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ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

みんみん話。  


またまた、hobohoboさんとこ「ほぼ毎日、ほぼ昭和食堂」
みんみんの話(http://char0203.blog.fc2.com/blog-entry-653.html)
を拝見していたら思い出したよ。



そうそう、東京の多摩地区および多摩西部方面で、
「みんみん」または「珉珉」と言えば、
吉祥寺の「みんみん」か、八王子ラーメン本家本元の
「みんみんラーメン」
のことだよね。

いやいや、東京都日野市の「珉珉」だという人も
いるかも知れないし、大阪にだって「珉珉」はあるぞ、とか
宇都宮の「みんみん」だって有名だぞ、という人も
出てくるに違いないよね。

うん、そのくらい「みんみん」や「珉珉」は、
日本中に存在する店名だということだわさ。
で、当然、中華屋さんや餃子屋さんに多い。
まあ、中国語だからねー。

で、「珉」ってどういう意味よ?ということで、
ちょっと調べてみたら、ウソかホントかわからないけど、
「珉」の本来は、偏が「王」ではなくて「玉」らしいんだな。
「玉」と「民」で、“民の宝” という意味で、
“みんなから愛されるように”
というということみたいだけど、
日本の漢字字典では、“美しい石(玉)” という意味みたい。
つまり、よくわからない。(汗)
※わかる方がいたら、ご教示くださーい。

「珉珉」とダブるのは、「ランラン、カンカン」(古い)みたいな
パンダの名前と同じで中国名の “愛称化” だよね。
“珉ちゃん” くらいのニュアンス。
日本における焼き餃子(焼き餃子は日本が発祥)の創始者の
奥さん(中国人)の名前だという説もあるから、なるほどだね。

で、中華屋や餃子屋だから、中国の人の名前の愛称だ
というのはわかったけど、なんで、珉珉以外の「ホァンホァン」や
「シャンシャン」がないのかは、わからんなあ。
みんな、うまい餃子屋や中華屋の元祖の真似をしたんだろうね。



話が逸れたわ。

そうそう、「八王子ラーメン」って、うまいんだよ。
見た目は黒っぽいフツーの醤油ラーメンだけど、
味はフツーじゃないんだわ。

豚骨ベースのスープだと思うんだけど、ホタテ出しでも
入れてるのかなあ?絶妙な旨味がきいてるんだよ。
トッピングのチャーシューやメンマともハーモニーを醸すんだな。
かといって、人気の「魚出し系」では決してなくて、
どの流派にも似ていなくて、たしかに立派に「八王子ラーメン」って
名乗るべき代物だと思うわ。

見た目の特徴は、生のタマネギのみじん切り
乗っかっているところだね。
これまた、薬味としての香りをピッと効かせながら、
スープの旨味を引き立てるのにぴったりときたもんだ。
どっかで出会ったら、ぜひお試しを。



・・・てか、また話が逸れた。

そうそう、東京の多摩地区で「みんみん」と言えば、
吉祥寺の中華屋さんか八王子ラーメンの有名店のことだけど、
僕はもうひとつ思い出す店があるんだよ。

それは、いまはなき国分寺(東京都)の餃子専門店「みんみん」
もしくは「珉珉」
(どっちの表記か、忘れてしまった)。

でっかーい餃子で大人気だったなあ。
文字通り、餃子専門。
ラーメンとかチャーハンとかはなく、
餃子の他は飲み物しかなかったと思う、たしか。

フツーの三日月型じゃなくて、一個が、直径5センチ ×
高さ4センチくらいのでっかい焼売みたいな餃子
だった。
中身の餡もたっぷり。
それが、8個だかで400円くらいだったと思う。

まあ、フツーの人なら1皿で充分な量だな。
腹いっぱい食べたいと思ったとしても、
2皿イケば、もし司法解剖を受けたら「警部、この遺体の胃の中は
餃子ばっかですよ」って、石原さとみや錦戸くんを驚かすほどの
量に違いないなあ。

