ゆらゆら草

もう少し感受性を働かせれば、毎日がスペシャルになる。そう自分に言い聞かせて、 いろいろ感じたことを書きとめてみよっと。

“パス回してばっかの呪い” は解けたか?  


サッカー全日本、じゃなかった・・・
サッカー日本代表(男子)、
W杯本大会出場決定、おめでとう!!


8月31日、
「2018 FIFA WORLD CUP RUSSIA」アジア最終予選で、
日本代表がオーストラリア代表を2-0で下し
見事、本大会出場の権利を獲得しましたー!!

日本代表は、これまでにW杯予選で、オーストラリア代表と
7戦(?)対戦して一度も勝ったことがなかった(0勝2敗5分?)し、
7月に行なわれたFIFA Confederations Cupを観た印象では、
オーストラリアチームは優勝したドイツ代表に1度負けただけで、
アフリカ系や南米系を相手にしても引き分け以上の “強いチーム”
だったので、「こりゃ、やばいなあ」って思っていたんだけど、
見事に勝ってくれたねー!



オーストラリアは、高さも強さもあるガタイで、
技術も走力もパスワークもレベルの高いチームなのに、
日本はなぜ勝てたんだろう?

■オーストラリア代表は戦術をミスった

これまでのように、激しくプレスをかけといて、
ボールを奪ったらロングボールを裏に蹴って、
競り合いで日本選手をどついてゴールを狙うという
やり方でやればよかったのに、
パスを回してチームでボールを保持してチャンスを狙う
「ポゼッションサッカー」にこだっわっていたんだよなあ。

あれじゃ、今後もだめだよ。
だって、前回のブラジル大会やこの前のコンフェデを観れば
わかるはずで、各国のチームが「どうやって、スペインや
バルサみたいなパスサッカー(ボールポゼッションサッカー)を
破るか」を本気で研究中なんだから
ねぇ。

スタメンのフォーメーションを見れば、
日本チームが「つなぐサッカー」を攻略する準備をしていたことは
明らかだから、オーストラリアはもろに日本の術中にハマって
しまったということだなー。

オーストラリアの監督は、なんでパスサッカーにこだわって
いるんだろうね。
元々力任せ、図体まかせの乱暴なイメージのオーストラリアだけど、
国内で批判でもあるんだろうか。


■4-1-4-1のプレス&トランジション

000フォーメーション.jpg

日本代表のフォーメーションって、4-3-3というか
4-1-4-1だったよね。

この陣形の特長は、これまで4-2-3-1で
2列目の3人を本田、香川、久保というような
どちらかというと「攻撃に特化」した選手を起用していたものを
3のうちのトップ下ど真ん中の1人を「守備が得意な」選手、
しかも2人(井手口、山口)にした
ことなんだな。

これは、これまでの日本代表からすると、驚くべき布陣だよねー。
それは、若手を起用したということより、かなり守備的な選手が
本来攻撃的なポジションであるはずの「インサイドハーフ」に
入っている
ことが驚きなんだな。

つまりは、「前のほうから守備を固めた」ということだわな。

これで、サイドバックが長谷部の位置まで上がると
敵を囲めるたくさんの三角形(またはひし形)ができることになるっしょ。
おまけに、点取り屋の乾も浅野も守備への貢献度の高い選手。
つまり、前からプレスをかけて、本気でボール奪取するのを
狙っていることがわかるんだなー。

これでは、中途半端なパスサッカーなんてひとたまりもないよね。
オーストラリアは、思いっきりドツボにハマったというわけだ。

001浅野ゴール.jpg



■サイドチェンジ&サイドをえぐる

日本の攻撃の作戦といえば、敵にボールを持たせておいて
三角形で囲んでプレスしてボールを奪取してからの
早い攻撃への転換(トランジション)
だったね、やはり。

速攻でも遅攻となっても、
●サイドチェンジして敵のサイドの奥深くを衝く
●縦に長い楔を入れてからサイドを衝くか
の「サイドえぐり」がキホンだったと思う。
サイドチェンジとサイドえぐりに弱い3バックの
オーストラリア攻略として、予め想像されたことだよね。

どっちかのサイドで、
●サイドバック(長友、酒井)にボールが渡れば、
ファーへのクロスか中へのスルーパス

●ウイング(乾、浅野)は、スルーパスへの飛び出しか
足元でもらえば、ドリブルで切れ込んでディフェンダーを
かわしてシュート


縦にポストの大迫にボールが入れば、
●両ウイングへのスルーパスか、自ら切れ込んでシュート
●または、インサイドハーフの井手口か山口に戻して
ミドルシュートか再度切れ込み


・・・というふうに、多彩なオプションがうかがえたと思う。
でもそれは、これまでの4-2-3-1だって同じだろー、
って言う人もいるかもしれないけど、ある部分でだいぶ違うんだな。



■守備のハードワークと自分で撃つこと

ポイントは、長谷部より前の5人はみーんな、
ドリブルで切れ込んで、ディフェンダーをかわすか巻くかで、
ミドルレンジでシュート撃つのがうまい選手
だということ。
これまでのメンツよりかなりうまいよね。

大迫、乾、浅野は、ドリブルから敵をかわしてのシュートや
パスを受けてから振り向いてのシュートがバツグンにうまいし、
“守備的インサイドハーフ(笑)” の井手口と山口だって、
敵のディフェンダーを巻いてミドルシュートを撃つのが
うまい選手だよね。

