなりうまいよね。
大手でも、キリンの「まろやか酵母」なんかががんばってる。



ヴァイスというのを飲んだことのある人は、
「ヴァイスとヴァイツェンって、どこが違うんだよ?」って思うと思う。

ヴァイス(WeißまたはWeißbier)は、ドイツ語で “白または白ビール” のことで、
英語圏では、“ホワイトエール” と呼ばれているものなんだなあ。

これもやっぱり小麦を使っているのが特徴なんだけど、
分量が少なめで30~50%くらいということになっているみたい。

概してヴァイツェンより色が薄くて、白濁したクリーム色が多いかな。
で、原料も小麦、大麦、酵母、ホップ、水のほか、
コリアンダーなどのハーブやスパイスで風味をつけて、
爽快な味にしたものが多いと思う。
本場ドイツ製では、ハーブやスパイスの入ったものはほとんどないはずだな。

ベルギーの「ヒューガルテン」や、日本の岩手が誇る「銀河高原ビール」は
このヴァイスの仲間だけど、うまいよねー!





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どらやきって、夏に売れなさそうだよね。
だから、“レモン味“ ってのを作ったんだろうね。


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うん、どらやきだねー。


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おお、黄色くて甘酸っぱいあんこが入ってた。
もちろん、ビールのつまみになんかするわけないじゃん。





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ネーミングがかっこいいよねー。


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「その味わいは、この街で生きる人々の喜びと悲しみに寄り添うブルース。
東京の乾いた魂に響きわたる。」・・・だってさ。
なんか、ウィスキーのコピーみたいだな。

まあ、「とりあえず、カンパーーーイ」用のビールじゃないって、
主張しているんだろうなあ。


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中身は、きつね色の “ペールエール” だね。
なるほど、東京のペールエールを代表する「多摩の恵み」の
石川酒造が醸すビールだ、いいぞいいぞ。
(ウチは埼玉の所沢だけどねぇ)

エールってのは、ビールの原型なんだよ。
僕らにとってポピュラーなキリンとかサッポロ、アサヒ、サントリー、
オリオンなんかの黄色いドラフトとかラガーは、“ピルスナー” って言って
まだ歴史の浅いビールなんだな。

だのに、ビール好きの会社の先輩なんかは、エールが嫌いだったりする。
ホントのビールを飲みましょうって、ブリティッシュパブに誘ってエールを飲んでても、
「やっぱ、ちゃんとしたビールをたのもうよ」なんて言ったりする。
エールのほうが、ちゃんと本来のビールなのに。

じゃ、なんで日本ではピルスナーばかりが幅を利かせているのか、とか
ペールエールより白い(明るい=黄色い)やつがたくさんあるってのに、
なんで “ペール(白い)” って言うのか、とかは、また今度。







“ 高気圧ガール “ / 山下達郎





“ いつか晴れた日に “ / オトナモード




あの頃の会いたくない自分 ~ 『フランシス・ハ』  


たとえば、キミは27才の女子。
ちょっとした夢を持って都会へ出てきたんだよ。

夢をかなえたい。
大都市なら、やりたいことの就職先なんてなんぼでもあるし、
つなぎのアルバイトだって見つけられる
って思ったんだったよね。

でも、やりたいことをやれる会社に入ったはいいけど、
もう何年も使いっぱしりばかりで、
夢のまわりをうろうろしているだけ。

それどころか、最近の上司のキミを見る目は、
腐ったみかんでも見るかのようだよね。
考えたくもないけど、いつ辞めろと言われるかびくびくの毎日だろ。



この前、キミは彼氏と別れてしまった。
彼氏のベッドで一緒に寝てた時、
「そんな仕事やめちまって、オレと結婚しよう」
なんて言われて、腹が立ったんだろ?

でも、惜しいことしたよなあ。
けっこういいやつだったんだよね。
もうこの先、同じ年頃であんないい人と出会えるのかな。

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キミとルームシェアしてたマリちゃん、
突然、結婚することになったんだってねー。
キミたちって、レズなのかと思っていたよ。

だって、前に合コンした時も、
「よっぽどの男じゃないと、興味湧かなーい。
成功するまで、私たち一緒に暮らそうねー」
なんて言ってたから。

それで、居候してたキミのほうがアパートを追い出された、
というわけか。

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夢をかなえたい、って言ったって、27だしさ、
結婚だってしたいのか、したくないのか?
そろそろ、はっきりしないといけないのかもしれないね。