国分寺は、知ってる人は知ってるけど、けっこうな学生街なんだね。
学芸大でしょ、東経大、武蔵美、一橋、津田塾女子、国土交通大学校、
東農大・・・などなど、市内や隣の市に集中してるんだよ。

そのせいか、量の多いめし屋が多かったね。
やたらと、ライスの量が多かった洋定食屋の「フジランチ」とかね。
昭和の学生街は、“盛り” の時代だったんだね、少なくとも男子には。

いまは、あまり流行らないのかな、頼みもしないのに大盛りって。
酒だって昔は「時々泥酔」だったのが、いまでは「毎日ほろ酔い」
の時代
だもんね。



で、この餃子の「みんみん」もごたぶんに漏れず、
“すげー量” で若者に人気の店だったわけ。

しかも、おもしろいのは・・・
「大食いチャレンジ」みたいなこともやってたんだよ。

正確には忘れてしまったけど、たしか
2,000円払ってチャレンジ・・・
5皿(40個)以上食べたら何個食べても無料(2,000円返戻)
5皿未満ならたとえ1個であっても2,000円は返ってこない
・・・ってな仕組みだったと思う。

僕なんかは、1皿でも充分以上なのに、とんでもねーや、
って思ったんだけど、店の中の壁を見ると、
けっこうなチャレンジャーというか、成功者がいるんだよ。
大き目の縦型短冊に、40個以上食べて無料になった人の名前を
書いて貼ってあるんだわ。

「学芸大〇〇学部 山本〇〇 54個」
「日立研究所 田中〇〇 58個」
「武蔵野美術大学〇〇学部 中村〇〇 62個」

・・・とかね。

全部、プロレスラーのような図体がアタマに浮かぶから
不思議だよね。
または、「大食いの研究者とか芸術家って、どんなんよ?」
とかね。

少ない順から見ていって・・・第2位
「東京経済大学アメフト部 斉藤徳太郎 81個」
だと!

うおー、とんでもねぇなー。
やー、いくらアメフト部と言ったって、そんなに食えるもんか?
なんて驚愕。

で、さてさて、いよいよ1位は誰よ、って首をズラしたら・・・
「津田塾大学 白石浩子 68個」
となっていたんだよ。

ん?
2位が81個で、1位が68個かい?
おかしくないか?

女子(津田塾は女子大)だから、ハンデでもつけてるのか?
あ、「女子の部」か?と思ったけど、
どうもそうじゃないみたい。

でもって僕は、1位の短冊をよく見たね。
そしたら、「68個」の横にやや小さめの文字で
こう書いてあったんだよ。


※ + 昼・63個



・・・へっ、「みんみん」の一席、お時間となりました、退散。



001もえのあずき.jpg
大人気の大食いギャル・もえのあずきちゃん
※ 本文と当画像は、これっぽっちも関係ありません。





♪ ぎょうざの歌 ~ 俺たちの王将 ~ / canzone del raviolo cinese The Onigiri boys





♪ ヨーデル食べ放題 / 雀三郎 with まんぷくブラザース




らいらい話。  


失うものが多くなってきたような気がする。

身内や親類縁者、知人友人など人の命、
ずっと昔から大切に使ってきたモノ、
長年お付き合いしてきたクライアント、趣味・・・

「攻撃が最大の防御」と、得ること、成すことばかりに
注いで生きてきたパワーが減退して、
守ること、維持することに目の向くことが多くなってきた
ということかな。



懐かしい昭和の食堂を食べ歩いて記事にされている
hobohoboさんの「ほぼ毎日、ほぼ昭和食堂」は、
安い、おいしい、懐かしい(あったかい)のオンパレードで、
ヘビロテさせていただいているんだけど、
そちらでも最近、廃業閉店する店のハナシがちらほら。

平成が終わりそうないま、もうすぐ昭和も、
「平成の前のレトロ」になってしまうわけで、
今日を僕が生まれた昭和中期に置き換えてみれば、
明治時代に戻るくらいの昔のことになってしまうんだなあ、
なんて、変な計算をしていたら思い出した!
昭和食堂での出来事。



