ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

埼玉B級グルメNO.1、川島の「すったて」~『泉の里』  



どっかに車で出かける時だったかなあ、とくに意味もなく免許証を見てみたんだよ。
「平成25年の誕生日まで有効」って書いてあるよなー。

あれっ?ちょっと待てよ。
平成25年っていつよ?・・・!!
えっ、今年じゃんか!!
しかも、誕生日過ぎてる!!
あれー?免許更新の案内ハガキ、届いてないよなあ。
・・・というわけで、あわてて免許の更新に行くことにしたよ。

ちなみに、免許センターに確認したら、案内ハガキが届かないことは、
しょっちゅうあることだそうだ。

この辺に住んでる人間の自動車運転免許の更新は、
埼玉県の鴻巣(こうのす)市まで行くことになる。
けっこう遠いんだよ。
でも、地図を眺めているウチに、川越市を越えて、
“川島(かわじま)町“ を通り過ぎて行くことになることに、気づいた!

おーっ、そうだ!
・・・なら、川島の『すったて』を食べるいいチャンスだ!
免許センターが終わったら、ちょうど昼飯近い時間だ!
と思ったら、「朝早くからあんな遠くまで行って、講習を受けるなんてめんどくせーなー」
という気持ちも、ピョーンと飛んでった。
某日朝6時、元気よく家を出たのだったよ。



『すったて』とは、そう、“擂(す)りたて” のことだよ。
何が擂りたてなのかというと、そう、「ゴマ」。
なんでい、ありがちじゃん、と思うだろうけど、まあそうだね。
でも、ごまだけでなく、「味噌」も擂るんだなー。
そして、キュウリの輪切りや、シソの千切り、ミョウガなんかも入れる。
そして、水を入れて冷たい汁を作るんだなー。

なんだよ、それって「冷や汁」じゃん、と思うだろうけど、そう、その通り。
でもね、こっちのほうの「冷や汁(ひやしる)」は、有名な宮崎県の冷や汁とはちょっと違って、
いりこや焼き魚のほぐし身などの動物性の材料はまったく入らないんだな。
きっちり、ベジタリアンな食べ物だ。

「冷や汁」は、どうも、宮崎と山形、それと埼玉のが有名みたいだけど、
群馬県、栃木県、新潟の栃尾市・中越地方・十日町市・三条市・見附市などは、
動物性食材が入らない “埼玉型”。
九州の熊本県の阿蘇周辺や、鹿児島県、大分県津久見市などのは、
焼き魚のほぐし身を使った “宮崎型” みたいだね。

埼玉全県に広がる「冷や汁(ひやしる)」は、
どうも鎌倉時代くらいから農村で食べられている “夏の食べ物“ らしいね。
その昔、お百姓さんが暑くて食欲のわかない時期に、
冷たくて食べやすくて、味噌やゴマから栄養をしっかり摂ろうということで
生まれた(伝わった?)料理だそうだ。

川島町在住の知人に聞けば、「すったて(=冷や汁)」は、
どこの家庭でもお母さんがパパッと作っちゃう料理だそうで、
いわば、川島の夏のソウルフードなんだね。

前にも書いたけど、おまけに埼玉西南部や東京多摩地区は、「武蔵野うどん」もソウルフードで、
それと「すったて(つったてともいう)」が自然と結びついて、
冷や汁にうどんを入れて(つけて)食べる、というのが当たり前になっているんだなー。

この「すったて+うどん」は、2010年に行われた「第6回 埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」で、
見事、優勝
したシロモノ。
農水省が主催する「農山漁村の郷土料理百選」でも、埼玉代表になっているんだよ。
ちなみに、その一部を紹介すると・・・

●埼玉県/冷や汁うどん、いが饅頭
●東京都/深川丼、くさや
●北海道/ジンギスカン、石狩鍋、ちゃんちゃん焼き
●福島県/こづゆ、にしんの山椒漬け
●神奈川県/へらへら団子、かんこ焼き
●新潟県/のっぺい汁、笹寿司
●長野県/信州そば、おやき
●岐阜県/栗きんとん、朴葉みそ
●愛知県/ひつまぶし、味噌煮込みうどん
●三重県/伊勢うどん、てこね寿司
●京都府/京漬物、賀茂なすの田楽
●大阪府/箱寿司、白みそ雑煮
●兵庫県/ぼたん鍋、いかなごのくぎ煮
●島根県/出雲そば、しじみ汁
●徳島県/そば米雑炊、ぼうぜの姿寿司
●福岡県/水炊き、がめ煮

などなど

徳島の「そば米雑炊」というのが意外だよね。



鴻巣での免許更新を終えて、信号の少ない田舎道を南下。
川島町のあたりは、荒川やその支流系の川を利用した田んぼが目立つね。
昔から、大河ドラマ「竜馬伝」にも出てくる川越藩の米を作っていたんだから当然か。

聞けば、「竜馬伝」のロケにも使われた川っぺりがあるらしいよ。
時代劇のロケに使われるというのは、カメラを回しても電線も家屋もビルも
近代的なものが何も映らない、だだっぴろい自然があるということだよね。
つまり、ド田舎ってこと。(川島の皆さんすんません。川島在住の知人が3人います)



車の冷房が効きずらいくらいの晴れの中、
着いたのは『泉の里』という手打ち蕎麦・うどんの店だよ。
着いてびっくり!
これはもう、店という感じじゃないな。
料亭、って感じかな。
でかい!

000_01泉の里_外観

000_02泉の里_店内


通常、使っているテーブル席が20卓くらいあるから、70~80人くらいは入るかな。
それの他に、広い宴会用の座敷みたいのがあるから、満杯で100人くらいは入れるなー。
その日はお盆の土曜日だったけど、それが、ほぼ満席だったんだよ。
一人で行ったから、2~3席開いてたスキマにすぐ座れたけど、
こりゃー大人気だね。


「すったて」は、うどんで食べるのがあたりまえなんだけど、
この店はもともと手打ち蕎麦の店だし、「すったて+蕎麦」のメニューもあるし、
僕も蕎麦が好きなので(うどんも好き)、「すったて+蕎麦」でたのんでみた。
ちなみに、「すったて」は、5~9月の夏季限定メニュー。

まず出てきたのは、蕎麦の麺以外のセット一式。
すったての具になるものは、手前の長皿のシソ、ミョウガ、キュウリ、
そして白いのがタマネギのみじん切り
だな。

001泉の里_すったてセット

すりこぎの突っ込んであるすり鉢は、かつ丼のどんぶりよりひと回り小さいくらい。
もちろん、炒りたての白ゴマ(金?)がどっさり入っている。
その他、味噌と、どこで使うのかわからないけど、きざみネギとわさびも別皿にあるね。
後で気づいたけど、このわさびは本物!
わさび芋を砂糖と一緒にすりおろした新鮮なものだったよ。

さてさて、いくぜー!