長谷部だって、自分で動いてからのミドルシュートのうまさには
定評があるよね。

そう、そういう選手の起用を徹底することによって、
ゴール前まで行けても完全に崩すまでパスを回し続けて
結局ゴールを落とせない、と言われ続けた“日本代表はツメが甘い呪い”
が解けた
気がするんだよ。

現に、2点目は井手口がドリブルでディフェンダーを巻いての
長めのシュートで決めたよね。
ベンチには、柴崎や原口だって控えていたし。

002井手口シュート.jpg



4-2-3-1から4-1-4-1に変えたことと、
両ウイングとトップ下に、守備能力が高くて、かわしてシュートや
巻いてシュート(つまり、自分でシュートまでいく)にも
優れた選手を集めたこと


これはね、日本代表が「最後までパスで崩そうとして失敗する」
サッカーをやめたと同時に、これまでと違う点の取り方を手に入れた
ということに他ならない
んだよなー。
つまり、これまでとは、ぜーーーーんぜん違うチームになったのだ!!
僕は、これが今回のゲームの最大の収穫だと思うんだ。

そうするには、大変申し訳ないけど本田や香川をはずして
早く若手ばかりのチームにすればいいと思っていたんだよ。

や、本田や香川がヘタだとかトシだとかいう意味ではないんだな。
本田や香川が、ブラジル大会のだいぶ前から、
日本代表の点の入らないパスサッカーのDNA
だからだ。
ずっとそれでやってきたことはなかなか変えられない、
というか変える気がないのかもしれないし。

そして、他の選手より先輩であり、
実績があるがゆえに影響力もでかいでしょ。
そうすると、そういう大御所選手がいるだけで
どんなに他のメンバーを入れ替えても、
点の入らないパスサッカーから抜けられず、
新しいチームにならないっしょ。

繰り返すけど、本田や香川がだめということではなくて、
そういう戦型じゃないということ。

どんな理由があったのか知らないけど、5年も6年もかかって、
最終予選の最後のほうでようやくチームが変わった!
早くそうしてほしかった。

うん、とにかく “パス回してばっか” の呪縛だけは
解けた
ような気がする。
それだけでも、未来が明るくなったよ。
新しい車を買ったくらいの気分!

003井手口と本田のハグ.jpg



僕は、日本チームは世界の舞台ではまだまだ、
ゴール前で華麗なパスを回して点をとるなんて芸当はできない
って思っているんだよ。

センターフォワードなんて不要。
ゴール前の4~5人全員、ミッドフィルダーでいい。
ただし、完全に崩し切る前に、自分でワクにシュートを
飛ばせるやつらばかり、というのはどうだ。

あの日本の4-1-4-1が、世界で通用するだろうか。
世界には、個の力も集団の力もオーストラリアより
はるかに上のチームがたくさんあるからねぇ。



「2018 FIFA WORLD CUP RUSSIA」の本大会は、
来年の6月14日に開幕。
同日から同28日までグループステージ、
同30日から決勝トーナメントとなって、決勝は同年7月15日!

がんばれ、ニッポン!!



004ロシア大会ロゴとトロフィ.jpg



◎ところで、セルジオさんって、なんでテレビ番組の最初に
 ちょろっと顔を見せるだけなの???







♪ さらばシベリア鉄道 / 太田裕美





♪ Summer Sun / Larry Carlton(ピットインLIVE 1977)


アルバム発売前夜?日本ではまだ無名、曲名は『Summer Sun』だったそうです。



♪ Room 335 / Larry Carlton(2012)




コンフェデで得たこと ~ FIFA Confederations Cup 2017  


001ドイツ優勝.jpg


コンフェデ、観た?
今回は、日本代表が出られなかったので、
全然盛り上がっていなかったけど、
個人的には、けっこう興味深く観させてもらったなあ。

FIFA Confederations Cup とは、
アジア、南米、北中米、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ各大陸の
直近の国対抗のカップ大会で優勝した国に、
FIFAワールドカップの前回優勝国と、
次回開催国を加えて行なわれる
、夢のような大会なんだな。

まあ、過去に行なわれた各大陸単位のカップの優勝者を招集して、
ドリームマッチというか、お祭りやろうぜ的なイメージだし、
次回開催国(ロシア)の運営の予行演習的な意味合いも強いらしいんだけど、
それでも、各大陸の王者が大集合するんだからね。

で、さすがの「プレ・ワールドカップ」
個人的には、知りたいことが知れて、収穫の大きかった大会だったなー。





<オーストラリアは強い!>

002オーストラリア.png


まず、気になっていたのは、8月にアジア最終予選で
本大会への出場が決まるか否かの大一番となる相手のオーストラリア。

これは、想像以上に強いなあ。
まあ、アジアやオセアニア以外の地域のチャンピオンチームと戦えば、
そりゃ、戦績も振るわないに決まってるけど、けっこう強かったぞー。

特長と言えば・・・
● 図体がでかくて、ボデイコンタクトで相手を抑える能力が高い
● 背が高くてヘディングの競り合いが強い
● 個人の足技がうまくて、一対一にも強い
● 走るスピードも早い


少しばかりの弱点と言えば・・・
● ケーヒル以外、攻撃面での創造性や意外性、器用さなどが低く、
 決定力に欠ける
● 守備も組織的で固いが、まだ熟成してない3バックできた場合は、
 サイドをえぐりやすいかも知れない。


