ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

オフ会、やりました~!  


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2014年12月24日(水)、無事、オフ会を開催いたしました。
(開催なんて大袈裟なんもんじゃないけど)

午後3時50分頃、西武新宿駅到着。
「ペペ」のほうから出て、新宿大ガードをくぐり、
「しょんべん横丁(現 思い出横丁)」を左になめて、新宿西口方面へ。
そう、僕は駅の外から行ったんだね。

小田急百貨店の近くから、「新宿西口地下」へもぐって、「西口交番」の前へ。
まだ、4時ちょい過ぎだからそれらしき人は誰もいないわ。
交番のすぐ裏の喫茶店に入って、仕事のメールなどをチェック。
新宿西口広場の傍らにある「西口交番」のところに、午後4時30分に待ち合わせだったんだね。

参加者は・・・

●「映画的日記」映画カッパさん
http://kappacinema.blog.fc2.com/

●「202日記」さとちんさん
http://nimaruni.blog.fc2.com/

●「ちょい若おやじの映画と読書の記録」ちょい若おやじさん
http://tyoiwakaoyaji.blog.fc2.com/

●「ゆらゆら草」つかりこ
http://yurayuragusa.blog.fc2.com/

・・・の4名でした。
皆さま、平日のクリスマスイヴだというのに、お繰り合わせたまわり、
ありがとうございました!

ホントは、東京の方はもちろん、徳島の方や、岐阜の方や、栃木(群馬?)の方や、福岡の方や、
東北の方や、関西の方や、長野の方や

新宿地元の里花さん(http://rikastar.blog.fc2.com/)や
藤沢方面のOmunaoさん(http://omunao1224.blog.fc2.com/)などの皆さんにお会いできたら、
と願っていたのですが、皆さん、仕事や旅行などで無理で(当然ですよね)、残念でした。
しろくろShowさん(http://4696show.blog45.fc2.com/)や
バニーマンさん(http://oukei1963.blog90.fc2.com/)、
魔笛さん(http://daisuki708.blog.fc2.com/)には、
ブログコメントでていねいな参加不可のお知らせをいただきました。
皆さん、年末の忙しい時にノイズを立ててしまって、却ってすみませんでした。



4時27分頃、喫茶店を出て交番のところへ。
すると、交番の入口のきっちり横に、きちんとわかりやすく立っているチャーミングな女性が。
んー、あのきちんとした感じ!うむむ、あれがさとちんさんだな、
と思い2~3歩あゆみ出てみたんだよ。

実は何日か前に、待ち合わせにわかりやすいように、
こんな服装で行くぜー、と皆さんにイラストを送ってあったんだよ。

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その女性によく見えるように、わざと2~3歩あゆみ出たんだけど、
なはははははー、イラストが禍いしたんだろうね、無反応。
あれっ?違ったかー、と思いちょいと右を見ると、おーっ、カッパさんが来ていた!
カッパさんには、去年の12月15日にお会いしてたので、すぐにわかったよ。

「やー、どうもどうも」なんて、あいさつをしてると、
さっきのチャーミングな女性が寄ってくる!
おー、やっぱりそうじゃんか!
・・・というわけで、すんなりとごた~いめ~ん!となったー。
ちょい若おやじさんからは、かなり遅れるとの連絡をもらっていたので、
間を置かずに地上に出て、某手打ち蕎麦屋へGO!



蕎麦屋は江戸時代のファストフード店だから、
意図的に料理に凝った店でもなければ、本来、ツマミになるようなメニューは少なくて、
客席もあの和式テーブルだから狭くて落ち着かないものなんだけど、
まあ、徳島の方にフツーの呑み屋ではなく、蕎麦屋で呑む、という趣向はどうかなということで。

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ごたぶんに漏れず、ビールでかんぱーい!で始まって、
ブログのことや映画のことなどをちらほら話しているとビール瓶がホイホイ空いていく。
カッパさんは西日本のイントネーションでリズミカルに話すし、
僕は声がでかいわで、なんだか店内の我々のあたりがやかましい感じになってきた。