002泉の里_すったてごますり
① まずは炒りたてのゴマをすりこぎですり潰す。半分くらいにしとくか、徹底的に潰すかはお好みしだい。

003泉の里_すったて味噌

004泉の里_すったて味噌練り
② 次に、味噌を入れゴマと一緒に擂る。味噌の香ばしさも引き出すんだね。

005泉の里_すったてたまねぎ
③ それに、タマネギのみじん切りも入れて、すり潰す。ココんちの味のポイントはこのタマネギなんだねー。

006泉の里_すったてきゅうり

007泉の里_すったてきゅうりつぶし
④ さらにキュウリの輪切りも入れて、これも潰す。これは、かるくたたくようにほどほどに

008泉の里_すったて汁半分
⑤ ここで、蕎麦つゆを半分だけ投入してよく溶かす。
  これは、フツーは水を入れるんだけど、ココのは蕎麦つゆを3倍くらいに薄めたものだろうなー。
  味噌がしょっぱいから、つゆが濃いとしょっぱ過ぎるよね。ここは味見をしながら要注意だね。

011泉の里_汁出来
⑥ ⑤の味噌とゴマが汁に溶けたら、残りの蕎麦つゆを入れる。
  そこへ、残ってる具(シソ、ミョウガ)を入れれば、すったてのできあがり!

009泉の里_蕎麦

ゴマを擂ってる間に、蕎麦がきていたんだねー。
上に載っているのは、大根と人参のツマだな。
これをよけて蕎麦を見てみると・・・おーっ、微粉系のいい蕎麦だ。

010泉の里_蕎麦アップ

品種は北海道音威子府村の三好農場産の玄蕎麦だそうだ。
それを一九で打っているとのこと。
麺だけをつまんで食べてみたけど、んー、いいねー。
細めで、カドもつやも香りもしっかりした蕎麦だ。
すったてに浸けて食べるのがもったいないくらいだな。

012泉の里_箸上げ

おおっ、うまいぜー!!

013泉の里_箸上げ2

ゴマと味噌と蕎麦つゆの旨味だから、だいたい想像通りの味だけど、
このキュウリの味と香りは、うれしい誤算だったなー。
キュウリって、ゴマ&味噌の汁にバッチリ合うねー!これは、ウマイ!!
そこに、大葉とミョウガの香りも添えられるから、めっちゃ爽快!

味噌の植物性タンパクと食物繊維でしょ、
それからゴマの血圧低下作用やセサミンやゴマリグナンなどの抗酸化物質、
シソは殺菌効果と痩身効果、ロズマリン酸というやつのアレルギー防止効果など、
文字通り “薬味” パワーいっぱい!
それから、蕎麦のルチンを始めとするポリフェノール類で、血管病や糖尿病の予防でしょ。
なんか、いいもの食ったなあ、って気分になったなー。

分量がはっきりしなくて申し訳ないんだけど、
ご自宅で作ってみてはいかがでしょう?
カンタン!うまい!ヘルシー!の三拍子だよ。

014泉の里_ごちそうさん

ごっつぉさんでした!
残った汁に、ご飯を入れて食べるのもポピュラーだそうだ。

015泉の里_蕎麦湯



●『泉の里 』(いずみのさと)
埼玉県比企郡川島町吹塚755-1
049-291-0132
11:00~15:00
17:00~22:00(L.O.21:00)
ランチ営業
定休日/水曜日




クランクアップしてしまったし、9月いっぱいの放送、ということで、
遅ればせながら、あまちゃんロケ地めぐりを敢行したじぇ~!

行った日は、8月17日(土)、やっぱりピーカン、暑い。
しかし、行くっきゃない!

まずは、わが町の駅から西武新宿線に乗車。
車内吊りも、夏休みイベントのにぎわいだなー。

001あまちゃん_電車内サンライズ
「ガンダム」のサンライズが、単独でフィルムフェスティバルをやってるようだね

002あまちゃん_電車内風立ちぬ
西武百貨店やそごうを練り歩いているよう



高田馬場(たかだのばば)駅で、JR山手線に乗り換えて、日暮里(にっぽり)駅に到着。
東京下町散歩の “谷根千(やねせん=谷中、根津、千駄木)” の呼び名で人気、
谷中生姜の「谷中(やなか)」をブラブラ。

003あまちゃん_谷中古い建物
通りすがりの木造家屋。こんなのがそこかしこに

古い建物や蕎麦屋が点在、落語家のイベントなんかも行われているねー。

003あまちゃん_谷中大島屋
この辺の人気蕎麦屋「大島屋」

004あまちゃん_谷中幽霊展
三遊亭園朝コレクション・幽霊画展、と書いてあります。
寺で幽霊画展なんて、涼しすぎるぅー

ただ歩くだけでも、江戸から昭和くらいまでの下町情緒に出会える、ほのぼの楽しい街だなー。

005あまちゃん_谷中小学校
谷中は、小学校まで和な造り


雑貨店?カフェ?
住宅ばかりでなくて、こんな感じの “和” でオシャレなお店が点在しているのが谷中だ。
自由が丘が “洋” なら、こっちは “和”。

007あまちゃん_谷中雑貨店

008あまちゃん_谷中雑貨店ねこ
軒の上に猫の人形が!この辺では、あちこちで猫の人形を発見できる。



日暮里駅から徒歩で、約20分。
じえ、じぇっ、着いたじぇー!
これが、「まごころ第2女子寮」ですー。

009あまちゃん_谷中大名時計博物館

010あまちゃん_谷中大名時計博物館木戸01

012あまちゃん_谷中大名時計博物館木戸02

【あまちゃんが自転車押して出てきた木戸】ですねぇー。
ここは、「大名時計博物館」の勝手口なんだろね。
高さが僕の胸くらいしかないから、かなり古いものであることが窺えるね。

寮の中の撮影もココで行われたのかは、わかんないなー。

013あまちゃん_谷中大名時計博物館木戸03

014あまちゃん_谷中大名時計博物館木戸04
能年ちゃんがさわったかもしれない

お盆休みの土曜日でも、ものすごく人通りの少ない住宅地だなー。



さて、次は上野めざして、GO!