でも、無得点試合は一つもなく、スピードと意外性の高いチリや
カメルーンからも1点ずつ取っているし、いずれとも引き分け。
教科書通りのドイツには、負けたけど2点とってるし、
優勝国のドイツ以外には負けていないんだよ。

そう、技のチームでも、組織プレイのチームでも
ドンと来い、という強さなんだな。
うん、技も、スピードも、フィジカルもあるチームということだ。

要注意点は、チリと1対1で引き分けたゲームで見られるなあ。

チリ代表の選手は、南米のチームの中でも小柄なほうで、
ヘディングの競り合いや、体のぶつかり合いでは明らかに不利なんだけど、
ものすごく身体能力が高くて、技術とスピード、
そして熟成された組織プレイで、ブラジルやアルゼンチンに勝って
このコンフェデに出てきたんだな。

前回のワールドカップで、“トランジション・サッカー” をひっさげて
スペインをジャイアント・キリングしたチリを覚えているかなあ?
今回のチームも、その時のままのすごさがあったんだなー。

でも、オーストラリアも考えたね。
前からの積極的なプレス!
そして、激しい体当たり!

プレスをかけてもチョロチョロするチビは、どついたれ、
ってことだよね。

キタナイ作戦だけど、これが功を奏して、
チリの細かいパスワークとランニングワークはガタガタ。
全然思うようにプレイできなかったんだね。

日本も、オーストラリアと戦うのに、
いまんとこ、巧妙なパスワークとスペースサッカーしかないでしょ?
走力だって、競り合いだって上回っているわけじゃないんだから。

ならば、オーストラリアはパスワークとスペース取りを防ぐために、
“前線からガンガン体当たりしてプレス” してくるに決まってるよね。
日本は、それにうまく対処して勝つための方策を考えているのかな?

● 敵の前からの激しい体当たりプレスをどうかわす?
● 敵の弱点の両サイドをどうやってえぐる?
● えぐってから、ヘディングでもドリブルでもなくどうやってゴールする?






<やっぱりか! トランジション・サッカー と 3-4-2-1>

見どころはやっぱり、決勝戦だった!
チリ対ドイツ。

これは、前回の「2014 FIFA ワールドカップ BRASIL」の
超新興国と超優勝国の対決なんだよ!

それは、次のW杯を担う若手(ドイツ)と、
南米でブラジルやアルゼンチンをやっつけてきた熟練のベテラン(チリ)
との戦い
という観方もできておもしろい。

しかも、フタを開けてみれば、いずれも前回W杯の話題をさらった
チリ、コスタリカ、メキシコなどの「トランジション・サッカー」と、
オランダがスペインのパスサッカーを封じるために引っ提げてきた
「3-4-2-1」をベースとするマルチフォーメーション・サッカー
の戦いだったのだ!

さすが、コンフェデがW杯予告編と呼ばれるだけのことがあるね。
本番を待たずして、最先端の戦術同士の雌雄決戦を観られるなんて!



◆ トランジション・サッカーって?

003サンチェス.png


transition とは、「変わり目」とか「場面転換」っていう意味なんだな。
その変わり目とは、守備と攻撃の変わり目ということさ。

簡単に言うと、守備をしててボールを奪ったら、
即座に攻撃に転じてゴールに迫る、またはその逆、ということ。

なんだ、それってカウンターのことじゃないか、ということになるけど、
いわゆるカウンターとはちょっと違う

カウンターは、しっかり自陣に引いて、
がっちり守備陣形をとって守りながら、
ボールを奪ったらすばやく前方に運んで、
敵のディフェンスを置き去りにするというやり方だよね。

トランジションは、その「しっかり自陣に引いて、
がっちり守備陣形をとって守りながら」というところが
違うところなんだな。

「しっかり自陣に引いて、がっちり守備陣形をとって」しまってから
攻撃に転じるとなると、当然、敵のゴールに遠いしので、
カウンターするにもゴールまで迫るのに時間がかかるよね。
つまり、敵が守備の体制を整えるのにも時間の余裕がある
ということなんだな。

トランジションは、雑な言い方をすれば、
「しっかり自陣に引かず、攻撃時の陣形に近いままがっちり守って、
ボールを奪ったらすばやく攻撃時の陣形にして攻め上がる」

というやり方。
(もちろん、しっかり引いて守ってからのやり方もある)

たとえば、4-3-3だったら、
守備に転じたらフォーワードの2人が下がって
4-5-1で前線からプレスして守って、
ボールを奪ったら中盤の2人が即座にフォーワードに上がって
4-3-3に戻して、その瞬間の状況に応じた得点パターンに持ち込む。

4-4-2だったら、守備に転じたら中盤の2人が逆に上がって
4-2-3-1で前線からプレスして守って、
ボールを奪ったらそのままその瞬間の状況に応じた
4-4-2の得点パターンに持ち込む、といったやり方。

前からプレスするやり方は大昔からあるので、
奪ってからの攻撃の方法に重きを置いた考え方なんだな。

(実際は、好守陣形ともに4バックのままということはほとんどないけど、
ハナシをわかりやすくしました)

なんだ、それは昔からある「リアクション・サッカー」じゃないか、
という人がいるかもしれないけど、これもちょっと違う
んだな。

リアクション・サッカーは、敵の攻めに応じて「柔軟に対応」して、
攻撃に転じれば相手の裏のスペースを取る、といった意味合いで
使われることが多くて、どちらかというと守備の対応に重きが
置かれていた
んだよ。