そうこうしていると、ちょい若おやじさんが到着!
おー、こりゃ “ちょい若” じゃなくて、“かなり若” で “おやじ” じゃないぞー。
やはりほがらかな人で、彼の合流で我々の席はいよいよわいわい状態。
花番のおねえちゃんたちが、笑顔でこちらを眺めているのがわかったよ。

さとちんさんは、キュートな笑顔で始終ニコニコ。
野郎どものマンザイ話に、合いの手を打ってくれたり、うまーく話を振ってくれたり。
やはりブログの印象通り、“知性“ と “女性“ のバランスの絶妙な魅力的な方だったよー。
野郎どもばかりがしゃべっていたので、ちょっと話し足りなかったのでは?

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江戸蕎麦屋らしく、菊正の燗に切り替えて、会話はノンストップで続く。
特にびっくりしたハナシは・・・

●知り合いの娘さんがNHK紅白歌合戦に出る!
●子供の頃、スピルバーグに手紙を出したら、返事が来た!
●恐竜が大好きな子供がスピルバーグに手紙を出したら、会見することになり、いろいろ聞かれて
 莫大なギャラをもらい、後に『ジュラシックパーク』ができた、という子供を知っている!
●知人がおもしろいSFな夢を見たので、その内容を手紙に書いてクリストファー・ノーランに送ったら
 後に『インセプション』ができた!


・・・などなど、なんて映画好きにはおいしいおハナシが!
おー、ホントかあ、なんて言っているうちに、あっという間に2時間半が経っていたのだった。
そこでさとちんさんは、約束通り帰るということに・・・

・・・がしかし、あーっ、そういえば天ぷらや煮物などのツマミばかりで、蕎麦を食べていない!!
でも、もう手遅れ。
さとちんさんは、きちんと時間通りに旦那さんが待つところへと帰られたのだったよー。
ホントごめんなさい。
7時半に帰ることを知っていたのは僕だけだったのに、
気配りが足りず、蕎麦屋に来たのに蕎麦を食べずに帰るという事態を招いてしまいました。
いやー、申し訳ありませんでした!

その後、野郎3人は、きのこせいろ(だっけ?記憶に薄い)を食べたんだけど、
酔っぱらっていたので味がわからず事務的に腹いっぱいになっただけの印象。(笑)

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さらに、新宿南口のサザンテラスにあるベルギービールの店に行ってゴジラやガメラの話をするも、
やはり酔っぱらっていてビールの味もよくわからないといった感じだったよ。

ただ、ちょい若おやじさんが、『1999年の夏休み』や『卒業旅行 ニホンから来ました』、
『ガメラ2 レギオン襲来』、『デスノート』などを撮った金子修介監督と知り合いだというから驚いたねー。

男ばかりのクリスマスは、小一時間でおしまい。
イルミネーションで輝く、駅へ向かうロマンチックな小道を、男三人はフラフラと歩いていくのだった。

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やー、楽しかったです!
びっくりするようなハナシをいくつも聞けたし、ブログ友達との宴は年齢も住んでる地域も超えて、
めっちゃ愉快愉快であることを知った一日でありましたぜー。

皆さん、ありがとうございました。
またやりましょうね。
次回は、福山マシャさんのコンサートが、クリスマスでないことをお祈りしましょう。(笑)



その後仕事がバタついて、年内ギリギリのアップになっちゃった。
すんませんでした。

ではでは皆さま、よいお年をお迎えください!








★雪が降る町 / ユニコーン






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たとえば、夜空の星を眺めながら・・・
「あの星は、地球から2千光年の距離があるから、僕らはあの星の2千年前の姿を見ているんだよ。
ひょっとすると500年くらい前に爆発して、いまこの時間には実はブラックホールになっちゃって
いるかも知れないんだよ」
・・・なんて、友達と話したことってない?

「光の速さより速い乗り物が作れて、それに乗って地球のようすを観る装置が作れたら、
タイムマシンが作れるんだよ」とか、
「“ワープ” って、宇宙空間のワームホールを利用して時空を飛ぶんだよ」とか、
「太陽系って、物質の分子構造に似てないか?」とか・・・。

僕は、中学生くらいの頃に、そんなことに目をキラキラさせていた時期があったと思う。
いまでも『ニュートン』なんかを、毎月読んでいる女子とかいない?