015あまちゃん_谷中古い建物
珍しい木造の三階建て

炎天下、不忍(しのばず)通りをズンズンズンズン行ったら、不忍池に着いたよ。

015あまちゃん_不忍ハス

蓮池で有名な不忍池のハスは、いまが見どころ!
池一面に莖葉が生き生きと伸びて、かなりの数の花が咲いているよ。
写真を撮っていたおじいちゃんが、「毎年、終戦記念日の頃は満開になるんだよ」と言っていたなー。

016あまちゃん_不忍ハス

017あまちゃん_不忍ハストンボ



さらに、池沿いにズンズン行って・・・よっしゃー、アメ横に着いたぜー!
谷中からココまで、徒歩で40分くらいかな。
大した距離じゃないけど、この暑さにはまいるなー。

「アメ横」は、アメリカのミリタリーグッズを売ってる店があるから、
“アメリカ横丁“ で、「アメ横」だと思っている人がけっこういるみたいだけど、
そうじゃなくて、戦後の闇市の頃、“飴屋” がたくさんあったから「アメ横」なんだよ。

018_01あまちゃん_江戸シアター
018_02あまちゃん_江戸シアター


【「東京EDOシアター」は、ココ】だったんだね。

019あまちゃん_江戸シアター

020あまちゃん_江戸シアター

021_01あまちゃん_江戸シアター
021_02あまちゃん_江戸シアター



次は、すぐ隣の「御徒町(おかちまち)駅」のほうまで、歩けー。
・・・で着いたのは、松坂屋上野店のパンダ広場
ココは、【岩手物産展でGMTが客を呼び込みしていた場所】だねー。

022_01あまちゃん_マツザカヤパンダ広場
022_02あまちゃん_マツザカヤパンダ広場

022_03あまちゃん_マツザカヤパンダ広場

023あまちゃん_マツザカヤパンダ広場



御徒町からアメ横方面に戻るように歩いて・・・上野駅へ。
上野駅は、年中人でごったがえしているけど、
国立博物館や上野動物園へ行く「公園口」と真逆の「入谷口」は驚くほど人が少ない。
地上より高いペデストリアンデッキになっているんだ。

ココは、【アキが、上京してたストーブさんを見送った場所】だよね。

025_01あまちゃん_上野駅
025_02あまちゃん_上野駅

024_01あまちゃん_上野駅
024_02あまちゃん_上野駅

白っぽいタイル張りなので、照り返しがまぶしい!暑い!



上野駅から歩いてすぐなのに、もう暑くてがまんできない。
JR山手線に乗って、次は秋葉原へ!

「電気街口」を出るとすぐ目の前に現われるのがこの風景(秋葉原UDX)。
【アキと安部ちゃんが東京で再会、安部ちゃんが「まめぶ」を売っていた場所】がココ。

026あまちゃん_秋葉原UDX01

僕が撮った写真では、特定しずらかったなあ。
えーと、矢印のビルのふもとに、Googleのマップでズームしてみた。

026あまちゃん_秋葉原UDX02
026あまちゃん_秋葉原UDX03

うん、バッチリ、赤印のあたりだね!



秋葉原「電気街口」を出て、JR総武線に沿って、歩いて御茶ノ水方面へ。
5~6分行くと、そこに「昌平橋」があった!

027あまちゃん_昌平橋

江戸時代には、この辺は「旅籠町」と呼ばれていたんだね。
中山道や日光街道から来た人が、登城する前に宿泊した旅籠(はたご)がたくさんあったそうだ

028あまちゃん_昌平橋

徳川幕府ができた頃にできたらしいね。
この下は神田川、江戸城の「外堀」の一部を担っているんだね

ココは、【GMTの路上ファンミーティングが行われた場所!】

029_01あまちゃん_昌平橋
029_02あまちゃん_昌平橋
029_03あまちゃん_昌平橋



立ち会う水口さんのカットは、この向き!

031_01あまちゃん_昌平橋
031_02あまちゃん_昌平橋

東京は、その昔、“東洋のベニス” と呼ばれたくらい、川や水路の多い町だったんだね。
だから、橋や橋の名前のついた地名がやたらと多いんだ。
神田川に架かる橋だけでも、すごい数↓だよ。

丸山橋、神田橋、緑橋、宮下橋、都橋、久我山橋、清水橋、つきみばし、たかさごばし、あかねばし、
むつみばし、にしきばし、やなぎばし、あづまばし、佃橋、高井戸橋、正用戸橋、池袋橋、乙女橋、
堂の下橋、塚山橋、鎌倉橋、梢橋、藤和橋、八幡橋、むつみ橋、向陽橋、幸福橋、神田橋、かんなばし、
永福橋、永高橋、明風橋、宮前橋、中井橋、番屋橋、一本橋、和泉橋、弁天橋、方南第一橋、方南橋、
上水橋、たつみ橋、向田橋、神田橋、角田橋、睦橋、栄橋、和田廣橋、和田見橋、富士見橋、高砂橋、
寿橋、本郷橋、柳橋、千代田橋、永川橋、新橋、花見橋、長者橋、あやめ橋、相生橋、豊水橋、淀橋、
栄橋、末広橋、新開橋、大東橋、南小滝橋、亀齢橋、久保前橋、せせらぎ橋、新堀橋、落合橋、宮田橋、
田島橋、清水川橋、高塚橋、戸田平橋、高田橋、高戸橋、曙橋、面影橋、中之橋、豊橋、駒塚橋、大滝橋、
一休橋、江戸川橋、華水橋、掃部橋、古川橋、石切橋、西江戸川橋、小桜橋、中之橋、新白鳥橋、鳥橋、
飯田橋、船河原橋、小石川橋、後楽橋、淀橋、古川橋、水道橋、お茶の水橋、聖橋、JR総武線神田川橋梁、
昌平橋、万世橋、和泉橋、美倉橋、左衛門橋、浅草橋、柳橋

032あまちゃん_昌平橋
鳩は本物だよ

030あまちゃん_昌平橋



この時点で、午後1時半。
暑くて全然食欲がわかないけど、そうだ!こういう時こそ、冷たい蕎麦だ!
というわけで、昌平橋を渡って神田淡路町方面へ。
方面と言うほど大袈裟なもんでもなくて、6~7分もまっすぐ歩けば、淡路町交差点だ。

中休みにかかるといけないので、中休みなしの店を想像すると、
うん、やっぱ、「神田まつや」か、もっと神田駅のほうの「室町砂場」だろうね。

そうそう、今年の2月20日に半焼した「かんだやぶ」がどうなったか見たいなとも思うので、
「神田まつや」に行くことにしたぜー。
(かんだやぶそばは、神田まつやのすぐ近所)

淡路町のあたりは、関東大震災や東京大空襲を逃れた建物が残っているエリアがあるんだなー。
緑青(銅のサビ)の浮いた建物は、大正時代に建てられたものが多いんだね。
見るからに、ハイカラな感じでしょ?

033あまちゃん_神田淡路町

有名なあんこう鍋の老舗「いせ源」。

034あまちゃん_神田淡路町

かんだやぶそばは・・・あれー?この辺だよな、って見ると駐車場になっちゃってる!!
ホントかよ!?と、よく見ると、「新店舗建設予定地」となっているので安心した。
まあ、さら地よりは駐車場だよね。

035あまちゃん_神田淡路町

隣のビルの “こげ” が、いまも生々しいねー。

ほれほれ、この辺の老舗の紹介パンレットをもらったので画像をどうぞ。

036_01あまちゃん_神田淡路町店案内

036_02あまちゃん_神田淡路町店案内

カレー専門店の「トプカ」も有名店だよ。
あ、暑い時のカレーもよかったなあ。

036あまちゃん_神田淡路町



さてさて、いよいよ「かんだまつや」へ!
おなじみのたたずまいがうれしい。

037あまちゃん_神田まつや

038あまちゃん_神田まつや
039あまちゃん_神田まつや

おー、今日は行列ができてないぞ、って喜んでのれんをくぐったものの
30~40人が一堂に入れる店内はいっぱい!
ギリギリ相席のようなカタチで座れたよ。

たのんだのは、「ごまそば」750円也。
ビールとツマミで、ゆるりを決め込もうとおもっていたんだけど、
あまりに混んでいるのと、まだロケ地めぐりが終わっていないのとでやめ。
一枚かっこんで、すぐに退散するぜー。

040あまちゃん_神田まつや蕎麦

んー、いいねー。
おなじみの微粉の中細麺は、健在!
もっちりしているのに、ほどよい弾力があって、角が喉を撫でるつるつる度もお見事。
香ばしい蕎麦の味もちゃんとするねー。
さすがです!