でも、トランジションの真髄は、上記のように・・・

● 基本陣形をちょっと変化させるだけで、
 瞬時に、守備陣形にも攻撃陣形にも変化させることができる
● ボールを奪った瞬間の状況に応じて、効果的に展開できる
 複数の得点パターンが確立されている


・・・というところが違うんだな。
言ってみれば、リアクションとカウンターを足して、
もっと進化させた戦術
、と言っていいんじゃないだろうか。

コンフェデ決勝戦のチリは、
4-3-3の基本陣形で、4-5-1といったカタチで守って
ボールを奪ったら、状況に応じて・・・

① センターかサイドを衝くカウンター
② ロングパスで中盤を省略してサイド攻撃
③ 縦パスを多用した遅攻でセンター突破


・・・という攻撃オプションで戦っていたように見えた。

トランジション・サッカーについては、
↓僕は、前回W杯で分析していたので、よかったら。

◎ ダークホースの条件 ~ 2014 FIFA W杯
http://yurayuragusa.blog.fc2.com/blog-entry-126.html



◆ 3-4-2-1 から始まるマルチフォーメーション

004ドラクスラー.png


前回のW杯を観て、僕は「ちょっとした歴史的瞬間を観たかも」
って書いたんだよ。

それは、オランダがスペインを破った時のフォーメーション
↓3-4-1-2
のこと。

◎ スペイン・パスサッカーの攻略法を目撃 ~ 2014 FIFA W杯
http://yurayuragusa.blog.fc2.com/blog-entry-122.html

これは、「向こう4年、サッカー界の戦術トレンドになる」
とも予言
したんだよ。(おほほ、自慢、じまん、ジマン)


・・・で、それ見ろ!
前回優勝国のドイツが研究して持って来たぁーーーーー!
チリとの決勝戦は、「3-4-2-1」だった
んだよ!
(-1-2が-2-1になっていたけど、考え方は同じ)

このフォーメーションは、昔からある「3-4-3」じゃんかよ、
という人がいるかもしれないけど、実は全然違う
んだよ。

005ダブルエム.jpg

昔の「3-4-3」はWMと言って、攻撃の5人と守備の5人の
役割がはっきり分かれている
スタイルだね。

いまの「3-4-3」も基本的には同じ考え方で、
真ん中の4人を守備の2人と攻撃の2人に固定せずに、
“攻撃も守備もやる4人” という考え方。

でも、注目の「3-4-2-1」は、「4」の考え方が新しくて、
4のうちの2人が下がれば5バック、中盤では6~7人、
サイドバックのように前に上がっても6~7人で分厚く攻められる

という布陣なんだよ。

なんだよ、それなら「4-2-3-1」の4バックのサイドバックと
同じやり方じゃんかよ、と言えるかもしれないけど、
守備時には5バック、攻撃時には最大7人かけられて、
「4-2-3-1」より常に数的優位を作れる
やり方なんだなー。

しかも、4バックシステムではサイドバックが両方とも上がるのは
不可能に近いんだけど、この「3-4-2-1」なら
「4」のうちの2人ともが上がってしまっても3バックが残るので、
攻撃力アップもリスク回避もできるというしかけ。

じゃ、ドイツの「3-4-2-1」と、チリの「4-3-3」を
比較してみると・・・

基本形の「3-4-2-1」
006基本形

守備時の「3-4-2-1」
007守備時

攻撃時の「3-4-2-1」
008攻撃時

・・・ってなことなんだなー。
これは、考え方としては、「4」うちの2人が上下にスライドすることで、
守備の時は「5-4-1」、中盤での攻守は「3-4-3」、
攻撃に加担すれば「3-2-5」と陣形を “転換” していく
ということであり、
なんだ、これだってトランジション・サッカーじゃないか
ということになるわなー。

ただ、トランジション・サッカーのほうが、
“転換” のスピード、特に攻撃時にカウンターを仕掛ける意識が
強い
んじゃないかな。

「3-4-2-1」は、“転換” が組織的というか段階的で、
必ずしもすぐに攻撃、というわけではない気がする。
でも、システマティックな分ミスの少ない、
しっかりした戦い方のできる戦型
じゃないかな。



で、そのどっちも最先端の戦術どうしのぶつかりあいが
この決勝戦で観られたというわけ。

で、どうだったかというと、なんとこれが五分五分!

チリのディフェンダーのちょっとした不注意で、
大底でドイツのフォワードにボールを逸して、
1点取られたのが結局、決勝点になってしまったんだけどさ。

009_01得点.png

010_02得点.png

011_03得点.png




チリの前からの激しいプレスとボール奪取。
そして、攻撃へのトランジッション。

南米のとてつもない瞬発力とテクニックをもって
縦バスとドリブル、サイド攻撃でチリは突破を狙うけど、
でかくて早くて強い体と、分厚い中盤の守備から5バックへ変化する
組織的な守備で守るドイツ。

必然、チリは遅攻を余儀なくされて、ショートパスを回して
ボールを持たされて、チャンスをうかがうばかり。

チリはボールを奪われれば、またすぐにトランジッションして
高い位置からの激しいプレッシング。

ドイツがたまに中盤をカウンターで突破しても、
チリが殺人的なタックルと当たりでそれを制す・・・。
そんなことの繰り返し。

クリエイティブ VS システマティック。
ベテラン VS 新人。
技 VS 力。
悪ガキ VS 優等生。


まったく違うものどうしの対決なのに、まったくの五分五分。

ボールポゼッションは、チリ60%対ドイツ40%だったし、
終始チリの攻撃が目立ったけど、これは互角だなー。

でも、ドイツはラームとか、ボアテングとか、エジル、ミュラー、
ポドルスキー、クロース、ゲッツェ、クローゼなんかのすごい選手が
一人も来ていなかったからね。

ドイツは、わざと二軍だけでコンフェデを戦ったのか?
それとも、フォーメーションを新しい「3-4-2-1」に変えて、
がっつり戦術も人も若返りをはかったのか?