四谷見附交差点(東京都新宿区四谷。四谷怪談の四谷)の一角に、
「来々軒」という中華食堂があったんだよ。
四谷新道(しんみち)通りと、新宿通り(国道20号線)に
挟まれたエリアの角。
あっちこっちにある来々軒の元祖ではないはずだけど。


001四谷来々軒.jpg


閉店しちゃったのは、ついこの前だと思っていたんだけど、
2007年の6月というから、ろくな生き方をしてない内に
11年も経ってしまったんだな。
2007年の時点で、始めて60年と言っていたっけ。

井上ひさしさんが、若い頃に四谷新道通りの下宿に
住んでいた
んだそうだ。
その頃のことを書いた小説に『ナイン』というのが
あるんだけど、それにもそれらしき中華食堂のことが
書かれていた記憶があるなあ。

「lamentable(ラメンタブル)=悲しい」という英単語を
覚えるのに、語呂合わせで「ラーメン食べる “悲しい” 気持ち」
と教わったのだけど、ラーメンを食べるのはうれしいので、
試験で “うれしい” と答えて間違えたとかなんとか。



だからと言って、四谷の『来々軒』は、構えて入るような
中国料理店ではなかったんだよ。
極々、庶民的な中華食堂。

たとえば、家常豆腐定食が680円
ラーメンだって、たしか500円くらい。
海老チリとか、東坡肉とか、海鮮の黒酢胡椒炒めみたいな
一品料理類はそれなりの値段だけど、
ほとんどのものはライス、スープ付で1,000円未満なのだ。

でも、ラーメンと餃子のセットがウリの食堂でもない。
ものすごくあるメニューはかなり本格的。
料理人は、たぶん日本人じゃないし。
つまり、いっぱしの料理店なのだ。
ただ、リーズナブルなランチセットも、晩ご飯の定食もある
中華レストラン
だということ。

それでいて、すごくうまい、ということもない
いわゆるフツーにうまい、というやつ。
昔、香港や広州で食べた本物がそんなにうまいものでもなかった
というのを思い返せば、ある意味、本格的と言えるのかも知れない。
(汗)

店内は当然、昭和の中華屋そのもので、
決してかっこいいとか、かわいいということはないけど、
ものすごくオンボロということもない。
狭くはなく、けっこう広い。

さらには、行列ができるほど混んでいるということもない
かと言って、いつもガラガラということもない。
ランチ時も、晩ご飯時も、そこそこ客がいるし、
地下には宴会のできる卓なんかもあって、
時々、会社員の打ち上げみたいなグループも見かけるくらい。

毎日行きたい、という気にもならないけど、
もう行かねーぞ、という気になることもない。
こういう店って、あるよね?

そういうんだから、長ーく愛顧されるんだろうね。
ドカーンと人気があったわけではなく、
飽きられて人が来なくなったわけでもなく。
ハレの気分でもなく、掻っ込み気分でもなく、
そう、ちょうどいい、って感じ。
地元にしっかり根付く、というのは、
そういう現象を言うんじゃないかと見本になるような店だった。

僕も、中太に20年以上も通う客の一人だったんだよ。
店のおばちゃんとは仲良くなるでもなく、
まったく話したこともない、ということもなく。



ある日、いつものように一人で晩飯を食べに。
入口入ってすぐ左にある前金制のレジ&券売コーナー
に立って、大好きな「海老あんかけ焼きそば・900円也」
を頼んでお金を払おうとしたら、いつものラオス出身のおばちゃんが、
いつもの危なっかしい日本語で話しかけてきた。