まつやでごまダレのもりを食べるのは初めてだけど、
濃厚なごまの香りと味が、暑さで水分を欲した体にジワーッと浸み込むようなうまさだ。
すき焼きのごまダレをイメージすると間違うな。
もっと、甘くない。
蕎麦の味を台無しにしない、大人の味だなー。

おっとー、デジカメの電池が切れてしまったあ!
しかたなく、スマホのカメラに切り替え。
んー、オレとしたことがあ・・・。

041あまちゃん_神田まつや蕎麦湯

ごっつぉさん。

042あまちゃん_神田まつや木鉢

043あまちゃん_神田まつや箸袋

神田まつやも日本を代表する老舗の一つなので、
それなりの歴史やポリシーを持っているんだけど、
今回はあまちゃん関係なので、そのご紹介はまたの機会に。



まつやのある淡路町から、JR山手線の神田駅までは徒歩で6~7分。
改装中の神田駅西口を背に、高架下の飲み屋街を左手に沿ってしばらく歩くと、
もう呑み屋なんかない高架とビルの隙間に小さく「今川小路」の看板が!

044あまちゃん_神田今川小路

看板の下まで行って、左の高架下をのぞくと、えっ、こんなとこにも呑み屋横丁が!!
これは、わかんないわ。
これは知ってる人じゃないと、こんなとこには来ないなー。
こりゃ、すげー!シブ過ぎ!

045あまちゃん_神田今川小路02

でも、間違いなくココだなー。
ロケハンした人、すごいねー。
東京の “古い建物おたく” とか “昭和レトロおたく” とか、そういうレベルだね。

ココは、【GMTのメンバーや水口さんや鈴鹿ひろ美がよく溜まっている
「無頼鮨」のある通りのイメージ】
に使われているんだな。
ドラマ中では、東京EDOシアターのすぐ裏だけど、
ホントは4kmくらい離れているんだなー。

いやー、すごいレトロ!
あんなシャンとした寿司屋はないぞ、ココには。

046_01あまちゃん_神田今川小路03
046_02あまちゃん_神田今川小路04

それに、実際にココに立つとわかるけど、非常に撮影しにくいと思う。
テレビでは、それなりの大きさの “飲み屋街” に見えるけど、
実際はトンネルのようなガード下とすごく細い路地のカド!
この角は狭くてなかなか上の写真のようには撮れないなー。
すごく狭いスペースに脚立を立てて、思い切り広角で撮っているんじゃないかな。
さすがNHKです!

高架下に入ってみると、半分くらいは空き家。
暗くて手ぶれしてしまっている。

この「耕」とか「里」とかに、呑みに来たいねー。
いつなくなってしまうかもわかんないからねー。

047あまちゃん_神田今川小路04

「里」の女将さんなのかな?
外猫にせっせとごはんをやっているみたい。
5~6匹がニャーニャー集まってるよ。
都会の猫は、生きてくのが大変なんだ。

048あまちゃん_神田今川小路05

高架(JR線のガード下)は、趣きのあるレンガづくりの部分がけっこう残ってる。
でも、老朽化による耐震性の問題から、大々的に改築する予定があるとかないとか。
あの、昭和情緒あふれる呑み屋たちも、風前の灯なのかもしれないな。

049あまちゃん_神田駅付近

050あまちゃん_神田駅付近



「今川小路」を探すのに手間取ってしまったせいで、もう午後4時近くだ。
急がねば!
次は、渋谷のNHK放送センターだぜ。
神田駅から、JR中央線とJR山手線を乗り継いで原宿へ!

タレントスカウトのメッカ原宿は、明治神宮にくっついた駅だよ。
表参道側の出口から出たんだけど、とんでもない人だかりだ。
この日は、神宮外苑の花火大会や、代々木体育館前でヒップホップ系のイベントがあったらしいので、
ストリートファッションや浴衣姿が入り乱れてたよ。

051あまちゃん_明治神宮
明治神宮の大鳥居

よーす!NHK放送センターに到着!

052あまちゃん_NHK

その傍らに、スタジオパークというのがあるんだな、ココが目標。

052あまちゃん_スタジオパーク

053あまちゃん_スタジオパークドーモくん

NHKのいろんな番組の展示やアトラクションや見学スタジオなんかがあったよ。
もちろん、大人気の「あまちゃん」の展示はボリューム大。

054あまちゃん_スタジオパーク衣装

055あまちゃん_スタジオパーク能年サイン

056あまちゃん_スタジオパーク小泉サイン

057あまちゃん_スタジオパーク宮本サイン

058あまちゃん_スタジオパークパネル

大河ドラマ系の展示は、いまやってる「八重の桜」から「新撰組」くらいまでさかのぼってあって、
セットの設計図や小道具がショウケースに並べられていたよ。

展示出口のあたりに、あまちゃんグッズを販売していたねー。
ほしーぃ。

059あまちゃん_スタジオパークまめぶメニュー

カフェもあるんだねー。
あまちゃんにあやかったメニューも2つあって、
どっちにも「まめぶ汁」がついてる!
パッと見は、けんちん汁みたいな感じだね。



ここまでで、午後5時半くらい。
午後9時過ぎからフットサルがあるので、ここまでだな。
神谷町にある愛宕山のトンネル(アキが、おらもアイドルになりてえどー、と叫んだとこ)と、
千駄ヶ谷の「受験が恋人!」の看板が掲出されたとこも予定してたんだけど、
行ききれなかったやー。
挽回戦は後日!!

なんだかんだで、5時間くらいは歩いたなー。
おかげで、両腕と顔が陽に焼けてまっかっか!
お盆の仕事のスキマの、汗だくほこりまみれの強行軍だったけど、
会社のやつらにはハワイにでも行ってきたように見えっかな?