もし、今回のチームに、一軍選手が混じったらどうなるのか?
やっぱりW杯本番は、トランジション VS 「3-4-2-1」の
決着が見ものになるということだねー。

まあ、他にも新しい戦術が出てくるかもしれないけど・・・。





<日本は、どうやれば勝てるのか?>

それは、僕にもわからないけど、
でも、前回大会のコスカリカや、今回のチリ、メキシコの
戦い方は参考になるよね。

流れている血の熱さも骨格も違うけど、体の大きさは近いから、
でっかい相手と戦うためのヒントになると思うよ。

● 前から激しくプレスをかける
● 90分間切れない闘争心
● テクニックと体力
● “トランジッション” と、「3-4-1-2」から始まる
マルチフォーメーション、または、それに準じたシステムを
融合させた戦術をチームとして確立させる




◎ SAMURAI BLUE のために ~ 2014 FIFA W杯
http://yurayuragusa.blog.fc2.com/blog-entry-131.html

◎ ふりだしに戻った日本サッカー ~ 2014 FIFA W杯
http://yurayuragusa.blog.fc2.com/blog-entry-125.html



がんばれ、ニッポン!!







♪ Aoi / サカナクション




SAMURAI BLUE のために ~ 2014 FIFA W杯  



日本の日付で6月13日から始まったんだけど、あっと言う間に終わってしまったねー。
(終わってからも、6日も経ってしまった・苦)

いやー、今回のW杯はおもしろかったねー。
'86年大会くらいからチェックして、'98年から本気で観てきたけど、
今回が一番おもしろかった気がするなー。

まあ、もちろん、日本代表が勝ち進んだ大会がおもしろいに決まってるけど、
今回は、日本代表が映ってなくても、テレビ画面に吸いつけられるゲームが多かったよね。

そういうわけで、ここいらで、なんでおもしろかったのか振り返ってみようと思う。
それで、このレビューが今後の日本代表の強化にほんの少しでも役立てばいいなあ
って気持ち。

001_2014マーク.jpg





激しいプレスで、パスサッカー崩し

今回のW杯はきっと、パスサッカー(ボールポゼッション・サッカー)が百花繚乱なんだろうな、
って想像していたんだけど、これは大外れだった。
スペインはもちろん、イタリア、オランダ、ドイツ、フランス、メキシコ、日本なんかは
だいぶん前からパスサッカーを取り入れているのがわかっていたからね。

ところがどっこい、フタ開けてみたら、“パスサッカー崩し大会” だったんだね。
スペインやイタリアや日本みたいに、遅攻でチンタラパスを回そうなんてチームは時代遅れ、
あっという間に負けてしまったね。

とくに、チリやコスタリカのやり方は、豪快でわかりやすかった。
ポイントは・・・

●前から激しくプレスをかける

・・・だよね。
でも、これは中途半端ではだめ。
敵はパス回しを売りにしてるくらいなんだから、かるーくあしらわれるでしょ。
これは、ボディコンタクトありで、ガツガツいくこと。

ジャイアントキリングをやらかしたチリとコスタリカの
強引な体の入れ方とぎりぎりのタックルは、目を見張るものがあったよね。
あれだよ、あれ!

002チリ.jpg

もちろん、あれだけのプレーをやるには・・・

●90分間切れない闘争心

・・・が必要だよね。
これは、日本代表はどうやったらそれが可能か答えを絶対見つけるべき。
だって、もともと、負けたら食べてけないとか、必死さがないもんね?

●テクニックと体力

・・・はすごいに越したことはないよね。
これは、日本代表もそこそこだし、年々レベルアップしているから、
あんまり心配はしていないんだなー。





カウンターの進化形、『トランジッション・サッカー』

でもさ、激しいプレスをかけるだけなら、昔からある方法だよね。
相手がパスサッカーじゃなくたって、相手の攻撃をつぶすのには最強の方法。
“積極的な守備”、“敵の攻撃の芽を摘む” というやつだよね。

で、激しいプレスでボールを奪ったら、どうするかというと、当然 “カウンター“ だよね。
これも、昔からあるセオリー。
守備の後は速攻。
敵が自分たちより強い場合の、常套手段だよね。
時々、ギリシャみたいに、どんなチームと当たろうとも堅守&速攻のチームもあるけど。

んで、それって、激しいプレス&カウンターだろ?ってことになるけど、
それが、今回観てたらちょっと(だいぶん)違うらしいんだな。
激しいプレスをかけて、ボールを奪って、攻撃に転じるに違いないんだけど、
カウンターとは限らない。
主にカウンターというのが正しいかも。

ちょっと前までは、完全にカウンターで、
ボールを奪ったら、前線に残してあったフォワードにロングボールを蹴って、
敵ディフェンダーのウラを突かせるとか、サイドバックにパスを出して縦に走らせる、
後はなりゆき、って感じだったけど、新しいやり方はちょっと違うんだな。