「あのー、お店、もうやめます」
「えっ、ココ?」
「はい、今月いっぱい」

「えー、どっかに移転でもするの?
 ああ、このビル古いから建て直すんだ?」
「いーえ、もうやらないです」

おばちゃんは、昔の国鉄のキップにそっくりな
固い厚紙でできた食券
を僕に渡しながら言った。

「へ?このビル、なくなるの?」
「ビルはなくならないです。持ち主は別の人です。
 ウチだけやめます」

「儲からないから?つぶれるってこと?」
「いーえ、ただやめるです」

僕は、この店がいままで親兄弟や空気のような存在だった
ことにやっと気づいて、少し大きい声になったと思う。
「えっ、なんでさー?」
「わかりません、マスターがやめるって」

おばちゃんは、そのまま僕が選んだ席までくっついてきて、
テーブルに置いた切り取りミシン目もない食券を
無造作にちぎって
スタスタと持って行った。

そして、いつものように、店の奥にある
「料理専用のエレベーター」の中にちぎった食券を載せて、
ほにゃらー(日本語じゃない)、って合図の言葉を発して
オーダーを通した。

子供の頃のデパートのファミリー食堂や駅前の食堂で、
国鉄のキップみたいな食券や、料理専用のエレベーターを
見たことがあるけど、ここんちは、たった11年前の最近でも
そういうスタイルだったんだよ。



少し経って、おばちゃんが料理を持ってきた。

おや?
それは、「海老あんかけ焼きそば」ではなくて、
「五目焼きそば」
だった。

僕は一瞬、オーダーと違うって言おうとしたんだけど、
やめといた。
ま、いいかあ。

死ぬほど「海老あんかけ焼きそば」が食べたかったわけでもないし、
「五目焼きそば」が嫌いなわけでもないし、五目は久しぶりだし、
こっちのほうが健康にいいか、ってなもん。

麺を油を敷いた中華鍋に広げて、底面だけがカリッとなるくらい
焼いた
上に、海老と白菜がドカドカ入った白湯系の上品な薄味の
あんかけをかけた「海老あんかけ焼きそば」は、
この店のメニューの中でも至極の逸品だけど、
醤油とオイスターソースの旨味のきいた「五目焼きそば」だって
相当うまいのだ。
どっちのメニューも、かなりの量があるので、
その点でも文句はないや。

3分の2くらい食べた頃
おばちゃん、他の客への応対の流れで、
僕のテーブルの横を通ったんだよ。

おばちゃん、横目で僕のほうを見ると、はっ、と血相を変えたね。
「あ、違ったね!」
僕が、ちょくちょく「海老あんかけ焼きそば」を頼むのを
思い出したかのようだ。
「海老あんかけねー」
と言って、料理専用エレベーターのほうへ歩き出した。

「あ、いいよ、いいよ。
 もう、こんなに食べたんだから」

でも、おばちゃんは怒ったような顔をして、
「だめだめ」と言って、僕の席から離れて行ったと思ったら、
料理専用エレベーターのあたりで、語気を荒げて話している。

僕はたぶん、笑顔を浮かべていたと思う、2つの意味で。

ひとつは、もう腹いっぱいなのに、この後けっこうな量の
「海老あんかけ焼きそば」がやってくる
ことへの苦笑い。

もひとつは、20年も通って初めておばちゃんとこんなに話して、
そのぎごちない誠実さに触れたこと。



五目焼きそばの残りを食べ終わる頃に、
海老と白菜がドカドカ載った「海老あんかけ焼きそば」が
おばちゃんの手で僕の前に置かれた。

頭を上げて、いつもより凛としているおばちゃんの顔を見たら、
思わず目と鼻の間の奥のほうがツンとした。

僕は、吐いてでも全部食べてやろうと思った。



しばらく経って、来々軒がなくなった後にケンタができた。







♪ VOYAGER ~日付のない墓標~ / 松任谷由美



1977年に打ち上げられたボイジャー2号は11月5日、
太陽系でのミッションを終えて、未知の星間空間へ。
あとは、少しずつ電池がなくなって、その声が地球に
届かなくなるのを待つだけ。



♪ 不思議な体験 / 松任谷由実



ボイジャーには、地球外生命体へのメッセージとして
55種の言語による挨拶や自然音、効果音、音楽、画像
などを記録した「金のレコード」が積み込まれているんだよ。







002月とツリーと東京タワー.jpg
題して「月とツリーと東京タワー」。さて、東京タワーはどこでしょう?