映画としてのすばらしさにも鳥肌 ~ 『エクソシスト』  



いやー、今年の夏は暑いですねー。

ここまで暑いと、なんとかして涼をとりたいと思うもんだよね。
大した経験じゃないけど、僕の経験で言わせてもらえば、
すぐに涼しくなる方法の第一位は、「プール」じゃないかなあ?
これは遠い昔から忘れてたけど、実際に行ってみるとバシッと涼しくなるね。

プールなんて行くのめんどくさいし、日に焼けるし、きたないし、
という方には、これがおすすめ、「かき氷」
自分で作ってもいいし、飲食店ででもいいけど、
ジャンボフラッペみたいなのを一気食いすると、ぞぞぞーっと涼しくなるよ。
ポイントは、一気食い!(お腹こわす可能性あり)

プールに行って、そこでかき氷を食べるとベストだけど、
もっと身近にやりたければ、
自分ちで、風呂に水を溜めて、足を突っ込みながらアイスを食べて、
その後、食器の洗い物をする、というのもかなり涼しくなるでー。
それで、もひとつおまけに、「コワイ映画を観る」、で完璧でしょ。

・・・というわけで、今回のおすすめムービーは、有名な『エクソシスト』だよ。

ホントにコワがりな人は、残念だけど読まないほうがいいかもしれないなー。
コワイの平気な人や、観た人も観てない人も、映画が好きな人はぜひどうぞ!


この映画は、1973年当時、「オカルト映画」って呼ばれていたんだよ。
『エクソシスト』より前で有名なやつでは、ポランスキーがミア・ファーロウで撮った
『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)というのがあったねー。

「オカルト映画」って、心霊とか、悪霊とか、呪いとかのストーリーのコワさに
重点が置かれた映画とでもいうのかな。
『エクソシスト』は、そこそこヒットするとされていたオカルト映画の中でも、
爆発的にヒットしたオカルト映画だったんだよ。

なぜか。
それは、この映画がいくつかの点で優れていたからだと、僕は思う。


●ひとつめは、この映画が “ホラー映画の原型を創り出した” ことだと思う。
当時は “ホラー” という言葉がなかったはず、少なくとも日本では。

ホラー映画って・・・
① くるぞ、くるぞ、と引っ張って、わっ!!とやたらと脅かす。
② 人が、かんたんにやたらと死ぬ。
③ めっちゃコワイ形相のキャラが出てくる。
④ 血が出たり、内臓が出たり、首がちょん切れたり、グロい。
⑤ ストーリーやコンセプトは、わりとテキトー。

・・・って感じだよね。

この『エクソシスト』は、
③のめっちゃコワイ形相については、悪魔に憑かれた少女の形相において、
超特殊メイクを駆使して、ものすごいものを生み出したよね。
完全なモンスターの顔じゃなくて、少女の顔のままナマ傷やコンタクトレンズを使って
コワイ顔に仕上げたところが実は新しかった。

④にしても、ゲロを吐き出したり、血にまみれたり、首が一回転したり、ワイヤーで吊ったり・・・。
それまではさりげなかったグロ表現に、真正面から取り組んだ最初だったと思う。
そのせいで、アメリカでは当初R指定されたんだよ。

現に、この映画のヒットの後から、現在のような「突然脅かし&内臓ぐちょぐちょ」の
ホラー映画が続々と登場し始めたよね。
そう、この映画はいわばホラー映画のパイオニアだったんだよ。
先駆者であったぶん、やり過ぎて安っぽくならず、いまみたいなこれ見よがしな脅しがなくて、
逆にリアルさが増して、こっちのほうがよっぽどコワくできてると思う。

要するに、『エクソシスト』は、
“オカルト映画として生まれ、いまで言うホラー映画の原型を創り出した” 新しい映画だったんだなー。
後に、“オカルト・ホラー” と呼ばれる新しいカテゴリーの金字塔
もちろん、そのコワさにおいても新しかったのだ。


●2つめは、映画づくりのうまさや楽しさにあふれていることだろうな。
観るとわかるけど、この映画の持つ空気感や質感は、全然ホラーじゃないんだ。
まるで、「ヒューマンドラマ」か「アクションもの」って感じじゃないかな。
感情や緊張感を描いた名作のようなクォリティが全編を覆っているんだよ。

まあ、監督がウィリアム・フリードキンで、撮影がオーウェン・ロイズマンのコンビだからね。
このコンビは、ノンフィクション小説が原作の『フレンチコネクション』(1971)を撮って
第44回アカデミー賞に8部門でノミネートされ、
作品賞、 監督賞、 主演男優賞、 脚色賞、編集賞の5部門を受賞した名コンビなんだよ。
だから、人と背景の関係性や光と影の構成を描かせたらピカイチというわけだな。

それから、原作者も監督も、始めからドキュメンタリーみたいに作りたいと考えていたこと
それが、この映画をこけおどしの恐怖映画じゃなく、上質なドラマのトーンにさせた
理由のひとつなんだろうね。

この映画が、ただのコワイ映画でない別の理由のに、イラクロケがあると思う。

001エクソシスト_イラク太陽

原作の小説にもイラクが出てくるのか確認していないんだけど、
このロケシーンがあることで、映画の奥行をおもいきり深くしているはず。
たしか、アメリカでの撮影とは別のカメラマンが担当してたはずだけど、
エキゾチックで実にいい映像だよねー。
その上で、悪魔祓いの予兆を神秘的に描く、効果的な演出になっていると思う。

002エクソシスト_イラクパズズ

003エクソシスト_イラクメリン路地

004エクソシスト_イラクメリン対パズズ

物語の舞台は、ほとんどがワシントンのジョージタウンだけど、NYロケも行われているね。
最も危険だと言われていた、'70年代のハーレムや地下鉄構内なんかが映っていて興味深いなー。

005エクソシスト_カラスNY

アメリカ版こっくりさん「ハウディ船長」というのがあるのを、この映画で知った。
使う道具が違うけど、やり方は日本のこっくりさんとまったくそっくり!

006エクソシスト_ハウディ船長

この映画では、かなり重要な役に、カトリックイエズス会の本物の神父が2人も使われている。
原作&製作のウィリアム・ピーター・ブラッティのアイデアのようだけど、
俳優では出せない気高さがほしかったんだと。
おもしろいねー。
カトリック教会では、映画出演などフツーならノーだけど、
キリスト教信仰を促しているようにも解釈できるこの映画の場合は、OKが出た。

007エクソシスト_神父

ママ役は、後に『アリスの恋』(1974)でアカデミー主演女優賞を受賞したエレン・バースティン。
彼女は、これまでのところ、アカデミー主演女優賞に5回もノミネートされている大物女優なんだよ。
このママ役は、もう少しでシャーリー・マクレーンになるところだったそうだ。

008エクソシスト_ママろうそく

リーガン役のリンダ・ブレアは、当時12歳。もっと小さな時から、
CMやドラマで子役として活躍していたようだね。
微妙な表情やしぐさというより、ベッドの上で飛び跳ねたり、吊られたり、
特殊メイクのため毎日長時間じっとしていたり、大きなコンタクトレンズを目に入れられたり・・・、
肉体的に大変な役だったと本人も言っている。

009エクソシスト_リーガン兆候

010エクソシスト_リーガン兆候2

ポルターガイスト現象で、ベッドの上でリーガンが跳ねるシーンは、
頭側の壁の向こうに数人の人がいて、
ベッドに繋がっている棒を一所懸命上下に揺らして撮っているんだね。