ボールを奪うまでの策じゃなくて、ボールを奪ってから後の策に重点が置かれているんだよ。
ボールを奪った直後の敵や味方の状勢に応じて、どう攻撃に出て、どうやってゴールするか
すばやく判断してシステマティックに動き出す
んだね。

たとえば、
「こういうカタチでボールをとったら、できるだけ早くセンターにロングボールを上げて、
後は2人のフォワードのコンビネーションでゴルーゲット」とか、
「この辺りでとったら、右サイドのあいつにパスを出して、
そいつが縦に走ってファーに走り込んだボランチにクロスを上げて、
ボランチはフォワードが詰めている真ん中に落とす」とか、
「この位置でとったら、いったんCBに戻して、敵を前に引っぱっておいてボランチにパス。
その瞬間に左サイドバックと3人のMFが駆け上がる。
ボランチはサイドバックにサイドチェンジのロングパス。
サイドバックは左をえぐって、後はパターンAかBで」
・・・という感じ。

つまり、“守備から転じる反撃の方法と、ゴールインまでが連動したプラン“ を
いろいろ身につけておいて、それを確実に実行すること
なんだな。
こういうのを・・・

●『トランジッション・サッカー』

・・・って言うらしいんだね。
意図してかそうでないかはわからないけど、チリやコスタリカやメキシコは
それが明らかに優れていたよね。
だから、ジャイアントキリングできたんじゃないかな。
ここに、日本代表が強い敵に勝つための大きなヒントがあると思うな。

003コスタリカ.jpg





これが、オランダの5バックシステムだ!

004ロッベン.jpg

オランダは、その『トランジッション・サッカー』を明らかに意図的にやっていたよね。
なんで、意図的だと思ったかと言うと、いつものオランダでは考えられないような
フォーメーションをとっていたからだよ。

数的優位を作ってプレッシングしながら、攻撃に転じても数的優位を保って
トンラジッション・サッカーの確実性を高められるフォーメーション
あらかじめ用意していたんだよ、オランダは。



B組のグループリーグのスペイン対オランダ戦で、オランダが見せた5バックを覚えてる?
あれだよ、あれ。
「スペインが強いっつったって、あの超攻撃的なオランダが5バック?」
って、びっくりしたよなー。

でも、これはもちろん、ずっと5バックのままというんじゃなくて、
攻守の切り替えに応じて3バックに変えたりしてるんだよね。
「4-4-2」や、最近主流の「4-2-3-1」と同じで。
「4」や「3」で並んでる両サイドの2人が上がったり下がったりすることで、
守備を固めたり、攻撃に厚みを増したりさせる
やり方なんだよ。



近年、「4-2-3-1」が主流だというのは、当然それが有用な陣形だからなんだね。
その前までトレンドだった「4-4-2」や「3-5-2」に勝てる、
完全無欠のフォーメーションと言われていたんだよ。

「4-4-2」は、6~7人で攻めて、6~7人で守るスタイルなんだけど、
「4-2-3-1」は、敵の攻撃に対して、「3」の両サイド2人が下がれば、
8人となって、敵より数的優位が作れるんだな。
攻撃の時も、前の3-1にボランチの2人と駆け上がったサイドバックを足すと、
敵の6~7人の守備に対して最大8人で攻められるという仕掛け。

「3-5-2」は攻撃は6~7人、守備は7~8人というスタイルだけど、
それに対する守備も8人で優位、攻撃は最大8人だからやや優位という
カタチを作れるんだな。

つまり、「4-2-3-1」は、その前まで主流だった「4-4-2」や「3-5-2」を破れる
万能的なフォーメーションだったんだね。

僕は、この「4-2-3-1」の「4」や「3」の両サイドがスライドするやり方に
「こんな方法があったのか!」と思うと同時に、「これを破れるカタチがあるのか?」
とも思っていたんだよ。

ところがあったねー。
それが、今大会でオランダやって見せた5バックシステムだったんだね!



005基本形.jpg

5バックシステムと言っても、基本形はコレだと思う・・・「3-4-1-2」

最強と言われた「4-2-3-1」と比較してみようと思う。
⑦と⑧の動きにご注目。



006守備時.jpg

敵が攻めてくる時、⑦と⑧がディフェンスラインまで下がって、5バックになる。
同時に⑨と⑤と⑥も下がって最終ラインの前のディフェンスを受け持つ。
最前線の2人が敵のボランチに付いていれば、
全部で10人で守備ができるんだね。
敵のサイドバックが上がってきても、敵の数は8人。
敵より多い人数で守れるよね。

オランダは、この守備の状態から、ポーンと前に蹴り出して
ファンペルシーとロッベンがちゃんと入れたんだよね。



007攻撃時.jpg

逆にこちらが攻める時、⑦と⑧がサイドバックのように前線まで駆け上がって
残った⑤、⑥も3バックもラインを押し上げて、
ディフェンスラインのうちの1人が加担すると、8人での攻撃体制になるよね。
敵は8人だから、同数の対決となってしまう。
そこで必要になるのが、戦術というものだ。

その戦術というのは、「3-4-1-2」のうちの「4」が
“守備から攻撃にすばやく転じる”ことなんだな。
しかも、やみくもに転じるのではなくて、
“あらかじめ練習してある、いくつかの得点パターンにすばやく確実に転じる” ことさ。
そう、それが『トランジッション・サッカー』なんだなー。