003所沢駅のイルミ.jpg



004黄色い花.jpg


じてんしゃ話。  


少し前に、ふゆこさんとこ
(http://fuyunofuyko.blog.fc2.com/blog-entry-798.html)で、
自転車で「一時停止無視」して、警察にキップを切られた
というハナシを読ませていただいて驚いたねー。
自転車でも、違反キップを切られるんだねー、いまどきは。

いまんとこ、自転車には免許制度がないから、
「減点」はないだろうけど、罰金もないみたい。

でも、そのキップがたくさん貯まると、
Tポイントから減点されるらしいよ。
・・・というのはウッソー。
講習会の案内が来るかも、ということらしいわ。

でも、ずいぶん前だけど、
酔っぱらって自転車に乗ってた人が罰金とられたって
ニュースになってたことがあったよね。

あと、事故を起こせば当然道交法で罰せられるはずだから、
自転車乗る人も、なんかの方法で道交法を学んだほうが
いいということだよなー。
軽車両だもんな、リッパな。



へぇー、とか言っていたら、ふと思い出した!
自転車がらみの「ウソみたいなホントの話」。
久々に、一席。

当時は、自転車に乗ってて交通違反してキップを切られるなんて
ことはなかったんだけど、でも、警官のお世話になるというのは
ドキドキもんなもんで、グッサリ記憶に残っているんだわー。





001防犯登録ステッカー.jpg


友達のヒロシはその当時、中野坂上(東京都中野区)に
住んでいたんだよ。

あの辺は、実はとても便利なとこで、
青梅街道も環6(山手通り)も近いし、自転車があれば、
渋谷だって原宿だって、池袋だって、ちょっとがんばれば
御茶ノ水だって東京駅だってホイホイ行けちゃうんだよ。

ヒロシくんも自転車を手に入れて、都内ペダリングライフを
楽しんでいたんだなー。
まだ、ハタチくらいの時のこと。


ある時、ヒロシんちへ遊びに行っていた時に、
「新宿に、飲みにでも行くべー」
ということになったんだわさ。

「中野坂上」から「新宿」までは、地下鉄・丸の内線で駅一つ。
その当時は、「西新宿」駅がまだなかったんだよ。

ちなみに、東京都庁もなかったな。
草野球場みたいな野っ原や、住宅展示場だったんだよ、あの辺。
なんせ、淀橋浄水場の浄水池の跡地だかんね。
淀橋って地名だったから、地場のカメラ屋が「ヨドバシカメラ」
なんだよ。

徒歩でも、25分くらいだったかな、新宿まで。
それを、「自転車で行くべ」ということになって、
ママチャリみたいなやつで二人乗りして行ったんだった。

5分程度走って、新宿西口のあたりに着いて、
自転車違法駐車地帯みたいな所に停めて、
今度は徒歩で駅方面へ向かおうとしたら、その時、
お巡りさんが寄って来たんだわ。

「やべー、二人乗りが見つかったかー、こりゃ、怒られるなあ」
って思ったんだけど、ちょっと違って
「キミたち、その自転車、キミたちのかい?」
ときた。

「はい、そうですよ」
そしたら、お巡りさん、
「またまたあ、あっちのほうに停めてあったやつに
ちょいと乗って来たんじゃないの?」
だと。

なんだとー!
ヒロシは胸を張るようにして言ったよ。
「そんなことしませんよ、ボクのですよ!」
ホントにヒロシんちから乗ってきたんだからさ。

ボクも心の中で、(そうだそうだ、オレが証人だ)って
二人乗りしてたくせに増長して、お巡りさんを睨んでやった

お巡りさんは、僕らの強い視線を避けるように首を垂れて、
車体を点検するみたいにしてる。
どれどれ・・・
「じゃ、照会してみるけど、いいかな」
フレームに貼ってある黄色い「防犯登録ステッカー」を指さして
お巡りさんは言ったね。