011エクソシスト_リーガンベッド跳ね

この他、ベッドの上で腹筋運動みたいに体を動かす機械とか、
椅子に座った人の顔をアップしたまま倒れるカメラ台とか、
玄関から2階のリーガンの部屋まで、一気に長回しで撮れるカメラ装置とか・・・
ほとんど発明というような道具をその都度造って撮っているんだねー。
大変だけど楽しそう!
それが、映画づくりのおもしろさのひとつなんだよねー。

音効も手作りなのにすごいよ。
やっぱり当時は、電子的に作った効果音の音源なんかはなくて、
円谷プロじゃないけど、いろんな物を使って録音して後から加工してたんだね
たとえば、リーガンの首が一回転するシーンなんかは、皮の財布を絞った音だったり、
不穏な空気を表わす音に、蜂の羽音を使ったり、
悪魔の声には、本人の声を加工するほか、マーセデス・マッケンブリッジという変わった声の女優を雇って、
生卵を飲ませて、酒も飲ませて、タバコを吸わせて録音した、と監督が言っている。
手間も時間もかかるけど、おもしろそうだよねー。
甲斐あって、音響はアカデミー賞を獲得したんだね。

監督のウィリアム・フリードキンは、当時、最先端を行っていた大学病院の医療施設を
本物の医師も含めて使わせてもらった。
このこだわりが、一部の観客をして「病院のシーンがいちばんコワイ」と言わしめたんだな。
映画館では、このシーンが始まると帰ってしまう客が続出したそうだ。

012エクソシスト_リーガン治療

013エクソシスト_リーガン精神治療

こういう前例のない交渉事なんかも、めんどくさいけど、映画づくりの醍醐味なんだろうね。

↓この映画で、“最も邪悪“ といわれるシーン。
キリスト教国では、ありえない表現かもね。
原作者のウィリアム・ピーター・ブラッディは、後に、
「このシーンは、上映のOKが出ないと思っていた」と白状している。

014エクソシスト_リーガン十字架

はい!忘れてならないのは、この特殊メイク。
リーガン役のメイクに、毎度4時間かかっていたそうだ。
当時は3DCGアニメーションなんてなかったので、メイクせざるを得なかったんだろうけど、
ヘタなCGになるくらいだったら、こっちのほうがよっぽどすごいよね。
というか、これって完璧じゃない?
リンダ・ブレアは、歯の1本1本までこきたない色を塗られたんだぜー。

015エクソシスト_リーガンメイク

016エクソシスト_リーガンメイク前

このメイクへの監督のこだわりは、上にも書いたけど、
少女のままの顔をコワく変貌させることだったと、フリードキンは語っているんだよ。
メイキングもののDVDに、テストのメイクが記録されているけど、
狼男みたいな、完全に別のモンスターみたいになっちゃっているようなヤツは、全部ボツ。
なるほどねー、“変身” してしまっても大してコワくないんだな。

017エクソシスト_リーガンアップ

リーガンのまま腐ったような顔にしたほうが、ホントに悪魔にとり憑かれたように見えるね。

当時、吸血鬼やフランケンシュタインくらいしか観たことのなかった僕は、
この顔がおっかなくて、ホントに夜、寝られなかったんだ。
こういうメイクの方法は、この映画がはしりで、後のホラーやスプラッターに
大きな影響を与えたといわれているんだな。

ところが、だ。
もっとすごいのが、メリン神父役のメイクじゃないかな。
えっ、これってメイクしてるの?って思わない?

018エクソシスト_メリンメイク

019エクソシスト_メリンメイク前

この当時、メリン神父役のマックス・フォン・シドーは、まだ40歳そこそこだったんだよ!
劇中では、まんまと80歳くらいのよぼよぼのじいさんに変身しているんだね。
まったくメイクしてることにに気づかないよね。
ひょっとすると、こっちほうがすごいメイクかもしれないな。

そして、コレ!
完全なる “決め” のカットだあ!!
こんなカッコイイシーンが、オカルト映画にあっていいのかい?!
ってくらいカッコイイなあ。

020エクソシスト_メリン玄関

これは、イエズス会幹部から、数少ない悪魔祓い経験者として呼ばれて、
悪魔祓いにやってきたメリン神父が、タクシーから降りて依頼の家の玄関に向かうところ。
霧が不気味さを醸しながら、窓から漏れる明かりがこれから起こることを予兆しているかのようだね。
封切り当時、ポスターやチラシのビジュアルになった、名シーンだよね。

021エクソシスト_リーガンアップ

022エクソシスト_典礼

悪魔祓い(エクソシズム)の儀式は、カトリックの典礼にホントに載っていることなんだね。
この映画の原作は、1940年に実際にメリーランドであった事件を参考して書かれたもので、
その時もホントにカトリックの悪魔祓いが行われたんだよ。
いまでは、行われていないことになっているけど、
カトリック教会には、悪魔憑きを確かめるチェック項目まであって、
それをクリアした場合、今後もこの儀式が行われる可能性があるんだな。

023エクソシスト_カラス典礼

主役格のカラス神父役は、ジェイソン・ミラーという役者。
『フレンチコネクション』で名をあげたフリードキンがメガホンということで、
超有名な俳優が何人もこの役獲得にアプローチしてきたらしい。
中には、スティーブ・マックイーンなんかもいたけど、
フリードキンはあまり有名じゃない俳優を選んだと語っているんだな。

024エクソシスト_ワイヤーアクション

有名なワイヤーアクションだよねー。
これは、まったくフィルムの合成をしていないそうだ。
ワイヤーを背景の色と同じ色の塗料で、“点線になるように” 塗るんだそうだ。
そうすると、全然見えなくなるんだって!
いいこと聞いたねー。

025エクソシスト_悪魔対メリン

口から出るゲロは、口に含んでおいて出しているんじゃないんだね。
口に横一文字に細いパイプを噛ませておいて、口の中央あたりに穴を開けて、
ベッドの裏から圧をかけて、豆のスープを吹き出させているんだってさ。
頬にかかるパイプは、その上からメイクを被せて見えなくしているということらしい。
それにしても、気色ワリィーなあ。
でも、作っている人たちは、楽しいんだろうねー。

026エクソシスト_リーガンとパズズ

027エクソシスト_悪魔笑い

この作品では、当時あまり聞き慣れないサブリミナル効果も試みているんだよ。
本格的な科学的なやり方じゃないかもしれないけど、
不気味さ不吉さを演出するには、ずいぶん効果的だったんじゃないかな。

028エクソシスト_サブリミナル01

029エクソシスト_サブリミナル02

こいつは、映画の後半、あっちこっちでチラチラ現れる。
キャプチャー画像ではばっちり見えちゃっているけど、
ほんの0.1秒くらいフラッシュするだけだから、
その間にまばたきでもしていると見逃してしまうようなギミックだ。

そして、ギミックといえばコレ・・・

030エクソシスト_TASUKETE!