いまのままだと、良くも悪しくも、どこにも “キミ” がいない。
みんな、“若さ” とか、“大きな夢” とかを脱ぎ捨てて、
キミを置き去りにしていく。

世の中って、“ダメ” を受け入れられないやつが、
“ダメ人間“ の烙印を押されるんだよ。



先月、突然アラスカに行って来るって言ってたけど、
あれは、なんだったんだよ。

で、会社辞めて、新しい仕事見つけたんだって?
よかったじゃん。
新しいカレはできた?
え、好きな人はいるって。

うん、次の自分を創りつつあるんだね。
いちから出直しかあ。
とにかく、おめでとう、
まあまた、いろいろ壁にぶち当たると思うけどさ・・・



*******************************************************************

・・・ってな感じの時期ってなかった?
仕事も恋も、なんだか思うようにいかねーな、
英会話学校にでも行って、職でも変えようかなー、なんてこと。

この映画は、そんな、大なり小なり誰でも通り過ぎる、
若者から大人への転機のようなものを描いた作品なんだなー。

主人公の、やることなすことうまくいかないいま。
映画ではちょっと珍しい “ダメ女” を描いた作品。
『もらとりあむタマ子』のアメリカ版、って感じかな。

きれいなモノクロで、ダメ男を描いた『コーヒーをめぐる冒険』と
似てなくもないけど、社会派ではないなあ。
昔のヌーベルバーグ映画の匂いがぷんぷんするねー。

あっちこっちの評で書かれているけど、
主人公の名前 “フランシス” は、
フランソワ・トリュフォーからとったんだろうね。

音楽がかっこいい!

ふふふふ
は? って思わせるエンディングをどう捉えるかは、
キミしだいなんだなー。



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●フランシス・ハ(FRANCES HA)
2012 アメリカ
上映時間:86分
監督:ノア・バームバック
脚本:ノア・バームバック、グレタ・ガーウィグ
製作総指揮:フェルナンド・ロウレイロ、ロウレンソ・サンターナ
製作:ノア・バームバック、スコット・ルーディン、ロドリゴ・テイクセリア、リーラ・ヤコーブ
撮影:サム・レヴィ
編集:ジェニファー・レイム
プロダクション・デザイン:サム・リセンコ
音楽監修:ジョージ・ドレイコリアス
主題歌:デヴィッド・ボウイ『モダン・ラブ』
キャスティング:ダグラス・アイベル
配給:エスパース・サロウ(提供 新日本映画社)
出演:グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー、マイケル・ゼゲン、
   パトリック・ヒューシンガー、マイケル・エスパー、シャーロット・ダンボワーズ ほか
受賞:テルライド映画祭(2012)プレミア上映
   第71回ゴールデングローブ賞
   ミュージカル・コメディ部門 主演女優賞ノミネート(グレタ・ガーウィグ)







“ 水曜日の午後 “ / Stardust Revue




ふかいことをおもしろく ~ 『吉里吉里人』  


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●『吉里吉里人』
井上ひさし(いのうえ・ひさし)
1981年 新潮社
※イラスト:安野光雅



初版の発刊は、1981年かあ。
思い出すなあ、あの頃。

友達に、なまらおもしれーぞ、って勧められて読んだんだっけ。

本屋で現物を目にした時は、ビビッたよ。
だって、ハードカバーのいわゆる単行本サイズで、800ページ以上もあったんだよ。
背表紙の厚さを見ると、辞書並み!
しかも、中を開いてみるとなんと、ページの文字組みが2段組み!
当時の僕は、1冊でこんなに分厚い本は見たことがなかったんだな。

「えーっ、これホントに読めんの?どんだけ日にちがかかるんだろ」、
なんて不安になったんだけど、別の友達も、あれはおもしろい!って
言っていたのを思い出して、思い切って買ったんだったなー。

でも、読み出したらけっこうスイスイ行ける。
しかも、ものすごくおもしろい。
おもしろい、というのは、ストーリーに惹きつけられるという意味でもあるけど、
主にゲラゲラ笑える、という意味。
1週間くらいで、バーッと読んじゃったなあ。

あ、いまは文庫で上・中・下で出てるねー。
それぞれ、500ページくらいあるけど。(笑)



ストーリーを簡単に書けば・・・
東北にある「吉里吉里(きりきり)」という村が、
日本国から独立しようとするハナシだよ。

吉里吉里村は、岩手県に実在する地名だけど、
どうも地理的にはズバリそこにハマるわけではなく、
その近辺の架空の村という設定になっているみたい。

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その吉里吉里が、ある日突然、独立宣言をするんだけど、
独立するための準備や体制を整えたり、日本国からの妨害などがあったりして、
いろいろなことが起こるといった内容だね。
それが、実にユーモラス、かつアイロニックに展開するんだなー。