「3-4-1-2」のうちの「4」= 図の⑤、⑥、⑦、⑧が、⑨のトップ下と一緒に、
“すばやく敵のサイドバックとウイングを置き去りにして数的優位を作り“、
“しっかり練った、いくつかの得意なパターンで得点する”
ということだ。

これが、オランダが見せた5バックシステムの正体!
キホンは「3-4-1-2」なんだけど、「5-3-2」で守ったり、
「3-5-2」や「3-4-3」で攻めたりする
スタイル。

試合中に、相手の特徴や戦況に合わせてコロコロ変えるから、
『マルチフォーメーション・サッカー』とでも言うのかな。

●「3-4-1-2」から始まるマルチフォーメーション
 または、それに準じたやり方


向こう4年は、コレの研究がサッカー界のトレンドになるだろうなあ。





上で書いた赤文字のポイントを日本代表に捧げるぜー!!

決勝トーナメント常連組になれるか、しばらく本大会に出られなくなるか、
正念場の4年間が始まったぜ、おめーら!

がんばれ、ニッポン!!



008代表円陣.jpg


すばらしい決勝戦 ~ 2014 FIFA W杯  



001決勝戦スコア.jpg


東西統一ドイツの時代がきた

ドイツが優勝したねー!!
これで4度目。
優勝回数の1位はブラジルの5回で、ドイツはこれでイタリアと並ぶ2位。
3位がウルグアイとアルゼンチンとイングランドの2回、
4位がフランスとスペインの1回となったわけだ。

でもね、ドイツの過去3回の優勝は、西ドイツの時のことだったんだね。
西ドイツとして '90年に史上最強と言われて優勝してから、今回まで24年かかったんだね。
'90年に東西統一(ベルリンの壁の崩壊)してから、経済の融合や人種差別などでギクシャクして、
国の経済にもブレーキがかかって、ブンデスリーガも代表チームも調子が悪くなっちゃった。
'94年大会、'98年大会は、ベスト4常連からはずれてしまっていたんだね。

つまり、今回はドイツが東西統一して初めての優勝だったんだね。
チームにはポーランド出身のポドルスキーもいるし、トルコ系のエジル、黒人のボアテングもいる。
ネオ・ナチが象徴していた、経済後退と人種差別問題も、
少なくともサッカーの世界では解決されていたことがうかがえるんだな。

002ゲッツェシュート.jpg

メッシ顔負けのすばらしい決勝点を入れたゲッツェは、いま22才。
1992年生まれかな。
そう、彼は東西統一以後に生まれた選手なんだね。
なんて、ドラマチックな決勝点なんだろう!!
優勝を決めたその1点は、24年かかって「東西統一の安定」や「戦争負債の完済」、
「非原子力発電宣言」などを成し遂げた “新しく、強いドイツ” を象徴する一発だったんだなあ。
泣けるー。



固い守備のこじ開け合い

アルゼンチンの守備は、思いのほか堅かったねー。
ディフェンダーの能力ももちろん高いけど、MFのマスケラーノは特筆ものだよね。
バルサではセンターバックとしてやってるみたいだけど、さすが。
危ないシーンには、必ずって言っていいほどこの人がいるんだよなあ。

003マスケラーノ.jpg

ブラジル相手に培ってきた堅い守備と、南米ならではの個人技で攻めたアルゼンチン。
対するドイツも、キホンがっちり堅い守備だけど、
近年のトレンドを取り入れたボールポゼッションサッカーでチャンスを狙うというカタチ。
それがずっと続いて、延長戦に入ってしまった。
「こりゃ、PKか」と思っていたんだけど、たった一発、見事なクロス&シュートで決まったね。

文章にすると、堅い守備同士の膠着したゲームだったように見えるけど、
実におもしろい決勝戦だったなー。
それは、ドイツが教科書通りのつまんないゲームをやらなくなったからだよね。
昔は、“スペースに走り込んで、パスをもらう” ということをひたすら繰り返すだけだったから、
大男が走りまくっているようにしか見えなかったんだよね。

でも、近年は軽快なパスワークはじめ、サイドの1対1の勝負、ゴール前のエアプレー、
ゴールサイドのスピーディなえぐり、などなど、まるで南米の選手みたいなテクニックのオンパレード!
加えて、“ゲルマン魂” の走りまくりと組織的な守備でしょ。
今回のドイツは、すべてにおいてハイレベルにバランスのとれたチームだったと思う。

スペインのパスサッカーと、ブラジルの個人技、ダークホースが見せたトランジッション・サッカー、
オランダのマルチ・フォーメーションサッカー(つかりこ命名)など、
今大会はいろんな戦術が花を咲かせて見せたけど、
ドイツのサッカーはその全部を備えたサッカーだったんじゃないかな?
多彩な技術と力のぶつかり合いが続いて持久戦で終わりそうだったけど、
最後の最後は “ゲルマン魂” の体力と切れない精神力が勝ちをもたらしたんじゃないだろうか。



スペインのパスサッカーがそうだったように、
ワールドカップ優勝国の戦い方は、次の時代のトレンドになるもんなんだよな。
でも、今回のドイツの場合はむずかしいだろうね。
なぜなら、何かに特化した、○○サッカー、って名付けられるようなものでなくて、
総合力のタマモノだからなあ。