↑わっかるかなー?
アルファベットで「タスケテ!」と書いてあるのが。

リーガンのママに頼まれて、その病状を確かめに行ったカラス神父が、
戻ってきて音響ミキシングスタジオに入るシーンの冒頭だ。
悪魔の声を録音してきて、逆回転させて、悪魔がさかさ言葉を話していることに気づくカット。
3秒くらいしか映らないので、たいがいは気づかずに流れちゃうけど、
僕は、この映画を何度か観るうちに気づいたのだ(自慢)。
他にも、このことに気づいている人、いるのかなあ?

'70年代に入って、日本の俳優や作品がハリウッドに進出したり、
日本がハリウッド映画の市場として大きくなってきたことの表われだなんだろうね。
まさか、日本語が不吉ということではないと思うけど。



そう・・・
●3つめは、この映画には “恐怖” 以外にもメッセージがあることだと思う。
フツーこのテの映画は、コワがらせること以外は案外テキトーで、
登場人物の人物像やストーリー、物語の持つメッセージなんかが
どうでもいいことが多いけど、この映画はだいぶん違う。
僕は、日本人にはなじみが少ないけど、
キリスト教でいう “原罪”のようなものを訴えているんじゃないかと思ってる。

原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティや、監督のウィリアム・フリードキンや、
大人になったリンダ・ブレアが、この作品をオカルト映画とかホラー映画とか呼ばないでほしいと
言っている理由がそこにあると思う。

物語には、忙しく働き連れ合いとうまくいっていない無信仰のママ、
ドイツ人をナチと呼んで差別する映画監督、母親をひとりほったらかし酒もタバコもやる神父
・・・・などが登場する。
世の中が、信仰とか善を忘れ、怠惰や悩みや諦めや邪悪にあふれている。

でも、悪魔は罪も穢れもない少女にとり憑くのだ。
それは、悪魔が無垢な少女を冒すことで、
ネガティブを背負った人々を絶望させようとしている
からだ、
と劇中では語られている。
実は、悪魔のターゲットは、とり憑いた少女じゃなくて、
そのまわりの大人たちだったんだ
と、僕は思う。



その当時もいまも、どんなに善が希薄なことか、
人が善であることが、どれほど困難なことか。

そう、悪魔は誰にでもとり憑くのだ。




031エクソシスト_窓



★ちょっとは、涼しくなれましたか?
 僕はかなり熱くなっちゃいました。



032エクソシスト_ポスター

●『エクソシスト』(THE EXORCIST)
1973年 アメリカ、日本公開1974年
上映時間: 122分
監督:ウィリアム・フリードキン
脚本:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
原作:ウィリアム・ピーター・ブラッディ
製作:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
製作総指揮:ノエル・マーシャル
配給:ワーナーブラザーズ
出演:リンダ・ブレア、エレン・バースティン、ジェイソン・ミラー、マックス・フォン・シドー、
   リー・J・コッブ、キティ・ウィン、ジャック・マッゴーラン、ウィリアム・オマリー、
   ルドルフ・シュントラー、バートン・ヘイマン、ピーター・マスターソン、
   ウィリアム・オマリー(イエズス会神父)、トーマス・バーミンガム(イエズス会神父) ほか
   マーセデス・マッケンブリッジ(声の出演・悪魔)
音楽:マイク・オールドフィールド『チューブラー・ベルズ』、ジャック・ニッチェ
撮影:オーウェン・ロイズマン、ビリー・ウィリアムズ(イラク担当)
編集:ノーマン・ゲイ、エヴァン・A・ロットマン、バド・S・スミス、ジョーダン・レオンドポウロス
特殊メイク: ディック・スミス
音効:クリス・ニューマン、ロバート・ニュードスン、バズ・ヌーソン、ゴザーロ・ガベラ
サウンドミキサー:ロン・ネイグル
特殊効果: マルセル・ヴェルコテレ
美術:ビル・マーレイ、ジェリー・ウンダーリヒ
宗教テクニカル・アドバイザー:トーマス・バーミンガム(イエズス会神父)
受賞:第46回アカデミー賞
   ・脚色賞(ウィリアム・ピーター・ブラッディ)
   ・音響賞(クリス・ニューマン、ロバート・ニュードスン)


夏の河原を愉しむ ~ 『櫟庵』(くぬぎあん)  



仕事仲間のKくんとは、打ち合わせついでに、
一緒に飯能(埼玉県西部)で昼めしや晩めしを食べることが多い。
前は、だいたいファミレスだったけど、
「オムライスのある蕎麦屋」に行ってから、蕎麦屋に行くことがふえたんだよ。

Kくんは、僕よりだいぶん若いので、蕎麦屋なんかイヤそうだけど(笑)。
僕もそうだったけど、ハンバーグとかチャーシュー麺とかとんかつとか、
しゃぶしゃぶ食べ放題とかじゃないと、食事をした気にならないらしい。
でも、まんまと蕎麦グルメ探検隊の隊員に引きずり込んでやったぜー。

ネットで検索すると、いい感じの店がけっこうあるんだなー、飯能には。
中でも、今回行ったとこは、飯能でも1・2位を争う人気店!
なんでも、蕎麦よし!店内よし!環境よし!の三拍子揃った店らしい、
・・・ということで、さっそく、レッツ・ゴー!してみたぜー。



目的の店は、『櫟庵』(くぬぎあん)。
地元では、有名な蕎麦屋だよ。
Kくんの自宅兼事務所から車で15分、西武池袋線・飯能駅から歩いても
15分くらいで行ける「飯能河原」の傍らにあったねー。

駅のちょっと先だというのに、駐車場のあるところは、いきなり森!
森林リゾートにありがちな、ガラス工房なんかもあるくらい。
車を降りて、草木をかき分けながら、古い石段を下りて行けば、『櫟庵』発見!
発見、というか、家が1つしかないから、探す必要もないべ。

001櫟庵_石段

なんと、『櫟庵』の一軒家のすぐ横が河原だ。
河原へは、石段を5段くらい下りるけど、おー、これはもう河原の中だねー!
どっから国の土地で、どっから個人の土地なんだあ?
ゲリラ豪雨なんかで、水害にあうことはないのかなあ?
・・・ってくらい、河原なのだ。

でも、水害にあわないとしたら、これはすばらしいロケーションだね!
だって、目の前が広い河原で視界が開けてるし、
夏に川面を眺めながら一盃やったり、冷たい蕎麦をかっこめるなんて、風流でしょ?

002櫟庵_河原



その川は、入間川(いるまがわ・一級河川)。
ここは、かなり上流なので、この辺では名栗川(なぐりがわ)というみたいだね。
この川に削られた山が沢を作って、名栗渓谷、っていうんだね、この辺から上流のほうは。

「飯能河原」は、この川の蛇行で生まれた扇状地で、水深が浅いし、流れも早くないので、
休日には、子供たちの “カッパ天国” になるらしい。(カッパ?
テントを張る人たちや、バーベキューをするグループもたくさん来るらしいねー。
こりゃ、いいや!