第33回読売文学賞、第13回星雲賞、第2回日本SF大賞を受賞。
“SF“ って言っても、この小説の場合は、スターウォーズみたいな
“Science Fiction(空想科学小説)“ じゃなくて、
社会的なテーマを語るという意味で、“Speculative fiction(思弁的創作)”
というジャンルに入るのかな、この小説は。
違うかなあ?
要は、科学とか宇宙じゃないけど、ファンタジーってこと。
SFの定義って、難しいんだよな。

なんか、難しそうな感じになっちゃったけど、全然そんなじゃないよ。
全篇おもしろおかしい、マンガみたいなハナシ。
終始、笑わせてくれるんだよ。



この小説の笑えるポイントは、3つあると思う・・・
一つ目は、方言をいじくり倒した “言葉遊び”
東北弁を標準語に訳してすっとぼけたりして、これはホントおっかしい。
でも、ちょびっと知的な遊びって気がするのが、井上ひさし節なんだろね。

二つ目は、登場人物のキャラのおもしろさ。
さすが、演劇の世界で長いこと活躍してきただけのことはあるね。
キャラクターの設定は明確で個性的。
みーんな、愛すべき変な人なんだなー。

三つ目は、含み笑いさせられるブラック・ジョーク
日本国に反抗して独立しよう、ってんだから、
おのずと日本の政府や、制度や、行政なんかをおちょくることになるわけ。
欧米風の風刺画を連発して見せられるようなおかしさもあるんだね。

で、腹を抱えながら読んでいくことになるんだけど、
だんだんと「んー、このハナシはそれほど荒唐無稽でもないかなー」、
なんて気になってくるから、コワイよねー。
“ふかいことをおもしろく“ の井上爆弾が炸裂するんだなー。

沖縄米兵少女暴行事件や米軍用地特別措置法問題などがあった '90年代後半に、
沖縄でこの本のリバイバルブームがあったらしいよ。
「日本政府が非協力的なら、我々は独立しようぜ」という気運があったんだよね。
いや、今でもあるのか。



これを読んだからって、「日本だって、アメリカから独立しようぜ」とか
「政権、変えようぜ」なんて気になるわけがないじゃん。
ひたすら、笑って読みましょうや。
・・・ってか







“ Stop Whispering “ / Radiohead





“ Inside Looking Out “ / Grand Funk Railroad




生きることとは、歩き続けること ~ 『皇帝ペンギン』  


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“ヒトが生きる“、なんてことは、
食って、寝て、死ぬまでの間に子孫を残す、
ってなことだよね。

南極に棲む皇帝ペンギンは、
極寒の中、食べずに、歩いて、立っている間に子孫を残す
ってことなんだなあ。



南極って、地球上で最も寒くて、最も食物を得にくいところのはずだから、
生物が最も棲みたくない場所なんだろうね。
だから、生物間の喰うか喰われるの戦いもすごく少ないところ、
ということにもなるんだろうさ。

じゃ、そんなところを自分たちの棲家に選ぶ生き物は、
生物の種族間の戦いに最も弱い者ということになるのかも・・・



でも、この映画を観るとどうだろう。
皇帝ペンギンは、地球上で最も弱い生き物なのか?

いや、とんでもない。
南極に生きるって、天敵がいっぱいいるジャングルやサバンナなんかで暮らすより、
はるかに厳しいんじゃないかなあ。
ライオンだって、シャチだって、スズメバチだって、人間だって、
あっと言う間に死んでしまうだろう。

皇帝ペンギンは、ものすごく “強い” 生き物なのだ。

じゃ、なんで皇帝ペンギンは南極を棲家に選んだのか。
それは、“地球上で最も、戦いがきらいな生き物“ だからなんじゃないかな。
ヒトも、ちょっとは見習わなくちゃ。


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静かなドキュメンタリー映画だけど、強烈なインパクトを受けたぜ。
あまりに暑いので、涼しくなるかなーと思って観たんだけど、
胸が熱くなっちゃったよ。





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●皇帝ペンギン(La Marche de l'empereur)
2005 フランス
上映時間:86分
監督:リュック・ジャケ
脚本:リュック・ジャケ、ミシェル・フェスレール
製作:イヴ・ダロンド、クリストフ・リウー、エマニュエル・プリウー
撮影:ロラン・シャレ、ジェローム・メゾン
音楽:エミリー・シモン
編集:サビーヌ・エミリアーニ
配給:ギャガ(日)
出演(ナレーション):大沢たかお、石田ひかり、神木隆之介
受賞:第78回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞







“ 急いで口で吸え “ / Snakeman Show





“ IMAGINE “ / 忌野清志郎




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