この映画は、そんな天文系小僧&天文女子のソウルを、ゆっさゆっさ揺さぶる映画だったぜ!
そうだなー、既発の作品で言えば、ロバート・ゼメキス監督の『コンタクト』と似た感じ。
かなり、天文物理学的な理論に沿ったカタチでリアリティを追求しながら、
ファンタジーを楽しませてくれているという意味でね。
まあ、『コンタクト』は、神や宗教と科学のせめぎ合いを描いていて、
この『インターステラー』は、“愛” と科学をテーマにしているという違いはあるんだけどね。

いずれも、宇宙船で時空を超えて旅に出る、というところからして、
アインシュタインの相対性理論の匂いがぷんぷんするでしょ。

それから、あっちこっちの映画評では、キューブリックの『2001年宇宙の旅』
引合いに出しているようだけど、僕はだいぶん毛色が違うと思う。
『2001年宇宙の旅』は、たぶん “人類の進化” のきっかけを “モノリス” という抽象的な物体を
シンボルとして描いて、人類の誕生や進化が地球という枠を飛び出した宇宙にあるといったテーマで、
ディテールはすっとばして未知の時空間の可能性を示唆してくれてると思うんだけど、
『インターステラー』はもっと理論物理上のディテールを追求していて、
ファンタジーよりいま人類が想像しうる科学的なリアリティそのものがテーマになっていると思う。



<あらすじ>

時は近未来。
元宇宙飛行士クーパーは、家族ととうもろこし農家をやって暮らしている。
でも、地球は頻繁に砂嵐が起こるなど、異常気象に見舞われるようになっていて、
もうすぐ滅亡しそうな状況なのだ。

クーパー宅では、10歳の娘の部屋の本棚の本が勝手に落ちるという現象がしょっちゅう起きていて、
娘のマーフは幽霊のしわざだと思っていたんだけど、
クーパーは “重力波” ※4 を使った何かの信号だと気づいて解読して、秘密基地を発見してしまう。

その秘密基地は、実は大昔に廃止されたはずのNASAで、秘密裏に活動を続けていたのだ。
その活動とは、地球を捨てて人類を別の銀河の惑星系に移住させようというもの。
NASAはすでに、土星の近くにある “ワームホール” ※3 を使って、
3人の科学者を居住可能性の調査のために、第二の地球候補の3つの星に送り込んでいたんだな。

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元宇宙飛行士のクーパーは、半ば無理やりにその追い打ち調査の隊員の一人にされてしまう。
帰還の保証のない任務に、娘のマーフは激しく反対するんだけど、
クーパーは娘の未来のためでもあるからと自分を納得させて、娘に「必ず戻ってくる」と約束して
4人のメンバーと2台のロボットと一緒に “地球を後にする“ ※1

行く先ではアクシデントばかり。
最初は、“ブラックホール“ ※2 の周りを公転する水の惑星。
そこでの1時間は地球の7年間に相当するというのに、
ほんのちょっとの調査活動で地球では23年も経ってしまっていた。

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その次の氷の惑星でもとんでもないアクシデント。
宇宙船のほとんどの燃料と酸素を失ってしまう。
でも、クーパーはブラックホールを利用(“ペンローズ過程“ ※5)して宇宙船を動かすエネルギーを得て、
女性乗組員のアメリアをもう一つの移住候補の惑星へと向かわせる。
それは同時に、小型の船に乗った自分を宇宙船本体から切り離して、
ブラックホールへ落ちていくことを意味していた。

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ブラックホールの中心へ向かう途中、クーパーとAIロボットは “不思議な空間“ ※6 にたどり着く・・・。



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『インターステラー』が10倍おもしろくなる用語解説  ※興味のない人はすっとばすべし


※1 “地球を後にする“

宇宙船がものすごいスピードで地球を離れる。
この時、アインシュタインの「特殊相対性理論」を思い出さずにいられないな。
「特殊相対性理論」は、「動いている者の時間は、止まっている者の時間よりゆっくり進む」という原理だよ。