ボクは(ちゃんと登録してるに決まってるだろー)って、
ヒロシの顔とお巡りさんの顔を順番に眺めたっけ。

「ああ、いいですよ」
ヒロシは勝ち誇ったように言う。
「これは友達からもらったものなので、
住所は高田馬場、〇〇コーヘイという名前です」

ヒロシは凱旋歌を歌うように、高らかに言ってのけた。

コーヘイとは同郷のよしみ、共通の友人。
そう、この自転車は確かに高田馬場に住んでるコーヘイからもらったのだ。
(おう、コーヘイ呼んで確かめるかおい、
ざまーみろ、このおっちょこちょい警官めー!)

自分でも、自分の上がったアゴがお巡りさんのほうに向いているのが
わかったさ。

お巡りさん、しばらく無線機でごちょごちょ照会してから
言ったね。

「この自転車、〇〇コーヘイさんのじゃないみたいだよ」

「・・・・・・」



今週、政治家になったコーヘイと、新聞社のデスクになったヒロシと、
みんなで集まって旧交を温めることになっているんだけど、
このハナシをすんのはやめとっか。





「ウソみたいなホントの話」過去ログ ※テキストリンクです

● 上石神井駅のトイレ
● 謎の境界線
● ボディコンの性質 ①
● ボディコンの性質 ②
● きゃっち話。
● 大腸内視鏡検査でわかったこと
● ゾーッ話。~ ホントにあったコワイ話
● なまりを隠すのは、むずかしいっぺよ
● しょくしつ話。








♪ 黒いカバン / 泉谷しげる





♪ 人類の深刻な問題 ~ ブーム ~ ビンジョウ / THE TIMERS









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しょくしつ話。  


改正組織犯罪処罰法が可決されたので、
「これから2020年に向かって、怪しい人ばかりか、
一般の人のプライベートがダダ漏れになったり、
事件が起こる前の誤認逮捕が増えたりするんだろうなあ」、

「いつもの道を歩いているだけで
やたらと職質されたりしたらやだなあ」
なんて言っていたら、あの出来事を思い出したよ。



職務質問(または不審尋問)って、されたことある?
僕なんて、容姿端麗、品行方正なのに何度もあるよ。

最近では、夜中に駅から家へ帰る途中でのこと。
人けのまったくない公団エリアの付近を歩いていたら、
暗闇から突然、スーツ姿の女子が飛び出してきたんだよ。

「うおっ!びっくりしたなあ」
「警察です、あのですねぇ、〇月〇日のいまと同じくらいの時間に

痴漢しませんでしたかあ?」

・・・だとさ。

あのねぇ、フツーさ、
「〇月〇日のいまと同じくらいの時間に、怪しい人を見かけませんでしたか?」
って聞くもんだよね。
婦警さん僕を見つけて、(やった、犯人めっけ!)って、
ワクっときたんだろうね。(汗)



あとね、前に住んでたところでのこと。
夜遅くに会社から帰ってきて、エキチカの駐輪場に停めてあった
自分のチャリを出して、いざマイホームへ。

その時の服装がよくなかったんだろうね。
黒いテカテカの皮のダウンパーカーに、黒のジーンズ、
インフルエンザ予防のためのマスク、それで、
なぜか軍手をはめてたんだよね。

長い坂道をチャリで上るのがつらくて、少しでもペダル軽くしようと
途中でヘッドライトのダイナモを切ったところを
向こうからやってきたパトカーに見られたんだなー。
まるで、ケイサツから隠れるように電気を消したみたいじゃんか。