国語と英語と世界史が得意なんじゃなくて、センター試験の全教科で満点近い点を取るようなもの。
キホン、ものすごい運動神経を持った、ものすごくでっかい男を30人くらい用意して、
ものすごい戦略家のコーチのもと、ものすごくトレーニングしないとできない注文なのさ。
日本代表は、自分らの得意分野を伸ばしてドイツに対抗できるものをモノにしなきゃ、と思う。

004ドイツ優勝.jpg



大会MVP賞にちょっとひとこと

大会MVP賞(=ゴールデンボール賞)は、メッシが選ばれたねー。
そりゃ、メッシはすごい選手だけど、えー、なんでよ?って感じじゃない?
フツー、ミュラーとかロッベンじゃないの?
ドイツのクロースやアルゼンチンのマスケラーノだっていいかもしれないし。

フェアプレー賞も、コロンビア?



005ドイツサポーター.jpg

006アルゼンチンサポーター.jpg


対照的な 欧州 VS 南米 対決、準決勝2題 ~ 2014 FIFA W杯  



001ブラジル対ドイツスコア.jpg


最初っから言ってたけど、ほらみろ負けちゃったじゃんか。

いつもそうだけど、今回のブラジルって、とくに無策じゃなかった?
どのポジションの選手も、超一流ばかりで固めてはいるけど、どうも戦術がはっきりしない。
同じチームであまりパターン練習とかしないんだろうね。

だから、グループリーグはいっつも危なっかしいでしょ。
でも、回が進むに連れて連携プレーも慣れてきて、だんだん強くなってくる。
戦術が無くても、すごいプレイヤーばかりなので、
ピッチ上のどんな局面でもブラジルが優位に立つ
んだよね。
「戦術」じゃなくて、「個の力」の集合体。

だからこそ、ネイマールとチアゴシウバの欠場は大きなマイナスだったんだね。
どちらも他の選手が埋めても、ブラジルは何%戦力ダウンするんだろう?って思ってたけど、
とんでもないパワーダウンだったんだね。
たった二人の力に、想像以上に依存度が高かったということ。

攻めても、最後の最後になんとかしてシュートしてくれる人がいないし、
守っても、最後の最後にボールを撥ね返してくれる人がいなかった。
ブラジルは “飛車&角ヌキ“ の名人戦をやってたんだね。
そりゃ、ボコボコにされるわ。

002ミュラー得点.jpg

でもモンダイは、“飛車&角ヌキ“ で戦わざるを得なくなってしまったことではなくて、
“飛車&角ヌキ“ でも何とかする方法を持っていなかったことでしょ。

ポゼッション(パス)・サッカー × リアクション(カウンター)・サッカー × トランジッション・サッカー・・・
ブラジルは、いやどの国も、これまでのやり方では勝てない時代に突入したと思うよ。

戦術、こぴっとやらなくちゃ。

003泣く女子サポーター.jpg





004オランダ対アルゼンチンスコア.jpg


ホント膠着したゲームだったねー。
どっちがオランダで、どっちがアルゼンチンなのか見分けがつかないくらいだった。

このカードは、どっちの国も “堅守&速攻” をめざしたんだろうね。
どっちの国も、キホン引いてがっちり守っているので、“速攻” ができるわけもなく、
“堅守 対 堅守” な戦いになってしまったんじゃない?

シュート数が、両チーム合わせて10本程度だったというから、
そりゃ、ガチガチのハンパなく守備的なサッカーだったことがわかるよね。
フツーの試合だったら、両方のチーム合わせて40本前後はシュート打つもんなんだよ。

005メッシFK.jpg


観てて驚いたのは、アルゼンチンが全然南米的なサッカーじゃなかったことだな。
後半から南米的なサッカーにシフトしてくるんじゃないかと思っていたんだけど、
最後の最後まで、カタイ守備を軸にしたやり方を変えなかったよね。
アルゼンチンって、そういうことができるんだね。

オランダが点を入れられなかったのも驚いた。
後半から、いよいよ攻撃的な布陣に変えて、ガンガンやるんだと思っていたんだけど、
ガンガンというわけにはいかなかったねー。
よっぽど、アルゼンチンの守備がうまかったんだね。

結局、アルゼンチンもオランダもお互いに攻めまくることができなくて、
お互いに守りまくってスコアレスドローになった印象。

PKなんてどっちが勝つかなんてわかりっこないよね。
ホームに近くて応援団が圧倒的に多かったのが吉と出たのか?
4-2でアルゼンチンが勝ってしまったねー。

006PK.jpg





これで、決勝はドイツ対アルゼンチンとなったねー。

ドイツとアルゼンチンはワールドカップで過去6回対戦して、
対戦成績はドイツが3勝1敗2引き分け。
前回の南ア大会では、準々決勝でドイツが4対0で勝ったのが直近だよ。

アルゼンチンが勝ったのは、1986年のメキシコ大会の決勝で、3対2という結果。
いまは、当時みたいな「まじめで固いドイツ」と、「うまくて汚いアルゼンチン」なんて
見る影もないから、ホントどっちが勝つかわからん雰囲気だよね。

でも、僕の予想では、総合的に観れば明らかにドイツのほうが強いと思う。
やっぱり、アルゼンチンがなんらかの作戦を持ち込まないと、
ひょっとすると一方的なゲームになるかもしれないよ。

ではでは決勝戦まで、ごきげんよう、さようなら。



007トロフィー.jpg


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