たとえば・・・
ガラス張りのコンテナ車に乗っている人が、車の床から天井まで光を往復させて時間を計る。
①光が天井と床を往復するようすは、下の矢印のようになるよね。

↑↓

この上下の距離を仮に「1m」として、かかった時間を仮に「x」とするね。
次に、この車を等速度で走らせながら同じ実験をして、この車の外からこのようすを見てみる。
②この場合は、光が天井と床を往復するようすは、下の矢印のようになるよね。

/\

車の中で光の動きを見ている人より、光は多くの距離を動くよね。
この距離を仮に「2m」とする。
かかった時間は①と同じ「x」だよね?
この二つを、小学校で習った速度の公式に入れてみると・・・

  距離 ÷ 時間 = 速さ
①  1m ÷  x = 一定(光の速さ)
②  2m ÷  x = 一定(光の速さ)


・・・でしょ?
光の速さは同じ状況下では常に一定(光速不変の原理)だから・・・あれーっ?
「x」は①と②では同じじゃない、ということになる!!
②のほうが、「x」の数値が大きくなるから、
つまり車の外で静止している人より、車に乗って移動してる人の時計はゆっくり進む
ということになるんだなあ。
ただし、移動しているスピードが一定で、動いている時だけの話だけどね。
要するに、「時間」というものは、単独で絶対的な一定の速さで存在しているわけではない
ということ。

このアインシュタインの特殊相対性理論の基本を証明するために、後の科学者は実験したんだな。
それを身近な条件で説明すると、下のような↓ウソのようなホントのハナシになるのだ!

新横浜駅をのぞみに乗って出発するAさんと、それを見送るBさん、
それと浜松駅のホームで立っているCさんが、電話をかけ合って時計をぴったりに合わせる。
のぞみに乗ったAさんが浜松駅を通過する時、ホームに立ってるCさんがAさんに合図を送る。
その瞬間の、Cさんの時計の時間とAさんの時計の時間を同時に見比べると、なんと、
新幹線に乗っているAさんの時計の方が遅れているんだねー!!
こういう考え方で行われた実験はたくさんあって、実際に証明されているんだよね。

だから、宇宙船に乗って出発して1年経ったとして、オンタイムで地球と交信してみたら、
10歳の娘がおばはんになっていた、ということがホントに生じるんだね。


※2 “ブラックホール“

アインシュタインの「一般相対性理論」では、
巨大な星などの「重力の大きいものの周りでは時空が歪む」
という原理が証明されているんだよ。

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よくたとえられるのが、トランポリン。
トランポリンに人が乗ると、床に向かって表面がヘコむよね。
たくさんの人が乗れば、たくさんヘコむ。
そのトランポリンの上でボールを転がしたりすれば、
まっすぐに転がらずにヘコんだ方に曲がって転がろうとするよね。
それと同じ。

この力は地球では万有引力とか呼ばれているけど、それこそ宇宙の神秘で、
光さえも中心へ向かって引っぱって曲げてしまうんだな。
絶対速度で進む光が歪むということは、時間が進むのが遅くなるということで、
これをうまく利用できれば、時間がたくさん経った地球=未来 へ一気に行けるということになる、
つまりタイムマシンだね。

ところで、このトランポリンに大きなコマのような台を置いて、
人が100人乗ったらどうなるだろう?
中心が下に大きくたわむよね。
さらに、1,000人に乗ったら?
トランポリンが破けてしまうよね。
実は、この破けた状態がブラックホールなんだね。

007ブラックホールCAD.jpg

ブラックホールは、ものすごく重力の大きい星が死期を迎えて爆発(超新星爆発)した後に、
重力が中心に向かって収縮(落下)して、すごく小さいのにものすごく重たい天体ができる現象なんだよ。
1,000人の体重がトランポリンの中心の一点にかかって、破けて落下するイメージ。