もちろん、「はい、停まってー」ときた。
「その自転車、あそこの

自転車置き場から持ってきたんだろう?」

だと。
「そりゃ、あそこから持ってきたけど、僕んですよ」と言ってもだめ、
無線で名前と登録番号を照会したりで、うだうだムダな時間をとられてしまった。

結局、僕本人の持ち物だとわかったはいいんだけど、
おまわりさん、(自転車ドロボー、見つけたり!)、って
ひとたび確信したからだろうねぇ、去る時に、惜しそうな顔をしてないで
「失礼しました」のひと言くらい言ってほしいよなあ。

テロリストに間違われても、この程度なら笑い話で済むけどねー。


001おまわりさん.png





あれは、こっちへ出てきて3年目くらいだったかなあ。
東京の多摩西部の日野市のアパートに住んでいた時のこと。
夜中に突然、友達が遊びに来たんだよ。

学生のほとんどが電話を持ってなかったし、
もちろんスマホなんてこの世にない時代だったから、
友達に会いたければ突然来るとか行くとかが、
当たり前だったんだよ。(江戸時代かい)

当然、酒でも飲むベー、ということになった。
でも、ビンボー学生は、居酒屋なんかにはめったに行けないので、
どっかで酒とポテチでも買ってきて、自分ちで飲むしかないんだけど、
酒屋はもう閉まっている。

じゃ、セブン・イレブンか、ということになるんだけど、
当時、酒を売っているセブン・イレブンは少なかったし、
ホントにイレブンで終わるとこばかりだったんだな。
“24時間営業で酒も売っているセブン・イレブン” と言えば、
ものすごく遠くのあそこの1軒しかなかったのだ。

「よっしゃ、原チャリで行くか」。
二人乗りはできないので、僕が行こうとヘルメットを被ろうとしたら
友達が、「オレが行く」って言い出した。
いいよ、悪いから、という僕を振り切って、
「道は知っているし、バイクに乗りたい気分だから」
ナイト・クルージングだぜー、とか言ってるので、
友達に行ってもらうことにしたんだよ。

002TL50.png
ホンダ TL50 バイアルス、これと同じやつ



しばら~くして、コンビニ袋を抱えて帰ってくるなり、
友達がでかい声で言うんだな、
「いやー、ケイサツに捕まっちゃったよ!」
「ええーっ・・・だからオレが行けばよかったんだよ、
スピード違反でもしたんかい?」

「いやさ、公団から踏切へ下るあの坂の上のとこで、
一時停止をあやふやにやったら、木の陰におまわりさんが隠れていてさ、
すかさず “はい、停まってー” よ」
「あ、あの辺で最近、重大事件に使われた車が盗まれたとかで、
夜中によくケイサツが張り込んでいるんだよ、
やー、災難だったなー」

「いやさ、それがさ、おもしろいことになったんだよ
「へ?なによ?」

友達が語るには・・・
まず、免許見せろ、と言うから見せたんだと。
それから、
「そのバイクは、あなたのですか?」
と聞かれたとのこと。

あー、バイクがトレールバイク(野山を走るやつ)なのに、
彼の服装は、ローファ+コッパン+ボタンダウンシャツだったので、
いかにも不釣り合いで、盗んだと決めつけられたんだな。

「いいえ、友達のです、借りて食べ物を買い出しに行くところなんです」
「友達の名前は?」
チャリやバイクを盗んで捕まったやつって、
たいがい、友達から借りてきた、って言うんだよ。

「〇〇つかりこ君です」
「どこに住んでいるの?」
ははあ、名前とプレートナンバーで、
持ち主の無線照会しようとしたんだな。

「日野市〇〇〇町の・・・番地はわかんないけど・・・
オオモリアパートに住んでます!」
そしたらおまわりさん、こう言ったんだそうだ・・・

「ほ? ああ、〇〇〇町の

オオモリアパート202号室のつかりこさんね!

おー、そうかそうか、遊びに来てたのかい、
うんうん、そうか、

よしよし、行っていいよー」

・・・だと!