003櫟庵_河原説明

この日は、まだ夏休み前の平日だったので、人はまばら。
でも、向こうの橋のあたりにシート敷いて、海パンいっちょになっている人と、
浅いのにバシャバシャクロールで泳いでいる人がいたなー。
水の淀んでいるところには、小さなカジカが当然のように泳いでいたよ。

地図で見ると、このあたりから上流には、川の傍らに木材の製材所がちらほら見られるねー。
これは、江戸時代、江戸の人口が増加して家屋建材の需要が増えて、
おまけに江戸名物の火事が頻繁に起こったために、
もともと木材産地であった飯能が栄えたということらしいな。

筏を組んで入間川を下って荒川を経由して、
10日くらいかけて材木問屋がある千住まで行き来していたとのこと。
“江戸の西の方の川からやってくる材木” ということで、
この辺の材木は、いまでも「西川材」と呼ばれているそうだ。

飯能には、ムーミン谷こと「あけぼの子どもの森公園」というのがあるんだよ。
ムーミンの家とか、スナフキンが釣りでもしてそうな川がある、癒し系の公園。
飯能にはムーミンがいて、所沢にはトトロがいるんだねー。

海はないけど、夢があるー!
湖も川もあるー!
・・・な、飯能なのですー。



さてさて、何のハナシだっけ?
あ、そうそう、『櫟庵』だよねー。
入口は、こんな感じ!
森の中の一軒家、って感じ、いいっしょ?

004櫟庵_玄関正面

005櫟庵_玄関暖簾

入口の左が「蕎麦打ち場」。
外から、ばっちり見える!
麺棒も5・6本揃っていて、マジで手打ちしているのが窺えるねー。

006櫟庵_打ち場

イーゼルに乗っかったメニューボードには、川魚!
若鮎、山女魚もあるけど、この川で獲れる天然鮎もあるんだあ、へえー。

007櫟庵_イーゼル



玄関を入ると、すぐ左に陶器の陳列&販売棚があるよ。
こちらで作られているのか、販売委託なのかわからないけど、
なるほど、一種、観光地の蕎麦屋といった風情だね。
川遊びやハイキングやワンゲルの人たちが、ちょいと寄ってく、
といった使われ方が多いのかもね。

008櫟庵_陶器

店内は、自然木を多用した民芸調。
こあがり4卓、テーブル4卓、って感じかな。
ゆったりしたレイアウトで、のんびりできる造りだな。

009櫟庵_内観



まず、注文したのが、「沢ガニと川エビの唐揚げ」。
これで、ちびっと呑もうか、という魂胆さ。
(なんで、鮎をたのまないんだ!)
でも、これでも河原の風情が感じられるよね?
(あ、Kくんと一緒だったので、二人でも突っつきやすいものにしたんだっけ)

010櫟庵_沢蟹

011櫟庵_沢蟹アップ

012櫟庵_川海老アップ

ツマミ料理は、天ぷらと川魚のほか、蕎麦味噌、板わさ、出し巻玉子のみで、さっぱりしてる。
でもね、本腰入れて呑み食べしたい向きには、予約が必要だけど
2,100円、3,200円、4,300円のコースと、5,300円の「蕎麦会席」もあるよ。
あ、いけね、お酒の種類をチェックし忘れた!

013櫟庵_呑み

ナハハハハー、呑むったって、Kくんがキリンレモンで、僕がウーロン茶。
しょーがねーべー。
車で来たし、この後、仕事だからねー。
でも、なんとなく蕎麦前の気分は味わえたね。

014櫟庵_天ぷら01

天ぷらは、「天せいろそば」のもの。
けっこうでかい海老、ごぼう、かぼちゃ、なす、それからこの葉っぱは何?
(わかる人いませんかあ?)
当然、太白ごま油でカラッと揚がった逸品。

015櫟庵_天ぷら02

僕が、写真撮っている間に、、全部、Kくんが食べやがった!

蕎麦は、「国内産の有機栽培の玄蕎麦を石臼でゆっくり製粉した細打ち」って書いてあった。
ニ八だろうね。

016櫟庵_蕎麦引き

017櫟庵_蕎麦寄り

ぴしっ、と角が立って太さも揃った美形だ。
よーく見ると、完全な微粉でなくて、石臼で出た二番粉あたりの
粗めの粒も混じっているねー。

018櫟庵_蕎麦アップ

太さ、角、固さ、味・・・お見事ですー!

019櫟庵_蕎麦箸上げ

ところで、「二八蕎麦」って、どういう意味か知ってる?
そうそう、麺の粉の配合割合のことだよね。
全重量を10とすると、「蕎麦粉8割+小麦粉(中力)2割」という意味だよね。
たとえば、「蕎麦粉80g+小麦粉20g=100g」で、一人前、って感じ。

ちなみに、「蕎麦粉100g+小麦粉20g=120g」の場合は、「外二」っていうんだよね。
これは、ニ八よりつなぎの量が少ないぞ、という主張がこもってるんだねー。

ところが、だ。
ニ八って、そういう意味じゃない、という説もあるんだよ。
江戸時代の中期、蕎麦の値段は16文だったという記録があるんだけど、
注文すると、笊だか皿だかわかんないけど、2枚出てきたらしいんだよ。
2枚で16文だから、にはちじゅうろく、で「ニ八」!!
つまり、1枚8文でおかわりできるっちゅうことだねー。

江戸時代初期には、まだ、つなぎに小麦粉を使っていなかった
という記録もあるもんだから、この説が生まれたそうだ。
じぇじぇじぇー!・・・でしょ?
真偽は不確かだけど、そういう説もあるのです。



蕎麦湯は、粉を足さないナチュラル系。
僕は、わさびは蕎麦を食べながら箸でつまんでちょびちょび舐めて、
葱は蕎麦湯の2杯目以降に猪口に入れて、楽しみます。

020櫟庵_蕎麦湯

はいはいー、蕎麦団子の登場ですー!

021櫟庵_蕎麦団子01

「蕎麦食べて・・・」のさん平さんと、ちょこっと話してたやつだよ。
どうだい、この姿!
あ、「蕎麦食べて・・・」は、長野や岐阜の本場の蕎麦情報に詳しいプログ。
家主のさん平さんは、とってもフレンドリーで、スリムでロングヘアーの素敵な女性です。
ひょっとして、けっこう呑んべーかも。

肝心の団子は、蕎麦がきの表面をびしっと焼いて、
薄口のみたらしのタレをペロンとかけたもの。
あつあつで、あまり甘くない大人の味だ。

これを食べると、ココの蕎麦会席への興味がぐぐっと高まるなー。
つまり、すごくうまいんだよ。

Kくんが2個、僕が1個、支払いは僕・・・ぶつぶつ。

022櫟庵_蕎麦団子02



023櫟庵_蕎麦お茶

ひととき、水辺で夏の蕎麦を楽しませてもらいました。

さてさて、仕事に戻るかあ!



●『櫟庵』くぬぎあん
埼玉県飯能市大河原70-1
042-973-2576
11:00~17:00
※17:00を過ぎる場合は要連絡
ランチ営業
定休日/水・木

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