008ブラックホール.jpg

トランポリンの布(=時空)は激しく歪むし、中心に向かってモノも光もどんどん吸い込まれて、
中心に行くほどどんどん時間の経つのが遅くなる。
そして、最後には時間が停止してしまうという理屈なんだね。
だから、ある距離(シュバルツシルト半径)以上に中心に近づいてしまうと、
どんなものでも、光さえもブラックホールから出られなくなってしまうんだそうだ。
映画の中では、このシュバルツシルト半径は、“事象の地平線” とも呼ばれている。

ちなみに、地球のシュバルツシルト半径は9ミリ。
地球を半径9ミリに圧縮できれば(=半径9ミリにできる重力が発生すれば)、
地球を直径18ミリの中心核をもつブラックホールにすることができる。

でも、もしシュバルツシルト半径に入る前にそのまま地球に戻ることができれば、
遅くなった時間の分、未来の地球に行けるということなるよね。
逆に光の速さより早く動ければ、過去にも行けるということになるんだけど、
質量のあるものが光速を超えることはできない(光は理論上質量ゼロ)ので、
過去にタイムトラベルすることは理論上でも不可能とされているんだって。


※3 “ワームホール”

この映画では、のっけからワームホールを使って第二の地球候補の星へ行くんだよ。

ブラックホールは、時空を歪ませながら万物を吸い込む宇宙の穴だけど、
それが存在するなら、まったく逆に万物を吹き出す穴だってある、という理論が成立するらしいんだ。
その穴は、黒の反対でホワイトホールと呼ばれているんだよ。

009ワームホール.jpg

もし、安全にブラックホールに突入できて、ねじれた時空間を通過して、
ホワイトホールから出られたら、通常かかる時間や距離をショートカットして別の空間に行くことができる

というのがワームホールの考え方。
遅くなったり早くなったりする時間をコントロールできれば、タイムトラベルも可能では?
と考える科学者もいるんだそうだ。

でも、実際はホワイトホールの存在は確かめられていないし、
地球上の物質が超重力のブラックホールに落ちることは常識的に無理なので、
ワームホームの発見や創造は不可能に近いのではないかと言われているようだね。


※4 “重力波”

※2で書いた通り、星など大きな重力のある所の周りの時空間は歪む、ということがわかったと思うけど
そのトランポリンに乗った人が、くるくる回っていたり、ぴょんぴょん飛び跳ねていたら
トランポリンの表面がゆれるよね。
星が回転していたり、ブラックホールみたいにものを吸い込むような動きのある場合、
時空を歪めている重力が動いて、時空の歪みに波を立てるんだな。
これが、重力波。
映画では、とても重要な謎解きにこれが出てくるんだよ。

010重力波.jpg


※5 “ペンローズ過程“

ブラックホールからエネルギーを抜き出す方法。
これは、ブラックホールの中心核(事象の地平線)に近づいて(エルゴ球領域)から
何かモノを中心核の中に投げ入れると、そのモノの質量に相当するエネルギーが発生する

という考え方に基づいているんだなー。

011エルゴ球_事象の地平線.jpg

ここで、有名な E=mc²(エネルギー (E) = 質量 (m) × 光速度 (c) の 2 乗)が出てくる。
「質量とエネルギーの等価性」と呼ばれるアインシュタインの理論だよね。

質量のあるものを動かすのにはエネルギーが必要で、
重いものであればあるほど大きなエネルギーが必要になる。
つまり、質量を失くすことはエネルギーの発生をともなうことであり、
逆に質量のあるものを得るにはエネルギーを消費する(失う)
という考え方なんだな。
アインシュタインは、 E=mc² で、モノの重さそのものがエネルギーだと定義したんだな。

映画では、氷の惑星でアクシデントに見舞われて、宇宙船のほとんどの燃料を失ってしまう。
その時クーパーは、宇宙船から自分の乗った小型の船を切り離し、
ブラックホールの “事象の地平線” に突入させて(質量を失わせて)、
自分を犠牲にして宇宙船を動かすエネルギーを得る
んだな。
宇宙船にひとり残された女性乗組員のアメリアは、続けて任務を遂行するために
もう一つの移住候補の惑星へと向かう。
クーパーは、人類がほとんど想像さえもしたことのないブラックホールの中心(特異点)に落ちていくんだよ。