あのね、僕ね、そんなおまわりさん知らないよ。
日野市を代表するような偉人でもなかったし。







♪ 黒いカバン / 泉谷しげる


これはたしか、放送禁止曲だったような・・・。
別におまわりさんがキライということはないす。



♪ Sit Down, Stand Up / Radiohead





♪ 水曜日の午後 / Off Course




なまりを隠すのは、むずかしいっぺよ  


NHKの朝の『ひよっこ』を観ていると、思い出すことがあるんだよ。
北関東なまりを聞くと、必ず思い出すんだよね。



学生時代、誰かのアパートにアルバイト仲間で集まって
音楽聴きながら、酒でも呑んでダベっていたんだな、たしか。

新潟出身のイズミくんが、ふと言ったんだよ。
「スズキくんよー、おめーは、バッカなまってんなー」
(こいつも、なまってる)

そしたら、栃木出身のスズキくんは、
「なにこいてんのぉ、
おらぁ、全然なまってねぇっつったよ
田舎に帰ってしゃべったら、
東京に住んでっからって、おめーはなに気取ってんだあ、って言われんだぞー」

・・・だと。

全員 「だから、それがなまってんだべー!」
スズキ「いやいや、なまってねぇっつったら、なまってねぇーつう
全員 「・・・・・・」


その数秒後、スズキくんはみんなの不穏な空気を察したのか、
“なまりをいじくる鉾先” を秋田・大館出身のフジワラくんに向けたのだった。

スズキ「なまってるっつたら、やっぱ秋田がすごいんじゃねー、
おにぎりのこと、なんつったっけ?」
フジワラ「・・・だまっこ」

スズキ 「先生のことは?」
フジワラ「・・・ひぇんひぇ」
全員、「がははははー!」


この大館まげわっぱめー!
というわけで、なぜかみんなでフジワラくんを小突き出したのだ。

誰かが弾みで脇の下を突っついた時に、フジワラくん異常な暴れ方!
そこは弱いのだと言う。
そんなことを聞いてしまって、やめるいなかっぺがいるわけがない。
手足を押さえつけて、横手のドカ雪のようなくすぐり攻撃だー。

こ~ちょ、こちょ、こちょ、こちょ・・・・・・・
フジワラ「ぐええええええーっ、死ぐー、
やめてけれ、やめてけれーっ!」

全員「わははははー、なまってる、なまってるー」

その時だ、フジワラくんはこう言ったのだ。
かゆい、やめてけれー、かゆいーっ

「お、ちょっとやめれ、やめれ」
おもわず、みんなは攻撃の手を離した。
つかりこ「なんだとー、
大館ではくすぐったいことを
“かゆい” って言うのか?

フジワラ「んでね」
つかりこ「じゃ、なんで “かゆい” って言ったんだよ?」
フジワラ「・・・・・」

つかりこ「くすぐったいことを大館では、なんて言うんだよ?」
フジワラ「・・・・・」
つかりこ「んー?なんて言うの?」
フジワラ「・・・・・こちょまて」
全員「ぷっ」

つかりこ「なら、なんで “かゆい” って言ったの?
フジワラ「みんなが言葉ばバカにするから、なまりが出ないようにって
標準語に訳したんだけど・・・
あんまりにもこちょまでぐで・・・
翻訳まちがった

・・・だとさ。

全員「ぷぷぷ、ほー、けっこう余裕あったんじゃないかよー」
“横手のドカ雪くすぐり” が再開したのは言うまでもない。



かゆい.png




♪ 秋田音頭


1663年頃からあると言われている、ザ・ジャパニーズ・ラップミュージック。
お国自慢やエロい歌詞を、アドリブで演ったりするんだそうだ。
めっちゃ、ノリがいいよね。



↓ シモネタ大バーゲン!「ウソみたいなホントの話」過去ログ ※テキストリンクです

● 上石神井駅のトイレ
● 謎の境界線
● ボディコンの性質 ①
● ボディコンの性質 ②
● きゃっち話。
● 大腸内視鏡検査でわかったこと
● ゾーッ話。~ ホントにあったコワイ話



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