※6 “不思議な空間“

クーパーは、人類がほとんど想像さえもしたことのないブラックホールの中心に落ちて行った。
そこが “事象の地平の果て” なのか、果てまでの途中なのかわからないけど、
クーパーとAIロボットは “不思議な空間“ にたどり着くんだよ。

ブラックホールの中心って、重力が無限に近いところで、
その力があらゆるものを飲み込むことで、モノの重さも、速さも、時間も、光さえも
どうなっているのか見ることができない世界なんだそうだ。
僕らが存在してる三次元の世界とは、まったく異なった世界があるのかもしれない。
四次元の世界?五次元の世界?別の宇宙?

よく、心霊の世界は三次元とは別次元の世界、なんて言われるけど、
そんな世界があるのかもしれないね。
モノや重さや光や時間のない、“想念” の世界というものもあるのかもしれない。
それは、僕らが生活しているところとは何億光年も離れたところにあるのかもしれないし、
気づかないだけで自分の部屋のすぐ隣にあるのかもしれないね。

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・・・なーんて、めんどくさいことを考えなくても、この映画はとてもおもしろいと思うよ。
なぜなら、テーマは「愛」だからなー。
ちゃんと感動できるようにできてるね。

宇宙では、重力もスピードも時間さえも一定じゃない。
唯一、光の速度だけは絶対のもので、常に一定とされているけど、
それもブラックホールにかかれば捻じ曲げられて、存在さえ失ってしまう。

でも、「愛」という人間の「想い」だけは、
重力や、時間や、速度や、時空の何ものにも影響されず、
三次元空間さえも超えた、絶対的存在なのだ。


この映画は、そんなことを言いたいんだろうと思う。





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●インターステラー(Interstellar)
2014 アメリカ、イギリス
上映時間:169分
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン、リンダ・オブスト
製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ、ジョーダン・ゴールドバーグ、キップ・ソーン
音楽:ハンス・ジマー
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:リー・スミス
製作会社:シンコピー、リンダ・オブスト・プロダクションズ、レジェンダリー・ピクチャーズ
配給:パラマウント映画(米)、ワーナー・ブラザーズ(世界)
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ビル・アーウィン、
   エレン・バースティン、マット・デイモン、マイケル・ケイン ほか











人は母に育まれる ~ 『マダム・イン・ニューヨーク』  



藍音ななをさんのとこ「そらのごきげん -想天流転-」で、
お母さんについての素敵な詩を読ませてもらいました。
『朝の台所』
この映画を観たばっかりだったので、感動もひとしおだった。
ななをさん、ありがとう!



“お母さん” というと、何を思い出すだろう?
いろいろあるけど、僕にとっての一番は、朝ご飯を作ってくれているまな板の音なんだなー。
寝ぼけまなこ状態で聞く炊事の音は、お母さんに抱きつきたくなるほど愛おしい。
それがかけがえのないものだと、大人になってからのある日、ふと気づいた。

お母さんが、毎日決まった時間に朝ご飯のいい匂いを漂わせている。
お母さんが、毎日正しく生をつないでくれている。
みんな仲良く健康で、ウチの家庭はきちんとしてる、という安心を肌で感じていた。


それから・・・
眠くても寒くても朝早く起きたりして、大人は子供よりちゃんとしているんだ、とも思った。
嫌いなところがあったり、時々アタマにくることもあるけど、
大人は正しく誠実に生きているんだ、という尊敬も心のどこかで感じていた。


そうだ!
お母さんのまな板の音や味噌汁の匂いは、
子供が、愛情豊かで誠実な人に育っていくための魔法の呪文なんだよ。

そんなふうに今でも思う。



ぞ う さ ん     まど・みちお

ぞ う さ ん
ぞ う さ ん
お は な が  な が い の ね
そ う よ
か あ さ ん も  な が い の よ

ぞ う さ ん
ぞ う さ ん
だ あ れ が  す き な の
あ の ね
か あ さ ん が  す き な の よ



仕事仲間のMさんから借りた本に、田中和雄さんという編集者(『葉っぱのフレディ』などを編集)の
ハナシが載っていて、この『ぞうさん』のことが書かれていたんだよ。

この童謡の歌詞は、ぞうの子供とお母さんのことを
人間の子供とお母さんが仲良く歌い、聴くためのもの、って、サラッと捉えていたんだけど、
実はけっこう深い、ということに気づかされたのだ。

いじめや、親子愛、自分のアィデンティティ、
ひいては親の責任と子供の尊敬心など、いろんなことを考えさせられる詩
だったんだ。
これも、何の偶然か、この映画を観る少し前に知ったことだった。

母の日は、とっくに過ぎているのに、なぜだか母づいている今日この頃だ、というわけ。





お母さんって、大変な肩書なんだよなあ。
よく考えたら、やることが膨大な量だし、
休みが全然なくて、あっても分散的で休んだ気にならないでしょ?
子供のことオヤジのこと、近所のこと、家のこと、学校のこと、親戚のこと・・・
属性も多重人格的だもんね。

ホント、思い切り感謝しなきゃいけないのに、
オヤジは仕事の不具合の八つ当たりにするわ、
子供はダサイとか数学ができないとかバカにするわで、
マジでいやになってしまうんじゃないかと思う。
(男の他人に、そう言われるのも腹立たしいのかもしれない)



この映画は、そんな、家庭に埋もれてしまったお母さんが
ちょっぴり人生の喜びを取り戻すハナシなんだよ。

ホントはすばらしい女性なのに、オヤジはただのコックだと思っているし、
子供は彼女が英語を話せないことをバカにしてる
(インドでは英語は、元公用語。いまでも、ビジネスシーンや都会で使われる言葉なのだ)。

家庭のため、育児のためにどんだけの興味や時間を犠牲にしてきたと思ってんだ!
そんなとこを突っつくなんて、お前は人でなしか!ってことだよねー。

まあ、どっかにもありそうな切り口ではあるけれど、
これがインド映画だってことに驚かされるな。
もちろん、マサラ映画の片鱗はちゃんとあって、
ちょいと踊り出したり、説明的な歌詞の歌が流れたりもするけど、
全然マハラジャな感じではなくて、とても魅力的なドラマなんだよ。

彼女はアメリカに住む姉の子の結婚式の手伝いをするために、
家族よりひと足先に(5週間前)ニューヨークへ行くことになる。
英語ができない、家や暮らしのこと以外の世間のことは知らない。
だから、飛行機に乗って行って、現地で入国審査を受けるだけでも大変なめに合うんだな。

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このままじゃ、結婚式の本番だってやばいことになる。
というわけで、彼女は街頭で見かけた英会話スクールに通うことにするんだな、誰にも内緒で。
そこには、これまで忘れていたいろんな喜びがあったんだね。

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そして、彼女は姪っ子の結婚式でスピーチをすることになる・・・。

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主役のシュリデヴィっていう女優さん、きれいでしょ?
彼女は、2014年現在でなんと51歳?!
インドでは、超大御所の国民的女優らしいよ。

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うん、ありそうな、なさそうな、わかりやす過ぎるストーリーだけど、
けっこうおもしろかった!
感動しました。



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●マダム・イン・ニューヨーク(ENGLISH VINGLISH)
2012 インド
上映時間:134分
監督:ガウリ・シンデー
脚本:ガウリ・シンデー
製作:スニール・ルッラー 、 R・バルキ 、 ラケシュ・ジュンジュンワラ 、 R・K・ダマニ
音楽:アミット・トリヴェディ
撮影:ラックスマン・ウテカー
編集:ヘマンティ・サーカー
配給:彩プロ
出演:シュリデヴィ、アディル・フセイン、メーディ・ネブー、アミターブ・バッチャン
   プリヤ・アーナンド、スジャーター・クマール ほか
受賞:2012年 フィルムフェア賞 最優秀新人監督賞
   2012年 IIFAインド国際映画批評家協会賞 最優秀新人監督賞
   2013年 Stardust Awards 最優秀監督賞/最優秀新人監督賞
   2012年 トロント国際映画祭 観客賞ノミネート











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